業界内での予想では、2019年最大のマーケティングトレンドであるビデオ動画は2021年までにそれ単体でインターネットのトラフィック全体の82% を占めるようになるだろうと言われています。一方で、動画のコンテンツはテキストベースのコンテンツよりもかなり重く、ウェブサイトサーバーに大きな負荷がかかるというのが難点です。

そこで近代のマーケティング戦略で大きな役割を担うのが動画共有サイトやサービスです。サーバーの動作が遅れたり、サイトがダウンしたりすることなく、高品質の動画をアップロード、共有できなければなりません。

この記事では、おすすめの動画共有サイト10選をご紹介し、あなたのニーズにぴったりなものを選ぶお手伝いをしたいと思います。

それぞれのサービスを詳しく見て行く前に、そもそもの疑問にお答えしましょう…。

自分で動画をホストすべきか動画共有サイトを利用すべきか?

専用サーバーや仮想マシンを使用していたとしても、また、例えトラフィックの少ないものであっても、動画はサーバーに大きな負荷をかけることがあります。

普通の画像入りのウェブページの重さは通常数メガバイト以下である一方、720p動画単体だけでも通常100メガバイト以上の重さです。

そのため、たった10人の訪問者が1分間HD動画を閲覧するだけで、1ギガバイトのサーバーの帯域幅が必要となるのです。テキストと画像だけのページであれば同じ帯域幅で1,000人以上の訪問者が閲覧することができます。

帯域幅に制限を設けているウェブホスティングプランも多いため、一つの動画をアップするだけでたったの数日で上限に達してしまうこともあるでしょう。このような理由から、通常、外部の動画共有サービスを利用する方が得策です。

2020年おすすめの動画共有プラットフォーム10選

無料の動画共有サービス

多くの方は次のような疑問をお持ちでしょう。

どこで無料にて動画共有サービスを利用できるのか?

YouTubeやその他の無料の動画共有サービスのメリット/デメリットを詳しく見ていきましょう。

1. YouTube

YouTubeのホームページ

YouTubeのホームページ

 

YouTubeは現状インターネット上で最大のシェアを誇る動画共有サイトです。毎月19億人ものユーザーがサイトにログインしているYouTubeに敵うサービスはないでしょう。

しかし、だからといって必ずしもオンラインで動画を共有するのに最適なオプションであるとは限りません。

コンテンツクリエイターにとって、おすすめ機能や検索機能を通じてYouTubeの膨大な数のオーディエンスを獲得できることのメリットは大きいでしょう(YouTubeのSEOで成功する方法はこちら)。

データストレージと帯域幅は無制限で、最大128GBまでの動画をアップロードすることができます。さらに、動画によって生み出された広告収入の一部を得ることもできます。

一方で、ビジネスで使う場合は、冴えないブランド名入りの埋め込みプレーヤーしかウェブサイトに埋め込むことができないため、最適なオプションとは言えないかもしれません。

YouTube動画はコンテンツマーケティング 戦略の一部としては最適ですがオンライン講座の開催やお客様の声などに使用する場合はあまりおすすめできません。

動画アップロードのガイドラインやその他のメリット/デメリットについてもう少し詳しく見てみましょう。

YouTubeの動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

YouTubeの最も大きな利点は、100,000,000人以上の登録者数を誇るチャンネルも存在するなど、オンライン上でのオーディエンスの獲得において一番の実績を持つところでしょう。

登録者数に基づいた最も人気なYouTubeチャンネルのランキング

登録者数に基づいた最も人気なYouTubeチャンネルのランキング(画像引用元:Statista.com)

他にも、無制限のクラウドストレージや動画の最大128GB、最長12時間の動画もアップロードできるところも魅力でしょう。しかもそれらが全て無料で利用できます。

デメリット

ビジネスでの利用で、プロフェッショナルな雰囲気の動画を表示したいという人にとって、YouTubeを動画共有プラットフォームとして利用する際の最大のデメリットは広告が表示されることでしょう。

YouTubeの広告の一例

YouTubeの広告の一例

以前は完全に広告を非表示にすることができましたが、現在では個々の動画の広告を非表示にすることしかできません。この方法だと、たくさんの動画を公開している場合、多くの時間を割かなければなりません。

これだけであれば一部のビジネスにとってはそこまで打撃を与えないかもしれませんが、動画の最後に競合の動画がおすすめとして表示される可能性があるのもデメリットと言えます。

こんな人におすすめ

当社でもWistiaのような有料のサービスを利用している一方で、YouTubeの持つ膨大なオーディエンスにもリーチするために、新しく開設したYouTubeチャンネルにも動画をアップロードしています。是非チャンネル登録をお願いします!

