ウェブサイトを構築したり、既存のサイトのデザインを変更したりするには、ページビルダープラグインが便利です。シンプルなページ編集機能のおかげでコードを記述することなく、効率的に開発作業を進められます。Elementorは特に人気のあるページビルダープラグインですが、やや高価なのが難点。
Elementorに代わるページビルダーは多数存在し、そのうちの多くはコスパが良く、デザインの変更に必要な機能も一式揃っています。Elementorを使わなくても、美しいウェブサイトを構築することができます。
この記事では、Elementorの概要とElementorに代わるおすすめページビルダーを9種類ご紹介していきます。
Elementorとは
初めてウェブサイト構築に臨む人にとって、ウェブデザインはともすると非常に複雑で、不安すら感じる対象かもしれません。特にページビルダーが登場するまでは、多くの人にとっての懸念事項でした。必要な専門知識がなければ、機能的なウェブサイトのコーディングに開発者を雇わざるを得ない、というケースがしばしば。
しかし近年では、ページビルダーを使用すれば、誰でも魅力的なウェブサイトをデザインすることができます。ページビルダーとは、WordPressのプラグインで、ページ上で要素をドラッグ&ドロップするだけで、サイトの外観やレイアウトを編集することができます。テキストや画像、SNSのアイコンやお問い合わせフォームなど、あらゆる要素を簡単にサイトに設置可能です。
さまざまなページビルダーがある中、Elementorは特に人気です。ドラッグ&ドロップ式エディターで思いのままにサイトをデザインすることができます。

無料版でも、すぐに使える40種類以上のウィジェットとテンプレートが付帯します。Pro版にはより高度な機能があり、テーマビルダーと100種類以上のウィジェットが利用可能になります。
Elementorは優れたツールですが、すべてのサイトに適しているとは限りません。例えば、複数のライセンスが必要な場合は、Pro版の利用は高くつきます。また、すべてのWordPressテーマとの最適化が実施されているとは言えません。場合によっては、代替ツールの検討が必要になります。
優れたページビルダーの条件
用途に合ったデザイン性の優れた選択肢を見極めるため、あらゆるツールに目を通してみることをお勧めします。これを行うために、まずはページビルダーに求められるものを明確にしておきましょう。
優れたページビルダーを見極める際には、以下の要素に注目してみてください。
- パフォーマンス:レスポンシブで柔軟な編集機能があり、なおかつ高速
- ユーザーからの評価:自分と似た経験値を持つ他のサイト所有者が、使いやすさや機能性を評価しているか
- 使いやすさ:ドラッグ&ドロップで簡単に操作できるインターフェースかどうか、ウィジェットが豊富に揃っているか
- 価格:料金プランを吟味して無料版と比較(無料版がある場合)
また、現在使用しているWordPressテーマについても確認が必要です。質の高いページビルダーであれば、基本的にほぼすべてのテーマで動作しますが、一部のテーマは、特定のページビルダーに合わせて設計されている場合があります。
おすすめのElementor代替ページビルダー9選
ページビルダー探しのお役に立てるよう、ここからおすすめのElementor代替ツールをご紹介します。どれも優秀なWordPressプラグインで、トップページだけを変更するのにも、サイト全体の外観やレイアウトを調整するのにも有用です。
なお、ページビルダーそれぞれに個性がありますが、インストール方法は基本的に同じです。また、もちろん、サイトにプラグインを追加するたびに、ソフトウェアアップデートの管理はより複雑になります。
MyKinstaでは、更新、バックアップ、トラブルシューティングを実行して、プラグインとテーマを管理することができます。Kinsta自動アップデートアドオンを利用すると、更新の失敗によるサイトの破損を回避しながら、手間なくプラグインとテーマを常に最新の状態に保つことができます。
1. Kirki

