大学をはじめとする学校・教育サイトに適したWordPressテーマをお探しなら、ぜひこの記事をご覧ください。
この記事では、さまざまなスタイルと用途をカバーする大学向けWordPressテーマを厳選して12種類ご紹介します。WordPressテーマ標準のカスタマイズ機能を利用したもの、Elementorのようなページビルダーを使ってドラッグ&ドロップで簡単に編集できるもの、サイトエディターで編集可能なブロックテーマなど多種多様です。各テーマごとに主な機能と価格情報を見ていきます。
大学・学校向けおすすめWordPressテーマ12選
1. EduBlock

EduBlockは、Pavel Ciorici氏によって開設されたWordPressテーマショップ、WPZOOMで入手できる大学向けのフリーミアムテーマです。
このテーマの特徴的な点は、フルサイト編集(FSE)としても知られるWordPressサイトエディター向けに構築されていることです。つまり、ブロックを使ってサイトのあらゆる部分を調整し、カスタマイズすることができます。
クリーンでおしゃれなデザインに加えて、ブロックパターン、ページレイアウト、カラースキームが豊富に用意されているため、学風や大学のテーマカラーなどに合わせてデザインを作るのも簡単です。
主な機能
- WordPressサイトエディターに特化:ブロックエディターを使って、サイトの隅々までカスタマイズ可能
- 主要ページ向けのページテンプレート:学術関連、キャンパス、イベントなどの主要なページを考慮したテンプレート
- 20以上のカスタムブロックパターン:大学サイトの重要なコンテンツの作成に便利
- 複数のヘッダーとフッターレイアウト:サイトエディターでサイトの一部または全体に適用可能
- 複数のカラーテーマ:6つのカラースキームから選択でき、サイトエディターから色を調整したり、独自のパレットをゼロから作成することもできる
価格
無料版と有料版(Pro)があり、有料版ではより多くのブロックパターン、ページレイアウト、ヘッダー/フッターレイアウト、配色にアクセスできます。1年間のサポートと更新付きは69ドル、無期限のサポートと更新付きは179ドルになります。
2. Astra

Astraは、大学サイトに特化したテーマではありませんが、インポート可能な何百ものスターターサイト(テンプレート)を含む多目的テーマです。無数にあるWordPressテーマの中でも、特に支持されているテーマの1つです。
大学サイト向けには、Pearson College(上のスクリーンショット)とSierra Universityの2つのテンプレートが用意されています。また、より汎用的なSchoolテンプレートもあり、大学サイトと相性の良いデザインもいくつかあります。
主な特徴
- 複数の大学サイト向けテンプレート:ゼロからサイトをデザインすることもできるが、大学サイト向けのテンプレートも複数あり
- 柔軟なカスタマイザー:組み込みのカスタマイザーでサイトのあらゆる部分を細かく調整可能
- 高いユーザー評価:現存するテーマの中でも非常に人気が高いため信頼できる
- 軽量でパフォーマンスに最適化:WordPressテーマの中で最速テーマの1つ(Kinsta独自のパフォーマンステスト調べ)
- マルチサイト対応
価格
WordPress.orgで入手できる無料版がありますが、Sierra UniversityとPearson Collegeのテンプレートを利用するには、少なくともEssential Toolkitのライセンスが必要になります。上記でご紹介した学校向けテンプレートは無料で使用できます。
Essential Toolkitライセンスは、1年間のサポートと更新付きで79ドル、無期限のサポートと更新付きで399ドルで購入できます。
3. Neve

Astraと同様、NeveはUniversityテンプレートを含め多数のテンプレートが付属する軽量な多目的テーマです。
WordPressカスタマイザーを使って、テンプレートを柔軟にカスタマイズ可能です。また、Neveはパフォーマンス重視の選択肢で、サイト速度の向上に貢献してくれます。
主な機能
- 大学サイト専用のテンプレート:ゼロからサイトをデザインすることもできるが、大学サイト専用のテンプレートを活用することも可能
- 柔軟なカスタマイザー:コーディングなしでサイトのほぼすべての領域をカスタマイズできる
- 軽量でパフォーマンスに最適化:Astra同様、最速テーマの1つ(Kinsta独自のパフォーマンステスト調べ)
- マルチサイト対応
価格
WordPress.orgで無料版を入手できますが、Universityテンプレートを利用するには、Businessライセンスが必要になります。
Businessライセンスは、初年度のサポートと更新付きで149ドルで購入できます。2年目以降も継続してサポートと更新を受けるには、299ドルでの更新が必要です。
4. University (Cactus Themes)

Cactus ThemesのUniversityテーマは、EnvatoのThemeForestマーケットプレイスで6,000以上ダウンロードされている有料テーマです。すべてのデザインを簡単にカスタマイズできるよう、組み込みのページビルダーとともに7種類のテンプレートも付属します。
主な機能
- 7つ以上のテンプレート:任意のテンプレートを選んで要件に応じてカスタマイズ可能
- WPBakeryページビルダー内蔵:視覚的なドラッグ&ドロップエディターでコンテンツを簡単に調整可能
- コース一覧とイベントテンプレート:大学のコースや今後のイベントをリストアップするのに便利なデザインあり
- カスタムテーマオプションエリア:WordPressのカスタマイザーではなく、独自のテーマオプションエリアあり
- ユーザーからの高評価:ThemeForestで最も人気の高い大学サイト向けテーマの1つであり、2014年の発売以来、現在でも定期的に更新されている
価格
1サイトにつき6ヶ月間のサポート、および無期限の更新付きで45ドルで購入可能です。12.38ドルでサポート期間を1年に延長できます。
5. Acadia