2. Dailymotion

Dailymotion

Dailymotion

YouTubeに次ぐ動画共有プラットフォームを目指すDailymotionは今回ご紹介するサービスの中で最も有力なYouTubeの競合と言えるでしょう。3億人以上のユーザーを誇り、トップユーザーであるT-Seriesは9万フォロワーを持ちます。

Dailymotionのトップユーザー

Dailymotionのトップユーザー

ちなみに比較のためにご紹介すると、T-SeriesのチャンネルはYouTubeのチャンネル登録者数は1億2千万人以上です。

Dailymotionの動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

YouTubeと比べるとDailymotionの潜在的な伸び代は少ないでしょう。

競合が少ないため一からオーディエンスを獲得しやすい一方、その後の成長のポテンシャルはYouTubeより格段に低くなります。

デメリット

YouTubeと同様Dailymotionは広告で収益をあげています。最大の違いはDailymotionでは登録者の人数に関係なく広告が表示されるという点です。

Dailymotionの広告の一例

Dailymotionの広告の一例

また、パートナー登録をしない限り設定を編集することができません。また、アップロードサイズの上限はYouTubeより小さく、サイトへの動画の埋め込みに関してはYouTubeと同様の問題点があります。

こんな人におすすめ

3. Vimeo

Vimeo

Vimeo

ソーシャル動画共有プラットフォームであるDailymotionやYouTubeとは異なり、Vimeoはプロフェッショナル用の動画共有/コラボレーションサービスです。

Vimeoにもアルゴリズムではなく人間によって選別された動画視聴機能はありますが、そのオーディエンスは特定の人に限定されています。Vimeoはプロのクリエイター向けのプラットフォームなので、次のような特定の種類の動画でないとあまりマッチしないでしょう。

これらのカテゴリー以外の動画を提供する場合、Vimeoでオーディエンスを獲得するのは難しいかもしれません。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

Vimeoはビジネスでの使用を想定した設計となっています。広告がなく、動画の埋め込みをカスタマイズできるため、ランディングページに動画を載せたいという方には最適なチョイスです。

埋め込み動画プレイヤーは小綺麗で、読み込みも速く、広告や強制的なおすすめの表示もありません。レスポンシブもしくは固定サイズを選択でき、自動再生もしくはループ再生を選択できます。

Vimeoの埋め込みオプション

Vimeoの埋め込みオプション

有料のユーザーはさらに埋め込みの設定をカスタマイズすることができます。

埋め込みの設定をカスタマイズ

埋め込みの設定をカスタマイズ

無料でプロフェッショナルな動画をサイトに載せたいという方にとってVimeoは最適なオプションでしょう。

デメリット

Vimeoの主なデメリットは無料アカウントの場合アップロードの上限が低いことと、オーディエンスが比較的限られているという点です。

映画の作品などを製作しているクリエイターでない限り、このプラットフォームでフォロワーを獲得するのに苦戦するでしょう。

こんな人におすすめ

4. Facebook

facebook watch

Facebook Watch

Facebookはオーディエンスの規模でYouTubeに肩を並べることのできる唯一のプラットフォームです。実際、Facebookは月間24億5千万人のアクティブユーザーを持つため、オーディエンスの数だけで見るとYouTubeよりも多いと言えます。

しかし、Facebookはソーシャルメディア兼メッセージングプラットフォームであり、動画共有プラットフォームではありません。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

タイムラインとFacebook Watchへ動画機能が追加されたことにより、Facebookはインターネット上最大の動画配信サービスの一つとなりました。

毎週何十億という動画が閲覧され、人気なクリエイターたちはFacebook上に直接動画をシェアしています。

閲覧者が少ないFacebookのクリエイターでも2019年には口コミで一からオーディエンスを獲得するチャンスが高まりました。

デメリット

Facebookの動画の埋め込みプレーヤーでは最低限の設定しかできません。自動再生やループ再生機能はありません。

Facebookの動画再生設定画面

Facebookの動画再生設定画面

また、他のサービスよりも画質が低く、広告が動画の前後と再生中に表示されます。

こんな人におすすめ

有料の動画共有サービス

ここからはビジネス向けにおすすめの有料動画共有サービスをご紹介していきます。無駄を省いたものから、ブランド名の入らないもの、高品質な動画の共有プラットフォーム、データによるマーケティングに重きを置いたサービスまで企業向けのサービスをご覧ください。

