適切なキーワード調査を行えば、毎月25万件以上の訪問数を獲得するのも夢ではありません。

月間訪問数
月間訪問数

上のスクリーンショットは、著者が運営するサイトの一つ「The Wandering RV」のページビューです。公開記事は30件以下ですが、たった3年で月間25万PV(ページビュー)にまで成長させることに成功しました。

優れたコンテンツを作成し、そのコンテンツへのリンクを構築することも大切ですが、まずはターゲットとする適切なキーワードを見つけなければなりません。SEO(検索エンジン最適化)は、キーワード調査から始まります

今回は、複数の効果的なキーワードを見つける方法に加えて、どのようなキーワードがビジネスに有益で、どのようなものがそうでないかを判断する方法まで、キーワード調査について知っておくべきことをすべてご紹介します。早速本題に入りましょう。

キーワード調査の基本

SEOに効果的なキーワードを見つける手順をご紹介する前に、まずはキーワード調査とは何か、そしてその重要性について理解しましょう。

キーワード調査とは

キーワード調査とは、SEOを考えたターゲットキーワードを見つけて分析することです。

これには、Googleやその他の検索エンジンで人々が検索しているキーワードを表示する、無料・有料ツールを使用します。

関連記事)Google Search Consoleの使い方とSEO強化Bingウェブマスターツール徹底解説

マーケティングにおけるキーワード調査

次のセクションで詳しくご説明しますが、キーワードの質はビジネスの成功を左右します。選択したキーワードがSEOを決めるといっても過言ではありません。

キーワード調査の重要性

SEOは複雑ですが、3つの要素に分類することができます。

  1. キーワード調査
  2. コンテンツ
  3. リンク構築

このうち、1つ目のキーワード調査が最も重要な役割を担います。

どれほど質の高いコンテンツを制作し、Google 検索で1位を獲得するほどのリンクを構築できても、的外れなキーワードを狙っていては、ビジネスの成長や収益に何のメリットももたらしません。

例えば、Googleの検索結果の1ページ目に表示されるようなコンテンツの公開を目指すとします。記事の構想はすでにあり、良さそうなキーワードも思い浮かんできます。そして優れた記事を執筆し、ゲスト投稿やメール共有(気になる人のメールアドレスを特定する方法はこちら)を通じてリンクを構築し、無事にGoogleの1ページ目に表示されるように。毎月何百件ものアクセスがある人気記事になりました。

ところが、この記事で生まれる収益は0円…なんてことも十分にあり得ます。

これは、あらかじめ適切なキーワード調査を行わなかったことに原因があります。良さそうなキーワードを探すことと、キーワード調査を行うことは全く別物です。

キーワード調査とは、そのキーワードの潜在的な収入や競争率、さらにはそのキーワードで上位表示されるために制作するべきコンテンツの種類まで正確に把握することを意味します。

適切なキーワード調査を行うか否かは、ビジネスで大きな収益を生み出す効果的なSEOを講じることができるか、あるいは時間とお金を無駄にするかの分かれ目になります。

検索ボリュームとロングテールキーワード

キーワードに関してまず理解すべき概念は、検索ボリュームです。

キーワード調査を開始すると、ほとんどの人が目にするものであり、同時に最も間に受けてはいけない指標の1つでもあります。

というのも、検索ボリュームは、以下の2つの理由から非常に欺瞞的です。

  1. 「特定のキーワードを検索する人の数と収益の高さはほとんど関係がない。例えば、月に1万回検索されるキーワードで上位に表示されても、検索者が単に情報を探しているだけで、何も購入する意図がない場合は、当然ながら収益にはつながりません(後ほどご説明する検索意図が鍵)。
  2. あるキーワードを1万人が検索したからといって、1万人がページをクリックするとは限らない。例えば、「トランプ 何歳」というキーワードを検索すると、検索結果ページに答え(年齢)が表示されるため、特定のページをクリックする必要がありません。
検索ボリュームとクリック数の比率
検索ボリュームとクリック数の比率
好ましくないキーワード例
好ましくないキーワード例

