ポッドキャスト業界の広告収入は2021年までに10億ドルを超えると予測され、毎週、これを聴いている人の数は6,000万人と推定されます。そう、今こそがWordPressポッドキャストを開始するのにふさわしい時期だと言えるでしょう。
WordPressのカスタマイズ可能な機能と堅牢なポッドキャストホスティングプラグインを組み合わせることは、ポッドキャスターが時間を節約してブランドを拡大するために使用する秘密兵器です。
リスナーは現に新しいポッドキャストを発見するために、「インターネットでの検索」を好んで利用しています。そんな状況を鑑みると、ウェブサイトなしで検索結果に姿を現すことはほとんど不可能です。
今回の記事では、WordPressを介してポッドキャストをすぐに始められるように、オススメのプラグイン、設定方法などをご紹介します。
準備はよろしいですか?それでは参りましょう!
WordPressを使ってポッドキャストを始める方法
ポッドキャストを始めると言っても…先の見えない暗闇の中を歩くようなもの、でしょうか。毎週のように新しい番組がローンチされていますが、複雑な内側の仕組みを正確に理解するには、ある程度の学習が必要になります。
とは言え、実際には、ポッドキャストはあなたが思うほど難しいものではありません。アイデア考案から実現までたった5つのステップで進むことができます。その詳細を早速ご紹介します。
ステップ1:コンセプトを詰めて形式を決める
何も話せない状態ではポッドキャストを始めることはできません。番組づくりの最初のステップはトピックを明確にすること。消費者の趣味は多種多様ですが、中でも多くのリスナーを獲得しているのが、音楽、ニュース、情報、エンターテイメント、芸能などです。
ただし、個人的に十分な興味がない場合には、最も人気なトピックでポッドキャストを始めるのは要注意です。代わりに、あなたが情熱を注ぐことのできるものについて、アイデアを書き出しましょう。結局、何時間も、それについて話をすることになるのですから。
トピックを決めたら、どのようなポッドキャストのスタイルがリスナーに情報を伝えるのに最適であるか考えましょう。主なスタイルは次のとおりです。
- インタビュー形式:毎週違うゲストを招き入れて、ホストとの間でQ&Aで会話をする
- 単独形式:ホストが番組の唯一の話者になり、特定の専門知識を説明したろ、物語を共有する
- 共同運営形式:2人以上のホストがトピックに関して会話型のディスカッションを行う
- パネル形式:ホストと大勢のゲストで構成され、会話から議論を始めたり、質問に答えたりしてもらう
その道の専門家にインタビューをしたり、2人のホスト間で機知に富んだ面白い話を展開したり、単独で会話術を披露したりして、リスナーの関心をつかむことはできますか?
まず、どのような形式がトピックについて視聴者を獲得するのに適しているのか考えてみましょう。
その後、番組の名前を考えます。ポッドキャスト番組名の考案プロセスは、ホスト次第です。
番組の内容を暗示するしゃれや言葉遊びなど、クリエイティブな名前を好む人もいます。オーディエンスがすでに確立しているホストであれば、番組名に自分の名前を追加することが最初のステップになりがちです。または、説明的な名前と機知に富んだアイデアの中間点を見つけるのもいいでしょう。
どれを選ぶにしても、ポッドキャスト番組に名前を付ける際には、以下の3つを考慮することが重要です。
- その番組名が既に使用されていないか確認しましょう。Googleで検索し、ポッドキャストディレクトリを見て回り、加えて、その名前と同じウェブサイトドメインやSNSアカウント名が使用できるかチェックしてください。
- SEOとの相性:ポッドキャスト番組名は是非とも検索結果に表示されたいもの。特定のトピックに関連して、ユーザーがどんな言葉を検索するのか想定しておきましょう。
- 声に出してみる:このステップは意外と重要です。ポッドキャスト番組名は何千回も言うことになるはず。たくさん声に出してください。言いやすくて、他の人にとっても発音の難しくないものにしましょう。
ステップ2:機器とソフトウェアを購入する
番組の基盤が整ったら、プロレベルのサウンドのために、質の高いオーディオを録音する方法を考えましょう。
ここでは、特定の機器とソフトウェアが必要になります。
機器の用意となると、DIYのホームスタジオから防音のレコーディングブースまで、そのレベルは多岐にわたりますが、とりあえずは、マイクとヘッドフォンという2つの基本的なアイテムが必要です。
ポッドキャストに使えるマイクは種類方法です。最初は、手頃な価格のものをお勧めします。私たちが個人的にお勧めしたいのはAudio Technica ATR2100です。完璧な録音環境がなくても使え、懐にも優しいお値段。
ヘッドフォンについては、ほとんど何でも問題ありませんが、多くの番組ホストが耳をすっぽりと覆うものを好んでいるようです。鮮明な音を確保するために、ポッドキャストで話をする人数分のマイクとヘッドフォンを用意するようにしましょう。
必要な機器を購入したら、続いては、エピソードの録音と調整のための録音・編集ソフトウェアが必要になります。
どんなソフトウェアにするのか決断を下す前に、録音の仕方を考えましょう。あなたとゲスト(または共同のホスト)は、すべてのレコーディングセッションを通して同じ部屋にいることになりますか?それとも、定期的に、遠くのどこかにいる誰かと遠隔で録音をするでしょうか?
