ウェブホスティングなら、「無制限」のディスク容量またはバンドウィズというものはありません共有WordPressホスティング会社は無制限のディスク容量を宣伝しますが、利用規約を確認すると限度があることが分かります。時間が経つにつれ、WordPressウェブサイトは成長していき、5 GBであろうと20 GBであろうと、限度を超える合があります。

その「無制限」のサービスで限度を超えてしまうと、ホスティング会社から利用規定違反のお知らせのメールが届くのはよくあることです。それで今日は、WordPressのディスク使用量を確認できる方法をご紹介します。ディスク使用量を確認できるサーバーコマンドは数多くありますが、SSHを使用する自信のない方、または情報技術に精通していない方でもできる実施しやすい方法に集中したいと考えています。

サイトのデータ容量は日々増えている…この記事でWordPressのディスク使用量を調べる8つの方法をチェックして、重たいファイルやDBテーブルを探そう!🗑️ クリックでつぶやく

WordPressのディスク使用量の計算

ディスク使用状況を確認する方法について説明する前に、ディスク使用自体を理解しておきましょう。WordPressでは、ディスク使用量はファイルとデータベースの2つの要素で構成されています。割り当てられたリソースを占有するサーバーの合計ディスク使用量はこの2つの合計になります。

サーバー上のファイル

ディスク容量を占有するWordPressファイルには、次のようなものがあります:

  • メディアライブラリにアップロードされた画像とビデオ(通常はwp-content/uploads/にあります)
  • テーマとプラグインファイル(PHP、CSS、JS)(通常はwp-content/themes/wp-content/plugins/にあります)
  • WordPressのコア(メインWordPressインストールのファイル)(通常はルートまたはpublic_htmlフォルダーにあります)
  • FTP経由でアップロードされたファイル(カスタムのウェブフォント、ライブラリなど)

MySQLデータベースファイル

WordPressのMySQLデータベースファイルには、投稿のデータ、固定ページのデータ、メタデータ、プラグインの設定情報、ログイン情報など、WordPressウェブサイトのすべての情報が保存されています。Kinstaのお客様には、MyKinstaダッシュボードでディスクの使用状況をすばやく確認いただけます。

WordPressのディスクの使用状況
WordPressのディスクの使用状況

 

ディスク使用状況を計算する7つの方法

KinstaなどのマネージドWordPressホスティング会社の多くはcPanelを使用せず、ウェブサイトのリソース使用状況を確認できる独自の組み込みレポートシステムがあります。これらのシステムで必ずしもご希望のデータが出るというわけではありません。プロバイダは概要に焦点を合わせ、詳細レベルには焦点を絞りません。一方、CSVを介して詳細なレポートを出している会社もあります。ファイルとデータベースのディスク使用状況に関する詳細情報を取得するには、以下の方法のぢちらも便利です。

  1. MyKinstaのディスク使用量を確認する
  2. サイトヘルスツールでディスク使用状況とデータベースの使用状況を確認する
  3. WordPressプラグインを使用してデータベースのサイズを確認する
  4. phpMyAdminを使用してデータベースのサイズを確認する
  5. cPanelでディスク使用状況とデータベースのサイズを確認する
  6. ホスティング会社に問い合わせる
  7. ディスク使用状況をローカルで確認する
  8. ディスク使用状況をSSLで確認する

1. MyKinstaでディスク使用量を確認する

MyKinstaでは、ディスク使用量のデータを事細かに確認できます。「サイト」ページにアクセスすると、サイトの一覧に各WordPressサイトの合計ディスク使用量が表示されます。

MyKinstaでディスク使用量を確認
MyKinstaでディスク使用量を確認

2. Site Health Toolでディスクとデータベース使用量を確認する

WordPress 5.2のリリースに伴い、「サイトヘルス」というコアに組み込まれた新しいツールが登場しました。非常に素晴らしいツールで、WordPressウェブサイトとサーバーに関する便利なデータを多数含まれています。このツールを使用すれば、WordPressのディレクトリやデータベースの容量を確認することができます。

WordPressダッシュボードで、「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」にアクセスします。「ディレクトリとサイズ」タブにウェブサイトに関する次の情報が表示されます。

  • WordPressディレクトリのサイズ/li>
  • アップロードディレクトリのサイズ
  • テーマディレクトリのサイズ
  • プラグインディレクトリのサイズ
  • データベースのサイズ
  • インストールの合計サイズ
WordPressのサイトヘルスツールでの「ディレクトリとサイズ」
WordPressのサイトヘルスツールでの「ディレクトリとサイズ」

