多くのWeb制作会社は、デザイン作業、開発スケジュール、クライアントとのコミュニケーションなどの業務をバランスを取りながらこなしていますが、サイト速度が低下したり、プラグインが誤作動を起こしたり、サーバーエラーが発生すると、その瞬間にバランスが崩れてしまいがちです。
制作会社には、プロジェクトを滞りなく進めると同時に、本来担う必要のないサーバー関連の対応まで求められがちです。クライアントが求めているのは、創造性や戦略、そして実行力であり、緊急時のトラブル対応は本来の価値として評価されにくい領域です。
そんな課題を解消してくれるのが、WordPress用マネージドサーバーの導入です。信頼性と高速性を重視して設計されたプラットフォームに技術的な運用を任せることで、本当に成果につながる仕事に集中できる余地を確保することができるようになります。例えば、KinstaではWeb制作会社向けのプランを提供しています。Kinstaをパートナー提携することで、メンテナンスやパフォーマンス関連の業務はプロに任せ、クライアントに優れた成果を提供すること、そして持続的な成長に向けた余白を生み出すことに集中することができます。
サーバーの自社管理に隠れたコスト
制作会社が独自にサーバーを管理すると、小さなタスクがすぐに積み重なり、収益につながる大事な業務に充てる時間が徐々に削られていきます。例えば、以下のようなタスクが挙げられます。
- サイトダウンやパフォーマンス低下のトラブルシューティング:ログの調査、プラグインのテスト、サーバーレベルの問題の診断など
- セキュリティパッチの適用やプラグインの更新:WordPressのコア、テーマ、プラグインを最新の状態に保ち、脆弱性や互換性の問題を回避するのにはかなりの時間がかかる
- 移行とステージング環境の手動管理:サイトの複製、データベースの同期、自動化ツールなしのサーバー間のサイト移行は時間の浪費につながる
こうした割り込みは集中力を妨げ、クリエイティブな制作やクライアントとのコミュニケーション、そして事業開発に充てられる時間を奪ってしまいます。
最近の調査によると、サーバーに起因するサイトのダウンにより、企業は月に約5時間を失っています。これが数十のクライアントサイトに積み重なると、一見すると日常的なメンテナンスに見える作業が、成長やキャパシティを大きく圧迫する要因になっていきます。
マネージドサーバーで補う技術的ギャップ
マネージドサーバーは、多くの制作会社が社内で構築する時間も余裕もない、高度な技術的専門性を提供します。
WordPress用のマネージドサーバーは、WordPressへの深い知見を活かしてその役割を担い、貴重な時間を消耗しがちなサーバーレベルの作業を引き受けてくれます。これにより、インフラのトラブルシューティングから解放され、チームはクリエイティブや戦略的なプロジェクトに常に集中することができます。
以下、マネージドサーバーが制作会社の「技術的ギャップ」をどのように補ってくれるのか、主なポイントをご紹介します。
WordPressに精通したスタッフによる技術サポート
例えば、Kinstaのカスタマーサポート部門は、現在WordPressの中核を理解する44名のエンジニアで構成されています。すべてのスタッフが、PHPのバージョンが特定のプラグインとどのように相互作用するか、Nginxの設定がパフォーマンスにどのように影響するか、そして異なる負荷条件下でキャッシュレイヤーがどのように振る舞うのかを熟知しています。
問題が発生したら、24時間365日、すぐにサポートスタッフに相談できるため、解決までのスピードが向上し、エスカレーションも減り、本来チームが対応すべきではない問題の切り分けに費やす時間を大幅に削減できます。
自動バックアップとセキュリティ監視
Kinstaの日次バックアップは、バックグラウンドで実行され、操作は一切不要です。また、継続的な脅威検知機能により、マルウェアや不審な動作、脆弱性を監視します。プロアクティブな警告により、ログを調べたり、メンテナンスのスケジュールを立てたりすることなく、状況をすぐに把握することができます。
これによりクライアントサイトを保護しつつ、「誰か対応したっけ?」と確認が必要になる類の作業を、ワークフローから丸ごと取り除くことができます。
