YouTubeやInstagramなどのSNSサイトから離れて仕事や勉強に集中したい時、あるいはペアレンタルコントロールでは制限しきれない子供に不適切なサイトをブロックしたい時には、サイトをブロックすることができると便利です。
Chromeはブラウザの市場シェアの73%以上を占め、世界で最も広く使用されています。今回はPCおよびスマホ(Android、iOS)別に、Google Chromeで特定のサイトをブロックする方法をご紹介します。拡張機能、hostsファイルの編集、スマホの設定など、さまざまな手法があります。
Chromeでサイトをブロックする(PC編)
PCでGoogle Chromeでサイトをブロックする最も簡単な方法は、拡張機能を使うことです。多数の選択肢がありますが、BlockSiteは100万人以上のアクティブユーザーを誇る拡張機能です。
他のChrome拡張機能と同様にインストールは簡単で、上のリンクから、またはChrome ウェブストアで「BlockSite」と検索する同じページに移動することができます。
「Chrome に追加」をクリックして、ポップアップの「拡張機能を追加」を選択してインストールを許可します。
拡張機能を追加すると、閲覧データ記録を許可するかどうかの確認画面が表示されます。拒否することも可能です。
すると、アプリのユーザーインターフェースに「ブロックリスト」画面が表示され、「ブロックリストに追加」をクリックしてブロックするサイトを指定します。
例として、Reddit(reddit.com)をブロックしてみます。URLを入力すると、以下のようにreddit.comが表示されます。選択して右下の「完了」をクリックします。
その後、Redditにアクセスしようとすると、以下のような画面が表示されます。
このように、ついつい訪問してしまうサイトをブロックすれば、仕事や勉強が捗りそうです。
シークレットウィンドウでもブロックを有効にする方法
シークレットウィンドウでは、デフォルトですべての拡張機能の設定が無効になります。
Chromeのシークレットウィンドウでもサイトをブロックした状態にするには、拡張機能の設定を変更します。ウィンドウのツールバーからBlockSiteのアイコンを右クリックします。
「拡張機能を管理」を選択すると、設定ページが表示されます。下の方にある「シークレット モードでの実行を許可する」のトグルスイッチをオンにしてください。
これで、シークレットウィンドウでも登録したサイトがブロックした状態になります。
ブロックしたサイトをパスワード保護する方法(ペアレンタルコントロールや会社のPC向け)
子供が閲覧するコンテンツに不安がある、または生産性を改善したい企業では、もう一歩進んだ対策を講じることもできます。
拡張機能を使ったブロックでは、子供や従業員が簡単に解除することができてしまいます。これを防ぐには、パスワード保護を設定することができます。
ただし、BlockSiteの場合、パスワード保護を利用するには有料プランが必要になります。有料ではありますが、手頃な価格で利用できるため、予算があれば検討してみてください。
一度パスワード保護を設定すると、何かを変更する際にはログインが必要になります。
関連して、Gmailの受信トレイ管理に役立つおすすめのGmailアドオンはこちらをご覧ください。
Chromeで特定のサイトを一時的にブロックする方法
仕事中にだけ一時的にサイトをブロックしたい、という場合もBlockSiteが使えます。
この機能を使用するには、まずBlockSiteをツールバーに固定します。ツールバー右にBlockSiteのアイコンが表示されていない場合は、パズルピースのアイコン(拡張機能)を選択し、BlockSiteの横にあるピンのマーク(固定)をクリックしてください。
固定すると、ツールバーにBlockSiteのアイコンが表示されるようになります。クリックして表示されるポップアップで、「フォーカスモード」を選択し、「開始する」ボタンをクリックします。
「オプションに移動」をクリックすると、新規タブでBlockSiteのインターフェースが表示されます。「ブロックされたアイテム」にブロックしたいサイトのURLを貼り付け、「アイテムを追加」をクリックして追加します。
再びツールバーのBlockSiteのアイコンをクリックし、「フォーカスモード」タブに戻ります。集中したい時間(フォーカスモード)と休憩時間、そしてこれを何セット行うかを設定することができます。デフォルトでは、ポモドーロテクニックの25分(フォーカスモード)と5分(休憩時間)に設定されていますが、自由に調整可能です。
