ReactのUIコンポーネントライブラリは、Reactベースのソフトウェアアプリケーションやウェブサイトの優れたインターフェースを作成するのに役立ちます。
デザインの特徴や機能ごとにコードを記述することもできますが、UIコンポーネントライブラリを活用すれば、作業効率が高まります。
ボタンなどのデザインに必要なパーツを、ゼロから記述することなく使用することができます。
多くの時間と労力を劇的に削減できるだけでなく、より重要な課題への対策を検討し、イノベーションに取り組む機会を与えてくれます。
テーブルやマップのような基本機能、あるいはテーマのような高度なものを追加する際は、毎回、利用可能な選択肢から選ぶだけで、そのままデザインに適用することができます。
その結果、ソフトウェア開発プロセス全体が効率化され、より短い期間で質の高いアプリケーションを構築することが可能になります。
Reactベースのソフトウェアを開発する場合には、ReactのUIコンポーネントライブラリを活用しましょう。
今回は、ReactのおすすめUIコンポーネントライブラリを23種類ご紹介します。その前に、まずはReactのUIコンポーネントライブラリについて、基本的な概要を見ていきましょう。
ReactのUIコンポーネントライブラリについて動画での解説もご用意しています。
ReactのUIコンポーネントライブラリとは
ReactのUIコンポーネントライブラリとは、Reactベースのアプリケーションやサイト向けに、すぐに使用できるコンポーネントが付属したツールまたはソフトウェアシステムを意味します。開発者や企業に役立つ機能が多数揃っており、ソフトウェア開発の進行を効率化することができます。
コンポーネントライブラリに含まれる要素は、表、グラフ、ボタン、地図、色など。デザインやスタイルに応じて編集し、アプリケーションに使用することができます。
ウェブ上でReactベースのソフトウェアシステムが増加していることから、こうしたUIコンポーネントライブラリの需要も高まっています。Reactは、モバイルやウェブアプリケーションのユーザーインターフェースを容易に開発できるJavaScriptライブラリです。
Statistaの調べによると、2022年時点で、Reactは世界で2番目に広く使用されているフレームワーク。このフロントエンドJSフレームワークを使用すると、アプリケーションをより素早く、より簡単に作成することができます。ユーザーインターフェースのデータは常に更新されるため、動的なアプリケーションの構築にも利用できます。
Reactは、そのメリットと機能から、世界中の企業や開発者の間で使用されており、それに伴い、ユーザーの作業負担を軽減するReact向けのUIコンポーネントライブラリも開発されています。例えば、グリッドのような要素の追加にコードは不要で、コンポーネントライブラリで必要なグリッドを探して、必要に応じて編集し、そのまま追加することができます。
以上が、ReactのUIコンポーネントライブラリの概要です。
続いて、主なメリットを見ていきましょう。
ReactのUIコンポーネントライブラリのメリット
React向けのUIコンポーネントライブラリを使用するメリットには、以下が挙げられます。
- 開発プロジェクトの効率化─MUI、Chakra UI、React Bootstrapなどを使用すれば、コンポーネントのコードをわざわざ記述せず、デザインに適したコンポーネントをすぐに使用することができるため、作業時間を劇的に削減し、より短期間でソフトウェアを開発することができます。
- 美しいUI─より素早くサイトやアプリケーションを構築できるからといって、外観に妥協が必要というわけではありません。美しく目的にかなったデザインは、ユーザーを惹きつけます。好みのUIコンポーネントを使用して、より良い風合いを実現することができます。
- コーディングの手間を削減し、開発作業に専念できる─構築済みのコンポーネントを使用することで、コーディング作業が効率化されます。共通要素の記述に費やす時間は、他の重要な作業、つまり、アプリケーションの機能の開発に充てることができ、その結果、より良いアプリの構築が可能に。開発プロジェクトには、サイトの問題やロジックを考慮し、開発・デバッグし、機能を作成するという繰り返しが欠かせません。ちなみに、信頼性が高く、高性能なホスティングサービスをお探しなら、KinstaのWordPress専用マネージドホスティングが素晴らしい選択肢になるはずです。超高速サーバー、トップクラスのハードウェア、グローバルCDN、そしてプロのエンジニアによる24時間年中無休のカスタマーサポートを利用できます。
- 使い勝手が良い─プログラミング言語に詳しくない初心者にとって、CSSは、特に複雑なデザインやレイアウトを作成するのに扱いが難しい場合も。しかし、コンポーネントライブラリを活用すれば、初心者でも美しく、複雑なレイアウトやデザインを簡単に作成することができます(ただし、CSSの基礎知識は必要)。さらに、CSSのメンテナンスが不要になるのも安心です。低速なサイトにお悩みなら、Kinsta APMがおすすめ。Kinstaで運営しているWordPressサイトのパフォーマンスを監視し、パフォーマンスの問題を特定して修正することができます。
- クロスブラウザ対応─すべてのブラウザで動作するCSSの開発は複雑です。適切に行わなければ、ユーザーエクスペリエンスを損なう可能性も。UIコンポーネントライブラリは、この点に対しても有益で、ほとんどのライブラリがクロスブラウザ対応しています。これによって、あらゆるブラウザでアプリケーションを動作させることができ、ユーザーが好きなブラウザを使用できることで、ユーザー体験も向上されます。
それでは、ここからは本題に入りましょう。
ReactのUIコンポーネントライブラリ23選(2024年版)
おすすめのReact向けUIコンポーネントライブラリを、23種類ご紹介します。それぞれの概要を押さえて、自社のプロジェクトに適したライブラリを選んでみてください。
1. Material-UI(MUI)
Material-UI(MUI)は、機能を高速で構築・デプロイするための包括的なUIツールを揃えたUIコンポーネントライブラリです。npmで週に320万回以上ダウンロードされ、GitHubでは7万8,000以上の星評価、Twitterではフォロワー1万7,000人超、そして2,400人以上オープンソースコントリビューターを抱える、最も高性能で人気の高いライブラリの1つです。
コンポーネントライブラリを直接使用するか、コンポーネントに自社のデザインシステムを導入するかの2通りの使い方があり、制御や柔軟性を損なうことなく、エンドユーザーを惹きつける優れたデザインを素早く作成することができます。
