サイトへのアクセス時に、HTTP 451エラー「Unavailable Due to Legal Reasons(法的な理由によりアクセスできません)」のメッセージに遭遇したことはありませんか?

このエラーは、一言で言うと、サイト所有者が、または訪問者の所在地を管轄する当局が、その国や地域の法律を遵守する目的で、アクセスをブロックしていることを示すもの。しかし、他のユーザーは問題なくアクセスできている場合もあります。

そのサイトにどうしてもアクセスしたい場合には、このエラーを回避する方法がいくつかあります。

今回の記事では、HTTP 451エラーについて詳しくご説明します。

HTTP 451エラー(法的な理由によりアクセスできません)とは

HTTP 451エラーメッセージの表示例
HTTP 451エラーメッセージの表示例

HTTP 451エラー「Unavailable Due to Legal Reasons」は、アクセスしようとしているサイトが、閲覧している国の政府当局によってブロックされている、または法律遵守のためにサイト所有者によってブロックされている場合に表示されるHTTPステータスコードです。

451エラーは、Ray BradburyのSF小説『華氏451度』に由来していることから、検閲エラーと呼ばれることもあります。

また、アクセスをブロックしている組織名の詳細とその理由も一緒に表示されます。

以下は、コメディーグループ「Monty Python」による映画『ライフ・オブ・ブライアン』(イエス・キリストとほぼ同時に生まれた青年ブライアンの生涯を描いた映画)にちなんだ、Mozillaでのユーモアのある表示例です。

HTTP/1.1 451 Unavailable For Legal Reasons
Link: <https://spqr.example.org/legislatione>; rel="blocked-by"
Content-Type: text/html
<html>
<head><title>法的な理由によりアクセスできません</title></head>
<body>
<h1>法的な理由によりアクセスできません</h1>
<p>このリクエストは、
ユダヤ解放戦線のサーバーで運営されている
リソースへのアクセスが禁止されているユリア法に遵守し、
ユダヤ属州で処理することはできません。(※ 注釈:英語原文の日本語訳)</p>
</body>
</html>

サイトにアクセスしようとしたら、HTTP 451エラーが!この記事を読んで解決しよう💪 クリックでつぶやく

HTTP 451エラーの原因とは

他の多くのHTTPエラーとは異なり、451のエラーメッセージ「Unavailable Due to Legal Reasons」は、基本的にサイトのサーバーとユーザー(ブラウザ)のどちらにも起因していません。

ほとんどの場合、インターネットサービスプロバイダ(ISP)がネットワークレベルでサイトをブロックしていることを意味します。

サイトにもブラウザにも問題のない状態でこのエラーが表示される場合は、インターネット接続に利用しているISPに原因があります。

別の原因として、法律に準拠するため、もしくは法的問題を回避するために、サイト側からブロックされている可能性もあります。例えば、GDPR遵守の必要性を避けるため、ヨーロッパからのアクセスをブロックするサイトも少数ですが存在します(上のスクリーンショットがその例)。

いずれにせよ、このエラーの原因は、サイトやユーザーのコンピュータではなく、法律や法的命令の遵守に関係しているということを理解しておきましょう。

HTTP 451エラーの回避方法

451エラー「Unavailable Due to Legal Reasons」は、サイトが法的な理由でブロックされていることを意味するため、自分のサイトの場合は弁護士を雇って裁判を起こさない限り、「解決」する方法は基本的にありません。

しかし、自分が誰か他の人のサイトにアクセスしようとしている場合には、このエラーを回避する方法があります。

1. VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用する

VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用すると、接続が暗号化され、別の国のサーバーを経由してサイトにアクセスすることができます。

違う国からサイトにアクセスしていることになれば、ISPによる正確な追跡ができなくなり、このエラー(つまり規制当局によるブロック)を回避できます。

ただし、ブロックされていない国のVPNサーバーを選択してください。例えば、現在フランスに住んでいて、GDPRを理由にヨーロッパのトラフィックをブロックしているサイトにアクセスしたい場合、ドイツのVPNサーバーを選んでも同じ結果になります。米国のVPNサーバーを選べば解決するはずです。

VPNの詳しい仕組みに関してはこちらをご覧ください。

予算に限りがある場合は、ProtonVPNなどのサービスを無料で利用できます。豊富なサーバーの選択肢と機能を求めるのであれば、NordVPNやExpressVPNなどの有料のサービスを利用することをお勧めします。