内蔵キャッシュとグローバルCDN
パフォーマンスの最適化も自動で行われます。Kinstaはサーバーレベルでキャッシュを処理し、グローバルCDNと提携して、ユーザーの場所に関係なくアセットを迅速に配信します。キャッシュプラグインを組み合わせたり、チューニングしたり、競合のトラブルシューティングをしたりする手間が省けます。サイトはデフォルトで迅速に読み込まれるようになるため、問い合わせ件数が減り、クライアントとの会話もスムーズになります。
このレベルの実践的な専門知識により、サーバー管理のためだけに人材を採用したり、教育したり、スキルアップさせたりする必要がなくなります。問題は迅速に解決され、パフォーマンスは常に安定。クライアントサイトの技術的な基盤をWordPressに精通したプロが担っているという安心感を得ることができます。
マルチクライアント管理を簡素化するコントロールパネル
Kinstaが独自に開発したコントロールパネル『MyKinsta』は、すべてのクライアントを管理する単一のコックピットに。管理画面、プラグイン、サーバーパネルを行き来する手間を省き、制作会社のワークフローに特化して設計されたクリーンなインターフェースで全ての作業を行うことができます。
- ステージング環境の立ち上げとサイトの複製がワンクリック:数秒でテスト環境を作成したり、フルサイトを複製できるため、更新、再設計、QAがはるかに効率化される
- 複数のサイトを一括操作:設定の更新、リソースの確認、ルーチンタスクの処理などを、手動で同じ操作を繰り返すことなく、複数のサイトで一度に実行できる
- チームレベルのアクセス許可:開発者、デザイナー、請負業者、またはアカウントマネージャーなどに役割を割り当て、必要なアクセス権限のみを付与できる
- リソース監視とサイトごとの分析:サードパーティツールを追加することなく、PHPスレッド、帯域幅、トラフィックの急増、パフォーマンス指標を追跡可能
- 統合されたデータベーススタジオ:MyKinsta内でWordPressデータベースを直接管理
これらの機能により、繰り返し発生する管理作業が削減され、チームの生産性を下げるプラットフォーム間の頻繁な行き来も不要になります。クライアントサイトを把握・管理するために必要な情報はすべて一箇所に集約されているため、社内での連携がしやすくなり、サイトのパフォーマンスをクライアントに分かりやすく共有することも可能です。
余分な労力をかけずにクライアントを満足させるパフォーマンス
Kinstaのインフラストラクチャは、すぐに高速で信頼性の高いサイトを提供できるように構築されています。全てのサイトが強力な仮想マシン上で実行され、WordPressの負荷に最適化された高性能の計算能力を提供します。エッジキャッシュとグローバルCDNと組み合わせることで、クライアントサイトが世界中に高速配信されます。
- 高性能仮想マシン:WordPress 向けに最適化された高い計算性能により、常に高速な応答時間を実現
- エッジキャッシュ:頻繁にアクセスされるコンテンツをユーザーの近くに保存し、地域を問わず読み込み時間を短縮
- グローバルCDN:追加の設定やアドオンサービスなしで、静的アセットの配信を高速化
これらの最適化はすべてプラットフォームに組み込まれているため、制作会社側でキャッシュプラグインを設定したり、サーバーの問題をトラブルシューティングしたり、パフォーマンス設定に頭を悩ませたりする必要はありません。自動的にサイトが高速化されるため、クライアントに安定してレスポンスの良いサイトを提供できます。
優れたパフォーマンスは、サポート対応の削減や「なぜサイトが遅いのか」といった問い合わせの減少につながり、制作会社の技術的な信頼性に対する信頼をさらに強固なものにします。
セキュリティとメンテナンスは自動管理
Kinstaは、制作会社が常に気を張らされがちなセキュリティやメンテナンス作業を代行します。証明書の管理や監視ツールの確認、緊急対応に追われる代わりに、プラットフォームに標準搭載されたプロアクティブな保護機能を利用することができます。
無料のSSL証明書