機能とメリットは以下の通り。
- 時代にとらわれないデザイン性─洗練されたUIの構築が容易。Googleが提唱するMaterial Designから始めることも、ゼロから高度なテーマを作成することもできる。
- 直感的なカスタマイズ─高性能で柔軟なコンポーネントで、プロジェクトのルックアンドフィールを完全制御可能。
- すぐに使える美しいコンポーネント─ボタン、テキスト、メニュー、アラート、テーブルなど、美しく機能性の高いマテリアルデザインコンポーネントを使用し、思い通りのデザインを実現でき、さらにカスタマイズも可能。
- アクセシビリティの向上─Material-UIで特に重視されている特徴で、構築した機能を即座に提供し、ユーザー体験を改善することができる。
- 詳細かつ豊富なドキュメント─2,000人以上のコントリビューターによって作成・管理されている包括的なドキュメントが閲覧可能。概要や使用方法もわかりやすく説明されており、不明点が生じた際には有用に。
また、基本的な機能であれば、無料で利用できるのも大きな強みです。より高度な機能を利用する場合は、月額15ドルの開発者向けプランを選択してください。
2. Ant Design(AntD)
エンタープライズ製品用のReact向けUIコンポーネントライブラリをお探しなら、Ant Designは良い選択肢になります。スムーズかつ生産的な開発体験を実現できます。
Alibaba、Baidu、Tencentなどの企業で使用されており、アプリケーションやソフトウェアシステムの機能を充実させるようなさまざまなUIコンポーネントを使用できます。
特徴やメリットは、以下の通り。
- コンポーネント─50以上の既製コンポーネントで、ゼロから構築する手間を削減。ボタン、アイコン、タイポグラフィ、レイアウト、ナビゲーション、データ入力、データ表示、フィードバックなど。
- Ant Designパッケージ─モバイル、データビジュアライゼーション、グラフィックソリューションなどに便利。
- Ant Design Pro─Ant Designの別バージョンで、コンポーネントとは別に、テンプレートやデザインキットが付帯しており、アプリケーションのデザインに有用。
さらに、React JSON ViewやReact Hooks Libraryのような、他のReactベースのコンポーネントライブラリの使用も推奨されています。また、ドキュメントの更新や、GitHub、Segmentfault、Stack Overflowを通じたコミュニティでの議論もサポート。
3. React Bootstrap
React Bootstrapは、Reactベースのアプリケーションとシステムのために再構築された、人気フロントエンドフレームワーク。Bootstrap JavaScriptに代わり、jQueryなどの依存関係を必要としない、Reactコンポーネントとしてゼロから開発されています。
React Bootstrapは、初期のReactライブラリであるにもかかわらず、優れたユーザーインターフェースを構築できる選択肢に進化を遂げています。モバイルおよびウェブアプリケーション向けに質の高いUIコンポーネントが揃っています。
特徴やメリットは、以下が挙げられます。
- 互換性─多くのUIと互換性あり。Bootstrapスタイルシートに完全に依存し、さまざまなBootstrapテーマで動作。
- アクセシビリティ─コンポーネントは、あらゆるユーザーおよびデバイスから簡単にアクセスできるように開発されている。この結果、各コンポーネントの機能とフォームをより高度に管理可能。
- 軽量─ライブラリ全体をインポートする代わりに、必要なコンポーネントだけを個別にインポートすることで、アプリケーションのコード量を最小限に抑えることができ、作業時間も短縮される。
- テーマ─ウェブ開発で広く使用されており、有料・無料のテーマが豊富に用意されている。
React Bootstrapには公式サポートがありませんが、活動的なコミュニティと豊富な有用リソースがあります。助けが必要な場合には、Stack Overflow、Reactiflux Discord、GitHub Issueを利用してください。
4. Chakra UI
Chakra UIは、シンプルで使い勝手が良く、モジュール化されたコンポーネントライブラリ。ユーザー体験を向上させるアプリケーションの機能の開発に役立つ、ビルディングブロックを提供しています。
その素晴らしいサービスとパフォーマンスによって近年人気が高まっており、現在では月間130万回ダウンロード、GitHubで1万9,700以上の星評価、7,400人以上のDiscordメンバー、1万人以上のコアコントリビューターを抱えています。
Chakra-UIを利用すれば、コーディング作業の負担が軽減され、その分、利用者のユーザー体験の改善に専念することができます。すべてをゼロから構築することなく、迅速かつ容易に機能を実装できる優れたライブラリです。
主な機能とメリットを見てみましょう。
- 高いアクセシビリティ─WAI-ARIA標準に準拠したコンポーネントで、アクセシビリティの高いアプリケーションを構築可能。
- 高いカスタマイズ性─テーマ、テンプレート、設定など、デザイン要件に合わせてコンポーネントを柔軟に編集できる。
- 要素の構成が容易─使いやすいインターフェースとナビゲーションで、要素の構成が簡単。すぐに各機能を見つけることができ、効率的にデザイン要素を構成することができる。
- ライトモードとダークモードの─さまざまなカラーモードが用意されており、デザイン要件に応じて選択可能。必要に応じてダークモードとライトモードを使い分けることができ、より良いUIの構築に有用。
- 開発体験の向上─高いカスタマイズやコンポーザビリティ、そして豊富な選択肢によって、サイトやアプリケーションの構築作業の生産性が大幅に向上。
Chakra-UIを使用すれば、記述するコード量が少なくなり、各コンポーネントをゼロから記述することなく、構築済みのコンポーネントを選択するだけでよくなります。時間だけでなく労力も削減され、余分に確保できた時間はイノベーションに投資することができます。
万が一問題が発生した場合には、Chakraのメンテナンスチームに問い合わせて、解決することができます。
5. Blueprint
Blueprintは、ReactベースのUIツールキットで、ウェブアプリケーションを構築に活用できます。アプリケーションを介したデータとのインタラクションで顧客体験を向上させることに特化したPalantirによるオープンソースのプロジェクトです。
