WordPressホスティングで、専用IPアドレスと共有IPアドレスのどちらを使用すべきかというのは、話題になる問いであり、Kinsta社内でもよく取り上げられます。
専用IPアドレスやその仕組みについて、誤った情報、または時代錯誤な情報が今でも数多く出回っています。結論から言うと、専用IPアドレスは、ほとんどの状況で必要ありません。これまでの目にしてきた情報を覆す答えかもしれませんが、ぜひ最後までこの記事をご覧ください。
今回は、専用IPアドレスと共有IPアドレスの概要と主な違いに迫ります。
また、メール、SSL、SEOなどへの影響に関して、しばしば耳にする俗説を取り上げ、その誤りも見ていきます。
IPアドレスとは
まずは、IPアドレスについて理解しておきましょう。IPとは、インターネットプロトコルの略で、ウェブ上の各ドメインに割り当てられたアドレスをIPアドレスと呼びます(例:216.58.217.206)。
IPアドレスは、DNS経由でドメイン名にマッピングされます。
DNSはウェブ上で電話帳のような役割を担っており、アドレスバーに「Google.com」と入力すると、ISPはDNSクエリを実行し、ドメインに関連するネームサーバーを要求します。
サーバー側でIPアドレスへのマッピングが行われることで、ドメイン名を使用して該当のページにアクセスできるようになります。DNSがなければ、Googleにアクセスするために、「216.58.217.206」のような数字を入力しなければなりません。
このような無作為な数字を記憶して入力するのは、言うまでもなく気の遠くなる作業です。
現在、ウェブ上、またはISPやホームルーターなどの機器にローカルで使用されているIPアドレスには、IPv4とIPv6の2種類があります。
- IPv4アドレスの例:58.217.206
- IPv6アドレスの例:0:0:0:0:0:ffff:d83a:d9ce
これに関しては今回詳しく触れませんが、インターネットの急成長に伴い、より大きなアドレス空間が必要になったということだけ覚えておいてください。簡単に言えば、IPアドレスを使い尽くしてしまっているということです。
IPv6が開発された理由の1つは、ウェブの拡大を見越し、新たなIPアドレスを割り当て続けられるようにするため。とは言え、専用IPアドレスと共有IPアドレスのどちらを選択するかという議論は、IPv4とIPv6にも通づるものがあります。
専用IPアドレスとは
専用IPアドレスとは、その名の通り、他のドメインと共有しない、または他のドメインが使用しないIPアドレス。ウェブ上におけるドメインの「家」のような存在です。
専用IPアドレスは、専用の電話回線とも考えられます。通常、ホスティング会社がドメインに割り当てるか、アドオンとして手頃な価格で購入可能です。
共有IPアドレスとは
対する共有IPアドレスは、専用IPアドレスとは異なり、複数のドメインと共有されるIPアドレスです。最近では、ほぼすべてのホスティングサービスが共有IPアドレスを提供しています。
その理由は、多くの状況で専用IPアドレスが必要ないため。もう少し掘り下げてみましょう。
Kinstaのホスティングプランには、1つの共有IPアドレスが付帯します。WordPressサイトのIPv4アドレスは、MyKinstaのサイトの「情報」画面で確認することができます。
重要なポイントとして、共有IPアドレスを使用しているからといって、共用サーバーを提供しているわけではありません。
共用サーバーとは、一般に複数のユーザーと、ハードウェア、およびIPアドレスを含むネットワークリソースを共用するものです。多くの場合、共用サーバーと共有IPアドレスはセットになりますが、必ずではありません。
例えば、Kinstaでは、LXDマネージドホストとLXCソフトウェアコンテナを採用しています。
これは、すべてのサイトが、必要なすべてのソフトウェアリソース(Linux、Nginx、PHP、MariaDB)を備えた、隔離されたコンテナで個別に実行されることを意味します。リソースは他のユーザーどころか、自分のサイト間でも共用されることはありません。
Kinstaでは、共有IPアドレスを提供していますが、共用サーバーの利用は提供していません、Kinstaのサーバープラットフォームは、従来のレンタルサーバーの枠にはまらず、Google Cloud Platform上に構築されたインフラは、従来の共用、VPS、専用サーバーとは大きく異なります。Kinstaの高性能ホスティングの詳細についてはこちらをご覧ください。
