2024年、アメリカの成人が最も利用するプラットフォームがYouTubeです。しかし、YouTubeが動画サイトや検索エンジンとして市場をリードしているからといって、これに代わる優れたサービスが存在しない訳ではありません。
動画ごとに表示される広告の数が増え続けていることや、アルゴリズムがアップロード済みの動画に干渉することから、YouTubeの多くの動画クリエイターが、他の選択肢を模索し始めています。
そして、実際、たくさんの選択肢があります。
この記事では、無料と有料のYouTube代替サービスを紹介し、どのような場合にYouTubeの代替サービスを選ぶべきかを考えてみましょう。
YouTubeの代替サービスを動画でもご紹介しています。
YouTubeに似たサービスは他にあるのか?
YouTubeは、業界で最も知名度のあるオンラインビデオサイトです。毎月20億人以上のユーザーがこのサイトを訪れ、世界中の視聴者が毎月何十億時間もの動画を視聴しています。
そのため、市場や視聴者の観点からすると、今回のリストに挙げた選択肢がすぐにYouTubeに完全に取って代わるとは考えられません。
しかし、もしあなたがまだYouTubeチャンネルを持っていないのであれば、動画戦略として別の選択肢を検討する価値はあるかもしれません。
新しい視聴者を獲得するために動画を使用する場合でも、訪問者をリードに変えるためにウェブサイトに動画を組み込む場合でも、YouTubeに代わる素晴らしい選択肢があります。
YouTubeの競合他社は?
YouTubeにはさまざまなカテゴリーのライバルがいます。ソーシャルビデオ共有サイトとして、Twitter、Instagram、Facebookが挙げられます。
これらのサイトは、ここ数年で動画への注力度を高めており、Facebookは2018年にユーザーごとにカスタマイズされた動画中心のフィードである「Facebook Watch」をリリースしたほどです。また、Twitterでは、ユーザーがネイティブ動画をアップロードできるようになり、Instagramは昨年、IG TVを開始しました。
厳密に言うと、動画ホスティングサイトには、Dailymotionのような無料のオプションと、Wistia、Vimeo、Spotlightrのような有料ソリューションがあります。
[無料]YouTube代替サービス一覧
以下では、コンテンツ制作者や企業向けの無料で使えるYouTube代替サービスを幅広くご紹介します。
1.Dailymotion
Dailymotionは、動画をアップロードし、視聴者と共有できる、動画ホスティングおよび共有サイトです。これを使ってビデオチャンネルを作成し、フォロワーを集め、共有した動画から広告収入を稼ぐことができます。
ともすると、名前を聞いたことがあるはずです。YouTubeに最も近い類似サービスでしょう。
長所
- 無料で無制限に動画をアップロード
- 最大2GB、60分までのHDビデオのアップロードに対応
- 4Kビデオのアップロードと再生に対応
- 洗練された埋め込み動画
- クリエイターが広告で稼げる
短所
- 利用者数が少ない
- パートナー提携外のチャンネルでも、すべての動画に広告が掲載される
視聴者層
コンテンツ制作者やマーケティング担当者にとって、YouTubeに代わるサービスを選ぶ際には、視聴者の規模を考慮する必要があります。
Dailymotionは、3億人のアクティブユーザーがいるとしています。これは月に3億人のユニークビジターがいることを意味します。
例えば、YouTubeで1億9000万人以上の登録者数を誇るT-Seriesは、Dailymotionでは1万人以下にとどまります。確かに、数本のビデオしかアップロードされていませんが、最も人気のあるDailymotionアカウントであることを考えると、この数字は素晴らしいものとは言えません。
Dailymotionのビデオトレンドを見てみると、YouTubeとは大きく異なる数字が目に留まります。
一番上の結果は10万回、2番目は5千回というわずかなものです。
トレンド動画の多くは、1本あたりの再生回数が数百回程度しかありません。
これらの要因から、Dailymotionの視聴者数はYouTubeよりもはるかに少ないことが明らかです。
