「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」は、ブラウジング時に比較的よく見られるエラーメッセージ。コンテンツの閲覧を妨げるこのエラーには、当然イライラさせられるもの。また、専門知識を持たないユーザーにとっては、一見その解決方法がわかりにくいかもしれません。

「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーの解決方法はシンプルです。Wi-Fiネットワークのプロファイルの削除、ウイルス対策ソフトの無効化だけで解決できることもあり、場合によっては、ルーターとインターネット接続を確認するだけで解決できる可能性も。

この記事では、「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーの概要と原因を押さえつつ、8種類の解決方法を見ていきます。早速本題に入りましょう!

動画での解説もご用意しています

「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーとは

「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーは、インターネット接続に関連する一般的なエラーです。デバイスがオフラインであるか、何かに接続を妨害されていることが原因で、ブラウザがサイトに接続できないときに表示されます。

Chromeの「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラー
Chromeの「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラー

Macでは、以下のようなメッセージが見られることも。

Macの「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラー
Macの「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラー

このエラーは、Google Chromeで見られるのが一般的ですが、他のブラウザで発生することもあります。

主な発生原因には、一般的なコンピュータの問題、ウェブサーバーの問題、またはネットワーク設定の変更が関連しています。次のセクションで詳しくご説明していきます。

「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーの原因

先に触れた通り、このエラーの原因はいくつか考えられます。まず、シンプルにルーターに問題があり、インターネット接続が無効になっている可能性。

また、コンピュータを保護するためにウイルス対策ソフトやファイアウォールを利用している場合も、高確率でエラーの原因に。これは、保護ソフトがネットワークとの切断を引き起こすことがあるためです。

さらに、ネットワーク設定が自動的に変更されていることも考えられ、この場合は修正が必要です。他にも、ブラウザのCookieやキャッシュもセッション切れにつながることがあるため、このエラーを引き起こす可能性もあります。

Chromeで「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーを解決するには(8つの方法)

それでは、WindowsとMacで「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーを解決する方法を8種類見ていきます。まずは、ブラウザに問題があるかどうかを判断することが重要です。

したがって、Google Chromeを使用している場合は、FirefoxまたはMicrosoft Edgeを使ってエラーが発生したサイトのURLにアクセスしてみてください。他のブラウザでも同様のエラーが発生する場合は、以下の解決策を実行していきましょう。

1. インターネット接続を確認する

不安定なインターネット接続は、一般的な原因の1つ。したがって、ルーターを確認し、すべてのケーブルが適切に接続されているかを確認しましょう。

同様に、WiFi接続の確認もおすすめします。ホットスポットを使用している場合、有効なネットワークが存在していないことも考えられます。また、Wi-Fiの電波が弱いことでインターネット接続が切れ、このエラーを引き起こすことも。

インターネット接続不良が原因になっている場合は、モデムとルーターを再起動してください。さらに、ルーターレベルでVPNやプロキシサーバーを設定している場合、ルーターがインターネットポートに正しく接続されているかも忘れずに確認を。

2. LANの設定を変更する

お使いのコンピュータのローカルエリアネットワーク(LAN)設定が自動的に変更されていることも考えられます。これが原因になっている場合は、インターネット接続を再起動するために設定を変更しなければなりません。

Windowsでは、「コントロールパネル」>「ネットワークとインターネット」に移動し、「イーサネット」>「ネットワークと共有センター」の「接続」タブをクリックし、「LANの設定」を選択します。

WindowsでLANの設定を変更
WindowsでLANの設定を変更

自動構成」セクションの「設定を自動的に検出する」にチェックを入れ、「プロキシサーバー」セクションで、「LANにプロキシサーバーを使用する」のチェックを外します。

Macの場合は、「システム環境設定」>「ネットワーク」に移動して、該当のネットワークを選択し、「詳細」をクリックします。

MacでLANの設定を変更
MacでLANの設定を変更

この画面では、ボックスにチェックを入れる形で、ネットワークの変更や並べ替え、また以前接続したことのあるネットワークを記憶しないようにする設定などを適用することができます。

設定を終えたら、コンピュータを再起動します。その後、ブラウザでページを再読み込みして、エラーが解消されているかを確認してみてください。

3. Wi-Fiネットワークプロファイルを削除する

Wi-Fi(無線LAN、WLANとも)ネットワークプロファイルは、ネットワークに新規接続するたびに作成されるワイヤレスプロファイル。各ネットワークには、セキュリティキーなどの設定が含まれており、これをもとにコンピュータがネットワークを認識し、自動的に接続を確立します。

このプロファイルに保存されている設定が古かったり、誤っていたりすると、インターネット接続に支障をきたす可能性があります。

WindowsでWi-FIネットワークプロファイルを削除するには、「スタート」>「設定」>「ネットワークとインターネット」>「Wi-Fi」に移動し、「既知のネットワークの管理」をクリックします。