外部IPアドレスとは
その他のIPアドレスとして、一部のホスティングサービスやCloudflareやSucuriなどのプロキシサーバーで使用されている、外部IPアドレスがあります。
Kinstaのお客様であれば、MyKinstaのサイトの「情報」画面で、サイトの外部IPアドレスを確認することができます。
外部IPアドレスは一般に、ロードバランサ(負荷分散装置)を使用するサーバーや、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)の背後に置かれるサービスで使用され、サイトを他のサーバーに接続する際、サイトを参照するアドレスとなります。
例えば、ドメイン「yourdomain.com」は本来「216.58.217.206」にマッピングされていても、外部サービスがこのドメインに接続する際には、「104.16.1.2」のような外部IPアドレス介してルーティングされます。
サイトをPayPalのような決済代行サービスと連携する際、外部IPアドレスが必要になることがあるため、この仕組みは把握しおきましょう。提供したIPアドレスは、PayPalのホワイトリストに登録されます。
ネットワークとサイトの速度
IPアドレスの種類とそれぞれの概要を押さえたところで、本題に入りましょう。WordPressのサイトには、専用IPアドレスと共有IPアドレスのどちらを使用するべきなのでしょうか。
ウェブでこれについて検索すると、以下のような理由で専用IPアドレスを推奨するリソースが散見されます。
- ネットワークに専用IPアドレスを使用すると、そのIPアドレス経由でウェブサイトにアクセスできる(専用IPアドレスにマッピングされるドメインは1つだから)。例えば、「64.233.187.99」は、Googleの専用IPアドレスで、入力すれば直接Googleにアクセス可能。
- 何らかの理由でDNSがまだ伝播していたり、最近変更されたりした場合でも、FTPでサーバーにアクセスすることができる。
実際には、上のいずれも実用的なメリットとは言えません。まず、IPアドレスを使ってサイトにアクセスした経験のある人は、ほぼいないはず。2つ目の点に関しても、多くのユーザーはhostsファイルを編集しており、こちらの方がはるかに堅実な方法です。
選択するホスティングサービスによっては、IPアドレスに接続された長時間稼働のプロセスで、CPUスロットリング(リソースの上限に達しそうになった際にプロセスを減速し消費リソースを調整する機能)を無効にする方法を提供していることがあります。その場合は、専用IPアドレスを選択する方が良いかもしれませんが、CPUスロットリングは基本的に推奨されません。
Kinstaでは隔離コンテナ技術を採用しているため、選択した利用プランに付帯するリソースを制限なく使用することができます。
サーバーの別のポートにアクセスできる点はメリットに思えますが、現在ではほとんどのホスティング会社が標準ポートをブロックしています。というのも、仮に専用IPアドレスを使用していても悪用されやすいためです。また、一般にインフラとして使用されるGoogle Cloud PlatformやAWSなどのサービスで、特定のポートでの通信を許可していないという理由もあります。
「共有IPアドレス=パフォーマンスの低下」は間違い
また、よく耳にするのは、専用IPアドレスと共有IPアドレスのパフォーマンスの差異。結論から言うと、共有IPアドレスを選択しても、サイトのパフォーマンスに影響を与えることはありません。
Kinstaに移行したほぼすべてのサイトが、大幅なパフォーマンスの向上を見せています。移行前に専用IPアドレスを使用していた場合も同様の結果です。
電子メール
メールの観点からは、専用IPアドレスに分があります。ただし、これは大量のメール、具体的には「年間10万通以上」を送信することが条件です。
また、レンタルサーバーを通じた専用IPアドレスの取得はお勧めできません。専用IPアドレスを取得しても、限られたメールしか送信できなければ意味がありません。
WordPressサイトからのメールや、ECサイトの販売・取引メールの送信に専用IPアドレスを使用したい最大の理由は、IPアドレスには評判(IPレピュテーション)があるためです。
IPレピュテーションは、配信率やユーザーの受信トレイへの到達率を大きく左右します。