DailymotionはYouTubeを凌ぐのか
Dailymotionは良きライバルであるため、YouTubeを凌ぐのかどうかを問うのは妥当なことです。
YouTubeは、正確なビデオの解像度、より長いビデオ、より大きなファイルのアップロードに対応しています。また、YouTubeにはより多くの視聴者がいるため、検索結果で動画が推奨されたり、表示されたりすることによるトラフィック獲得の可能性が非常に高くなります。
しかしその一方で、Dailymotionでは競争がそれほど激しくありません。前述の通り、24時間以内に1000回の再生回数を達成するだけで、トレンドリストに入り、動画が宣伝されます。この数字では、YouTubeのような、より大きなサイトでは見向きもされません。
視聴者が少ない場合は、動画の新しい配信チャネルとしてDailymotionを試してみる価値があるかもしれません。Dailymotionの利用者層の中で、他の人に見られたりシェアされたりする可能性が高くなります。
Dailymotionの方が優れているのは、動画の埋め込みです。最終的な結果は、ブランディングや拡張再生オプションなしで、より洗練されたものになります。
埋め込み機能は、ウェブサイトの記事やページの中に短い動画を挿入するのに便利です。
こんな人におすすめ
- YouTubeでのプレゼンスが確立されていないコンテンツ制作者(良い意味で「井の中の蛙」になれる可能性あり)
- YouTubeに代わる無料の動画ホスティングサービスを探している中小企業(埋め込み用HDビデオのホスティングサービスとして)
2.Vimeo
Vimeoは、ホスティング、コラボレーション、共有、圧縮、リードジェネレーションなどのツールを搭載したビデオサイトです。
特定のニッチに焦点を当てたユーザー層が活発で、一部のクリエイターやビジネスにとっては視聴者層獲得に使えるサイトとなっています。
長所
- 4Kビデオのアップロードと再生に対応
- ライブストリーミングに対応
- フルカスタマイズ可能な埋め込み
- 魅力的なユーザー層
短所
- 無料プランでは、1週間のアップロード量が500MBに制限される
- 無料ユーザーの最大ビデオサイズは500MB
- クリエイターの広告収入が見込めない
視聴者層
Vimeoのユーザー数は2億人を超える程度です。YouTubeの総視聴者数の9%にわずかに及びません。
しかし、Dailymotionとは異なり、Vimeoには活発なユーザーコミュニティが存在します。
YouTubeには、旅行、スポーツ、ゲーム、DIYなど、さまざまなジャンルやトピックのクリエイターが集まっていますが、Vimeoで最も人気のある動画は、小さなカテゴリーに分類されています。
- ショートフィルム
- 自然系ビデオ
- エクストリームスポーツ
- ミュージックビデオ
- アニメーション
これらのコミュニティでは創造性が重視される傾向にあり、その基準を満たせば、喜んで作品を共有してもらえるでしょう。
Vimeoには、作品ピックアップやショートフィルム封切り特集ページもあります。
新進気鋭のフィルムメーカーやクリエイターが視聴者に訴求するための一種の登竜門です。
VimeoはYouTubeを凌ぐのか
クリエイターや企業によっては、YouTubeよりもVimeoの方が「適した」サイトになるかもしれません。
ビデオ制作会社を経営している方やアマチュアのビデオグラファーの方には、プロのクリエイターが集うVimeoのコミュニティがぴったりです。Vimeoは、より小規模で集中した視聴者を対象としているため、フォロワーがいなくても、人気や視聴率を獲得しやすい傾向にあります。
Proユーザーは、動画の下に、仕事を受け付けられるように都合の空き状況や「Hire」(雇う)ボタンを掲載することもできます。
また、多くの業界関係者がVimeoを愛用しているので、紹介動画をVimeoにアップロードするのは理に適っています。
ウェブサイトに動画ホスティングサービスを必要としている事業者の方にとっても注目です。Vimeoの動画埋め込み機能は、YouTubeのそれよりもはるかに優れています。
