2021年のメールクライアント市場シェア

毎日、世界中で3,000億通以上のEメールが送信されています。しかし、統計的に見て、これらのメールのほとんどがほんのわずかだけのメールクライアントによって処理されます。この市場を支配しているのは3社で、皆さんも3社ともご存じことでしょう。今回の記事では、メールクライアントの市場シェアの最新動向について詳しく見ていきましょう。

2021年、最も人気のあるメールクライアントは?

世界で最も人気のあるメールクライアントは、はるかにApple MailとGmailです。メールユーザーの約38%がメールを開くときにiPhoneを使用しており、9%がタブレット、8%がmacOSデバイスを使用しています。

メールのマーケットシェア
メールのマーケットシェア(出典: Litmus Labs)

このデータは驚くべきものかもしれません。それは、Apple Mailの機能が不足しているためではなく、Android装置が世界のスマートフォン市場の72%を占めているためです。しかし、メールを利用しているのはiOSとmacOSのユーザーの方が多いということは、メールマーケターにとって重要なポイントです。

また、ほとんどのユーザーは、デスクトップPCやラップトップではなく、スマートフォンでメールを利用していることに注目していただきたいと思います。これにより、重要なメールをすぐに開くことができます。

アメリカのサラリーマンは、勤務時間中と自由時間中には、1日総計5時間以上もメールをチェックしています。この数字は高いと思われるかもしれませんが、これを見るだけでユーザーフレンドリーなメールクライアントがいかに重要であるかが明らかで、Apple Mailがトップであるのは当然のことなのです。

GmailのシェアがApple Mailに追いつく

Android装置やPCをお使いの方であれば、GoogleのGmailアプリやWebクライアントを利用している方も多いでしょう。全世界のユーザーの約28%に利用されているGmailは、メールクライアントの市場シェアではApple Mailに僅差の2位です。

Gmailの市場シェア
Gmailの市場シェア

Gmailがこの分野のリーダーではないことを意外に思われるかもしれませんが、AndroidとWindowsのユーザーには豊富な選択肢があることに注目していただきたいと思います。どちらのオペレーティング・システム(OS)でも、ほぼすべてのメールクライアントを使用することができます。

iOSやmacOSのユーザーもメールクライアントの選択肢は複数ありますが、制限が多くため、ユーザーはデフォルトのクライアントにする傾向があります。一方、Gmailは以下のようなメールクライアントと競合しています。

サムスンは、市場で圧倒的な人気を誇るハイエンドのAndroidスマートフォンメーカーです。2021年第1四半期には、サムスンが全世界の携帯電話の22%を出荷していました。(Appleが17%のみ。)それでも、サムスンのユーザーは、メーカーのデフォルトソフトウェアを利用するのではなく、他のメールクライアントを利用することを好むということが数字に表れています。

Yahoo! Mailのマーケットシェアは低下する可能性が高い

ヤフーは、これまでの苦難の歴史にもかかわらず、メールユーザーのかなりのシェアを維持しています。たしかに、Yahoo! Mailのシェアの8%は、GmailやApple Mailに比べると低いのは事実ですが、それでも衰退する会社のわりに大きな数字だと言えるでしょう。

Yahoo!の市場シェア
Yahoo!の市場シェア

ヤフーの電子メール市場のシェアの多くは、同社が世界で最も人気のあるサービスの1つを提供していた時代から引き継がれていることに注意する必要があります。2000年代初頭以降、ヤフーはユーザーの大部分を失ってきました。 

メールを他のアカウントに自動的に転送する機能が有料になったことなど、最近のYahoo! Mailの変更により、さらに多くのユーザーが他のクライアントに移行することになるでしょう。2021年を通して、その移行が継続的に行われることになりそうです。その結果、GmailとApple Mailの両方の市場シェアが拡大することになるでしょう。

また、AOL社は最近、ヤフーをApollo Global Management社に50億ドルで売却したことも重要です。メールクライアントのユーザーベースの価値を考えれば、ヤフーの新しい親会社がこのサービスのサポートを終了ことはないでしょう。

Outlookが市場シェアを維持

メールクライアント市場における最後の会社は、Microsoft Outlookです。このクライアントは、9%の市場シェアを誇り、これはYahoo! Mailを上回っています。

Apple MailやGmailとは異なり、Outlookのユーザーの多くはデスクトップPCやラップトップのユーザーです。デスクトップOSでは、Windowsが圧倒的なシェア(74.96%)を誇っています。(macOSは16%のみ。)

Outlookの市場シェア
Outlookの市場シェア

デスクトップPCやラップトップのユーザーの多くは、Apple MailなどのiCloudを介したウェブクライアントか、Gmailなどのクラウドベースの外部サービスを利用しています。Outlookは、ウェブベースのメールクライアントのほか、よりネイティブなアプローチを好むユーザーのためにデスクトップアプリも提供しています。

メール関連の作業をスマートフォンで行う人が増えてくると、Outlookのシェアは低下していくと考えられます。Outlookは、iOSおよびAndroid用のモバイルアプリも提供していますが、これらはあまり人気ではありません。

まとめ

メールの利用に関しては、デスクトップよりもモバイルの方が人気があります。  世の中のほとんどの人は、主にモバイル機器を使ってオンラインコンテンツを利用しており、メールも例外ではありません。そのため、Apple MailとGmailがメールクライアントの中でトップを占めているのも不思議ではありません。

メールマーケティングに投資している場合、すべてのメールやキャンペーンをモバイル向けに最適化することが不可欠です。メールユーザーの大半はモバイルユーザーなので、彼らのためにも最高のユーザーエクスペリエンスを提供する必要があります。

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