WordPressサイトがメンテナンスモードのまま固まってしまうというのはよくあるエラーです。そこでこの記事では、WordPressサイトでメンテナンスモードが表示されたまま戻らないという状況を解決し、今後発生しないための予防策をご紹介します。
メンテナンスモードが表示される理由
WordPressには、管理画面からソフトウェア、テーマ、またはプラグインの更新時に機能する自動更新システムの一部であるメンテナンスモードが組み込まれています。更新を行う際には、以下のようなメンテナンスモードのメッセージが表示されます。
多くの場合、更新に伴う「メンテナンスモード」から通常のウェブサイトに切り替わるまでのには数秒かかる程度で、サイトがメンテナンスモードになっていたことに気づかない人がほとんどです。
しかし、以下のような原因でこの切り替えがうまくいかないことがあります。
- 自動更新の途中でブラウザのタブを誤って閉じてしまった
- 一度に多くのプラグインとテーマを自動更新しようとしている
- 誤作動を引き起こす互換性の問題がある
上記のような場合、サイトにアクセスしようとすると、以下のようなメッセージが表示されます。
現在、メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません。
このようなメッセージがサイトで表示されて消えない場合は、以下の手順に従って解決することができます。
WordPressがメンテナンスモードのまま固まった時の対処方法
WordPressがメンテナンスモードになると、WordPressサイトのルートフォルダに「.maintenance」というファイルが作成されます。ルートフォルダには以下のファイルも格納されています。
- wp-adminフォルダ
- wp-config.php
WordPressのメンテナンスモードエラーを解決するには、FTPでサーバーに接続し、上記のファイルを削除します。Kinstaをご利用の場合、SFTPを使用したサイトへの接続方法はこちらをご覧ください。FTPでサイトに接続した上で、ルートフォルダの「.maintenance」ファイルを削除します。
これでサイトは通常の状態に戻ります。また、キャッシュもクリアすることをおすすめします。Kinstaのお客様は、MyKinstaまたはWordPress管理画面のツールバーから実行可能です。
なお、エラーの発生が互換性の問題によるものではない限り、サイトの更新作業は再度実行することをおすすめします。
対処後の予防策
このエラーは、このように比較的シンプルに解決することができますが、またメンテナンスモードで固まらないようにするには、以下のような対策を講じてみてください。
1.プラグインとテーマの互換性を確認する
更新前にプラグインとテーマが利用中のWordPressバージョンと互換性があることを確認しましょう。これはWordPress管理画面で確認できます。
2. すべてのプラグインを一度に更新しない
一度にあまりに多くの更新を行うことは避けましょう。更新可能になり次第、随時テーマやプラグインを更新することで、一度に処理する量を最小限に抑えることができます。
サイトを良い状態に保つWordPressのメンテナンス方法はこちらをご覧ください。
Kinstaをご利用の場合は、MyKinstaでKinsta自動アップデートアドオンを有効にすると、選択したテーマとプラグインの更新を自動化することができ、作業負担が大幅に軽減されます。