埋め込みコードを直接カスタマイズして、サードパーティのツールやサービスを使わずに、自動再生型フルスクリーン動画を用意することができます。
配色をブランドカラーに合わせて変更することも可能です。
動画をどこかにアップロードしてウェブサイトに埋め込む必要がある場合は、Vimeoがお勧めです。カスタマイズ可能で、HDビデオをスマートに埋め込むことができ、これにかかる費用は0円です。
こんな人におすすめ
- ビジュアルアーティスト、アニメーター、ビデオグラファー、その他のクリエイティブ分野で活動する人
- 見栄えのいいビデオ埋め込み機能を備えた無料の動画ホスティングサイトをお探しの事業者の方
3.Facebook Watch
Facebookはここ数年、動画に力を入れています。自分の興味や視聴履歴に基づいてトレンドの動画を閲覧・視聴できる「Facebook Watch」という機能がリリースされました。
YouTubeとはインターフェースが全く異なりますが、コンテンツや視聴者が重なることが多いです。
様々な意味で、Facebookは今や動画ホスティング/共有スペースにおける本格的なYouTubeの「ライバル」となっています。
長所
- YouTubeよりも大きな潜在的視聴者とリーチ
- Facebookでのネイティブな動画共有
- 広告で稼げるオプション
- 10GBまでのファイルに対応し、4時間の長時間使用が可能
- リターゲティングキャンペーンのために視聴者層を設定できる
- ライブ再生
短所
- 最大解像度が1080pに制限されている
- 埋め込み機能が使いづらい
視聴者層
月間アクティブユーザー数が約30億人のFacebookは、YouTubeよりもユーザー数が多い唯一の選択肢です。
今や、動画共有はFacebookの主要な目的ではありませんが、サイト上のユーザー体験において重要な役割を果たすようになりました。タイムラインをチェックして、その目で動画の存在感を確かめてみてください。
今まで、Facebookでは、複数の動画投稿者が、1ヶ月30億再生を突破しています。中には LADbibleのように、Facebookだけで視聴者を増やしている人もいますし、人気の旅行ブロガーであるNas Daily氏は、日常的に数千万という動画再生回数を記録しています。
また、Facebookは広告ベースのモデルであるため、クリエイターとして成功すれば、これを収益源とすることができます。
Facebookは、企業による動画マーケティングキャンペーンにおける(特に新たな視聴者にリーチする上で)優れたサンドボックスとなります。
こんな人におすすめ
- トラベルブロガー、ユーチューバー、その他のコンテンツクリエーター
- 動画で新たな視聴者を獲得したい中小企業の方
- 将来のFacebookマーケティングキャンペーンのためにシード視聴者層を獲得したいマーケティング担当者
4.Twitter 動画
Twitterもまた、動画に力を入れているソーシャルメディアのひとつです。Twitterは、3年以上前にTwitter Liveを開始し、それ以来、スポーツイベントを定期的に取り上げています。
それだけではありません。Twitterユーザーなら誰でも、動画をアップロードして共有したり、サイト上でライブストリームを開始したりできます。
長所
- Twitterでのネイティブな動画共有
- 低画質な動画でも問題なし
- ライブ配信
短所
- 動画の長さは140秒まで
- 最大解像度は1200p
ビデオコンテンツの長さについて
YouTubeのSEOを熟知していれば、YouTubeが長い動画(たとえば10分以上)を推奨や検索結果に表示する傾向があることはご存知のはず。
10分程度の動画作りにハードルの高さを感じる方は、Twitterで動画コンテンツを試してみるのが良いかもしれません。
Twitterは「短くてすぐわかる」が是とされるサイトですので、細切れ系コンテンツを配信したい人に向いています。
こんな人におすすめ
- お笑いなど、ショート形式の動画を得意とするクリエーター
- 端的に具体的な質問に答えられる事業者(会計士など)
- 長時間の動画作りが億劫な人
5.IGTV
IGTVは、Instagramの動画共有サービスで、100%モバイルファースト設計です。
