WordPressサイトのトラブルシューティングやデバッグなどを行うときに、エラーについての記録が非常に重要な手がかりとなります。アクセスログやWordPressエラーログは、必要な時に簡単に確認できます。その方法を詳しくご紹介します。
アクセスログとWordPressエラーログを確認する方法
アクセスログとWordPressエラーログを確認する方法は複数あります。MyKinsta内で表示することも、生ログファイルをダウンロードすることもできます。
- 選択肢1. MyKinstaで表示する
- 選択肢2. WordPressの生ログを確認する
- 選択肢3. MyKinstaでデバッグモードを有効にする
- 選択肢4. wp-config.phpファイルのエラーログを有効にする
選択肢1. MyKinstaで表示する
MyKinstaでログを素早く確認することができます。これは、FTPクライアントやコマンドラインを使用することなく素早くデバッグしたい時に有用です。
対象のWordPressサイトをクリックして、左側のメニューから「ログ」をクリックします。ドロップダウンメニューから好みのファイルを選択してください。「error.log」、「kinsta-cache-perf.log」、「access.log」ファイルを見ることができます。
「error.log」ファイル
「kinsta-cache-perf.log」ファイル
「access.log」ファイル
選択肢2. FTPでWordPressの生ログを確認する
ログを表示する2つ目の方法は、生ログファイルのダウンロードです。最初のステップとして、SFTPを使用してWordPressサイトに接続します。ルートに「logs」というフォルダが確認できるはずです。
フォルダ内には、アクセスログ、WordPressエラーログ、そしてKinstaキャッシュのログがあります。
- access.log
- error.log
- kinsta-cache-perf.log
日付の古いログアーカイブを対象に、Gzip(.gz)バックアップが自動で作成されます。WordPressのデバッグについて詳しくはこちらをご参照ください。
選択肢3. MyKinstaでデバッグモードを有効にする
Kinstaのコントロールパネル「MyKinsta」ではWordPressデバッグモードを有効にすることが可能です。「(サイトを選択)」> 「ツール」から「WordPressデバッグ」を選択し、「利用する」ボタンをクリックします。
選択肢4. wp-config.phpファイルのエラーログを有効にする
WordPressのエラーログを表示する最後の方法として、wp-config.php
ファイルでログを有効にすることができます。まず、SFTPを使用してウェブサイトにアクセスします。次にwp-config.php
ファイルを編集できるようにダウンロードします。注)必ず最初にこのファイルのバックアップを作成してください。
/* That's all, stop editing! Happy blogging. */
を探し、その直前に次のコードを追加します。
define( 'WP_DEBUG', true );
wp-config.php
ファイルに既に上記のコードが存在しており「false」に設定されている場合には、それを 「true」に変更するだけでOKです。これでデバッグモードが有効になります。注)存在する場合には、WordPress管理画面に警告またはエラーが表示されます。
次に、WP_DEBUGの直後に次のコードを追加することにより、すべてのエラーを特定のファイルに送信するように指定できます。
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
変更内容を保存し、ファイルをサーバーに再びアップロードします。するとエラーが/wp-content/
フォルダ内のdebug.log
ファイルに記録されます。何らかの理由でこのファイルが確認できない場合には、自分で作成することもできます。
重要) Kinstaの環境でWP_DEBUG
を有効にすると、すべてのエラーがdebug.log
ファイルにルーティングされ、MyKinstaのerror.log
には何も記録されなくなります。