2. DNSリゾルバをCloudflareに変更する

コンピュータ、ウェブブラウザがサイトに接続する際には、DNSリゾルバによってサイトのドメイン名を元に実際のサーバーのIPアドレスについて情報確認が行われます。

これに関連して、サイトをブロックしているISPが、使用しているコンピュータのデフォルトのDNSリゾルバを経由しているのが原因で、エラーが発生している場合があります。

この問題を解決するには、別のDNSリゾルバを使用しましょう。完全無料でプライバシーが配慮されたCloudflare 1.1.1.1がお勧めです。

または、Googleが提供する無料のDNSリゾルバを利用することもできます。

主要OSとデバイスのDNSリゾルバを変更する方法については、Cloudflareが紹介しているこちらの手順をご覧ください。「Setup on…」のセクションで各OS、デバイスの変更手順を確認することができます。

Cloudflareによる各種OS、デバイスごとの詳細な手順
Cloudflareによる各種OS、デバイスごとの詳しい手順

3. HTTPSを有効化する

HTTP版ではなくHTTPS版のサイトにアクセスすることで、エラーを回避できる可能性もあります。

HTTPSでないサイトの場合、ウェブブラウザとサイト間で転送されるデータは、暗号化されておらず、ISPを含め誰でも確認することができてしまいます。

HTTPSを使用すると、転送中のデータがすべて暗号化されるため、ISPや第三者がデータを盗み見ることはできなくなります(ただし、ISPは接続先のサイトを調べることができるため、この解決方法では不十分なことが多く、VPNを利用するのが賢明です)。

この回避策が有効かどうかを確かめるためには、ドメイン名のhttphttpsに変更して再度アクセスしてみてください。これがうまくいけば、HTTPS Everywhereのような拡張機能を使用して、HTTPSリダイレクトの自動化を設定しておくと便利です。

4. プロキシサーバーを利用する

プロキシサーバーを使用すると、ブラウザの接続を別のサーバーに転送することができるため、エラーを回避できることができる場合があります。

この方法はVPNを利用するパターンと似ていますが、プロキシサーバーとVPNには重要な違いがいくつかあります。

一般的に、高性能のVPNサービスの方が安全性が高く、プライバシーに配慮しているため、できる限りプロキシサーバーではなくVPNを使用するようにしてください。VPNを利用する場合は、プロキシサーバーを使用する必要はありません。

何かしらの理由でVPNを利用できない場合は、プロキシサーバーを選択してください。通常は無料で利用できます。

5. Torブラウザを使用する

政府当局からのブロックを回避するための(事実上)確実な方法として、Torブラウザを介してTorを使用する手があります。

Tor(トーア)は、米国海軍研究所によって、特にオンラインでのコミュニケーションを保護するために開発されたソフトウェアです。

接続がTorネットワーク内のリレーサーバーの無作為な経路を経由してバウンスする仕組みになっています。これによってすべてのデータが暗号化され、接続の発信元を確認する方法がないため、Torを使用すれば、451エラー(およびほぼ全てのネット上での検閲)を避けることができます。

つまるところ、Torブラウザは最も安全なウェブブラウザの1つと言えます。

エラーメッセージが出たけど、どうしてもサイトにアクセスしたい?その方法はこの記事で👀 クリックでつぶやく

まとめ

HTTP 451エラー「Unavailable Due to Legal Reasons」は、サイトへのアクセスが、政府などにより法的な理由でブロックされていることを意味します。

サイト側に問題がなくても、アクセス元となる国の当局が法的命令を出している場合は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)がアクセスをブロックし、結果的に451エラーが表示されることがあります。

あるいは、ISPではなく、サイト所有者が現地の法律に準拠するためにエラーコードを出している場合もあります。この一例として、GDPRの遵守を避けるためにヨーロッパからのアクセスをブロックしているサイトなどが挙げられます。

451のエラーを回避するには、VPN、プロキシ、Torブラウザなどを使用して、自分の通信経路を隠すのが得策です。場合によっては、DNSサービスをCloudflareに変更したり、サイトのHTTPS版にアクセスして回避できる可能性もあります。


手間と費用を節約しながら、サイトパフォーマンスを最大化しませんか?

  • 24時間年中無休で、WordPressに精通したエンジニアが親切丁寧にサポート
  • Cloudflare Enterpriseとの統合
  • 東京、大阪をはじめとする世界35箇所にあるデータセンターから選択可能
  • アプリケーションのパフォーマンス監視機能を使って最適化を徹底

長期契約による縛りはございません。サーバー移行のサポート、30日間の返金保証など、さまざまなサービスが付帯します。お客様にぴったりのプランをご提案いたしますので、営業までお気軽にお問い合わせください。また、プラン一覧はこちらからご確認いただけます