2018年にリリースされたもので、YouTubeへの直接の攻撃というよりは、Vine精神の後継者といったところでしょうか。ちなみに、FacebookはFacebook Watchで対抗しています。
しかし、だからといって、YouTubeで鳴かず飛ばずのクリエイターや企業にとって、検討に値しない選択肢というわけではありません。
長所
- Instagramでのネイティブな動画共有
- モバイルのネイティブビデオフォーマットに完全対応
- 低画質な動画であっても問題なし
短所
- 通常のアカウントでは最大10分まで
- アプリケーションに制限がある
モバイルファーストのビデオ体験
InstagramによるIGTV導入の目的は、最適化されたモバイルファースト動画体験の提供です。
ポートレート映像が当たり前になったことで、映像の作り手を間近に感じることができるようになりました。
「ありのままの」モバイル動画を通じて、視聴者とより深い関係を築くための優れたツールとなります。
こんな人におすすめ
- カメラやプロダクション関連のスタッフを雇う予算のない企業
- 若い層の視聴者に訴求したいコンテンツ制作者
6.DTube
DTubeは、ブロックチェーン技術を用いて、ピアツーピアで動画を共有するYouTubeの代替サービスです。
分散型なので、サーバーが停止しても映像が中断されるリスクが少なくなります。
このサイトは、言論の自由をサポートしています。YouTubeによるAIベースの検閲に反対しており、動画クリエイターは、動画の人気次第で、DTubeの仮想通貨を獲得することができます。
また、ビデオをIPFSにアップロードするのではなく、他の場所に保存されているものを共有することもできます。
長所
- 検閲なし
- 仮想通貨の獲得
短所
- 利用者数が少ない
- インターフェースが使いづらい
こんな人におすすめ
- ブロックチェーン愛好家
- 言論の自由を求める人
[有料]YouTube代替サービス一覧
続いては、YouTubeに代わる有料のサービスをご紹介します。事業を運営していたり、マーケターであったりして、単なる動画ホスティング以上のものを必要としているなら、以下の選択肢が便利かもしれません。
7.Wistia
Wistiaは、プロ仕様の動画ホスティングサイトです。動画を他のマーケティング活動と統合することができます。
詳細な動画分析、動画内リードキャプチャフォーム、マーケティング自動化ツールとの統合が可能です。
すでに分析ツールやCRMなどのビジネスツールを利用していて、データに基づいたアプローチでマーケティングキャンペーンを展開・最適化しているとします。そんな場合には、便利な選択肢でしょう。
長所
- 4Kビデオ対応、最大8GBのファイルに対応
- カスタマイズ型の優秀な埋め込み機能
- ユーザーの行動に基づいてFacebook広告用の視聴者層を考案
- 動画再生からリードを獲得
- メールなどのデータをオートレスポンダーやCRMと同期
短所
- 価格: 99ドル/月〜(10本目の後は動画1本ごとに+0.25ドル)
- それ自体にオーディエンスが存在しない
埋め込みがしやすい
Wistiaの最大の特徴は、それぞれの埋め込み動画を完全にカスタマイズできることです。
標準のインライン埋め込みコードであっても、コンテンツ内に洗練されたレスポンシブ動画再生機能が組み込まれます。コンテナのサイズに合わせて自動的に表示されるので、複数のページに動画を入れるのも簡単です。
さらに言えば、動画の最初や最後にCTAやリードキャプチャフォームを追加することもできます。
こんな人におすすめ
- ファネル内でオンサイト(サイト上)動画をより効率的に利用したいマーケター
- セールスプロセスが長く、リード獲得に力を入れたいビジネス(保険商品など)
8.Spotlightr (旧vooPlayer)
vooPlayerからリブランドされたSpotlightrも、同様の動画マーケティングサイトです。高度な分析ツール、リードキャプチャ、ビジネスツールとの統合、セキュリティ強化機能を搭載しています。
特定のビデオを視聴した人限定のコンテストやプレゼントキャンペーンを実施することもできます。また、Proユーザーは、会員制ポータルを作らなくても、自分のウェブサイトにPPV VODをセットアップできます。