データ量が多く複雑なインタフェースを構築する場合に便利で、主にデスクトップアプリに使用されます。Blueprintは、GitHubで1,000以上の星評価を獲得しています。
特徴やメリットは、以下の通り。
- 開発者思い─高度なUIで、複数のコンポーネントやモジュールを持つ高性能なウェブインターフェースの構成が容易。Blueprintが開発者の間で愛用されている理由の1つは、25以上の標準コンポーネントにある。
- 豊富なコンポーネント─ボタンや300以上の変更可能なアイコンを作成・表示したり、時間や日付を操作したり、タイムゾーンを選択したりするためのコードあり。またこれとは別に、パンくず、吹き出し、仕切り、ボタン、ナビゲーションバー、カード、タグ、タブなども。
- 高いカスタマイズ性─CSSを使って、プロジェクトの要件に応じてコンポーネントを容易に編集できる。
- テーマ─そこまで多くの種類はないものの、カラースキーム、クラス、タイポグラフィなどのデザイン要素に加え、ダークモードとライトモードの選択も可能。
- 高いアクセシビリティ─最も利用しやすいライブラリの1つとして定評あり。コマンドプロンプトを使ってnpmでのインストールも簡単。
- リアルタイムのコンポジット機能─Composerツールを使用することで、リアルタイムにコンポジットを実行し、アプリケーションのユーザーインターフェースを改善できる。
- その他の機能─Pixel Streaming、Mixed Reality Capture(MRC)、Magic Leapの作成、マルチユーザー編集、Panoramic Capture、Chaos Destructionなどの便利機能多数。
Blueprintは素晴らしいドキュメントを公開しており、このライブラリを使いこなすための詳しい解説を閲覧することができます。サポートはないため、コントリビューターによって頻繁に更新されている、Stack OverflowやBlueprintのGitHubリポジトリのヘルプを利用しましょう。
6. visx
Airbnb開発のvisxは、Reactアプリケーションに特化し、インタラクティブに視覚化を構成できる低レベル(より詳細に制御可能)かつ表現力の高いコンポーネントのコレクション。Reactの楽しさとD3の計算の堅牢性を融合させ、社内全体で視覚化スタックを統一することを目的に設計されました。
同じパターンと標準APIを揃えていることから、どのReactベースのコードベースでも使いやすいのが特徴です。さまざまなReactフックをコピー&ペーストする必要がなく、D3の詳細を抽象化し、ユーティリティやコンポーネントを標準的なフォーマットで提供してくれます。カスタマイズ可能で高パフォーマンスのチャートをお探しなら、visxが答えかもしれません。
特徴とメリットを見てみましょう。
- 豊富なレイアウト─ヒートマップ、ネットワーク、ワードクラウド、統計、地理的な投影など、さまざまなレイアウトあり。
- ユーティリティ─インタラクティブで複雑なSVGを構築できるSVGユーティリティ搭載。モックデータのようなデータユーティリティもあり、ビジュアライゼーションの作成に有用。ツールチップや軸のようなユーティリティを使って、独自のチャートも作成可能。
- インタラクション─ブラシ、ズーム、ドラッグなどの機能で、ユーザー体験を向上させることができる。
- 軽量 ─いくつかのパッケージに分割して、バンドルサイズを小さくすることができため、ライブラリ全体を使用することなく、必要なコンポーネントのみを使って、小規模に作業を進められる。時間やスペースの使用量も抑えることができ、より短期間で作業を終えることができる。
- 高いカスタマイズ性─コンポーネントは容易に編集可能。アニメーションライブラリ、ステート管理、CSS-in-JSソリューションなどで、他にはないUIを構築できる。スタイリング、テーマ設定、アニメーションなどの設計も容易。
- チャートライブラリ─ビジュアライゼーション機能で、独自のチャートライブラリを構築できる。さらに、特定の用途に合わせて最適化も可能で、デザインの管理が容易に。
visxには、インストール方法や解説、統合方法、使用例付きのAPI一覧などの詳細なドキュメントがあります。視覚化のための包括的なギャラリーとは別に、visxに関連した有用なブログ記事と利用開始ガイドも揃っています。
7. Fluent
Fluentは、魅力的なユーザーエクスペリエンスの構築を目的とした、クロスプラットフォームかつオープンソースのデザインツール。以前は、Fabric Reactという名前で、Microsoftによって開発されたシステムです。
ゼロから作成することなく、アプリケーションにデザイン要素を加えることができ、高性能でありながら直感的で、意図や操作に応じて調整できるように設計されています。PC、ノートパソコン、タブレットなど、さまざまなデバイスで作業可能です。
Fluentは、あらゆるプロジェクトに活用できますが、特にクロスプラットフォームのアプリケーションを構築するにはベストな選択肢です。
以下のような機能やメリットがあります。
- 使用可能なコンポーネント─ボタン、グリッド、チェックボックス、通知、メニュー、必須入力、ツールボックスなど、Microsoft Officeのデザイン言語でアプリのあらゆる部分の開発に有用な組み込みのコンポーネントあり。用途に合わせたカスタマイズも簡単。
- コントロール─Datepickers、People Pickers、Personaなどのツールを使って、デザインをより高度に作成できる。
- アクセシビリティ─あらゆるユーザーを考慮した高いアクセシビリティを確保。
- クロスプラットフォーム─ウェブ、iOS、macOS、Android、Windowsなど、すべてのプラットフォームで動作。また、Office 365、OneNote、Azure DevOpsなどのマイクロソフト製品との互換性もあり。
- パフォーマンス─アプリケーションパーツを構築するため使用する各コンポーネントは、高パフォーマンスを発揮。プロフェッショナルでありながら、ユーザーフレンドリーなルックアンドフィールを実現可能。また、各要素にはCSSが適用され、端的なアプローチを採用。これによって、要素を変更してもスタイルに影響することがない。
Fluentはオープンソースであるため、コードを使って柔軟に変更することもできます。ドキュメントの質に関しては今ひとつですが、助けが必要なときには、インターネット上のリソースやブログ記事が有用になります。この点を考慮すると、ある程度の経験を積んだ開発者やデザイナー向けの選択肢です。
8. Semantic UI React