すべてのサイトには、自動的に発行・更新される無料のSSL証明書が導入されます。有効期限を追跡したり、サードパーティツールを操作したり、突然「安全ではありません」という警告が表示されたクライアントサイトを修正したりする必要はありません。
DDoS攻撃対策と稼働率監視
Kinsta はサイトの稼働状況を継続的に監視し、DDoS攻撃の兆候となり得る不審なトラフィックの急増を検知します。異常が見られた場合は、大きな障害に発展する前にチームが対応します。これにより、深夜のアラートは減り、クライアントからの「サイトがダウンしています」といった連絡も大幅に少なくなります。
自動アップデートとバックアップ
中核となるメンテナンスタスクは、バックグラウンドで静かに行われます。自動更新と毎日のバックアップは、ワークフローに手動ステップを追加することなく、クライアントサイトを保護します。何か問題が発生しても、数秒でバックアップを復元して、サイトを復旧することができます。

こうした仕組みによって、メンテナンス契約に常に縛られるプレッシャーが軽減され、サーバーを自社管理することで起こりがちな深夜の緊急対応も減らせます。さらに、無料ハッキング修正により、チームに余計な負担をかけることなく、クライアントサイトが保護されているという安心感を得ることができます。
事業成長につながる業務に注力する
技術的な運用管理がチームの手を離れることで、ビジネスを本当に成長させる仕事に集中できる余地が生まれます。アップデート対応やトラブルシューティング、緊急修正に時間を費やす代わりに、開発者やデザイナー、アカウントマネージャーは、クライアントが最も価値を感じるクリエイティブで戦略的なプロジェクトに再び注力できるようになります。
クリエイティブと戦略業務に充てられる余力を確保
サーバー関連の作業を任せることで、キャンペーンの企画立案やユーザー体験の改善、よりインパクトのあるプロジェクトの提供に時間を割けるようになります。サーバー側の状況を気にせずに済むため、より踏み込んだ、挑戦的な取り組みにも取り組みやすくなります。
追加の負担を増やさずにクライアント数を拡大
マネージドサーバーを活用すれば、技術スタッフを増員したり、既存のチームに無理をかけたりすることなく、クライアント数を拡大できます。新規サイトが増えても、インフラの複雑さが増すこともありません。その負荷をマネージドサーバーに委ねることで、安心して事業をスケーリングすることが可能です。
クライアントや社員のオンボーディングが容易に
Kinstaでは、パフォーマンス、セキュリティ、メンテナンスが一元管理されているため、新規クライアントのオンボーディングもスムーズに進みます。また、新入社員や外部パートナーも、複雑なサーバーツールや独自設定を覚える必要がないため、立ち上がりが早くなります。
成長を支える安定性と予測可能性の高い環境を提供しながら、チームはクライアントとの関係強化や収益拡大につながる、高付加価値な仕事に集中し続けることができます。
SIX15 solutionsのKinsta導入事例

SIX15 Solutionsは、2018年にKinstaのアフィリエイトプログラムを利用して、クライアントにKinstaのサーバーを紹介し、報酬を受け取ることから始めました。クライアントが増えるにつれ、複数のクライアントのサーバーを管理することが業務の複雑さを生み出していることに気がつき、インフラよりもデザインと開発に集中できる環境を求めていました。
Kinstaのエージェンシーパートナープログラムのおかげで、「すべて任せたい」というニーズを持つクライアントに対し、フルマネージドのサーバーを提供できるようになりました。Kinstaが移行、パフォーマンス、インフラを担うことで、同社はサイトのダウンなしで34件のクライアントサイトを無理なく管理しています。クライアントは高速で信頼性の高いサーバーの恩恵を受け、同社はサーバー対応に追われることなく、成長と戦略に注力できています。
まとめ
マネージドサーバーを「パートナー」として導入することで、技術的な業務から解放され、重要なクライアント業務に集中する余力が生まれます。
戦略やクリエイティブ、そしてクライアントへの成果提供に再び注力したいとお考えの場合は、Kinstaのエージェンシーパートナープログラムをご活用ください。