3. WordPressプラグインでデータベースの容量を確認

WordPressのデータベースのサイズに対してより詳細なデータが知りたい方もいるでしょう。たとえば、データベースの容量を最も占めているファイルを特定しようとすると、データベースの合計サイズを知っておいても不十分です。そこで、Advanced Database Cleanerプラグインが便利です。データベースを分析するツールです。プラグインには無料とプレミアム版があります。

Advanced Database Cleanerプラグイン
Advanced Database Cleanerプラグイン

本稿執筆の時点では、50,000以上のアクティブなインストールがあり、評価は5つ星のうち5です。WordPressのリポジトリからもダウンロードできますが、WordPressダッシュボードのプラグインメニューの「新規追加」で検索することもできます。

インストール後には、WordPressダッシュボードの「WP DB Cleaner」メニューをクリックし、「Tables」(テーブル)タブをクリックします。なお、本プラグインを使用することにより様々な最適化ができますが、今日はその最適化について説明しません。今日はデータベースで最も多くのスペースを消費しているものの特定に焦点を当てます。

テーブルタブを選択したWordPress管理画面

データベースのテーブルはそのテーブルを使用するプラグインの名前に似た名前になっています。そのため、データベースの無駄をすぐ見つけられます。たとえば、「ab_press_optimizer」テーブルは、該当のウェブサイトで使用されなくなったAB Press Optimizerプラグインのテーブルです。また、 「icl_translations“」テーブルは、多言語インストールで使用されるWPMLプラグインのテーブルですが、該当のウェブサイトは多言語ではありません。

インストールされたプラグインは削除されますが、データベースのテーブルはそのまま残る場合が多いです。通常はこれらのテーブルをデータベースから安全に削除できます。(手順を以下のphpMyAdminのステップで詳しく説明します。)必ずデータベースのバックアップを作成した上で行ってください。自信のない方は必ず開発者にお願いしてください。

データベースの無駄
データベースの無駄

ただし、Advanced Database Cleanerプラグインには列をデータのサイズで並べ替えることができない欠点があります。

今回の例のもう一つの重いテーブルは「tve_leads」テーブルでした。これは人気なThrive Leadsプラグインのテーブルです。ただし、該当のウェブサイトは上記のプラグインを使用していません。繰り返しますが、WordPressウェブサイトを確認する際に、クリアまたは削除すべき残りのテーブルが多いでしょう。

Thrive Leadsのテーブル
Thrive Leadsのテーブル

どのテーブルがどのプラグインのものであるのかわかりませんか?単純なGoogle検索で答えがでるはずです。

WordPressテーブルをGoogleで検索する
WordPressテーブルをGoogleで検索する

Advanced Database Cleanerプラグインの「Overview & Settings」(概要と設定)タブでもデータベースのサイズを確認することができます。

プラグインで見たデータベースのサイズ
プラグインで見たデータベースのサイズ

4. phpMyAdminでデータベースの容量を確認する

データベースのサイズの確認とテーブルの分析にはphpMyAdminも使用できます。アクセスに関しては、コントロールパネル内のショートカットまたはようこそメールのリンクを提供するホスティング会社が多いです。Kinstaのお客様は、該当のウェブサイトの情報タブをクリックし、データベースセクションまでスクロールダウンし、「phpMyadminを開く」をクリックすることにより、phpMyAdminにアクセスできます。

WordPressのphpMyAdminへのアクセス
WordPressのphpMyAdminへのアクセス

左側のデータベースをクリックします。データベースのテーブルを合計サイズで並べ替えることができます。

データベースのphpmyadmi
データベースのphpmyadmin

今回の例のWordPressウェブサイトでは、(コア以外の)重いデータベーステーブルの70%以上が、そのウェブサイトで使用されなくなったプラグインにより作成されたものでした。つまり、データベースは必要以上にディスク容量を使用していました。ウェブサイトが古いほど、データが残される可能性が高くなります。