ReactとSemantic UIを統合することで、プロジェクトに合わせてカスタマイズしたUIコンポーネントライブラリを手に入れることができます。Semantic UI Reactでは、シンプルで簡単なHTMLでサイトやアプリケーションを構築でき、GitHubで1万2,000以上の星評価を得ています。
アプリに任意のCSSテーマを読み込むことができ、ソフトウェア製品の開発者に配慮したHTMLを搭載。高度なプロパティ検証や機能を持つ宣言型APIです。
特徴やメリットには、以下が挙げられます。
- jQuery不要─仮想DOMがないため、を持たないため、jQueryを使用する必要がない。
- 構築済みコンポーネント─ボタン、ヘッダー、コンテナ、アイコンなど、多数のコンポーネントあり。さらに、マークアップを自動生成に役立つショートハンドプロパティも。
- アプリケーションのデバッグが容易─スタックトレースから時間をかけて問題を探すことなく、簡単に特定できる。
- テーミング─スマートな継承システムと高度なテーマで、デザインの高い柔軟性を実現。3,000以上のテーマ変数あり。UIを一度開発すれば、何度でも使用できる。
- UIコンポーネント─50以上のUIコンポーネントがあり、1つのUIスタックでサイト全体を開発可能。異なるプロジェクトでUIを共有することもでき、プロジェクトごとにゼロから作成する手間を省くことができる。ボタンからコレクション、ビュー、要素、動作、モジュールまで、インターフェースデザインのあらゆる領域を網羅するコンポーネントが使用できる。
- レスポンシブ─レスポンシブなインターフェースを設計可能。モバイルとタブレットの両方で、コンテンツとデザイン要素に適したデザインを選択できる。
- 統合機能─React以外にも、Angular、Ember、Meteorなどとの統合が可能。アプリケーションロジックとともにUIレイヤーを管理できる。
Semantic UI Reactは、無料かつオープンソースで、大規模なソフトウェア生産環境にも採用されています。
9. Headless UI
Tailwind LabsによるHeadless UIでは、Tailwind CSSとの互換性があり、高いアクセシビリティで特定のスタイルを持たないUIコンポーネントを使用できます。Reactベースのすべてのプロジェクトに使用できるUIライブラリの1つで、GitHubでは5万4,500以上の星評価を受けている人気ライブラリです。
アプリのロジックと視覚的コンポーネントを区別できるため、アプリケーションのUIを構築するのに良い選択肢です。HTMLから離れることなく、アプリケーションを簡単に作成することができます。また、rotate-90、text-center、pt-4、flexなどのクラスも充実しており、ユーティリティに特化したCSSライブラリです。
以下のような機能やメリットがあります。
- UIコンポーネント─メニュー、リストボックス、スイッチ、コンボボックス、ダイアログ、アコーディオンメニュー(disclosure)、ラジオグループ、ポップオーバー、トランジション、タブ、オートコンプリート、トグルスイッチなど、数々のコンポーネントが利用可能。
- カスタマイズが容易─各コンポーネントには、わかりやすい例とスタイリングのヒントが用意されており、カスタマイズが容易。特定のアプリケーションの要件に応じた機能を構築できる。
- アクセシビリティとトランジション─利用者がスムーズにアプリケーションにアクセスして機能を利用できるよう、アクセシビリティとトランジションに関するデータを取得可能。これに特化した広範なAPIも使用できる。
サポートとドキュメントは充実しています。また、GitHubには大規模なコミュニティがあり、Tailwind CSSのDiscordサーバーでHeadless UIを利用する他のユーザーに助けを求めることもできます。さらに、Headless UIのディスカッションページでも、一般的なヘルプ、インタラクション、機能のリクエストなどが頻繁に行われています。
10. React-admin
B2Bアプリケーションを構築するためのReactフレームワークをお探しなら、React-adminは検討の価値ありです。優れた開発体験を提供してくれるため、重要な業務により時間を割けるようになります。
これは、MITライセンスのオープンソースツールで、堅牢かつ高い安定性、習得も容易で、活用すれば作業が捗ること間違いなし。世界中の1万社以上の企業で採用されています。
社内ツール、B2Bアプリ、CRM、ERP向けに優れたUIを作成することができます。素早くデザインを構築できるため、開発者の保守性と生産性も向上されます。
以下のような機能やメリットがあります。
- 作業の効率化─作業効率が高まる。たった13行のコーディングで完成させることも。
- おしゃれなデザイン─今時のマテリアルデザインで、APIベースのアプリケーションを構築可能。
- 無数のコンポーネント─機能を個別に構築するのではなく、共通の機能を作成可能。膨大な量のコンポーネントとフックがあり、ほぼすべての用途を網羅できるため、ビジネスロジックに専念できる。フォームやバリデーション、検索やフィルター、通知、ルーティング、高機能データグリッドなど、一般的なもの以外のコンポーネントもあり。
- アクセシビリティとレスポンシブ対応─あらゆるデバイスからアクセスしやすく、レスポンシブ。世界中のどこにいても、どのようなデバイスを使用していてもユーザー体験が向上される。
- ユーザー役割と権限─ユーザーに対して適切な役割と権限を与えることで、アプリケーションの安全を確保。
- テーマ設定─さまざまなテーマ設定によって、魅力的かつ実用的なユーザーインターフェイスを構築。
- 統合機能─バックエンドにとらわれず、どんなAPIとも連携可能。ほとんどのGraphQLやRESTの方言と互換性のあるアダプタを見つけたり、数分でコードを書いたりすることもできる。OpenAPI、Django、Firebase、Prismaなどとシームレスに統合。
React-adminには、2つのバージョンがあります。
- コミュニティ版:コードとドキュメントの利用が完全無料。サポートについては、Stack Overflowコミュニティを参照可能。
- エンタープライズ版:より多くの機能とより高度な柔軟性。月額125ユーロまたは月額127.10ドルからで購入可能。
エンタープライズ版では、コードやドキュメントへのアクセスに加え、marmelabによるプロフェッショナルなサポート、選択したサービスの50%割引、カレンダー、監査ログ、多対多、リアルタイム、編集可能なデータグリッド、役割ベースのアクセス権限(RBAC)などの高度な機能が利用できます。
11. Retool