この質問は重要です。なぜなら、全員が同じ部屋にいる場合の録音ソフトウェアと、参加者が別々の場所にいる場合の録音ソフトウェアで違いがあるからです。
- Audacity:ローカル環境での録音なら、Audacityをお勧めします。無料でありながら、録音を始めるために必要なすべての基本的機能が搭載されています。すべての機能を使いこなすために長い学習期間は必要ありません。Audacityを使ってオーディオの録音、編集、ミキシングをするためのビデオチュートリアルをご活用ください。
- Zencastr:リモート環境での録音には、Zencastrが便利です。リモート環境でありながら、スタジオレベルの録音が可能になります。音声ごとに個別のトラックを録音できるので、編集が捗ります。このソフトウェアの使用方法は、こちらのビデオチュートリアルをご覧ください。
オーディオファイルを録音したら、各エピソードを洗練し仕上げるための編集ソフトウェアが必要になります。
ワークフロー効率化のために、(再びですが)Audacityをお勧めします。このソフトウェアを使用し録音する場合には、その場ですぐに編集を開始でき便利です。時間を節約し面倒な工程を増やすことなく、仕上げに集中できます。
ステップ3:最初のエピソードを録音する
マイクに向き合うと妙な緊張感があふれることでしょう。しかし、少しの準備と練習だけで、最初のエピソード録音であってもそれほど難しくないことがわかるはずです。
原稿を書くことから、または、エピソード全体を通した話の流れを用意することから始めましょう。
インタビューであれば、ゲストのことを調べ、質問を準備します。質問を前もってゲストと共有して、インタビューの前に会話の要点を計画できるようにしましょう。
エピソードのコンテンツが用意できたら、マイクテクニックの練習へと進みます。
- サウンドを安定させるために、マイクから3本指の幅を空けて話すようにしましょう。
- 立っても座っても構いませんが、数時間快適に話すことができる姿勢を見つけましょう。
- 原稿にもう一度目を通し、要点を頭に入れ、各セクションで伝えたいことを意識しましょう。
- 練習しながら音量メーターを見て、通常の話し声が「0dB/デシベル」を超えないようにしてください。つまりメーターの赤い部分です。音割れが出ないように、録音を開始する前に必ず音量を調整しましょう。
- リラックスして楽しむこと。ポッドキャストの録音は、スピーチとは違い、何回でも録音し直せます。
ステップ4:エピソードをポッドキャストホスティングサービスにアップロードする
ポッドキャストファイルを(ウェブサイトの)ホスティングサービスにアップロードすることはお勧めしません。ポッドキャストのエピソードには、ファイルサイズが大きくなる大量のデータが含まれています。ウェブサイト用のホスティングサービスは、テキスト、画像、短いビデオファイルを簡単に保存できるよう設計されていますが、ポッドキャストのファイルサイズはそれを遥かに上回ります。
ストレージの制限に達するリスクがあり、プロバイダーから高額の料金を請求される可能性も。さらに、ウェブサイトホスティングサービスは、大きなオーディオファイルをすばやく転送できません。
つまり、ユーザーがポッドキャストを再生する際には、プレーヤーがエピソードを読み込むのを待つ必要があり、結果としてバッファリングの問題が発生します。帯域幅の速度が遅いと、使い勝手が低下し、ファンの喪失につながってしまうことも考えられます。
そうならないように、大きなオーディオファイルを効率的に保存・転送するよう設計されたポッドキャスト用のホスティングサービスを使って、オーディオをアップロードしましょう。仕上がったエピソードを好みのサービスにアップロードし、名前、説明、メタデータなどの関連する情報を入力するだけでOKです。
ポッドキャストホスティングサービスとは
ポッドキャストホスティングサービスは、あなたとリスナーの間に入る仲介者です。このサービスを利用してポッドキャストのエピソードをアカウントにアップロードすると、RSSフィードが生成されます。
次に、このRSSフィードリンクを使用して、番組をWordPressサイト、またはSpotifyなどのポッドキャストディレクトリに接続します。誰かが再生ボタンを押すと、プラットフォームがポッドキャストホスティングサービスに合図を出し、RSSフィード経由でエピソードのオーディオファイルを受信します。簡単に言えば、この接続システムとRSSリンクなしにポッドキャストは成立しません。
WordPress経由でポッドキャストを提供するには、WordPressプラグインのあるホスティングサービスを選択するようにしましょう。この統合により、プロセスが合理化でき、複数のプラットフォーム間を行き来することなく、エピソードをWordPressから直接アップロードできるようになります(詳細は後述)。