また、検索ボリュームが少ないと悪いというわけでも、「表示される数字=訪問数」でもありません。Googleで1つのキーワードで上位表示される実質すべてのページは、十、何百、時には何千もの他のキーワードでも上位に表示されています。

他のキーワードには、類義語やロングテールキーワード、あるいは、LSI(Latent Semantic Indexing)キーワードも含まれます。

The Wandering RVのある記事を例に挙げてみます。この記事は、Ahrefsによると月に約2,700回検索されている「best camping gear」(ギャンプギア おすすめ)というキーワードを狙って執筆されています。下のスクリーンショットからわかる通り、1,912件の異なるキーワードでもランクインしており、月間検索数3万2,000回の「キャンプギア」でも1ページ目にランクインしています。

Ahrefsキーワード
Ahrefsキーワード

したがって、検索ボリュームは重要な指標ですが、毎月何人が検索しているかという指標だけで、ターゲットキーワードを決定しないようにしましょう(ブランド認知度やインプレッションごとの広告収入にのみ重点を置いている場合を除く)。

検索意図

検索意図とは、その言葉通り、そのキーワードを検索する人の意図を意味します。マーケティングの概念である「購買意図」と似たようなものです。

言い換えれば、ユーザーは何を探しているのかということです。

今すぐ購入したい商品を探しているのか、それともある商品の購入するためにリサーチ段階にあるのか。あるいは、購買とは関係なく、抱えている問題の解決策を探している可能性もあります。

以下、この3つのパターンの例を見てみましょう。

取引型─購買意欲の高いキーワードは、例えば「レンタカー 奈良」。Googleで検索すると、レンタカー予約サイトの広告がたくさん表示され、奈良県のレンタカー会社を示す地図が表示されます。このキーワードを検索するユーザーの大半は、実際にレンタルしようとしているか、それに近い状態であることがうかがえます。

高い購買意欲がうかがえるキーワード
高い購買意欲がうかがえるキーワード

案内型─このキーワードは、まだ調査中ではあるものの、購入に至る可能性が高いキーワードです。「おすすめ」や「レビュー」を含むキーワード、例えば「レンタカー会社 おすすめ」などがこれに当たります。

ある程度の購買意欲がうかがえるキーワード
ある程度の購買意欲がうかがえるキーワード

情報収集型─この手のキーワードを検索するユーザーは、特定の情報を探していて、何かを購入する意欲がありません。先ほどの「トランプ 何歳」や「ペットと旅行するコツ」などがその一例です。

こう見ると、取引型のキーワードだけを狙いたいものですが、情報収集型のキーワードは、メーリングリストを構築するのに効果的です。マーケティングファネルに人を誘導し、最終的に商品の購入につなげられる可能性があります。

案内型のキーワードもまた、Googleでどのコンテンツが上位表示されるかに影響するため、把握しておくことが重要です。長文のブログ記事が上位に表示されている場合、情報収集型のキーワードを狙ったランディングページを作成し、完璧なオンページSEOと多数の被リンクがあっても、上位に食い込める確率はかなり低いです。

例えば、「キャンピングカー 小型」でランクインするために、小型キャンピングカーを所有する手引きを執筆しようと思いつくかもしれません。しかしGoogleの検索結果を見てみると、ユーザーはこのキーワードで購入する小型キャンピングカーの候補を探していることがわかります。

ユーザーの検索意図を理解する
ユーザーの検索意図を理解する

そのため、効果的なキーワードを見つけたら、必ずGoogleでそのキーワードを検索し、現在の検索結果に表示されるコンテンツの種類を確認した上で、コンテンツの構想を練るのが賢明です。一般ユーザーがシンプルな答えを求めているキーワードに対して、長尺の解説記事を書いたり、商品を購入しようとしているキーワードで、ブログ記事を上位表示させようとするのはお門違いです。