Windowsで既知のネットワークを管理
Windowsで既知のネットワークを管理

この画面で接続したすべてのワイヤレスネットワークを確認することができます。削除したいネットワークを探して、「削除」をクリック。その後、コンピュータを再起動してください。

Macの場合は、「システム環境設定」>「ネットワーク」に移動します。

Macでネットワーク設定を変更
Macでネットワーク設定を変更

ここで、「Wi-Fi」タブを開き、「詳細」をクリックします。削除したいネットワークを選択し、「」のアイコンをクリックして削除します。

ワイヤレスプロファイルを削除
ワイヤレスプロファイルを削除

最後に「適用」をクリックして、コンピュータを再起動しましょう。

4. ウイルス対策ソフトを無効にする

コンピュータにウイルス対策ソフトをインストールしている場合、インターネット接続に影響を与えることがあります。まずは、ソフトを一時的に無効化して、エラーの原因になっているかどうかを確認しましょう。その後すぐにソフトを有効化すれば、コンピュータが危険に晒されることもありません。

Windowsの場合は、「コントロールパネル」>「プログラム」>「プログラムと機能」>「プログラムのアンインストール」に移動します。

Windowsでプログラムをアンインストール
Windowsでプログラムをアンインストール

ウイルス対策ソフトを探して、アンインストールすればOKです。

ただし、ソフトウェアによっては、アプリケーションの設定を使ってソフトウェアを開き、無効化する必要があります(特にMacの場合)。

この時点で、エラーが消えていれば、ウイルス対策ソフトが原因であることがわかります。この場合、より新しいバージョンを再インストールするか、別のソフトを利用してください。

5.ファイアウォールを無効にする

ファイアウォールは、コンピュータ上のトラフィックを監視し、フィルタリングするセキュリティプロトコルです。プライベートネットワークとパブリックインターネットの間に設置され、悪意のある攻撃をブロックします。

しかし、ウイルス対策ソフトと同様、ファイアウォールは時にインターネット接続を妨げることがあります。したがって、トラブルシューティングとして、一時的に無効化してみるのも効果的です。

Windowsでこれを行うには、WindowsキーとIを押して、「コントロールパネル」を開きます。「システムとセキュリティ」>「Windows Defender ファイアウォール」をクリックします。

Windows Defenderファイアウォール
Windows Defenderファイアウォール

左側のメニューから「Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化」選択し、「Windows Defender ファイアウォールを無効にする」にチェックを入れます。

Turn the firewall off on Windows
Windowsのファイアウォールをオフにします。

その後、コンピュータを再起動して、エラーが解消されているかどうかを確認しましょう。

Macでファイアウォールを無効にするには、Appleのアイコンをクリックして、「システム設定」>「ネットワーク」>「ファイアウォール」に移動します。次に、「ファイアウォールをオフにする」をクリックします(macOSのバージョンによって、この文言は若干異なる可能性あり)。

6. 閲覧履歴データを削除する

Cookieやキャッシュデータも、インターネットのセッション切れを引き起こす可能性が。そのため、閲覧履歴データの削除も効果的な解決策になり得ます。

Chromeの場合は、画面右上の縦3点リーダーをクリックして、「設定」に移動します。

Google Chromeの設定
Google Chromeの設定

プライバシーとセキュリティ」までスクロールし、「閲覧履歴データの削除」を選択。

Google Chromeの閲覧履歴データを削除
Google Chromeの閲覧履歴データを削除

Cookieと他のサイトデータ」、「キャッシュされた画像とファイル」、「閲覧履歴」を選択して削除することができますが、最初の2つは必ず削除しましょう。その後「データを削除」をクリックすると、ブラウザキャッシュがクリアされます。

なお、他の主要ブラウザでこれを実行する方法は、この記事の最後でご紹介します。

7. TCP/IPの設定をリセットする/DNSキャッシュをクリアする

コマンドラインでIPアドレスとTCP(Transition Control Protocol)をリセットすることで、インターネット接続を修正できる可能性もあります。また、DNS(ドメインネームシステム)キャッシュをクリアするのも得策です。

Windowsでは、WindowsキーとSを押して、コマンドプロンプトを検索し、以下のコマンドを入力して、TCPとIPをリセットします。

netsh winsock reset

netsh int ip reset

ipconfig/ release

ipconfig/renew

DNSキャッシュをクリアするには、以下のコマンドを実行します。

ipconfig/flushdns

各コマンドの後、Enterキーを押して実行し、最後にシステムを再起動してみてください。

Macをお使いの場合は、「システム設定」>「ネットワーク」に移動してとネットワークをクリックし、「詳細」を開いて「TCP/IP」タブを選択します。「DHCPリースを更新」をクリックして、設定を更新します。