別の方法として、 自分でRSSフィードを作成することもできます。高度な作業になりますが、マークアップ言語XMLを使用し、必要なタグや構造をまとめ標準に適ったRSSフィードが作成できます。
Apple PodcastのRSSガイドでは、フィードを自作するために必要なすべてのコンポーネント(ポッドキャストディレクトリに正しく読み取ってもらうためのもの)が説明されています。ただし、1つ間違いがあるだけで、RSSフィードは無効になり、WordPressサイトからもポッドキャストディレクトリからもアクセスできなくなります。エラーが発生する可能性が高いため、ポッドキャストを新しく始める段階でこの方法を利用するには注意が必要です。
ステップ5:WordPressサイトとポッドキャストディレクトリを介してエピソードを配信する
WordPressからポッドキャストを操作すると、そのエピソードをすぐにサイトで紹介できます。サイト経由でポッドキャストを聞いてくれるリスナーもいるでしょう。しかしそれと同時に、Spotify、Apple Podcasts、Google Playなどの人気のあるポッドキャストディレクトリを使ってすべてのエピソードを配信することも重要です。
ここで言う「エピソードの配信」とは、考えられるすべてのディレクトリにコンテンツを提供し、どんなユーザーでも番組を楽しめるようにすることです。
複数のプラットフォームでポッドキャストを配信するには、それぞれでアカウントを作成し、番組のRSSフィードを送信して接続を設定します。これで、新しいエピソードがポッドキャストホスティングサービスにアップロードされるたびに、接続したすべてのディレクトリに自動的に配信されるようになります。
初期設定さえ完了すれば、あとは何も特別な操作は必要ありません。
WordPressを使ってポッドキャスト番組を運営する方法
WordPressを介してポッドキャスト番組を運営する最大の利点は、番組の管理にかかる時間を節約できることです。
ポッドキャストを継続するためにはコミットメントが必要になります。運営を続けるほど、効率的なワークフローが一貫した魅力的なコンテンツを作成するために重要であることを理解できるでしょう。さて、長期間にわたってポッドキャストの管理を続けていきたいと意気込んでいるはずです。続いてはWordPressを使ってポッドキャスト番組を運営する方法を5つのステップに分けてご紹介します。
WordPressサイトを構築する
まずは、WordPressサイトを用意する必要があります。これを行うには Wordpress.orgに移動して、ダウンロードの指示に従ってください。何よりも、WordPressは無料のツールであるため、懐事情を気にする事なく、完全に機能するウェブサイトを作成できます。
WordPressの設定が完了したら、サイトのファイルを保存するためのWordPressホスティングサービスを選択し、そして、ドメインを取得する必要があります。
1. ポッドキャストに特化したWordPressテーマをインストールする
ブログもeコマースストアも、それぞれの目標に沿った設計で構築されます。多くの人は、その目標を達成するのに役立つ特定のWordPressテーマを選択するものです。ポッドキャスト用のウェブサイトも例外ではありません。
リスナーの使い勝手を向上させるために、是非ともポッドキャスト用に構築されたWordPressテーマをインストールすることをお勧めします。メディアを中心に据えたデザインで、オーディオ・ビデオファイルをサポートし、モバイルに対応していることが条件です。
最適なテーマを選択したら、「外観」>「テーマ」に移動し、「新規追加」>「テーマのアップロード」をクリックします。次に、テーマのファイルをインストールして、サイトのカスタマイズを開始します。
2. ポッドキャストプラグインをインストールする
WordPressを使うことのメリットを享受するには、ポッドキャストプラグインをインストールする必要があります。そして、プラグインには以下の2つの機能が欠かせません。
- プラグインがポッドキャストホスティングサービスに紐づけられていること:そうすることで、オーディオファイルがウェブサイトの速度を落とすことなく、安全で信頼できるストレージに保存されます。
- プラグインを使用して、エピソードをアップロードしたり、WordPressダッシュボードから直接分析を確認したりできること:一箇所(つまりあなたのWordPressサイト)から番組を管理するために重要です。
多くのポッドキャストプラグインに、カスタマイズできるプレーヤーが搭載されています。これは、あったら嬉しいボーナスです。