LSIキーワードの役割

先ほど触れたLSIキーワードとは、Latent Semantic Indexingの略で、再検索キーワードとも呼ばれています。「再検索」という言葉通り、あるキーワードを検索した後に検索された関連性のあるキーワードを意味します。

同じキーワードでも複数の意味を持つ場合があり、LSIキーワードは検索エンジンにコンテンツの内容を伝えるのに重要な存在です。

日本語にはあまり見られませんが、例えば、道路上の「安全地帯」に関する記事を執筆したいとします。しかし、「安全地帯」というロックバンドも存在します。

したがって、Googleに前者の「安全地帯」であることを伝えなければなりません。ここでLSIキーワードの出番です。それぞれのキーワードには、以下のようなLSIキーワードが考えられます。

  • 道路上の「安全地帯」─道路、通行、標識など
  • バンドの「安全地帯」─バンド、メンバー、活動休止など

LSIキーワードは、キーワード調査において必ずしも必須ではありませんが、コンテンツを作成する際には欠かせません。見出しや画像のaltテキストを含め、様々なLSIキーワードを無理なく自然にコンテンツに盛り込むことが重要です。

LSI Graphのようなツールを使えば、LSIキーワードを簡単に見つけることができます。

適切なキーワード調査方法

キーワード調査の重要な指標を押さえたら、早速キーワード調査に乗り出しましょう。手順は以下3つ(または4つ)のステップに分けられます。

  1. キーワードのアイデアを見つける
  2. キーワード難易度と検索ボリュームを調べる
  3. 検索意図を調べる
  4. キーワードのサイロ構造を作成する(任意)

1. キーワードのアイデアを見つける

キーワードのアイデア出しには、ワンクリックで利用できるツールを活用すれば簡単です。キーワードの分析には手間がかかりますが、これについては後ほど見ていきます。

この記事の最後の「おすすめのキーワード調査ツール」セクションからお好きなものを使用してください。今回は機能豊富なAhrefsを使った例を見ていきます。

良いキーワードを見つける方法として、競合サイトを調査するのは効果的です。キーワード調査ツールに競合サイトのURLを貼ると、使用されているキーワードを分析することができます。Ahrefsには、コンテンツ比較という画期的な機能があります。

1. Ahrefsにサイトを接続し、左側メニューから「コンテンツ比較」をクリックします。

Ahrefsのコンテンツ比較機能
Ahrefsのコンテンツ比較機能

2. 狙いたいキーワードで、Googleの検索結果に表示される競合ページを1~10件登録します。キーワードを検索してGoogleからURLを取得するか、「コンテンツ比較」のすぐ上にある「競合ドメイン」で見つけることができます。

Ahrefsのキーワード調査
Ahrefsのキーワード調査

3. キーワード一覧が表示されます(必要に応じて、Excelにデータをエクスポートすることも)。ターゲットキーワードを見つけたら、新規タブでそのキーワードを開き、右上の「+追加」をクリックしてリストに追加します。

キーワードリスト
キーワードリスト

Ahrefsのようなキーワード調査ツールを使用しない場合は、Keyword Shitterなどを活用してアイデアを出し、Ubersuggestなどの無料ツールで分析することも可能です。

2. キーワード難易度と検索ボリュームを調べる

キーワードを選定(理想的には50〜100件、またはそれ以上でも)したら、キーワード難易度(KD)と検索ボリュームに基づいて、キーワードにどの程度の価値があるかを確認します。

注意点として、ほとんどのキーワード調査ツールで表示されるキーワード難易度と検索ボリュームには、通常大きなズレが生じます。Ahrefsのキーワード難易度は、上位結果への被リンクドメイン数のみに基づいているため、キーワードの真の難易度を正確に表すわけではありません。