業務効率化に役立つChromeの拡張機能をお探しの方はこちらをご覧ください。
拡張機能以外でChromeで特定のサイトをブロックする
Chromeの拡張機能を使用したくない場合には、他にも方法があります。
- (自分がサイト管理者である場合)サイトへのアクセスを制限するためにhostsファイルを編集する
- ルーターレベルでサイトをブロックし、Wi-Fiに接続するすべての端末でサイトの閲覧を制限する
1. hostsファイルを編集する
Windowsでは、hostsファイルを編集してChromeなどのブラウザでサイトをブロックすることができます。
hostsファイルは、C:\Windows\system32\drivers\etc
フォルダに格納されています。
hostsファイルは任意のテキストエディターで開くことができます。
その後、以下のようにlocalhostのIPを先頭にした状態で、ブロックしたいドメインを書きます。
127.0.0.1 www.netflix.com
127.0.0.1 www.reddit.com
#で始まるコメントの後に挿入してください。localhostのIPアドレスとサイトのドメインの間には半角スペースを入れます。
Ctrl + Sを押すか、メニューから保存してファイルを上書きすれば完了です(txt拡張子でファイルを保存しないこと)。
変更を保存できないというエラーメッセージが表示される場合は、ファイルのアクセス権をリセットする必要があるかもしれません。ファイルを右クリックし、ドロップダウンメニューから「プロパティ」を選択します。
「アクセス許可」にある「フルコントロール」を許可して、「OK」をクリックします。これでファイル内容を編集・保存できるようになるはずです。
ファイルを保存したら、Chromeを開き、ブロックしたサイトを訪問してみます。
正しく編集ができていれば、どのブラウザからもサイトにアクセスできなくなります。上のような画面が表示され、ページが読み込まれません。
macOSでの手順もほとんど同じになります。
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。
sudo nano /etc/hosts
カーソルを最後の行に合わせ、以下の構造に従ってブロックしたいサイトのURLを貼り付けます。
127.0.0.1 www.apple.com
完了したら変更を保存し、ターミナルを閉じます。変更を確実に反映するには、DNSキャッシュをクリアする必要があるかもしれません。
2. ルーターを使用する(MacとWindows)
ルーターにネットワーク上のサイトをブロックする機能が搭載されている場合は、Chromeをはじめとするブラウザでサイトをブロックすることができます。タブレットやスマートフォンなど、Wi-Fiに接続されているすべての端末でサイトがブロックされます。
多くのルーターはデフォルトのIPアドレスとして、192.168.1.1を使用していますが、異なる場合もあるため確認してください。
まず最初に、ルーターのIPアドレスを探してください。
MacでルーターのIPアドレスを見つけるには、左上のAppleのアイコンをクリックして、「システム設定」を選択して、「ネットワーク」を画面を開きます。
Wi-Fiもしくはイーサネットを選択して「詳細」をクリックすると、「IPアドレス」項目が表示されます。
ルーターにアクセスするには、IPアドレスをブラウザにコピー&ペーストします。
Windowsの場合は、「cmd」と検索し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを開きます。
コマンドプロンプトを開いたら「ipconfig」と入力しEnterキーを押します。「default gateway」にルーターのIPアドレスが表示されます。
ブラウザにアドレスをコピー&ペーストしてルーターにアクセスし、設定を編集します。
これには、ルーターの管理者認証情報が必要になります。デフォルトのものから変更ていない場合は、購入時のルーターの箱や付属書類に記載されています。
Chromeでアドレスをコピー&ペーストすると、管理者用のログイン画面が表示されます。
ここからはお使いのルーターによって手順が異なりますが、Netgearのルーターの場合は、「セキュリティ」>「ブロックサイト」を開きます。