新しいエピソードはWordPressからアップロードされ、ポッドキャストホスティングサービスに保存されるため、リスナーはウェブサイトから直接コンテンツを簡単に再生できます。多くの場合、プレーヤーの背景色やスタイルを変更して、洗練された見た目にすることもできます。
3. 利用中のポッドキャストホスティングサービスをプラグインと接続する
ポッドキャストプラグインをインストールしたら、利用しているポッドキャストホスティングサービスと接続しましょう。
ポッドキャストをWordPressサイトにアップロードする前に、プラグインとホスティングサービス間の接続を済ませる必要があります。接続の仕方は各プラグインやサービスの組み合わせにより異なるため、それぞれのセットアップドキュメントを読んで実行してください。
なぜポッドキャストホスティングサービスを利用する必要があるのか
ウェブサイトホスティングサービスとポッドキャストホスティングサービスを持つことは冗長に思えるかもしれませんが、両方を用意することが重要です。
専用のポッドキャストホスティングサービスを使用すると、ウェブサイトホスティングの負担が軽減され、高速化しサイトパフォーマンスが安定します。ひいては、リスナーに対してスムーズなストリーミングとダウンロードがもたらされることになります。
通常、設定方法としては、ポッドキャストホスティングサービスのAPIキーをWordPressと接続します。RSSフィードはWordPressダッシュボードに自動的に接続されます。
接続を確立しさえすれば、ポッドキャストのコンテンツを直接、WordPressのダッシュボードからアップロードできるようになります。
4. ポッドキャストプラグインを使用してエピソードをWordPressにアップロードする
ポッドキャストのエピソードが仕上がりリスナーと共有する準備ができたら、ポッドキャストプラグインを使用してWordPressサイトから直接アップロードします。具体的な操作方法については、プラグイン毎に用意されている説明のページを確認してください。
コンテンツをWordPressに追加すると、プラグインによりポッドキャストホスティングサービスへと情報が渡され、大きなサイズのオーディオファイルが適切に保存されます。既存のポッドキャストの情報を更新する際には、プラグインとホスティングサービスのインターフェースの両方で確認し、情報が一致するようにしましょう。
オーディオファイルはWordPressに直接アップロードされるため、プラグインは通常、更新した情報をポッドキャストホスティングサービスに対して提供します。つまり、プラグインはホストを更新できますが、ホストはプラグインを更新できません。これは、ポッドキャストを長期にわたり管理する人は覚えておくべき重要な要素です。
5. WordPressダッシュボードから直接ポッドキャストを管理する
コンテンツを作成し、新しいエピソードをアップロード…という流れが日課になってくると、全ての管理をWordPressのダッシュボードから行うことになります。そんな時に、WordPressとポッドキャストを一元化したことのメリットを大いに感じるでしょう。
複数のプラットフォームを行ったり来たりすることも、同じアクションを2回繰り返すことも、エピソードを毎回外部サービスからウェブサイトに手動で連携することもなくなります。すべてが1つの操作で完結するのです。
多くのポッドキャストプラグインには、リスナーの数や使用されているデバイスの種類といったデータが確認できる分析機能が搭載されています。これにより、どのエピソードが人気があるのか評価し、視聴者をより引き付けるためのコンテンツづくりに活かすことができます。
WordPressとポッドキャストを組み合わせる手法は一般的であり、人気があるのも頷けます。ワークフローを効率化でき、一箇所での管理が可能になります。さらに、カスタマイズも自由にできるWordPressは、ポッドキャストを管理するにはうってつけです。
ポッドキャストと相性のいいWordPressテーマ
WordPressを使ってポッドキャストを管理することのメリットは明らかです。あなたも自分のサイト構築を早速始めたいと思っていることでしょう。最初のセットアップが完了したら、続いては、新しくできたサイトをポッドキャストとそのブランドに合わせて調整しましょう。
WordPressには美観を整えるための標準的なテーマテンプレートが多数用意されています。これを使用することはまったく問題ありませんが、ポッドキャストを念頭に置いて設計されていないため、お勧めはしません。
代わりに、オーディオやビデオコンテンツを扱うために構築された、ポッドキャストを引き立てることのできるテーマをご検討ください。
私たちのお勧めするテーマを使えば、カスタムプレイリストを特集したり、個々のエピソードについての投稿を作成したり、複数のメディア形式をサポートしたりできます。全てがレスポンシブ—リスナーは好みのデバイスを使用できます。また、色のカスタマイズやウィジェットの自由な配置にも対応しています。