というのも、SEOはなかなか複雑で、ドメインの格付けや内部リンクのようなものが大きな影響を与える可能性があり、被リンクはその一部に過ぎません。

また、LSIやロングテールキーワードは検索ボリュームに含まれません。

先ほど例に挙げた「best camping gear」は、1,900以上のキーワードでランクインしていました。メインのキーワードは月間2,700回しか検索されていないのにもかかわらず、その記事は月間5,000回以上のアクセスがあります。これは、ターゲットキーワード以外のキーワードでもランクインしているためです。

つまり、月間検索数が200件のキーワードだとしても、関連キーワードを含めれば、500件や1,000件のキーワードでランクインしている可能性があるということ。

キーワードの真の検索ボリュームを把握するには、そのキーワードで1位のページのURLを取得し、AhrefsやUbersuggestに貼り付けて、どれほどのトラフィックを獲得しているかを調べましょう。

例えば、「small campers」(小型 キャンピングカー)というキーワードで1位のページのトラフィックは、月に3,400回検索されています。

真の検索ボリューム
真の検索ボリューム

ターゲットキーワードのトラフィックがその3分の1であるにもかかわらず、このページが1万件以上のトラフィックを獲得していることがわかります。これが本当の検索ボリュームです。

もう一つの指標であるキーワード難易度も、100%正確ではありません。真のキーワード難易度は、トップページのドメインオーソリティ(DA)、Ahrefsを使用している場合はドメインレーティング(DR)を見れば確認可能です。

あるキーワードの難易度スコアが8であっても、検索順位が上位のページのDRが80以上である場合、難易度スコアが低くDRも低ければ、そのキーワードで上位に表示されるのは難しいかもしれません。

DRが40以下であれば、キーワード難易度が30以下のものを狙い、リンクを増やし権威性を高めながら、キーワードを増やしていくことをおすすめします。DRが上がれば上がるほど、内部リンクはより価値の高いリンクジュースになります(あるいはページの権威性が高まる)。

これはテクニカルSEOに関するお話なので、この記事ではこの辺にしておきましょう。

3. 検索意図を調べる

キーワード難易度と検索ボリュームについて調べ終えたら、手元には質の高いキーワード一覧が出来上がっているはず。あとは、このキーワードを検索する人にどのような意図があるのか、それがマーケティングや収益の目標に合っているかどうかを判断します。

これには、各キーワードをGoogleで検索し、上位に表示されるページ3~5件をチェックします。メタタイトルとディスクリプションを確認し、ページをクリックして、どのようなアプローチをとっているのかを分析しましょう。

  • コンテンツの種類(まとめ記事、ハウツー記事、徹底解説記事、ランディングページなど)
  • 収益化の方法ディスプレイ広告、問題の解決策となる商品販売、アフィリエイト、特に何も販売せずメーリングリストの構築など)
  • 訪問者のコメント(記事のトピックに関する質問をしているか、コンテンツを気に入っているか、不満があるか、中立かなど)

上記の項目はすべて、作成すべきコンテンツの種類と収益化する方法(またはメール購読者やSNSのフォロワーを獲得する方法)、そしてその改善に何ができるかを判断するのに役立ちます。

各キーワードを調べながら、これらの項目をスプレッドシートなどにまとめ、どのキーワードを狙うかを検討しましょう。

検索意図を判断する方法について、Mozが公開している記事の例を見てみます。

情報収集型

  • 商品名
  • (商品名)とは
  • (商品名)の仕組み
  • (商品名)の使用方法

案内型

  • (商品名)おすすめ
  • (商品名)レビュー
  • (商品名)比較
  • (商品名)1位
  • (色/スタイル/サイズ)(商品名)

取引型

  • (商品名)価格
  • (商品名)(場所)
  • (商品名)通販
  • (商品名)近所
  • (商品名)(メーカー)安い

Ahrefsによる以下のグラフも参考になりそうです。

Ahrefsの検索意図チャート
Ahrefsの検索意図チャート

検索意図の調査を終えたら、早速コンテンツ作りに取り掛かりましょう。また、上級者向けですが、もう1つ効果的なステップがあります。

4. サイロ構造を作成する(上級者向け)