内部アプリケーションを構築している場合、Retoolは優れた選択肢です。UIライブラリ、データソース、アクセスコントロールとの格闘の必要性が無くなります。すべてを合理的に処理しながら、利用者に喜んでもらえるアプリを構築することができます。
フォーチュン500企業から新興企業まで、あらゆる規模の企業で、質の高い社内アプリケーションを作成するのに使用されています。
特徴とメリットは以下の通りです。
- 堅牢なビルディングブロック─テーブル、チャート、フォーム、リスト、マップ、ウィザードなど、便利で堅牢なビルディングブロックが90以上ある。コンポーネントをそのまま使い始めることができ、個別のコードの記述に手間をかけることなく、UIの組み立てと最適化に大事な時間を費やすことができる。
- 労力と時間の節約─コンポーネント(例えばテーブル)に適したReactライブラリを探す代わりに、Retoolを使えば、一箇所ですべての機能が手に入る。ドラッグ&ドロップのようなオプションがあり、コンポーネントをアレンジして、アプリケーションの機能やパーツを素早くまとめることができる。こうすることで、時間を大幅に節約し、現在のプロジェクトをより効率的に達成しながら、次のプロジェクトに迅速に移ることが可能。
- ビジュアライゼーション─アプリケーションに地図や表などの機能を追加することで、重要なデータを簡単に視覚化。これにより、重要な局面での意思決定が容易に。
- 統合─GraphQL、gRPC API、RESTを通じて、あらゆるデータベースに接続可能。1つのアプリケーションですべてのデータを取得し、シームレスに作業することができる。MongoDB、MySQL、Google Sheets、Stripe、Snowflake、Slack、Salesforce、Twilio、Google Cloud Storage、GitHub、AWS Lambda、Sendgrid、Redisなどのサービスと統合することが可能。
- エラー処理─Retoolを使えば、バックエンドのエラー処理に悩まされることがない。MongoDBからデータを読み込んでPostgresにJOINしたり、その結果をStripe APIに直接POSTしたり、すべての処理を実行可能。
- 開発者に優しい─Retoolは開発者に優しいツールで、使い方次第で多くの実務に活用することができる。JavaScriptを使ってコードを書き、Retoolでアプリを簡単に開発。どこでもJavaScriptを受け入れ、簡単にコードを実行。さらに、Transformersを使って、再利用可能なコードを書いたり、データを操作したりすることができる。
- ネイティブAPI─ネイティブAPIを使用し、JSを介してクエリとコンポーネントと対話。
- カスタマイズ、インポート、デバッグ─ユースケースに適したものにするために、どんなコンポーネントでも簡単にカスタマイズできる。用途に応じ、URLを通じてJavaScriptライブラリをインポートすることも。Retoolには、Lodash、Numbro、Momentなどのツールがインストールされている。さらに、デバッグも簡単。すべてのコンポーネント、環境、クエリを依存関係とともに表示し、デバッグを開始することができる。
- 安全なデプロイメント─組み込みのセキュリティ、パーミッション、および信頼性を確保し、プライバシーとセキュリティを備えた製品のデプロイを支援。Retoolは、仮想プライベートクラウド(VPC)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、オンプレミスのいずれでもホスト可。また、KubernetesやDockerを経由してデプロイすることも。
さらに、Gitを活用しリビジョン履歴を表示したり、二要素認証(2FA)、シングルサインオン(SSO)、Security Assertion Markup Language(SAML)を使って安全にサインインしたりすることができます。監査ログときめ細かいアクセス制御により、許可された個人のみがアプリケーションにアクセス可能になります。
Retoolのドキュメントとサポートは広範にわたります。Discourseフォーラム、Slack(Retoolのヘビーユーザー対象)、Intercom、および企業顧客向けの専用サポートがあります。
Retoolは無料トライアルから利用可能です。また、公式サイトで公開されているデモを見て、ツールがどのように動作するかを知ることができます。
12. Grommet
Grommetは、レスポンシブ、テーマ性、アクセシビリティ、モジュール性を備えた、オールラウンドなReactフレームワークです。UIコンポーネントライブラリとして、ソフトウェア開発の効率化に貢献します。
このツールは、アクセシブルでレスポンシブなモバイルファーストのウェブプロジェクトを構築するのにうってつけです。開発元はHPEで、活気あるデザイン作りが可能になります。
特徴やメリットは以下の通りです。
- UIコンポーネント─Grommetは、堅牢で大胆なコンポーネントデザインを採用しながら、アプリサイズの軽量化にも配慮。レイアウト(フッター、ヘッダー、カード、サイドバー、グリッドなど)、タイプ(見出し、テキスト、パラグラフ、マークダウン)、カラー(ブランディング、ステータス、ニュートラルカラー、アクセント)、コントロール(ボタン、ナビゲーションバー、メニュー)、入力(テキスト、ファイルアップロード)、メディア(動画、カルーセル、画像)、ユーザー体験向上のユーティリティ(レスポンシブ要素、キーボードショートカット、無限スクロールなど)、視覚化(カレンダー、アバター、チャートなど)といった種類が利用可能。
- テーマ─Grommetには、Grommet theme designerとGrommet designerという、パッケージ型のテーマが豊富に用意されている。前者はデモ用の管理画面で、エレメントを調整することで自分のGrommetテーマを開発できる。後者は、コンポーネントを使ってデザインを作成・保存するのに便利。
- ユーザーフレンドリーなインターフェース─キーボードナビゲーションやスクリーンリーダータグなどがあり、アクセスが容易。また、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG)にも対応。初心者に嬉しい配慮。
Grommetのドキュメントは充実していますが、ハンズオンサポートは不足気味です。しかし、さまざまな方法でヘルプが利用できます。Slackで質問をしたり、GitHubでフィードバックを共有したり、TwitterでGrommetをフォローして最近のニュースを把握したりできます。また、codesandboxやStorybookには、テンプレートライブラリやリソースが用意されています。