お勧めのポッドキャストWordPressテーマは、サイトの個性を際立て、リスナー獲得に貢献することでしょう!
早速、ポッドキャストと相性のいいWordPressテーマを複数ご紹介します。
Tusant
SecondLineのTusantは、ポッドキャストと音楽、ビデオのストリーミング専用に構築された洗練されたテーマです。複数のオーディオソースをサポートしているため、ポッドキャストのエピソードを簡単に埋め込むことができます。
このテーマのエントリの数には制限がないため、エピソード、シリーズ、投稿ごとに新しいページが作成でき、最大数に達する心配は要りません。また、コンテンツレイアウトを完全に制御でき、ポッドキャストを思い通りに機能させることができます。何より最も重要なことに、TusantはSeriously Simple PodcastingやPodLoveなどの主要なWordPressポッドキャストプラグインをすべてサポートしています。
Nayma
Artisan ThemesのNaymaは、ドラッグアンドドロップモジュールを使用してページが設計できる機能的なWordPressテーマです。コーディングスキルのない人にとっては、新しいレイアウトが簡単に作成でき願ってもないことです。
テーマには複数のヘッダーオプションがあり、eコマースにも対応。ポッドキャスト関連商品を販売するには最適です。Naymaは多くのポッドキャストプラグインと完全に互換性があり、ギャラリーやビデオの埋め込みなど、モジュールタイプの幅も豊富です。
Podcaster
ThemestationのPodcasterは、ポッドキャスト管理者向けの包括的なテーマ構築の結晶です。トップページをカスタマイズし、オーディオプレーヤーとプレイリストを埋め込み、訪問者が最新のコンテンツをすぐに聞くことができるようにデザインできます。
無制限にエピソードのアーカイブページと購読ボタンが利用可能—ホストは無限に新しい投稿を作成し、1つのサイトから複数のポッドキャストを管理できます。テーマはクリーンで柔軟性が高く、レスポンシブで、 Seriously Simple Podcasting、BluBrry PowerPressポッドキャストプラグインと調和するように最適化されています。
Audonic
mixamediaのAudonicには、特別な最適化プラグインが付随。ポッドキャストをサポートし、イベント、ソーシャルフィード、投稿を管理するウェブサイトが構築できます。
カスタムウィジェットは複数のメディアタイプと互換性があり、オーディオ投稿にカバー画像をアップロードできます。テーマは、ダーク/ライトモードがあり、洗練されたモバイルファーストデザインはモバイルユーザーに最適です。
お勧めのWordPressポッドキャストプラグイン
WordPressサイトは、あなたのポッドキャストにとっての基地です。そして、リスナーに最新のコンテンツお届けするためには、ポッドキャストプラグインが必要になります。
ここでお勧めするプラグインには、WordPressでポッドキャストをホストする際に必須の重要な機能が搭載されています。最も重要なのはレスポンシブデザインです。これによりプレーヤーが機能的となり、デスクトップでもモバイルデバイスでも見た目に映えます。
ウェブサイトをデザインする際にモバイルエクスペリエンスは忘れられがちですが、 Edison Researchによると、ポッドキャストのリスナーはスマートフォンを使いエピソードを探すことに時間の42%を費やしているとのことです。
つまり、あなたの利用するWordPressポッドキャストプラグインがモバイルデバイスで機能しない場合には、大きな成長の機会を逃すことになります。
最高のWordPressポッドキャストプラグイン探しをサポートすべく、是非ともウェブサイトへの導入を検討すべき3つの選択肢をまとめました。このどれもが、どのデバイスであっても問題なく動作します。
Seriously Simple Podcasting
CastosのSeriously Simple Podcastingは、使いやすくカスタマイズも自由なポッドキャストプラグインです。直感的なインターフェースにより、WordPressダッシュボードを離れることなく、数分でポッドキャストを公開できます。初心者にお勧めです。
熟練のホスト向けの情報として、Seriously Simple Podcastingはオーディオファイルとビデオファイルの両方をサポートし、さらに、一つのサイトから複数のポッドキャスト(それぞれ個別のRSSフィードを確保)が管理できるようになります。