YouTubeの代替サービスの中でも特に機能の豊富亜な選択肢をお求めの場合は、Spotlightrがおすすめです。
長所
- 4Kビデオ対応
- 詳細分析
- マーケティング自動化の統合
- 視聴者層策定ツール
- リーズナブルな価格: スタートアッププランは月額17ドル
短所
- ストレージが25GBまで
- 構造が複雑
動画のホスティング以上を求めることについて
Spotlightrとその機能は、単なる動画ホスティングの領域をはるかに超えています。マーケティングや販売プロセスのあらゆる段階で動画を統合するための、包括的なソリューションです。
視聴者層策定ツールを使って、FacebookやGoogle広告キャンペーン用の視聴者層を作成することができます。視聴者向けのライブストリームやコンテストを開催することも可能です。
ヒートマップや高度な分析機能により、視聴者が動画コンテンツにどのように接しているかを把握することができます。
Spotlightrは、あらゆる面で動画マーケティングキャンペーンをサポートしてくれる、素晴らしいツールです。
こんな人におすすめ
- ファネル内でオンサイト(サイト上)動画をより効率的に利用したいマーケター
- セールスプロセスが長く、リードに特化したビジネス(保険など)
9.Brightcove
Brightcoveは、企業や分散型ビジネス向けの業界を代表するオンライン動画サービスです。同社ウェブサイトによると、Fortune 500企業の半数以上を顧客として抱えます。
動画のホスティングやライブストリーミングにとどまらず、Brightcoveはもう一歩先のレベルを目指しています。OTT 技術を使い、スマートフォンやスマートTV アプリでライブ動画を配信することが可能になります。
パブリッシャー(サイト所有者)向けには、ホストする動画へのサーバーサイドでの広告挿入機能が便利です。また、DSPと統合して、クライアントに直接広告枠を販売することもできます。
リアルタイムの動画解析により、視聴者や見込み客がウェブサイト上の動画とどう関わっているのか(エンゲージメント)を把握できます。
長所
- 最大8KのUltraHD対応
- 自分の動画に付随して広告枠を販売
- 高度なコンテンツ管理により、アプリやサイトに動画を統合
- コラボレーションツールで最終的な映像品質を向上
- リアルタイムでの分析により、新たな知見が得られる
- ビデオインタラクションに基づいて洗練された視聴者層を構築
短所
- 価格設定が大企業向け(事業規模に応じ年間300万円から ※要問い合わせ)
- インターフェースが使いづらい
こんな人におすすめ
- 動画を一元管理し、視聴者データを活用して体験をパーソナライズしたい企業
10.SproutVideo
SproutVideoは、本格的なデジタルマーケティングを行う中小企業や個人事業主にとっての、YouTubeに代わる優れたツールです。
ウェブサイトのページに、独自の動画再生機能をカスタマイズし組み込むことができます。これにより、埋め込まれたビデオがサイトの全体的なデザインとぶつかることなく、むしろ調和します。
カスタマイズ型リードフォームを使えば、動画再生機能に伴いリードを獲得できます。獲得したリードは、APIの統合により、お好みのオートレスポンダーやCRMに直接送信可能。
MailChimp、Hubspot、Zapierをはじめとする多くのサードパーティツールとの統合に対応しています。
長所
- 4K UltraHD再生
- カスタマイズして、ページごとにユニークな動画再生機能を作成
- 動画内リードキャプチャフォーム
- ジオトラッキングなどの高度な分析機能
- 動画後のカスタムCTAでアクションを促進
- 企業向けプランでは、特定地域からのアクセスを制限可能
- リーズナブルで、シードプランは月額25ドルから
短所
- 構造が複雑
- 500GBを超える帯域幅は毎月追加料金が必要
こんな人におすすめ
- 中小企業や個人事業主の方で、データに基づいたマーケティングに長けており、動画の効果をより高めたいと考えている方
11.WordPressで使える代替手段─Jetpack