13. Evergreen
Segmentが提供するEvergreenは、楽しいソフトウェア製品作りを後押しする、優れたReact UIライブラリです。また、柔軟性の確保にも強さを発揮し、特定の構成に制限されたり、時代遅れの統合を必要とすることはありません。
Evergreenは、変化の激しいデザインニーズに適応したソフトウェア製品の構築を容易にします。多くの機能、コンポーネント、強みがあり、ユーザーフレンドリーかつ多機能なインターフェースが作成できます。エンタープライズグレードのウェブアプリケーションを構築したいのであれば、注目の選択肢でしょう。
特徴やメリットは以下の通りです。
- コンポーネント─Evergreenには30以上の洗練されたコンポーネントがあり、すぐに使いこなし作業に移行可能。タイポグラフィー、カラー、ボタン、バッジ、ピル、パターン、レイアウトなど。ReactベースのUIプリミティブ上に作成されており、コンポーザビリティの可能性は無限大。
- 素早いインストール─EvergreenのUIパッケージのインストールは、素早く簡単。何の苦労もなく使い始め、アプリの構築を開始することができる。
- テーマ─Evergreenには、デフォルトとクラシックの2つのテーマがある。デフォルトのテーマはSegmentの最新のブランドイメージを反映したもので、クラシックテーマはEvergreenの初期バージョンを踏襲。テーマビルダーはないものの、デザインの要件に応じて包括的なテーマシステムを利用して、コンポーネントをカスタマイズ可。
システム設計を簡素化するガイド、プラグイン、キット、機能が豊富に組み込まれています。また、困った時には、Figmaライブラリを利用することもできます。
14. Rebass
RebassはReactベースのUIコンポーネントライブラリで、スタイルドシステムが付属しています。企業が必要とするスケーラビリティ、システム性、レスポンシブ性を備えています。GatsbyのフロントエンドデベロッパーBrent Jackson氏によって作成されました。
CSS in JavaScriptのライブラリと連携し、外部でCSSを用意することなく、スタイルオブジェクトを使ってアプリにCSSを記述することができます。そのため、Rebassプリミティブ上でデザイン要素やテーマを追加しながら、高速にコードを開発することができます。
特徴やメリットは以下の通りです。
- 軽量─Rebassはわずか4KBほどと非常に軽量。アプリケーションのサイズを抑えることができる。
- コンポーネント─プリミティブなUIコンポーネントの基礎となるリストが付属し、簡単に拡張してコンポーネントライブラリを作成できる。また、選択したデザインテーマで一貫したスタイルとAPIが確保される。アプリの構造(ボックス、レイアウトなど)、画像、テキスト、カード、フォームなどのコンポーネントが用意されている。フォームを構成するのは、スライダー、スイッチ、テキストエリア、チェックボックス、入力などのサブコンポーネント。これとは別に、イメージカード、ナビゲーションバー、グリッドなどの一般的なコンポーネントも利用可能。
- テーマ設定─Rebassにはテーマ設定の柔軟性があり、テーマはThemeProviderを使用して実装されている。また、用途に応じてテーマをカスタマイズすることも可能。Rebassにはテーマ仕様があり、これを使ってコンポーネントのデザイントークンやテーマオブジェクトを定義することができる。スタイルドシステムとテーマUIをサポートしており、余分な構成の設定をする必要はない。
Rebassの詳細なドキュメントで、起動方法と使用方法が説明されています。また、これを使って、コンポーネントを拡張、カスタマイズするのも容易です。サポートに関して言えば、Rebassには有償サービスはありません。
15. Mantine
Mantineは、ウェブアプリケーションやサイトを短納期で開発できる、機能満載のReact UIコンポーネントライブラリです。アプリをアクセシブルかつフレキシブルにする、40以上のフックと100以上のカスタマイズ可能なコンポーネントが付属します。
このツールはオープンソースで、パッケージにはMITライセンスが付与されており、無料で利用できます。TypeScriptをベースにしており、複数のフレームワークをサポートしています。
特徴やメリットは以下の通りです。
- コンポーネント─Mantineは、20以上の入力コンポーネント、カルーセル、テキストエディタ、日付ピッカー、オーバーレイ、ナビゲーションなど、100以上のコンポーネントを備えている。Emblaベースのカルーセル、Quillベースのテキストエディタをサポートしており、簡単にコンテンツを調整できる。また、色の変更、アイテムの検索、オートコンプリートなどさまざまな機能がある。
- ダークカラー─少しのコーディングで、構築中のアプリにダークテーマを追加することができる。ダークテーマとライトテーマの両方に対応するグローバルスタイルをエクスポート可能。
- カスタマイズ─Mantineの各コンポーネントは、propsを使って視覚的にカスタマイズすることができる。これにより、プロトタイプをすばやく構築し、propsを修正することで実験を続けることが可能。
- スタイルオーバーライド─インラインスタイルまたはクラスを使い、各内部要素のスタイルのオーバーライドが可能。この機能を他のカスタマイズの柔軟性とともに駆使し、デザインのニーズに合わせて、どんな視覚的な変更も適用できる。
- 柔軟なテーマ設定─デフォルトのテーマに限定せず、色、半径、スペーシング、フォントなどを追加して拡張し、デザインを補完することができる。
- その他の機能─その他の重要な機能は、自動ベンダープレフィックス、遅延評価、サーバサイドレンダリング中の重要なCSSの抽出、動的テーマ設定など。
- 統合─Mantineは、Gatsby.js、Next.js、Remix、create-react-app、Viteなどの最新の環境と連動可能。
MantineにはDiscordコミュニティがあり、参加すると質問をしたり、最近の開発状況を見たり、機能の議論に参加することができます。GitHubでもディスカッションやフィードバックの共有が行われており、TwitterでMantineをフォローすれば、最新情報を入手可能です。
16. Next UI
初心者でも経験豊富な開発者でも、NextUIで簡単にサイトやアプリを構築可能です。モダンで高速、かつ美しいReact UIライブラリで、すぐに使い始めることができます。
すべての機能、性能、インターフェースのすべてが魅力的です。コンポーネントは、あらゆるブラウザでのサーバサイドレンダリングをサポートしています。