このプラグインには、カスタマイズ可能なメディアプレーヤー、プレイリストを表示するためのウィジェット、包括的リスナー分析などの便利な機能が含まれています。
Podlove Podcast Publisher
PodloveのPodlove Podcast Publisherは、どのエピソードが最も高いエンゲージメントを記録し、どのプラットフォームで視聴者がポッドキャストを聞いているのかを把握できる強力な分析機能を搭載したプラグインです。
また、このプラグインは柔軟なテンプレート構造を誇り、エピソードの表示方法を完全に制御可能。コンテンツをあなたの思いどおりに整理できます。
Podlove Podcast Publisherには、ウェブプレーヤーと固有の購読ボタンが付属し、リスナーは好みのアプリを介してあなたのポッドキャストをフォローできます。
PowerPress
BlubrryのPowerPressには、シンプルモードとアドバンスモードがあり、あらゆるポッドキャスト番組運営者のニーズに合致します。他の多くのポッドキャストプラグインと同様に、Apple Podcasts、Google Play、Stitcher、TuneInなどの主要なポッドキャストディレクトリへの配信機能が含まれており、番組を1か所から簡単に送信・管理できます。
ポッドキャストSEO設定などの高度な機能を使えば、さまざまなエピソードタイトルを設定し、GoogleやApple Podcastsディレクトリなどの検索エンジンであなたの番組を「見つかりやすく」することができます。
PowerPressには、基本的な分析機能が付属します。より強力な洞察をお求めであれば、月5ドルの費用でアップグレードも可能です。
お勧めのWordPressポッドキャストプレーヤー
WordPressでポッドキャストを管理すると、番組を紹介するためのさまざまな手段が確保できます。ビルトインのメディアプレーヤーのあるプラグインが付随するポッドキャストホスティングサービスは使いやすくていいものですが、これが唯一の選択肢ではありません。
複雑なコードができる人であれば独自のポッドキャストRSSフィードをホストし、スタンドアロンサーバーにファイルを保存することを好むかもしれません。この方法を選ぶと、セットアップにより多くの時間がかかりますが、フィード内のデータを細かく制御できます。
初心者の方はご注意ください:言語に精通していない状態でRSSフィードを自作するとエラーが発生しやすくなります。そして、恐ろしいことに、1つの小さな間違いがあるだけで、すべてのポッドキャストディレクトリとウェブサイトでポッドキャストコンテンツにアクセスできなくなります。初心者の方には、ポッドキャストホスティングサービスを利用してRSSフィードが正しく設定されるようにすることを強くお勧めします。
どの方法を選択するにしても、WordPressでポッドキャストを管理することの主な利点は、リスナーが最新のコンテンツを発見できること。ただし、そのためには、サイトからエピソードに直接かつ簡単にアクセスできるようにする必要があります。
DIYメソッドを採用しRSSフィードを自作することを選んだ場合には、次のステップとして、そのコンテンツをWordPressサイトで紹介する必要があります。この際には専用のポッドキャストプレーヤーを使うのが便利です。
レスポンシブプレーヤー、共有ボタン、検索などの高度な機能を備えた2つのお勧めをご紹介します。
Podcast Player
Podcast PlayerはWordPressの比較的新しいプラグインですが、DIYを選ぶ人からの高い人気を誇ります。
主な機能には、ポッドキャストのRSSフィードURLを入力するだけでレスポンシブプレーヤーを表示すること、リスナーによるコンテンツの共有を可能にするボタン、カスタムプレイリスト作成のための並べ替え、フィルターなどがあります。
設定は簡単。ポッドキャストのフィードURLをウィジェットブロックに追加するだけでOKです。どんなWordPressサイトにもフィットするカスタマイズ可能なスタイル、そして、高度なセットアップ機能により、このプラグインはすべてのホストのニーズに適うことでしょう。
Smart Podcast Player
Smart Podcast Playerは、起業家をテーマにしたポッドキャスト番組を持つPat Flynn氏により開発されました。Flynn氏は、ウェブサイト上で機能するプレーヤーを探しており、そこで、WordPressでのポッドキャスト管理を改善すべく独自のプラグインを設計しました。
このプラグインには、リスナーの利便性を強化するよう設計された堅牢な機能が揃っています。複数のプレーヤー表示オプションがあり、連続でエピソードを聴けるようにアーカイブを掲載したり、注目に値する特定のクリップやエピソードがある場合にはスマートトラックプレーヤーを利用することもできます。