プラグインとファイルサイズを表示するテーブル

未使用のテーブルを削除するには、該当のテーブルを選択しドロップダウンから「Drop」(削除)を選択します。なお、削除をする前に必ずデータベースのバックアップを取りましょうphpMyAdminを使用してMySQLデータベースをバックアップする手順については、当社の簡単なチュートリアルをご参照ください。Kinstaのお客様には、MyKinstaダッシュボードでもバックアップを作成いただけます。

phpMyAdminでテーブルを削除する
phpMyAdminでテーブルを削除する

5. cPanelでディスク使用量とデータベースの容量を確認する

ご利用のホスティング会社がcPanelを使用している場合は、サイドバーに合計のディスク使用量とMySQLデータベースの概要が表示されます。

cPanelのディスク使用状況の概要
cPanelのディスク使用状況の概要

より詳細なデータについては、ディスク使用量レポートをご参照ください。「ファイル」にある「ディスク使用量」をクリックするだけです。

cPanelのディスク使用状況
cPanelのディスク使用状況

画面の下部でフォルダをディスク使用量で並べ替えることができます。

cPanelのディスク使用状況のドリルダウン
cPanelのディスク使用状況のドリルダウン

MySQLデータベースのサイズを表示する別の方法は、「データベース」にある「MySQLデータベース」をクリックすることです。

cPanelのMySQLデータベース
cPanelのMySQLデータベース

「現在のデータベース」では、データベースの合計サイズが表示されます。

cPanelのMySQLデータベースのサイズ
cPanelのMySQLデータベースのサイズ

6. ホスティング会社に問い合わせる

ディスク使用状況の書斎情報とデータベースのサイズを確認するもう一つの方法は、ホスティング会社にそのレポートを依頼することです。ホスティング会社はサーバーコマンドをすばやく実行し、ディレクトリのツリーまたは詳細レポートを生成し、最もスペースを占めているものを表示できる場合が多いです。美しいレポートではないかもしれませんが、必要なデータが載っているはずです。未使用のデータをクリアするために必要な情報を提供するのはホスティング会社のためでもあり、必ず提供するはずです。

ステージングサイトが合計の使用量に含まれているかどうかも重要な情報です。Kinstaでは、お客様に可能な限り多くのスペースを提供しようとしており、合計ディスクスペース使用量を計算する際にステージングサイトはレポートから除外されます。ディスク容量使用状況には本番サイトしかカウントされません。

7. ディスク使用状況をローカルで確認する

WordPressのディスク使用量を確認するもう一つの方法は、ローカルのコンピュータ上にデータを分析することです。やり方は2つあります。

  • オプション1:ホスティングプ会社のコントロールパネルからウェブサイトの完全なバックアップをダウンロードします。Kinstaでは、ワンクリックのダウングレード可能なバックアップをご用意しています。これが最速の方法です。
  • オプション2:SFTPを使用して接続し、ウェブサイト全体をダウンロードします。または、/wp-content/フォルダーのみで十分である場合もあります。ウェブサイトのサイズとインターネット接続により、時間がかかる場合があります。

なお、ご利用のホスティング会社ではバンドウィズが請求される場合には、ダウンロードはバンドウィズの使用限度にカウントされますので、ご注意ください。(Kinstaではバンドウィズが請求されません。)したがって、この作業を頻繁に行わないようにした方がよいでしょう。おそらく、6ヶ月に1回の程度はふさわしいでしょう。小規模のウェブサイトをお持ちの場合、このような問題はありません。

時間がかかる方法ですが、データをすばやく分析し、お好みのツールを使用できるため、ディスク使用量を分析するための最も強力な方法の一つです。その後、ディレクトリサイズツールを使用し、ウェブサイトを分析できます。

Windows

Windowsをご利用の場合、今回の例で使用する無料のTreeSizeソフトウェアを強くお勧めします。

ダウンロードしてきた/wp-content/フォルダを選択すると、ソフトウェアが素早く中身をスキャンし、表示します。以下に示すように、プラグインまたはサーバーからエクスポートする情報よりはるかに便利な内容です。データをローカルで分析することにすると、上記のような強力なツールを利用することができます。

TreeSizeのwp-contentフォルダ"
TreeSizeのwp-contentフォルダ

重いフォルダに絞り込むと、アップロードフォルダにはおそらくアップロード時に最適化されていない非常に大きな画像と写真があることがすぐにわかります。mind-blown.gifのサイズだけは、最適化された画像ならあり得ない3.5 MB以上です。アニメーションGIFを圧縮する簡単な方法がいくつかありますが、この例では実施されていないようです。