キーワード調査をさらに突き詰めるなら、もう一歩踏み込んでサイロ構造を作成することもできます。

キーワードのサイロ構造とは、サイト上で関連性の高いキーワードを集め、サイト上で内部リンクを構築することを意味します(ハブアンドスポークモデルとも)。

コンテンツマーケティングのハブアンドスポークモデル
コンテンツマーケティングのハブアンドスポークモデル

基本的には、上位に表示したい主要なキーワードをターゲットにした「ハブ」ページを作成し、それから関連キーワードやロングテールキーワードに基づいた「スポーク」ページを作成します。

例えば、ヴィーガン料理ブログのキーワード調査を行った際、「○○はビーガンか」という関連キーワードを見つけました。ベーグルやドーナツ、オレオのような一般的な食品がヴィーガンかどうかを知りたい人が一定数いることがわかります。

このキーワードでランクインするため、「○○はビーガンか」というすべての記事をリンクさせたハブページを作成しました。これらの記事はすべて、ハブページに戻るだけでなく、互いにリンクしています。

コンテンツのサイロ構造
コンテンツのサイロ構造

このようなコンテンツが相互にリンクするサイロ構造は、以下のような理由から非常に効果的です。

  1. すべてのページが相互にリンクしているため、いずれかのページにリンクを張れば、他のすべてのページの権威性が向上する。
  2. Googleはアルゴリズムに関連性を利用しており、すべてのページが相互に関連性が高くなることから、表示順位を上げることができる。

残念ながら、サイロ構造にするキーワードを確実に見つける方法はありません。キーワード調査を行いながら、パターンを分析し、関連性に常に意識を向けておきましょう。または、こんな方法もあります。

Amazonで特定のトピックに関する本を探し、目次を見てみてください。書籍には、サイロ構造のヒントが詰まっています。装丁(タイトル)をハブページ、各章をスポークページと捉えることができます。

キーワードのサイロ構造を構築するヒント
キーワードのサイロ構造を構築するヒント

もちろん、このキーワードはGoogleで検索されているものではありません。「ヴィーガン」ではなく、「ヴィーガン 始め方」や「ヴィーガン レシピ」などと検索します。そのため、見つけた書籍の章のタイトルに対応するキーワードを見つけ出すには、ちょっとした調査が必要になるかもしれません。

サイロ構造にするキーワードが見つかったら、着手する前に、必ず上記のステップ2と3を実践し、狙う価値があるキーワードかどうかを見極めましょう。そのコンテンツが自分の事業とどのようにマッチし、将来的に拡張することができるかも論理的に考えることが大切です。

おすすめのキーワード調査ツール

今日、キーワード調査ツールは何十、あるいは何百種類も存在します。中にはユニークな機能を持ったものもありますが、基本的にはどれも同じ機能を持っています。最後に、おすすめの無料・有料キーワード調査ツールをご紹介します。

無料ツール

無料で利用できるものなら、以下の2つがおすすめです。

  1. Ubersuggest
  2. Keyword Shitter

Ubersuggest

Ubersuggest
Ubersuggest

このツールの開発者、Neil Patel氏についてはここでは触れませんが、UbersuggestはSEOを始めたいが予算が限られている会社にぴったりの選択肢です。

Ubersuggestは、AhrefsやMozの無料縮小版といったところです。競合の被リンクを調べたり、どのようなキーワードでランクインしているかを確認したり、適切なキーワード調査を行うことができます。予算内でSEOを行うなら、このツールで十分でしょう。

Keyword Shitter

Keyword Shitter
Keyword Shitter

Keyword Shitterは、キーワードを入力すると何百ものキーワード候補を返してくれます。大量のキーワード候補が欲しい場合には有益ですが、ほとんどの場合は、入力したキーワードに関連するキーワードしか表示されません。