5. WordPressでの動画配信: Jetpack

Jetpackの動画ホスティング

Jetpackの動画ホスティング

WordPressサイトにJetpackプラグインをインストールしていても、プレミアムプラン、プロフェッショナルプランの中で動画配信の機能が提供されていることをご存知ないという方もいらっしゃるでしょう。

プレミアムプランでは月額$9で無制限の動画配信が利用できます(ストレージのソフトリミットは2TB)。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

Jetpackの動画ブロックを利用すると、WordPressの投稿やページの中にシームレスに動画を埋め込むことができます。

自動再生やミュート、ループ再生などの詳細設定も可能な上、再生ボタンなどを全て隠すこともできます。

Jetpackの埋め込み設定

Jetpackの埋め込み設定

デメリット

Jetpackのデメリットは他の有料のサービスに備わっているような詳細機能が欠けている点です。分析は比較的ベーシックなもので、CTA(他サイト画面への誘導ボタンなど)やリードの獲得、動画の編集はできません。

また、YouTubeやFacebookとは異なり有料である上、デメリットを上回るような魅力的な既存のオーディエンスも存在しません。

こんな人におすすめ

6. Wistia

wistia

Wistia

Wistiaは動画共有サービスよりもデジタルマーケティングソリューションに近いツールです。動画をアップロードしてサイトへ埋め込むのに利用することはもちろんできますが、そこは主なセールスポイントではありません。

Wistiaには動画プレーヤーの中に潜在顧客獲得用のフォームやその他のCTAを埋め込む機能など、便利な機能が備わっています。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

Wistiaの特徴は、経験豊富なデジタルマーケターやデータに重きを置くビジネスなどのニーズに応えたツールである点です。当社でも好んで利用している動画共有サービスで、当社の動画の多くはこのツールを利用しています(MyKinsta のでも動画など)。

サイト上で動画を利用してリマーケティングキャンペーンのためのカスタムオーディエンスを生成することができます。また、動画から潜在顧客を獲得し、データをCRMと統合することも可能です。

Wistiaの潜在顧客獲得フォーム

Wistiaの潜在顧客獲得フォーム

顧客毎にパーソナライズした体験を提供したいというビジネスの場合Wistiaは素晴らしいツールです。

デメリット

10個の動画で月額$99という料金設定のWistiaは今回ご紹介した中でも最も高額なツールの一つです。ただし、企業軌道にのっているオンラインのビジネスの場合、全体のマーケティング予算からしてみれば些細なものでしょう。

こんな人におすすめ

7. vooPlayer

vooplayer

vooPlayer

vooPlayerもまた、趣味や個人のブログなどではなく、マーケター向けの動画共有サービスです。

詳細の動画の分析を提供し、カスタムオーディエンスの追加、潜在顧客の獲得などに便利です。マーケティングや営業に動画マーケティングを取り入れたいという方にとって、オールインワンのソリューションです。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

vooPlayerでは動画から潜在顧客を獲得し、収入を得るための分かりやすいツールボックスが利用できます。ブランド名を含め動画プレーヤーは完全にカスタマイズが可能で、オーディエンスの増加、潜在顧客の獲得に役立てたり、閲覧者のコンテストを開催したりすることも可能です。

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ユーザーが個々の動画にどのようなアクションを起こしているかが分かる高度な視聴分析では、深い考察やヒートマップを確認できます。

動画の主な利用目的がマーケティングやブランディングである場合、vooPlayerは是非とも検討したいツールです。

デメリット

様々な機能が備わっているため、デジタルマーケティングの経験があまりない人にとっては少々煩雑かもしれません。

Suitable for:

8. Brightcove

brightcove

Brightcove

Brightcove は他のマーケティングオートメーションツールとの連携やサーバーサイド広告挿入に特化した法人向けの動画共有ソリューションです。

大手出版社の面々や、フォーチュン500企業の半分で採用されているスケーラブルなソリューションです。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

Brightcoveは法人には最適なソリューションで、動画を最大限にマーケティングやコミュニケーションに統合するのに役立ちます。出版社には主要なDSPソリューションと連携できるサーバーサイド広告挿入も提供します。