サードパーティのメールサービスを利用すべき理由
一般的なホスティング会社のメールサービスは、共用サーバーと考えてください。ホスティング会社がユーザーに代わり、送信メール用にIPアドレスを設定します。
もしシステムに何か問題が発生した場合、例えばあるクライアントが突然スパムを送信し始めた場合、そのIPアドレスはスパムのブラックリストに登録される可能性があります。このような状況では、ホスティング会社がプロバイダーやISPと協力し問題に対処するまで、待つことしかできません。その結果、メールの配信が不安定になったり、待ち時間が発生したりすることも。これは決して看過できないシナリオです。
そのため、メールサービスは、サードパーティのソリューションを利用することをおすすめします。ホスティング会社のメールサービスを利用するのはリスクがあります。メールサービスの多くでは、月間1万通程度のメール送信は無料で行うことができ、それ以上の数を送信するとしても、安価に利用できます。
また、サードパーティ製のメールマーケティングソフトやメール配信サービスは、ユーザーの受信トレイに到達する確率を大幅に高めるような調整と設定が行われています。また、IPアドレスがブラックリストに登録されないように尽力しているものです。
また、メールサービスの外部への委託に関しては、共有IPアドレスの方が有利です。ほとんどのサードパーティのメール配信サービスでは、送信用に専用IPアドレスを使用すると、追加料金が発生します。
大量のメールを処理しない場合は、これがデメリットとなる可能性もあり、ちょっとしたことで、IPアドレスの評判を落としてしまうことも考えられます。メールサービスの共有IPアドレスは、通常、必要なセットアップが事前に行われているためすぐに利用でき、高い配信率を確保するために厳しく監視されています。
このトピックに関しては、こちらのブログ記事で詳しくご紹介しています。
SSLとセキュリティ
続いて、SSLに関して。これについては過去10年間で大きく変化しています。
SSL証明書が必要な場合、例えばECサイトを暗号化する場合は、以前は専用IPアドレスの購入が必要でした。しかしその後、SNI(Server Name Indication)が開発されました。
ホスティング会社は、SNIを導入すれば、1つのIPアドレスで複数のSSL証明書を使用でき、リクエストされたサーバー名に一致する証明書を訪問者に送信することができます。
SNIの開発当初は、ブラウザ対応が大きな課題でしたが、「Can I Use…」のデータによれば、現在99%のブラウザでSNIをサポートしています。
現在、SNIをサポートしていないブラウザは、Android、Chrome、iOSブラウザの旧バージョンのみです。
SSLでの共有IPアドレスの使用
システムを更新できない企業向けにWordPressサイトを作成するのでなければ、専用IPアドレスは不要です。むしろ、古いブラウザでのPOODLE脆弱性のようなセキュリティ問題が懸念されるため、そのような制作自体行わない方が得策です。
KinstaではSNI技術を導入しており、独自SSL証明書、およびLet’s Encrypt統合による無料のSSL証明書の両方をインストール可能です。
MyKinstaからワンクリックでサイトをHTTPSに切り替えることができます。
現在では、共有IPアドレスもSSLに完全対応しています。また、分離コンテナ技術によって、セキュリティ上の懸念もありません。無料のマルウェア駆除についてはこちらをご覧ください。
CloudflareやSucuriなどのWAFを利用している場合は、共有IPアドレスを選択することで、元のIPアドレスを隠すことができるため、プライバシーを保護するメリットも。
Cloudflareは、サイトのトラフィックや訪問者のリクエストを、グローバルに分散されたエニーキャストネットワークを介してルーティングします。リクエストに対しては、元のIPアドレスではなくCloudflareのIPアドレスが返されるため、悪意あるユーザーはサーバーを直接攻撃することができなくなります。
ドメインがCloudflareにプロキシされると、IPアドレスは、Cloudflareネットワークを共有するIPアドレスのプールに属します。したがって、専用IPアドレスはサポートされていません。
SEO
専用IPアドレスと共有IPアドレスがSEOに与える影響も気になるところ。SEOに関しては、私たちの経験、または他のユーザーによって記録された情報に基づいて見ていくことになります。