特徴やメリットは以下の通りです。
- 高速─NextUIは、ランタイムでの不要なスタイルpropsを削除。そのため、他のReact UIライブラリと比較して、より高いパフォーマンスを発揮できる。
- ユニークなDX─NextUIは完全に型付けされているため、無駄のない学習ができ開発が快適。一つのコンポーネントを利用するために、複数のコンポーネントをインポートする必要がない。より少ないコードで、より多くのことを行うことができる。
- ライト/ダークUI─ダークモードを自動的に認識。NextUIが、HTMLテーマのpropの変更を検知し、自動的にテーマを切り替え。デフォルトのダークテーマは、スケーリング性能が高く、少ないコーディングで簡単に適用できる。
- テーマの操作─デフォルトで用意されているテーマを簡単にカスタマイズし、フォント、カラー、ブレイクポイントなどを変更可能。
- カスタマイズ─NextUIは、CSS in JSライブラリStitchesの上で開発されているため、CSS prop、ネイティブCSSセレクタ、スタイル付き関数のいずれによっても、コンポーネントを簡単にカスタマイズできる。さらに、CSSプロパティをグループ化したり、CSSプロパティを短縮したり、複雑な構文を簡略化することで、ワークフローを高速化するStitchesユーティリティもある。
- サーバーサイドレンダリング─NextUIのコンポーネントは、クロスブラウザのサーバーサイドレンダリングを促進し、アプリケーションに容易に適用できる。
- アクセシビリティ─NextUIのすべてのコンポーネントは、WAI-ARIAガイドラインに準拠し、キーボードをサポート。スクリーンリーダーやキーボードを使用してナビゲートする際にフォーカスリングを表示可。また、Next.jsとの互換性あり。
NextUIは、GitHub、Twitter、Discordでコミュニティを抱えており、参加して質問をしたり、フィードバックやヒントを共有したりすることができます。
17. React Router
Remixのチームとそのコントリビュータによって開発・維持されているReact Routerは、注目に値するReact UIコンポーネントライブラリです。最近のバージョンはv6で、以前のバージョンから優れた機能を提供し、段階的な改善も実施されています。
Airbnb、Discord、Microsoft、Twitterなどの有名企業の開発チームが、プロジェクトでこのライブラリを使用しています。様々なインターフェースと連動できるルーターユーザーインターフェースを探している場合にぴったりです。アプリのコンポーネントを対応するURLとマッチさせ、優れたユーザーエクスペリエンスを確保することができます。
特徴やメリットは以下の通りです。
- ネスト型インターフェース─1つのアプリケーションで複数のインターフェースを使用することができる。
- 時間の節約になる─React Routerは、アプリケーションを高速化することができる効率的なツール。URLやレイアウトを自動で変更し、作成するルーティングの数を減らし、時間と労力を削減可能。
- ルーティング最適化─構築中のサイトやアプリに最適なルーターを選択することができる。そのために、複数の可能性を評価し、それぞれにランクを付けて、最適なルートをレンダリング。これにより、自分で経路の順序を作成する手間も省ける。
- その他の機能─宣言的なプログラミングアーキテクチャを採用。したがって、宣言的に構成することができる要素やコンポーネントを使用して、Reactベースのアプリケーションの作成に役立てることが可能。
React Routerにはドキュメントが付属しており、使い方を詳しく学ぶことができます。また、公式ホームページにあるチュートリアルも便利です。GitHubユーザー数240万人、npmダウンロード数360万回を誇り、世界中から600人以上のコントリビュータが参加しています。
18. Theme UI
テーマ性のあるReactベースのUIを作成するには、Theme UIが優れた選択肢です。ウェブアプリケーション、デザインシステム、カスタムコンポーネントライブラリ、Gatsbyテーマなどを、柔軟に構築することができるようになります。
Theme UIは、開発者向けのエルゴノミクスを提供し、制約ベースの設計原則に従います。このツールでの設計は、主に2つのステップを踏みます。
- 色やフォントを定義してテーマを構築
- アプリケーションやサイトのさらなる管理のために各コンポーネントをスタイリング
特徴やメリットは以下の通りです。
- 人間工学的である─開発者の人間工学を考慮し、ソフトウェア製品をテーマに沿って素早くスタイリングすることができる。
- 制約に基づく─タイポグラフィ、カラー、レイアウトスケールなど、制約に基づいたデザインに従った使い方ができる。
- テーマ化可能─テーマから得られる参照値を、サイト全体やアプリの好きなコンポーネントで簡単に利用。Theme Specificationと、CSSのためのTheme aware sx propsがある。
- コンポーネント─30以上の組み込みReact UIコンポーネントから選択し、デザインを魅力的で応答性の高いものに。
- スタイリング─コンポーネントを作成する/しないに関わらず、スタイリングを行うことができる。Theme UIは、モバイルファーストかつ使い方が簡単で、レスポンシブなスタイルを実現可能。また、表現力豊かでシンプルなMDXスタイリングも特徴。
- ダークモード─ダークモード、強力なテーマ設定APIを搭載。また、テーマやGatsbyサイトのプラグインもある。これにより、静的なサイトを楽々デザインできる。
Theme UIには詳細なドキュメントが付属し、疑問が発生した場合には参照したり、使い方を探ったりすることができます。これには、MDXのスタイリング、テーマ設定、カスタムフックなどの説明が含まれています。
19. PrimeReact
PrimeReactは、世界中の企業や開発者により採用されている、人気のReact UIコンポーネントライブラリです。Mercedes、Airbus、Ford、Fox、Volkswagen、eBay、Intel、Nvidia、Verizon、American Expressなどの有名企業が利用しています。
このツールは、3万9,500件の週間ダウンロードと2,600件のGitHub星評価を誇ります。UIのデザインに遊び心を加える、印象的な機能とコンポーネントが揃っています。
特徴やメリットは以下の通りです。