デメリット

Brightcoveのプランは月額 $199からで、通常年間の契約が必要となります。法人向けのツールであるため、中小企業や個人事業主にとっては複雑で使いにくいかもしれません。

こんな人におすすめ

9. SproutVideo

sproutvideo

SproutVideo

SproutVideoもまたビジネス向けの動画共有サービスです。

共有、コラボレーションツールの他、潜在顧客獲得フォーム、オーディエンスの構築、高度な動画の視聴分析などの機能を提供します。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

メリット

サービスに含まれるオンラインのツールを使用して、無制限に独自の動画プレイヤーをデザインすることができます。この機能により、サイトの特定のページにシームレスにマッチするように動画を埋め込みことができます。

また、カスタムプレイリストで顧客の関心のある動画を配信することが可能です。さらに、デジタルマーケティング戦略に役立つ潜在顧客獲得やオーディエンス形成のためのツールも提供します。

デメリット

月額$25のシードプランには主要なマーケティング機能の大半が含まれているため、中小企業や個人事業主にとってSproutVideoは長期的に利用しやすいツールでしょう。

ただしvooPlayerやWistiaと同様、既存のオーディエンスが存在しません。また、機能が色々あるため、経験の乏しいユーザーにとっては扱いづらいかもしれません。

こんな人におすすめ

10. Uscreen

uscreen

Uscreen

Uscreenは今回ご紹介している他のサービスとは少し系統の違うサービスです。教育者たちがオンライン動画で収益を上げるためのVODもしくはオンライン講座動画のプラットフォームです。

この記事をご覧の方の中にはそういった目的で動画共有サービスをお探しの方もいらっしゃるかもしれません。

動画アップロードのガイドラインおよび仕様

Pros:

Uscreenは動画の共有がサービスに含まれているため、人によっては通常のWordPressのメンバーシッププラグインLMSよりも使いやすいかもしれません。

Cons:

このツールを使うとオンライン講座の計画、アップロード、管理などが楽になりますが、他のサービスと比べるとやや料金が高いのが欠点です。

ベーシックプランは月額$99/monthで登録者数の上限は300人です。

こんな人におすすめ

最もおすすめの動画共有サービスは?

最適な動画共有サービスはビジネスのニーズによって異なります。

WordPressサイトにシームレスに広告のない動画を埋め込みたいという方は、カスタマイズ可能なプレーヤーとお手頃な月額料金プランのVimeoがおそらく最適でしょう。すでにJetpackの有料会員の場合、動画配信にも利用すると良いでしょう。

詳細の視聴分析や、顧客毎のパーソナライゼーション、潜在顧客の獲得などが必要な場合はWistiaとvooPlayerを検討してみましょう。

Brightcoveは法人の方に最適な選択肢で、Uscreenはオンライン講座を開催したい方にぴったりです。

認知用の動画コンテンツで新しいオーディエンスにリーチしたい場合、YouTube とFacebookが最適でしょう。

このように、この質問への答え一つではありません。動画を使って達成したいゴールと予算によって答えは変わってきます。

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まとめ

インターネット上で動画を共有する方法はたくさんあります。

YouTubeは多くの動画作成者にとっては非常に便利なツールですが、ビジネスにとってはデメリットもたくさんあります。埋め込みプレーヤーのカスタマイズができないためプロフェッショナルな雰囲気が出なかったり、競合の広告が表示されてしまったりすることもあります。

Vimeoはこぎれいでカスタマイズ可能なプレーヤー、そしてプロのクリエイターをオーディエンスとして持つお手頃なオプションです。

他の有料サービスにはWistia、Brightcove、vooPlayerなど、視聴の分析や考察、動画から潜在顧客を直接獲得するツールなどを提供するサービスもあります。

自分のビジネスに適切なサービスを選ぶには、自分の中の優先順位を整理する必要があります。

異なるプラットフォームを戦略的に組み合わせるのも賢いアプローチでしょう。例えば、有料のサービスを利用し自由に管理できるような動画を活用しつつ、YouTubeやFacebookなど無料の動画共有プラットフォームの利点も同時に活用しオーガニックなリーチの増加を目指すというようなアプローチができます。

あなたは動画共有プラットフォームを利用したことがありますか?お気に入りのサービスはどれでしょうか?コメント欄で是非お聞かせください!


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