この画面で、キーワードやブロックしたいサイトのドメイン名を追加します。
「キーワードの追加」をクリックすると、ルーターからサイトをブロックすることができます。
Chromeでサイトをブロックする(スマホ編)
スマートフォンの場合は、PCとは異なり、端末ごとにアプローチが異なります。iPhoneはプライバシー設定が優れているため、サイトをブロックするのにアプリを使用する必要がありません。
今回は、AndroidとiPhoneでの設定方法をそれぞれご紹介します。
Androidでサイトをブロックする方法
Androidの場合は、BlockSiteアプリを使用するのが最も簡単な方法です。Google Playストアからアプリを検索してインストールします。
アプリのアクセスを許可するため、アプリが示す手順に従って、アクセス許可の設定を変更します。通常は、設定画面の下部に表示されます。
設定すると、スマートフォンでサイトをブロックすることができるようになります。
「+」をクリックして、ブロックしたいサイトを追加します。
キーワードかドメイン名を検索し、ブロックしたいサイトまたはアプリを選択します。
サイトを選択したら、「完了」をタップして設定を保存します。
以上で完了です。
ブロックしたサイトに訪問してみると、先ほどのPC画面で見たようなページが表示されます。
iOSでサイトをブロックする方法
iPhoneをお使いの場合は、サイトをブロックするのにアプリは不要です。デフォルトの設定を使用することができます。
「設定」>「スクリーンタイム」をタップします。
下にスクロールして、「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします。
下にスクロールして「Webコンテンツ」をタップします。
以下のいずれかを選択することができます。
- 無制限アクセス
- 成人向けWebサイトを制限
- 許可されたwebサイトのみ
「成人向けWebサイトを制限」を選択すると、アクセスを制限したいサイトを追加することができます。
サイトを追加すると、ネットワーク接続がWi-Fiであっても、モバイルデータ通信であっても、サイトを読み込むことができなくなります。
Chromeで通知をブロックする
サイトだけでなく、通知もまた集中を妨げる要因になり得ます。最後に、Chromeで通知をブロックする方法もご紹介します。
通知のブロックには拡張機能を使用したり、ファイルやOSの設定を変更したりする必要はありません。
Chromeの一般設定からサイトの通知をブロックすることができます。以下のURLで設定画面に直接アクセス可能です。
chrome://settings/content/notifications
または、ウィンドウ右上の3つの点をクリックし、「設定」>「プライバシーとセキュリティ」に移動します。
「サイトの設定」を開き、下にスクロールして「通知」をクリックします。
「通知を送信するかどうかの確認をサイトに許可する」を選んで特定のサイトからの通知をブロックするか、「サイトに通知の送信を許可しない」で完全に通知を無効にすることもできます。
スマホでChromeの通知をブロックする方法
iOSのChrome(iPhoneとiPad)ではデフォルトで通知がオフになっているため、通知の設定は不要です。
Androidでは、PCよりも簡単に通知をブロックすることができます。
Chromeを開き、角にある「その他」アイコンを選択して、「設定」をタップします。
そこからスクロールし「通知」をタップします。
この画面ですべてのアプリやサイトの通知をタップして無効にすることができます。
特定のサイトからの通知をブロックするには、サイトのセクションまでスクロールし、該当のサイトの横にあるボタンをタップします。
まとめ
作業効率はパソコンの前に座っている時間ではなく、実際に生み出す成果によって決まります。
したがって、気が散る要素はできる限り排除しましょう。今回ご紹介した方法を活用すれば、さまざまな端末でChrome上でサイトを簡単にブロックすることができ、インターネットの誘惑にも勝てるはず。
集中を妨げる要素を排除するために行なっている工夫はありますか?活用しているアプリはありますか?以下のコメント欄でお聞かせください。
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