プレーヤーをサイトの上部または下部に固定すれば、ユーザーはどのページからでも再生できるようになります。また、 Smart Podcast Playerは、熱心なリスナーのニュースレターリストを作成するためのメール購読ボタンを搭載した唯一のプラグインとして他を圧倒します。ただし、このような高度な機能は無料ではありません。月払いで12ドル/月、または、年払いで8ドル/月で利用できます。
どのポッドキャストディレクトリを利用すべきか
WordPressサイトでポッドキャストを紹介する方法についてはたくさんお話ししましたが、番組の配信を行うためには、ディレクトリについても考える必要があります。
Apple PodcastsやSpotifyなどのプラットフォームが頭に浮かぶかもしれませんが、それだけではありません。
ポイントはこうです。ポッドキャストを大小すべてのプラットフォームに配信して、できる限り視聴者を獲得できるようにしましょう。
幸いなことに、主要なディレクトリにポッドキャストを配信する手順は全て同様です。以下に、6つの有名なプラットフォームに加えて、あまり知られていないディレクトリも加えてご紹介します。
Apple Podcasts
2018年3月の時点で、Apple Podcastsは500億のエピソードダウンロードとストリームを記録しました!2014年の合計70億ストリームからわずか4年で7倍です。
まずはApple Podcastsに送信することから始めてみるのがいいでしょう。
送信の仕方に難しいことはありません。ポッドキャストは通常数営業日以内に承認されます。
まずはiTunes Connectでアカウントを作成し、検証のためにポッドキャストのRSSフィードURLを追加します。
番組のタイトル、おすすめのカテゴリ、エピソード一覧などの情報を確認して、問題がなければ送信します。24〜48時間すれば、Apple Podcastsから番組が掲載されたページへのリンクを含むメールが届きます。
承認済みのリンク(Apple Podcastsのページへと続くもの)をリスナーに公開して、プラットフォームで直接購読できるようにすることもお忘れなく。
Spotify
Spotifyは最近、2番目に人気のあるポッドキャストストリーミングプラットフォームとなりました。過去1か月では、12〜24歳の大多数が利用したプラットフォームです。
Anchor.fmの最近の買収もあり、ポッドキャスティング業界の発展にコミットしています。
Spotifyにポッドキャストを掲載するには、Apple Podcastsと同様の手順を踏みます。最初にアカウントを作成し、次にポッドキャストのRSSフィードを追加します。
そこから、Spotifyがアカウントの確認を行い、数営業日以内に承認の通知が届きます。
Google PlayとGoogleポッドキャスト
Androidユーザーに欠かせないのが、Google PlayとGoogleポッドキャスト。この2つの違いとして、2016年6月に開始したGoogleポッドキャストは(ユーザーによる音声アシスタント技術を介したポッドキャストを助けるべく)Googleアシスタント製品との統合を視野に構築されました。さらなるボーナスとして、Googleポッドキャストで紹介された番組は、Googleの検索結果にも表示され、潜在的なリスナーがあなたのトピックに関連した情報を検索した際には、大きなチャンスになります。
要するに、ポッドキャストのコンテンツはGoogle PlayとGoogleポッドキャストの両方でアクセスでき、番組を各プラットフォームに送信することが重要です。Google Playを利用するには、再びGoogleアカウントが必要になります。
既にGmailを使用しているならば、そのアカウントを使用してポッドキャストを送信できます。次に、RSSフィードを入力し、コンテンツの所有者であることを確認したら、承認されるまで約5営業日待ちましょう。
Googleポッドキャストでは、ウェブサイトで有効なRSSフィードを認識され次第すべてのポッドキャストが自動的にインデックスに登録されるため、手順は少し異なります。
Google Podcast Publisher Toolsに進み、Googleのボットがすでに番組を見つけているかどうか確認しましょう。
「This RSS feed is not currently indexed by Google Podcasts(このRSSフィードは現在Googleポッドキャストによってインデックス登録されていません」というエラーメッセージが表示されたら、WordPressサイトがガイドラインを満たしているかどうか確認する必要があります。
Googleポッドキャストが既に番組を認識していれば問題ありません。これで準備完了です!