有料ツール

SEOに力を入れ、ある程度の予算を確保できるなら、以下の有料ツールをおすすめします。

  1. Ahrefs
  2. SEMrush
  3. Keyword Insights
  4. Keywords Everywhere

Ahrefs

Ahrefs
Ahrefs

Ahrefsは、キーワード調査だけでなく、リンク構築、順位追跡、コンテンツのアイデア出しなど、さまざまな用途に役立つ優れたSEOツールです。ただし、基本的な機能だけで月額99ドルと利用料金はやや高額です。

SEMrush

SEMrush
SEMrush

SEMrushも優れたキーワード調査ツールです。Ahrefsよりも手頃な価格ですが、その分利用できる機能はそれほど多くありません。SEMrushは検索エンジンマーケティング(SEM)とPPC向けですが、Ahrefsよりも安価で優れたツールを利用したい場合には、検討してみてください。無料トライアルもあります。

Keyword Insights

Keyword Insights
Keyword Insights

Keyword Insightsは、「最もスマートにキーワードをグループ化し、検索意図を高度に分類」を謳うキーワード調査ツール。特定の地域の検索結果ページのデータを利用し、キーワードを類似したグループに分類すると同時に、キーワードの背後にある検索意図も分析することができます。

キーワードのリストをアップロードするだけで(制限なし)、クラスタ化されたキーワードとその検索意図が入力されたGoogleのスプレッドシートを取得することができます。また、最新の更新では、グループ化されたキーワードが「最優先テーマ」に分類されるため、ハブページにすべきコンテンツや、どのようなスポークコンテンツを作成できるかどうかを確認することができます。また、1つのページをターゲットにできるキーワードや、複数のページに分ける必要があるものも把握可能です。

Keywords Everywhere

Keywords Everywhere
Keywords Everywhere

Keywords Everywhereもまた画期的なツールで、以前は無料で利用できましたが、現在は課金制になっています。キーワードを入力すると、検索ボリューム、競合、平均CPCがGoogle上に表示されます。また、関連キーワードや「他の人はこちらも検索」に表示されるキーワードの統計も表示されます。他のツールを利用するにしても、ぜひこのツールも使用してみてください。

併せて、おすすめのWordPress SEOプラグインと必須SEOツールもご覧ください。

どのキーワード調査ツールを選ぶか

著者のおすすめは、AhrefsとKeywords Everywhere。Ahrefsは万能のSEOソリューションで、キーワードを見つけるだけでなく、サイトのSEOにも役立ちます。Keywords Everywhereは、Googleで何気なく検索を行う際にも、いつでも検索ボリュームとキーワードのアイデアを確認することができます。無料で使い始めることができるため、試して損はありません。

まとめ

さて、最後にご紹介した内容をまとめてみます。

  1. キーワード調査はSEOにとって必要不可欠。軽視してはダメ。
  2. 検索ボリュームやキーワードの難易度は、キーワードを実際にGoogleで検索し、結果を確認してから判断する。
  3. 「検索ボリュームが少ない=好ましくないキーワード」ではない。UbersuggestやAhrefsを使って検索結果上位のページの検索トラフィックを確認して、本当の検索ボリュームを確認すること。
  4. 検索意図は超重要。作成しているコンテンツが、ユーザーに求められているコンテンツ(そしてすでにGoogleで表示されているコンテンツ)と一致していることを確かめる。
  5. キーワードのサイロ構造を作成することで、ページの表示順位をより素早く上げることができる。

キーワード調査に関して質問がありましたら、以下のコメント欄でお聞かせください。著者によるSEOの徹底解説記事も興味がある方はぜひご覧ください。サイトへのトラフィックを増やす方法についてはこちらでご紹介しています。

Bill Widmer

Bill is a content marketing and SEO expert with over 6 years' experience. When he's not nerding out over Google, he loves traveling, playing video games, and spending time with his wife.