重い画像がディスク容量を占有する
重い画像がディスク容量を占有する

ウェブ用に画像を最適化する方法とWebPについてのページをご覧ください。TreeSizeは、ウェブサイトの素早い分析かつ課題特定に非常に便利です。

Mac

Macをご利用の場合には、OmniDiskSweeperをご検討ください。完全に無料で、/wp-content/フォルダを簡単にスキャンして、ウェブサイトで最もスペースを占有している重いファイルを見つけることができます。

wp-contentフォルダの重いファイル
wp-contentフォルダの重いファイル

8. SSH経由でディスク使用量を確認する

ディスク使用状況を分析できる最後の方法はSSHです。情報技術に精通した方のための方法に違いありませんが、非常に実施しやすいため、紹介するようにしました。単にSSHでホスティング会社にログインし、以下のコマンドを使用します。一つ目のコマンドは、「ディレクトリの変更」(cd)コマンドで、これでwp-contentフォルダにアクセスします。注:このロケーションはホスティング会社により異なる場合があります。

cd public/wp-content

その後、次のコマンドを使用し、ファイルをサイズの小さい順に並べ替えます。

du -sh * | sort -h

ウェブサイトで最もスペースを占めているものが特定できるまで(同じコマンドを使用して)詳しく分析できます。今回の例ではそれはuploadsフォルダです。

SSHでディスク使用状況を確認する
SSHでディスク使用状況を確認する

以下に示すように、2016年4月(04)のフォルダは他の月のフォルダよりもはるかに多くのスペースを占めています。

SSHで見た重いフォルダ
SSHで見たの重いフォルダ

該当のディレクトリにアクセスすると、非常に大きなGIFファイルとPNGファイルが原因であることが分かりました。画像を100 KB未満に抑えることをお勧めします。

SSHで見たの重いフォルダ
SSHで見たの重いフォルダ

WordPressのディスク使用量の削減

そこで、WordPressウェブサイトのディスク使用量を減らす推奨事項をいくつかご紹介します。

  • 画像の最適化を行ってください。画像を100 KB未満に抑えることをお勧めします。
  • ウェブサイトの未使用のメディアファイルを取り除くためにMedia Cleanerなどのプラグインを使用してください。
  • 古いテーマプラグインを削除してください。
  • 使用されなくなったプラグインの未使用のデータベーステーブルをクリアしてください。当社の自動読み込みデータについての詳細な記事も是非ご参照ください。
  • 上記の推進事項のどちらかでWordPressインストールをチェックし、重いファイルの用途を理解しておいてください。
  • データベースの維持管理のため、WordPressのリビジョン機能を無効にしてください。
  • 古いログファイルを削除してください。
  • バックアップファイルを削除し、オフサイトに保存してください。MyKinstaバックアップは、Kinstaでのディスク使用量にはカウントされません。
  • スパム及びゴミ箱にあるコメントを整理し、削除してください。

追加のディスク容量を取得するには

上記の手順にしたがって使用量を最適化した後もディスク容量が足りない場合は、次のステップは、WordPressサイトの追加のディスク容量を取得することでしょう。

Kinstaのお客様には、MyKinstaダッシュボードで購入いただけるネイティブのディスク容量アドオンをご利用いただけます。このオプションは、簡単なセットアッププロセス、KinstaCDNとの100%の互換性、およびMyKinstaに統合された課金機能を特徴としています。

ご利用のホスティング会社はディスク容量アドオンを提供していない場合、Amazon S3やGoogle Cloud Storageなどの外部ストレージプロバイダーにコンテンツをオフロードすることもできます。

まとめ

ご覧のとおり、情報技術に精通していない方でも、WordPressでディスク使用状況とデータベースのサイズが簡単に確認できる方法はあります。時間の経過とともにウェブサイトに無駄なファイルとデータベーステーブルが多くなってきた可能は高いです。6ヶ月に1回の確認を行うことは、ディスク使用量を最小限に抑え、ホスティング費用を削減し、ウェブサイトのスピードを向上させるのに役立ちます。

WordPressウェブサイトのディスク使用状況が確認できる実施しやすい工夫をご存じですか?是非コメントでも書いて、ご意見をお聞かせください。

Brian Jackson

Brianの最大の情熱の一つは10年以上使用してきたWordPressです。複数のプレミアムプラグインさえ開発しています。Brianの趣味はブログや映画やハイキングなどです。TwitterでBrianとつながりましょう。