Stitcher
Stitcherは、音声コンテンツに特化したAppleおよびAndroidデバイスで利用できる無料のストリーミングアプリです。このプラットフォームのコンテンツはラジオとポッドキャストのみで、新たな番組を見つけることに情熱を注ぐリスナーから人気を集めるプラットフォームとなっています。
10万以上のポッドキャストを誇り、50を超える車種と独自に統合する仕様で通勤中にエピソードをストリーミングで楽しめるのが特徴です。
Stitcherの送信手順は簡単です。3つのステップだけで完了します。アカウントの作成から始め、RSSフィードURLを入力して、承認を待ちます。
1つのコンテンツプロバイダーアカウントから複数の番組を送信することもでき、ポッドキャストのリストを簡単に送信できます。
Podchaser
Podchaserは、高度な検索、リスト機能を搭載したポッドキャストデータベースです。気になるポッドキャストやエピソードを発見、共有、追跡できます。エピソード数、最新の公開日、カテゴリー、トレンドとなっている番組をフィルタリングできるので、新しい番組を発見するのにもってこいです。
このプラットフォームでは最近、ユーザーのリスニングパターンに基づいて新しいポッドキャストが提案されるパーソナライズフィード機能がリリースされています。たくさんの人に見つけてもらうチャンスに他なりません。迷わず、Podchaserを利用しておくべきでしょう。
送信方法もシンプルです。RSSフィードリンクまたはApple Podcasts IDを「Add Podcast」ポータルに追加するだけでOK。Podchaserチームが情報を確認し、プラットフォームに番組を追加します。
Castbox
2,000万人のユーザーを持つCastboxは、Android、Apple、音声アシスタントテクノロジー、Carplay、デスクトップデバイスで利用できる無料ストリーミングアプリです。どこからでもポッドキャストにアクセスできるのがウリ。
Castboxは、ストリーミングサービスであるだけでなく、 ホスティングサービスも提供する、ユニークなポッドキャストディレクトリです。アカウントを作成するには、RSSフィードとメールアドレスを追加し、承認されるまで通知を待ちましょう。
まとめ
WordPressとポッドキャストの組み合わせは、新たにポッドキャストを始める最も簡単な方法の1つです。
はじめに、専用のポッドキャストホスティングプロバイダーを使用して確実にRSSフィードを作成することをお勧めします。WordPressプラグインがセットになったプロバイダーを選べば、長期的に見て時間とお金を節約できます。ポッドキャストの制作に関しては、常に2つのことが必要です。
サイトが用意でき、WordPressの管理面が整ったら、主要なポッドキャストディレクトリとあまり知られていないポッドキャストディレクトリの両方に番組を配信する設定を済ませてしまいましょう。
これは、視聴者を増やすための最も簡単で費用対効果の高い方法です。潜在的なリスナーが既にポッドキャストを探し回っている場所に狙いを定めましょう。これで、発見される確率が高まります!
続いては、あなたの番です。あなたはポッドキャスト番組をお持ちですか?そうであれば、ポッドキャストをすることの一番のメリットは何だと思いますか?まだの方は、これから始めるご予定でしょうか?コメント欄からお聞かせください!
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