デザインの自由度とピクセル単位の細かな調整を重視するなら、KirkiはElementorに代わる有力な選択肢です。完全なノーコード環境と、創造性を制限しない無限キャンバスを備えています。
Elementorも十分な柔軟性を提供していますが、その強みはあらかじめ用意された要素やテンプレートにあります。一方、Kirkiはより細かなデザイン制御に重点を置いており、タイポグラフィ、シャドウ、カスタムアニメーション、ガラスエフェクト、スプリングトランジションなど、幅広いスタイル設定を自由に調整できます。
Kirkiを真に際立たせているのは、WordPress初のフリーフォーム型ビジュアルビルダーである「無限キャンバス」です。すべてのレスポンシブビューを横並びで同時に表示できるため、複数の画面サイズ向けのデザインを一度に作成できます。さらに、先進的なマルチユーザー共同編集機能やキャンバス上でのコメント機能を備え、WordPressにモダンなコラボレーションワークフローをもたらします。
また、Kirkiを利用することで、サードパーティ製プラグインを多数追加する必要もありません。フォームビルダーと送信管理機能、ポップアップビルダー、画像エディター、外部サービス連携のためのAppsパネル、リアルタイム共同編集機能など、多彩なツールを標準搭載しています。
ピクセル単位の精密なデザイン調整や高度なカスタマイズ性、細かなコントロール性を重視し、将来的な拡張性も求めるのであれば、Kirkiは有力な選択肢となるでしょう。
主な機能
- 無限のフリーフォームキャンバスを備えた完全ノーコード環境
- すべてのレスポンシブブレークポイントを横並びで同時に表示・編集可能
- WordPress初のマルチユーザー共同編集機能とキャンバス内コメント機能
- 追加プラグイン不要の組み込みCMSによる動的コンテンツ管理
- 色、数値、フォントファミリー、テキストスタイルを一元管理できるグローバルスタイル機能
- WordPress.orgで利用できる無料版を提供
- カスタムデザインをサイト全体で再利用・同期できるコンポーネント機能
- UnsplashおよびPexelsと連携した組み込み画像エディター
- 線形グラデーション、放射状グラデーション、円錐グラデーションなどの動的塗りつぶし機能
- ガラスエフェクト、スプリングトランジション、カーソルトレイルアニメーションを標準搭載
- カスタムタイミングエディターとアニメーションライブラリを備えたビジュアルインタラクションビルダー
- 表示条件、トリガー、遅延設定に対応した高度なポップアップビルダー
- アクセシビリティ設定やダークモード/ライトモードを備えた包括的なウェブサイト制作環境
価格:Kirkiは無料で利用を開始できます。WordPress.orgからダウンロードするだけで、クレジットカード登録なしですぐに使い始められます。無料版も機能制限のお試し版ではなく、本格的なサイト制作に活用できる充実した機能を備えています。さらに高度な機能を利用したい場合は、有料プランも用意されています。Proプランは1サイトあたり年間59ドルから利用でき、すべての機能を利用可能です。また、499ドルの買い切り型ライフタイムプランを選べば、追加料金なしで無制限に利用できます。
2. Divi

優れたElementorの代替ツールの1つとして、まずご紹介したいのがDiviです。デザインのフレームワークが豊富で、サイト全体のデザイン編集が行えます。また、専門知識の有無を問わない、使いやすいドラッグ&ドロップ式のインターフェースも魅力です。
Elementorと比較しても、既製のテンプレートなど、同等のデザイン要素が利用可能です。これに加えて、Diviには800以上のデザインテンプレートと100以上のレイアウトが用意されているため、ゼロからデザインレイアウトを構築するのが面倒であれば、Elementorよりも豊富な選択肢の中から選ぶことができます。
Diviは、開発者やマーケターにお勧めです。Elementorではサードパーティのツールが必要になるのに対し、DiviにはA/Bテスト機能が組み込まれているため、サイト公開前に、各モジュールの有効性をテストできます。
主な機能
- ドラッグ&ドロップ式ライブエディター
- 40種類以上のモジュールと800種類以上のデザインテンプレート
- 編集したデザインを保存、再利用する機能
- サイト全体にわたる要素とデザインの設定
- CSSをカスタマイズ可能
価格:89ドルからの年間プランの購入が必要です。サイト数に制限がないため、サイト数が多い場合には、Diviを使用する方がお得になる可能性が高いです。
3. Beaver Builder

Beaver Builderは、サクサク動くユーザーフレンドリーなインターフェースが特徴で、ウェブサイトを素早く構築・編集することができます。コードも美しく、定期的に更新が行われており、開発者向けのページビルダーです。
Beaver Builderを使用するメリットの1つは、ライブのフロントエンド編集機能。編集時にプレビューする必要がなく、変更を加えながら同時に見た目を確認することができます。Elementorよりもテンプレートの数は少ないですが、設定項目は多岐にわたります。ブログやECサイトなど、あらゆるタイプのウェブサイトのランディングページやコンテンツページの構築に有用です。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップ式のフロントエンドビルダー
- 画像、テキスト、動画、ボタンなどのコンテンツモジュール
- モジュール、テンプレート、列の保存機能
- グローバル設定
- CSSクラスとIDの追加
価格:無料版もありますが、有料プランは初年度99ドルから利用できます。Divi同様、最安価のプランでもサイト数に制限はありません。
4. Oxygen

今回ご紹介するその他のページビルダーとは異なり、Oxygenは特定のページではなく、ウェブサイト全体のビジュアルデザインツールです。ヘッダーからフッターまで、サイトの外観を細かく管理することができます。
Oxygenは、特にWooCommerceサイトにお勧めです。20以上のEC要素が搭載されており、ショップページ、個々の商品ページ、決済ページなど、オンラインストアのあらゆる部分を柔軟に編集することができます。
主な機能
- ドラッグ&ドロップ式エディター
- 数百のデザインブロック
- 27種類のアニメーション効果
- サイト全体の配色設定
- フレックスボックスとCSSグリッド
価格:Oxygenはすべてのプランが1回払いになり、Basicプランは129ドルから利用できます。より高価なプランは、WooCommerceの統合やGutenbergエディターをサポートしています。
5. Brizy