ご存知の通り、Googleには、どのような行動が正しく、誤っているかという詳細なガイドラインはありません。しかし、サイト所有者向けのガイドラインは公表しており、専用IPアドレスの使用は特に推奨されていません。
大手企業(Google、Target、CNN、Coca-Colaなど)の多くは、共有IPアドレスを使用して複数のドメインを設定しています。これは、簡単なIPの逆引きで確認可能です。
Kinstaには、10年以上SEOを扱う経験豊富なメンバーが在籍しています。何千ものWordPressサイトを移行してきた経験からお伝えするなら、優れたWordPressホスティングとSEOに関して、専用IPアドレスにメリットはほとんどありません。以下、その理由を詳しくご説明します。
優れたホスティングの重要性
先ほど、「優れたWordPressホスティング」と表現しました。
というのも、スパムサイトやハッキングされたサイトがプラットフォーム上で稼働し続けるような質の低いレンタルサーバーを使用している場合には、IPアドレスの種類が問題になり得ます。
メールの評判と同様、IPアドレスもブラックリストに登録される可能性がありますが、通常はIPアドレスではなくドメイン名が対象になります。しかし、これについては心配ご無用。Googleは、ウェブサイトが共用サーバー上にあることや、同じIPアドレスやIPサブネットを共用するサイトをユーザー側では管理できないことを理解しています。
また、IPアドレスを共有する別のサイトが、逆SEO攻撃(ネガティブSEO)受けることも考えられます。
Googleはあらゆるマルウェアやスパムを検出しており、またユーザーが共有IPアドレスを使用していることを把握しています。
共有IPアドレスがブラックリストに登録された場合の対処法
Googleのブラックリストに簡単に登録されることはありませんが、意図せず登録されてしまう場合もあります。
IPアドレスがブラックリストに登録されたと思われる場合は、次のような対処を行なってみてください。
ネットワークとメールサーバーが正しく設定されていることを確認したら、ブラックリストのページにアクセスし、問題解決のための情報が記載されているかを確認しましょう。例えば、DNSレコードやSMTPバナーの修正を求められていることがあります。
次に、コンピュータやネットワークにウイルスや脆弱性がないかを確認します。パッチや問題が検出されず、コンピュータが正常な状態であることが分かったら、ブラックリストのサイトに連絡し、削除を依頼してください。その後は、IPアドレスの削除指示に従って慎重に操作を進めてください。
自社で削除する場合、通常、初めてIPアドレスがブラックリストに登録されたのであれば、すぐにリストから削除されます。自社で操作を行わない場合は、自動化されたプロセスで1〜2週間、違反の程度や頻度によってはそれ以上かかります。
Kinstaでは、攻撃を未然に回避するための能動的/受動的な対策を講じています。稼働率やDDoS攻撃の監視、マルウェアのスキャン、ハードウェアファイアウォールの実装などがその一例です。
すべてのサイトを24時間年中無休で監視し、安全に管理。スパムはすぐにブロックされ、ハッキングされたサイトは検出された時点で即座に修正します。また、利用規約にも記載していますが、不適切と思われる一部サイトには利用をお断りしており、共有IPアドレスを使用しても、リスクは最小限に抑えられています。
IPアドレスの変更がSEOに与える影響
IPアドレスを変更した場合は、SEOに影響はあるのでしょうか。サーバーを移行したり、CloudflareやSucuriなどのセキュリティサービスを導入したりすると、Googleはドメインに割り当てられた新たなIPアドレスを認識します。
これまで中小企業からフォーチュン500企業まで、あらゆるサイトの移管作業を行なってきましたが、IPアドレスの変更がSEOに影響を与えた事例はありません。
検索順位に関してまだ懸念が残る方のために、Googleのウェブスパム部門の元責任者であるMatt Cutts氏の発言をご紹介します。
「2003年に説明した内容は、現在でも変わりはありません。仮想サーバーのドメインへのリンクは、専用IPアドレス上のそれとまったく同じ扱いになります」(英語原文の日本語訳)
また、GoogleウェブマスターアナリストのJohn Mueller氏も以下のように述べています。