DNSキャッシュをクリアする手順については、macOSのバージョンよって異なります。

まずは画面左上のAppleのアイコンをクリックして、「このMacについて」を開いてバージョンを確認しましょう。

macOSのバージョンを確認
macOSのバージョンを確認

その後の手順については、こちらの記事を参考にしてください。バージョン別のDNSキャッシュのクリア方法をご紹介しています。

8. Windowsドライバーを更新する

Windowsドライバーは、ディスプレイの設定から、ソフトウェアとハードウェアのインターフェースに至るまで、コンピュータのすべてを動かすコアコンポーネント。このエラーがブラウザではなく、デバイスに起因していると思われる場合には、Windowsドライバーを更新してみてください。

メーカーによっては、専用のアプリケーションがあり、たとえばHPは、HP Support Assistantアプリケーションを提供しています。または、Windows Updateで更新を行うことも可能です。

検索バーを開いて「デバイスマネージャー」を検索して開きます。

Windowsのデバイスマネージャーを開く
Windowsのデバイスマネージャーを開く

更新したいデバイスを右クリックし、「ドライバーを更新する」を選択。

Windowsドライバーを更新
Windowsドライバーを更新

すると、ドライバーの検索場所を確認するポップアップが表示されます。ここでは「ドライバーを自動的に検索」を選択します。

なお、Windowsコンピュータを定期的に更新しておくと、ドライバーに関する問題を防ぐことができます。「設定」>「Windows Update」で更新可能です。

Windows Update
Windows Update

更新可能なプログラムはこの画面に表示されます。また「更新プログラムのチェック」をクリックして、お使いのWindowsが最新バージョンであるかどうかを確認することも可能です。

その他のブラウザでの「ERR_INTERNET_DISOCONNECTED」エラー解決方法

冒頭でも触れましたが、このエラーは主にGoogle Chromeで見られるものの、他のブラウザで発生する可能性もあります。このエラーは、コンピュータの設定に関連しているため、どのブラウザであっても上記でご説明した手順をほとんどそのまま適用可能です。

最後に、ブラウザ別にブラウザキャッシュをクリアする手順だけ見ていきましょう。まずはBraveから。

Brave

Braveブラウザでこのエラーを解決するには、まず検索バーに「Brave://settings/」と入力し、左側メニューから「システム」を選択します。

Braveのシステム設定
Braveのシステム設定

ここでお使いのコンピュータのプロキシ設定を開くと、Windowsの設定のサブページが表示されます。「設定を自動的に検出する」を無効にして、インターネットに再接続してみてください。

Braveブラウザのクッキーとキャッシュをクリアするには、「プライバシーとセキュリティ」を開きます。

BraveブラウザーのCookieとキャッシュを消去する
BraveブラウザーのCookieとキャッシュを消去する

それから、「閲覧履歴データの削除」をクリックして、削除したい項目のボックスにチェックを入れます。

Mozila Firefox

Mozilla Firefoxでこのエラーに遭遇したら、まずはキャッシュをクリアしてみてください。ブラウザ右上にある横線3本のアイコンをクリックし、「設定」に移動します。

次に「プライバシーとセキュリティ」から「Cookieとサイトデータ」を選択します。

Mozilla FirefoxでCookieとサイトデータをクリア
Mozilla FirefoxでCookieとサイトデータをクリア

データの消去」をクリックし、削除するデータを選択して「消去」を押して確定します。その後、コンピュータを再起動してみてください。

Microsoft Edge

Microsoft Edgeの場合は、検索バーに「edge://settings/」と入力し、ブラウザの設定に移動します。その後、横線3本のアイコンをクリックして、「システムとパフォーマンス」を選択。

Microsoft Edgeのシステムとパフォーマンスの設定
Microsoft Edgeのシステムとパフォーマンスの設定

コンピュータのプロキシ設定を開き、「自動プロキシ検出」のチェックが外れていることを確認します。

Microsoft Edgeで自動プロキシ検出を無効化
Microsoft Edgeで自動プロキシ検出を無効化

それでも解決されない場合は、「設定」>「プライバシー、検索、サービス」でキャッシュをクリアしてみてください。「閲覧データをクリア」にある「クリアするデータの選択」を開きます。

Microsoft EdgeのCookieとキャッシュをクリア
Microsoft EdgeのCookieとキャッシュをクリア

Cookieおよびその他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」を選択し、「今すぐクリア」をクリックすれば完了です。

まとめ

ウェブサイトの閲覧中に「ERR_INTERNET_DISCONNECTED」エラーに遭遇すると面倒に感じるものですが、幸いこのエラーは比較的簡単に解決可能です。

例えば、インターネット接続を確認するだけで、エラーを解決できたり、あるいは閲覧履歴データの削除やファイアウォールの無効化で解決することも。今回ご紹介したすべての解決策を実行し、確実にエラーを解消しましょう。

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