WordPressをお使いで、単にWordPressプラグインがあればいいという方には、こちらが便利です。Jetpack有料プランにはビデオホスティング機能が含まれており、月額11.97ドルという低価格で利用できます。
エディタを使えば、コピー&ペーストすることなく、投稿やページに直接ビデオブロックを追加することができます。
また、WordPress管理画面内で、リアルタイムの動画分析情報を詳しく見ることも可能です。
長所
- 最大4K解像度のHDビデオに対応
- 無制限のストレージと帯域幅
- 埋め込みビデオの自動再生、ミュート、ループを選択可能
- リアルタイム分析機能
- 安価: Jetpack有料プランは月額10ドル
短所
- 効果的に使用するにはWordPressサイトが必要
- 競合他社の有料サービスほどの高度な機能はない
WordPressの投稿に動画ブロックを直接追加
Gutenbergエディタを使用すれば、WordPressの投稿や固定ページに直接ビデオブロックを追加することができます。
動画ファイルをパソコンからそのまま下書きにドラッグ&ドロップすることができます。
動画の見た目について、特別なコードの記述は必要ありません。プラグインが自動的に処理してくれます。
こんな人におすすめ
- Jetpack有料版をすでに利用している人
- 高価なソリューションを導入する予算がない中小企業の方
12.Odysee
Odyseeについて興味深いのは、LBRYと呼ばれるブロックチェーンプロトコル上で稼働している点です。この新しいプロトコルを使うことで、誰でもLBRYネットワーク上のデジタルコンテンツと相互に作用するアプリケーションを構築することができます。
つまり、Odyseeアカウントに動画をアップロードして、デジタルマーケティングなどに利用することができるのです。このプロトコルを利用したアプリ構築に精通していれば、色々と面白いことができます。
長所
- アプリ開発者は、ストリームやダウンロードごとに価格を設定できる(iTunesのように)
- コンテンツを無料で提供できる(YouTubeのように)
- ビデオ、オーディオファイル、ドキュメントなど、あらゆる種類のファイルを公開することができる
- プラットフォームを利用して仮想通貨を獲得
短所
- サイトに不具合が発生することがある
- YouTubeからOdyseeに自動投稿するユーザーが多く、視聴者を増やすのが難しい
ブロックチェーン上に構築
LBRYはOdyseeの親会社であり、そのため2つの名前を一緒に目にすることが多いです。また、Odyseeが使用しているブロックチェーンプロトコルの名前でもあります。
Odyseeがユーザーへの支払いに使用する仮想通貨(デジタルマネーとも呼ばれる)には、LBRYクレジットが採用されています。
こんな人におすすめ
- 仮想通貨での支払いを受け、従来の動画サイト以外での視聴者拡大を目指す新規立ち上げ直後の、および、既存の企業
- 独自の報酬システムに興味のあるコンテンツ制作者の方
【おまけ】その他の気になるYouTube代替サービス
ここまでで、YouTubeに代わるサービスを複数ご紹介しましたが、他にもいくつかの選択肢に触れておきたいと思います。
13.Brid.TV
Brid.TVは、企業レベルで機能する動画収益化ソリューションです。このサイトの背後にある主な概念として、パブリッシャーが視聴者の成長と収益化を支援することが挙げられます。
同プラットフォームは急速に成長しています。同社の配信、広告リクエストのデータを見ると、その数字がとてつもないことがわかります。成長真っ只中という意味で、使い始めるには絶好のタイミングかもしれません。
長所
- 簡単なセットアッププロセス
- エンタープライズレベルのビデオ管理を低価格で実現
- Brid TV Playerは、iOSやAndroidのアプリに簡単に統合できる
短所
- 同社のWordPressプラグインはまだ非常にバグが多く、不安定
こんな人におすすめ。
- コンテンツを即時かつ効果的にマネタイズしたい企業
- コンテンツの閲覧数や収益を向上させたいパブリッシャー
14.Utreon