「IPアドレスに優劣はありません。複数のサイトが同じIPアドレスを共有するのは一般的であり、それがインターネットの仕組みとも言えます。多くのCDN(コンテンツデリバリネットワーク)は、異なるサイトに同じIPアドレスを使用していますが、これもまったく問題ありません」(英語原文の日本語訳)
世界の巨大企業は、サーバーやIPアドレスを常に変更していますが、SEOに影響を与えるのであれば、そんなことはしないでしょう。また、CloudflareやSucuriのようなセキュリティソリューションも存在していないはずです。
専用IPアドレスの移行は可能なのか
専用IPアドレスを別のホスティングサービスに移行できるのか否かというのも、よくある質問です。答えは「NO」です。
同じドメイン名で2つのホスティングアカウントを持つことはできません。別のホスティング会社にドメインを移行するたびに、IPアドレスの変更が必要になります。そのため、あるホスティングサービスで専用IPアドレスを使用していても、別の会社に移行することはできません。新たにIPアドレスを取得する必要があります。
これは、共用サーバーを現在利用していて、アドオンで専用IPアドレスを購入する際に考慮すべき点ですが、基本的にはおすすめできません。以下のセクションで詳しく見ていきます。
価格
WordPressホスティングとIPアドレスの設定に関して、価格も考慮すべき点の1つ。専用IPアドレスと共有IPアドレスの費用は、期間だけでなく、ホスティングサービスによっても異なります。
一般に、専用IPアドレスの方が高額で、月額数ドル〜100ドル以上といったところです。一部の会社では、上位のプランに専用IPアドレスが付帯していたり、アドオンとして購入できたりします。
注意したいのは、共用サーバーのアドオンとして専用IPアドレスを購入することと、専用サーバーの購入は異なるという点。また、すべてのホスティング会社で専用IPアドレスを提供しているわけではありません。
逆に、共用サーバーでなくても共有IPアドレスを使用することはできます。Kinstaでは、共用サーバーを提供していませんが、すべてのプランにデフォルトで共有IPアドレスが付帯しています。Kinstaで専用IPアドレスを利用したい場合には、独自の専用IPアドレスが付属する月額200ドルのロードバランサアドオンをご用意しています。詳細については、営業部門までお問い合わせください。
専用IPアドレスと共有IPアドレスのどちらかを価格で選ぶのではなく、選択したプランの費用に何が含まれているか、そしてホスティングサービスの質を見極めることが重要です。
まとめ
専用IPアドレスと共有IPアドレスに関しては、今日も誤った情報が数多く出回っています。WordPressサイトの運営に適したIPアドレス選びについて、この記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
最後に、ご紹介した内容を簡潔にまとめてみます。
- WordPressホスティングが共有IPアドレスを提供しているからといって、共用サーバーを利用することになるとは限らない。この2つは別物。Kinstaではデフォルトで共有IPアドレスを使用しているが、共用サーバーは提供していない。
- 共有IPアドレスを選択しても、サイトの速度が損なわれることはない。
- 大量のメール送信を行う場合には、専用IPアドレスを使用する方が良いが、メールとホスティングサービスは使い分けるべき。したがって、ホスティングを選ぶ際にこの点を考慮する必要はない。
- SSLのために専用IPアドレスを使用しなければならないのは過去の話。SNI技術により、今では独自SSL証明書やLet’s Encryptの無料SSL証明書をインストールできる場合が多い。
- 質の高いWordPressホスティングを利用していれば、SEOに影響が出ることはない。
- Kinstaのようなアプリケーションホスティング、データベースホスティング、WordPress専用マネージドホスティングを利用すれば、SEOへの心配は不要。
- ホスティングサービス間では、IPアドレスを移行することはできないが、IPアドレスの変更は問題ない(フォーチュン500の企業で実際によく行われている)。
ご意見またはご質問がありましたら、以下のコメント欄でぜひお聞かせください。
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