WordPressのプラグインを手動でアップデートする方法をお探しですか?これまでに、WordPress プラグインをインストールする複数の方法をご紹介してきました。今回は、その記事を踏まえて、ワンクリックでのアップデートが機能しない場合に、WordPressプラグインを手動でアップデートするいくつかの方法をご紹介します。ほとんどの場合、ワンクリックでのアップデートは問題なく機能します。しかし「例外」も時に起こります。そこで、不測の事態でも対応できるように、WordPressのプラグインを手動でアップデートする方法も理解しておくことをお勧めします。
重要なお知らせ:WordPress 5.5より、WordPressのダッシュボード画面でzipファイルをアップロードすることで、プラグインやテーマをアップデートすることができるようになりました。
WordPressプラグインを手動でアップデートする方法
今回は、WordPressのプラグインをアップデートする方法を3つご紹介します。
- WordPressのダッシュボード画面からプラグインをアップデートする方法
- SFTPやFTPを使ってWordPressプラグインを手動でアップデートする方法
- WP-CLIを使ってWordPressプラグインを手動でアップデートする方法
1. WordPressのダッシュボード画面からプラグインをアップデートする方法
手動でのアップデート方法を扱う前に、プラグインのワンクリック更新についておさらいしておきましょう。
WordPressのプラグインを更新するこの方法は、すでにおなじみだと思いますので、説明は手短にします。WordPressダッシュボードの「プラグイン」メニューを開き、特定のプラグインが古くなっているという旨の通知を見つけ、「更新」ボタンをクリックするだけで、プラグインを更新することができます。
WordPress plugin “update now”これをクリックするだけで、最新バージョンに更新されます。
通常であれば、上記の方法で全く問題ありません…が、そうでない場合もあります。これにより、プラグインの更新は99%成功します。しかし、以下のような状況に遭遇する可能性もあります。
- 何らかの理由でプラグインの更新が失敗する。このような場合、WordPress では通常「更新に失敗しました」と表示されます。
- この方法での更新に対応していないサードパーティ製プラグインを使用している。ほとんどのサードパーティ製プラグインはこれに対応していますが、問題によって正常に動作しないことがあります。
そのような場合は、「もう少し手間をかけて」プラグインを更新する必要があります。困難な作業のように見えるかもしれませんが、実際の手順はかなり簡単です。具体的な方法は以下の通りです。
2. SFTPやFTPを使ってWordPressプラグインを手動でアップデートする方法
ほとんどの人にとって、SFTP/FTPを利用するのが最適な代替案となります。そのため、すでにWP-CLIを使い慣れている方以外は、SFTP/FTPを使用することをお勧めします。この方法は迅速かつシンプルで、プラグインの設定にも影響を与えません。
この方法では、いくつかのツールと情報が必要になります。
- FTPソフト─これを使うと、SFTP/FTP経由でサイトに接続することができます。無料のものであればFileZillaがお勧めですが(スクリーンショットと説明にはFileZillaを使用しています)、お好きなものをお選びください。
- SFTPログイン情報─Kinstaアカウントでこれを見つける方法をご紹介します。それ以外の場合は、お使いのレンタルサーバーからご確認ください。
KinstaアカウントでSFTPのログイン情報を確認するには「サイト」>「情報」に移動します。SFTPのログイン情報は、「SFTP/SSH」セクションにあります。ここでは、「ホスト」、「ユーザー名」、「パスワード」、「ポート」の4つの情報がすべて必要です。
この情報を確認したら、お好みのFTPソフトを開き、サイトに接続します。入力する必要のある具体的な情報は以下の通りです。
- ホスト ─Kinstaダッシュボードから(または、Kinstaを使用していない場合はお使いのレンタルサーバーで)確認した情報です。接続にFilezillaを使用する場合は、KinstaのSFTP接続を有効にするために、URLの前に「sftp://」 を追加する必要があります。
- ユーザー名─Kinstaダッシュボードから(または、Kinstaを使用していない場合はお使いのレンタルサーバーで)確認した情報です。
- パスワード─Kinstaダッシュボードから(または、Kinstaを使用していない場合はお使いのレンタルサーバーで)確認した情報です。
- ポート─Kinstaダッシュボードから(または、Kinstaを使用していない場合はお使いのレンタルサーバーで)確認した情報です。
FTPを使ってサイトに接続したら、「リモートサイト」タブのフォルダ構造を使って、「plugins」フォルダに移動します。パスは、下のスクリーンショットにある通りです。
次に、更新したいプラグインのフォルダを右クリックして名前を変更します。例えば「add-from-server」プラグインを更新したい場合は、右クリックして「add-from-server-old」に名前を変更します。
すぐに古いプラグインを削除することも可能ですが、何かがうまくいかなかった時のために、ファイルの名前を変更するだけにしておくのも得策です。その場合には、すべての動作を確認した後に、古いバージョンを削除することになります。
プラグインの最新バージョンをアップロード
フォルダの名前を変更したら、プラグインの最新バージョンをダウンロードします。プラグインがWordPress.orgにある場合、該当ページにある「ダウンロード」ボタンをクリックしてください。
その他のプラグインについては、開発元から最新のバージョンを入手する必要があります。その後、お好みのツールを使ってダウンロードしたzipファイルを解凍します。
その後、FTPプログラムの「ローカルサイト」タブで解凍したフォルダを探し、サーバーの「plugins」フォルダにアップロードします。
ファイルのアップロードが完了すると、プラグインが最新バージョンに更新されているはずです。これは、WordPressダッシュボードの「プラグイン」タブで確認できます。
プラグインがまだ有効であることを再確認してください。その後、バグが見られない限り、先に進み、FTPプログラムを使用してサーバーから古いフォルダを削除します。
補足)古いフォルダを削除するまで、「プラグイン」タブに同じプラグインが2個表示されることがあります。これは正常な現象です。古いフォルダを削除すると解消されますのでご安心ください。
これで、プラグインが100%最新の状態になっているはずです。また、ここで行った作業はWordPressのデータベースに影響を与えるものではないので、アップデート後もプラグインの設定はすべてそのまま残っているはずです。
3. WP-CLIを使ってWordPressプラグインを手動でアップデートする方法
注)先のワンクリックでのアップデートが利用できない場合には、この方法は機能しません。こちらは、ダッシュボードでのアップデートの代替案であり、すべての状況でSFTPの代わりとなることはできません。
WP-CLI を使ってプラグインを更新するのはとても簡単です。すでにサーバーにSSHで接続中であり、WP-CLIの基本に慣れていると仮定すると、必要なのはコマンドの実行だけです。
wp plugin update plugin-slug
前回の「Add From Server」の例で言えば、次のように実行するだけでOKです。
wp plugin update add-from-server
その他のコマンドや例については、WP-CLIプラグインの公式ドキュメントをご覧ください。
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