Brizyは、無駄を削ぎ落としたページ構築体験の提供を目的としたページビルダーで、一度に1つのデザイン要素に集中できる設計です。他のビルダーでは固定サイドバーにウィジェットが表示されるのに対し、Brizyのエディターでは必要なものだけが表示されます。
使いやすくて、手頃な価格のページビルダーをお探しなら、Brizyが答えかもしれません。無料版でも、500以上のブロックの中から好きなものを選んで、数分でウェブサイトをデザインすることができます。その後は、好きなマーケティングツールを統合して、新規見込み顧客の獲得を始めましょう。
主な機能
- ドラッグ&ドロップ式エディター
- 500種類以上のブロックテンプレート
- 100種類以上のデザインテンプレート
- PC、タブレット、モバイル対応のビューポート
- サイト全体のスタイリング機能
価格:Brizyには無料版があります。Pro版は年間49ドル、もしくは1回払いで149ドルから利用できます。
6. Visual Composer

Visual Composerは、単なるページデザインツールにとどまらない、優れたページビルダーです。他のページビルダーでは、テーマを編集したり、特定の機能を実装したりするために、追加のプラグインが必要になることがありますが、Visual Composerには、サイトの見た目を変更するオールインワンの機能が組み込まれています。
テーマビルダー機能を使用すれば、サイトの隅々までデザイン可能。より広範にデザインを変更したい場合には、独自のレイアウトでテーマを上書きしてしまうことができます。ゼロからサイトをデザインする時間がなければ、各業界向けにデザインされたお洒落なテンプレートを活用することも。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップ式のウェブサイトビルダー
- 500種類以上のアドオン、テンプレート、ブロックを揃えたVisual Composer Hub
- 300種類以上のコンテンツ要素
- テーマビルダー
- 開発者向けAPI
価格:無料版があります。有料版は1サイトにつき49ドルから利用できます。
7. Page Builder by SiteOrigin

Page Builder by SiteOriginは、非常にシンプルなインターフェースを搭載しており、グリッドでコンテンツを編集することができます。他のページビルダーと同じく、ドラッグ&ドロップ式のエディターで、編集も簡単です。行の並び替え、ウィジェットの移動、カラムのサイズ変更を行うだけで、自由にサイトをデザインできます。
このページビルダーの魅力は、その柔軟性にあります。各行ごとに、必要な列の数を選択し、各カラムの高さと幅を細かく指定することができます。行とウィジェットのスタイリングとして、余白、CSS、クラスも調整可能です。
主な機能
- ドラッグ&ドロップ式、グリッドベースのインターフェース
- 一般的なWordPressウィジェットに加えて複数のアドオンも使用可能
- 自由に行と列を設定できるカスタムレイアウト
- テーマのレイアウトテンプレートを挿入可能
価格:無料で利用できます。より高度な機能が必要な場合は、有料のアドオンが年間29ドルから購入可能です。
8. SeedProd

SeedProdは、もともと、「近日公開」そして「メンテナンス中」ページに特化したページビルダーとして登場しましたが、現在はサイト全体の構築に十分な機能があります。ランディングページの作成はもちろんのこと、WordPressテーマのあらゆる部分を編集することが可能です。
SeedProdを使えば、ヘッダー、フッター、固定ページ、投稿に、コードを使わずに変更を加えることができます。さらに、手間を削減するには、レスポンシブで速度とSEOを考慮したテーマテンプレートを使用することも可能です。ウェブサイトを一時的に非公開にする必要がある場合は、メンテナンスモード、近日公開モード、または404エラーページに簡単に切り替えることができます。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップ機能
- 80種類以上のブロック
- テーマとランディングページ用テンプレート
- 購読者の管理機能
- フルサイト編集対応のWordPress Theme Builder
価格:コアプラグインは無料ですが、有料版は年間39.5ドルから利用可能です。
9. Themify Builder

Themify Builderは、WordPressテーマと連動し、コンテンツのレイアウトを詳細に設定するのに便利なページビルダーです。モジュールを挿入し、行と列のレイアウトを編集することによって、ページの外観を管理することができます。
Themify Builderは、すべてのThemifyテーマに内蔵されています。Themifyで好きなテーマが見つかれば、サードパーティのページビルダープラグインを使用する必要はありません。主要なサイト構築ツールの互換性と機能性を維持するためにも、このツールを使用するのが賢明です。追加費用もかかりません。
主な特徴
- バックエンドおよびフロントエンドの編集
- 40種類以上のレイアウトのテンプレート
- モジュールや行のコピー/ペーストや複製機能
- 60種類以上のアニメーション効果
価格:無料版があり、Pro版は年間69ドルから利用できます。
まとめ
予算があれば、Elementorはウェブデザインの作成に便利な選択肢となります。しかし、より安価で機能的な類似ツールがあることもお忘れなく。費用を削減できれば、その分はオンラインでの事業成長に投資することができます。
DiviとBeaver BuilderのどちらにもElementorに匹敵する機能性があり、なおかつサイト数に制限のない安価なプランが提供されています。完全に無料で使えるツールであれば、SeedProdまたはThemify Builderがお勧めです。