- コンポーネント─PrimeReactには80以上の素晴らしいReactコンポーネントがあり、デザインに直接使用できる。キャプチャ、ターミナル、組織図、TreeSelectなどのユニークなものもあり。
- テンプレート─カスタマイズ可能なテンプレートと280以上のUIブロックが用意されており、インターフェースの開発中に直接コピー&ペースト可能。さらに、200以上のアイコンで構成されるアイコンライブラリもあり。
- デザインにとらわれない─PrimeReactはデザインにとらわれないインフラストラクチャを備えており、BootstrapやMaterial UIなどの既存のライブラリのルックアンドフィールを選択することが可能。もちろん自分で自由に作成することも問題なし。
- テーマデザイナー─GUIベースのビジュアルデザイナー、テーマデザイナー、500以上の変数があり、好みに応じて変更することができる。色、フォント、サイズ、入力スタイル、ボタンなどを調整可能。
PrimeReactにはサポートがあり、改善や機能のリクエストに関して、通常1営業日以内に返事がもらえるとされています。
20. React Redux
React ReduxはRedux社によって管理されているUIコンポーネントライブラリで、ReactとReduxの最新のAPIを使用し頻繁に更新されています。予測可能性、わかりやすいインターフェース、正確性といった点で有名です。複雑なプロジェクトよりも軽いプロジェクトに適しています。
特徴やメリットは以下の通りです。
- カプセル化─APIを使ってコンポーネントとReduxストアとの直接のやりとりを実現。これにより、自分でコードを書く手間を省くことができる。
- パフォーマンスの最適化─React Reduxは、自動的にパフォーマンスの最適化を適用し、データのニーズが変化してもコンポーネントを再レンダリングできるようにする。
- 予測可能性─Reactのコンポーネントモデルと互換性がある設計。Reduxからコンポーネントに必要な値を抽出する方法を指定できる。また、変更に応じて、コンポーネントが自動的に更新される。
- わかりやすいインターフェース─複数の環境でテストし、結果を正確に比較できるよう、わかりやすいインターフェースになっている。
- デバッグ─React Reduxには、アプリの状態変化を検出し、各変化を記録し、エラーレポートを転送することができるDevToolsがある。これにより、デバッグ作業を効率化することができる。
21. Gestalt
Gestaltは、利用者思いのユーザーインターフェース作成を支援するUIライブラリです。Pinterestのデザインツールでもあり、多くの機能とコンポーネントが搭載されています。また、開発者がすぐに使い始められる構成になっています。
特徴やメリットは以下の通りです。
- 利用しやすい─ガイドに従うことで、簡単にデザインに使い始めることができる。また、ツールの設定方法とプルリクエストについての説明もあり。
- コンポーネント─UIユーティリティとコントロールを事細かに設定し、優れたユーザー体験を実現可能。
- ファンデーション─デザインの際にカラーパレット、アイコン、タイポグラフィーなどの要素をいろいろと試すことができる。
- その他の機能─ダークモード、国際化、右から左への文字の記述、コードの自動更新などをサポート。また、自動設計のため、メンテナンスが少なくて済む。コードの破損を検出できるcodemodeにより、バージョンアップ作業も楽。
また、Gestaltの開発チームに質問をしたり、開発に貢献したりすることもできます。機能の更新など、開発のロードマップも事細かに追跡可能です。
22. React Motion
Reactでコンポーネントにアニメーションを付与する選択肢をお探しであれば、React Motionがおすすめです。リアルなアニメーションを作成することのできる、優れたReactライブラリです。しかも、簡単に使い始めることができます。
特徴やメリットは以下の通りです。
- 剛性値の指定─剛性の値を指定できる。ダンピングパラメータの定義にも対応。このように、細かく調整することで、コンポーネントをよりリアルに見せることが可能。
- スタイリング─React Motionを使用すると、シンプルなカードコンポーネントのスケーリングを簡単にアニメーション化できる。これには、スタイル付きコンポーネントを利用する必要あり。
React Motionには、シンプルでわかりやすいドキュメントがあります。また、GitHubコミュニティでフィードバックを提供したり、最新の開発状況を確認したりすることができます。
23. React Virtualized
重いデータを扱う複雑なフロントエンドを構築するには、React Virtualizedが便利です。コンポーネントであれカスタマイズであれ、このツールですべてを簡単に実行することができます。
機能とメリットは以下の通りです。
- 効率的なレンダリング─大きな表やリストのデータを効率的にレンダリング可能。1つのテーブルで複数の列をレンダリングする場合や、数百および数千の要素を扱う際に便利。
- コンポーネント─オートサイザー、カラムサイザー、セルメジャー、マルチグリッド、アローキーパー、方向ソーターなど、一般的なもののほか、多くのコンポーネントがある。多機能なライブラリであり、あらゆる表形式のニーズに応える。また、行の高さを調整することで表をカスタマイズすることも可能。
- ブラウザのサポート─AndroidとiOSの標準的なウェブブラウザをサポート。
GitHubコミュニティがあり、フォローして機能をリクエストしたり、ツールのアップデートを確認したりすることができます。
まとめ
Reactは人気のJavaScriptライブラリで、アプリケーションやサイトを構築するのに役立つ多くのコンポーネントが提供されています。すべてのコンポーネントや機能を一から作るのではなく、上記で紹介したReact UIコンポーネントライブラリを利用し、必要なコンポーネントを選択すればOKです。
そうすることで、一般的なコンポーネントのコーディングに時間を割くことなく、機能やデザインを作ることができます。React UIコンポーネントライブラリは、初心者が簡単にアプリを作成するためにも注目したいところです。
また、経験豊富な開発者であれば、好きなコンポーネントをカスタマイズして、アプリのデザインに追加することができます。どのReact UIコンポーネントを選択するかは、開発現場の要件次第です。上記のツールとその特徴、メリット、コンポーネントに目を通して、その中からどれが自分のプロジェクトに適しているか比較してみてください。
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