Utreonは、「YouTubeに代わる選択肢を」というムーブメントの中で大きな役割を果たし、それが進むにつれて、人気の高まりを見せています。というのも、コンテンツ制作者に高度な機能を提供し、革新的な機能を重視しながら、優れたコミュニティのエンゲージメントを実現しているからです。
これらの点も魅力的ですが、コンテンツ制作者がUtreanのサイトに惹かれる最大の理由は、プライバシーに対する姿勢でしょう。
例えば、いかなる場合でもユーザー情報が売り買いされることはありません。そのプライバシーポリシーには、魅力が詰まっています。
長所
- 他のサイトよりも高いプライバシー基準
- ファンとクリエイターの真のつながり
- クリエイターが数回のクリックで既存のコンテンツを取り込むことができる簡単なサインアッププロセス
短所
- 初期段階であるため、一部の機能が不足している
- スタッフがまだ少ないため、レスポンスが遅い
- サイトには、まだいくつかのバグがある
他とは違うタイプのエンゲージメント
Utreonの最も魅力的な点は、そのプライバシー基準を除けば、このサイトが動画による密なエンゲージメントを実現していることでしょう。
ミーム、クリップの共有、支持率、質問などのシステムを活用することで、コンテンツ制作者とファンの間のギャップを埋めようとしています。
こんな人におすすめ
- ファンやフォロワーに対して、より広く、よりパーソナルな体験を求めている企業やクリエイターの方々
15.Metacafe
YouTubeの代わりになる選択肢として、Metacafeもあります。そのコンセプトはとてもシンプルでありながら、効果絶大です。
ユーザー、パブリッシャーが、コンテンツをアップロードしたり閲覧したりすることのできる、使いやすくシンプルなサイトとなっています。
Metacafeは、米国内ビデオサイトのトップ3にランクインするなど、ネット上で根強い人気を誇ります。この記事の執筆時点で、Metacafeの月間ユニークビューは1,200万です。
このサイトは、ビデオクリップを短く抑え、ポイントを押さえながらメッセージを発信するのに強さを発揮します。
長所
- レビュー、ミュージックビデオ、ニュースクリップなどに便利
- ファミリー向けコンテンツ
短所
- Metacafeではビデオのアップロード容量を100MBに制限しているため、長編ビデオには向いていない
短編ビデオ
これは、Metacafeの前提条件ですが、このサイトでは、すべての動画が「短編」です。サイトユーザーのほとんどは、90秒から180秒の時間枠に動画を収めています。
また、「短編」スタイルが遵守されるように、特別な措置がとられています。100MBを超える動画ファイルをアップロードすることはできません。
短く、楽しく、快適なフォーマットで、コンテンツを共有する、というコンセプトが貫かれています。
Metacafeの最も興味深い点は、動画が自動的に追加「されない」ことでしょう。投稿された動画は、8万人以上のボランティアからなるコミュニティが見て、サイトに追加するかどうかを判断します。
こんな人におすすめ
- 顧客やフォロワーの心をつかむ、楽しくてエネルギッシュな短編ビデオを作りたいコンテンツ制作者
まとめ
2024年、YouTubeがオンラインビデオのすべてではありません。YouTubeが主要な動画ホスティングおよび共有サイトであるからといって、それがあなたや多くの事業にとっての唯一の選択肢であるとは限りません。
たくさんのサービスの中から選ぶことができます。
動画の共有やソーシャルメディアでの存在感を高めるのには、IGTVやFacebook Watchなどが利用できます。企業向けのプロ仕様の動画ホスティングであれば、Vimeo、Wistia、Spotlightrなどがあります。本格的なエンタープライズレベルのソリューションが必要なら、Brightcoveがお勧めです。
多くの人の心に響く短編動画となると、Metacafeでしょう。
続いてはあなたの番です。YouTubeの代わりに何を使っていますか?何を試したことがありますか?コメント欄でお聞かせください。
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