AcadiaはTheme Pureの教育サイト向け有料テーマです。オンライン講座向けのテンプレートが複数ありますが、上のスクリーンショットは大学サイト向けです。
AcadiaのテンプレートはすべてElementorで構築されているため、コーディングなしで簡単にカスタマイズできます。フルページのElementorレイアウトに加えて、Elementor用のブロックテンプレートも付属しており、独自の外観を作り上げるのも簡単です。
主な機能
- 8つ以上のテンプレート:大学サイト向けのテンプレートを含む
- Elementorによるデザイン:テンプレートはすべてElementorで構築されているため、Elementorの視覚的なドラッグ&ドロップビルダーでカスタマイズが簡単
- 独自のElementorウィジェット:サイトのデザインに役立つ80以上のElementorウィジェットとブロックテンプレートが付属
- 複数のヘッダー/フッターレイアウト:11種類以上のヘッダー、フッターレイアウトあり
- マルチサイト対応
価格
1サイトにつき6ヶ月間のサポートと無期限の更新付きで39ドルで購入できます。10.13ドルでサポート期間を1年間に延長可能です。
6. Academica

Academicaは、冒頭でご紹介したEduBlockテーマと同じ開発元であるWPZOOMの別の大学サイト向けテーマです。
EduBlockのサイトエディターを使用するアプローチとは異なり、WordPressカスタマイザーで動作するように構築されています。カスタマイザーを使ってデザイン全体を管理することも可能ですが、Elementorで作られたテンプレートを使用すれば、ヘッダーエリアを含め、Elementorを使ってすべてのコンテンツをカスタマイズすることができます。
上のスクリーンショットは、Elementor搭載のテンプレートです。その他のテンプレートは異なるデザインを使用しています。
主な機能
- WordPressカスタマイザーに特化:WordPressのカスタマイザーを使ってデザインを編集したい人に理想的
- Elementor搭載のテンプレートあり:Elementorを使用して外観をカスタマイズすることも可能(その他のテンプレートとは異なるデザインを使用)。
- 個別ページ向けテンプレート:入学情報、カリキュラム、教職員紹介などの主要な個別ページに使えるテンプレートあり
- マルチサイト対応
価格
無料版と有料版の両方があり、機能性とカスタマイズ性を考慮すると有料版がおすすめです。
EduBlock ProのようにAcademica Proは、1年間のサポートと更新付きで69ドル、無期限のサポートと更新付きで239ドルで購入できます。
7. UniCamp

UniCampは、ThemeMoveの大学サイト向け有料テーマです。大学サイトの基本となる個別ページのテンプレートと6種類以上のトップページデザインが付属しています。テンプレートはすべてElementorで簡単にカスタマイズできます。
洗練されたデザインに加えて、オンライン/オフラインのイベントを管理するためのイベント管理機能など、大学サイトに役立つ機能も複数統合されています。
主な機能
- 6以上のトップページデザイン:任意のデザインを選んでカスタマイズを始めることができる
- 主要ページのテンプレート:専攻一覧、入試情報、カリキュラム、研究など、大学サイトに欠かせないページのテンプレートあり
- Elementor搭載:Elementorですべてのテンプレートをドラッグ&ドロップで編集可能
- イベント管理機能の統合:8種類以上のイベントレイアウトが付属し、イベントを作成して表示することができる
価格
1サイトにつき6ヶ月間のサポートと無期限の更新付きで69ドルで購入できます。21.38ドルでサポート期間を1年間に延長可能です。
8. Eduma

Edumaは、EnvatoのThemeForestマーケットプレイスで入手できる大学サイト向け有料テーマです。2015年のリリース以来、4万4,000回以上ダウンロードされており、ThemeForestで最も人気を集める教育サイト向けテーマです。
34以上のテンプレートの多くはオンライン講座に特化していますが、大学サイト向けには9種類以上のテンプレートがあります(上のスクリーンショットのUniversity-2テンプレートもその一部)。
主な特徴
- 34以上のテンプレート:大学サイト向けには9種類以上
- Elementor搭載テンプレート:例によって、Elementorのドラッグ&ドロップで外観を編集できる
- 100以上のElementorウィジェット:テンプレートのカスタマイズがより柔軟に
- LearnPress LMSの統合:必要に応じて同じ開発元のLearnPress LMSプラグインも使用可能(任意)
価格
1サイトにつき6ヶ月間のサポートと無期限の更新付きで69ドルで購入できます。21.38ドルでサポート期間を1年間に延長可能です。
9. Avada University

AstraやNeveと同様に、Avadaは柔軟な多目的テーマです。大学サイト向けには、Avada Universityテンプレートが用意されています。
Avadaのテンプレートはすべて独自のAvada Builderで構築されており、ヘッダーやフッター、テンプレート全体まで、外観の隅々まで大学のイメージや学風に応じてカスタマイズ可能です。
主な機能
- 大学サイト向けテンプレート:多目的テーマだが、Avada Universityテンプレートを使ってすぐに大学サイトを立ち上げることができる
- Avada Builder搭載:視覚的なドラッグ&ドロップ式エディターでコーディング不要
- テーマ構築を完全サポート:ページデザインのカスタマイズに加え、ヘッダー、フッター、ブログレイアウトなどのテンプレートもカスタマイズ可能
- フォームビルダー内蔵:フォームプラグインなしでフォームを作成できる
- マルチサイト対応
価格
6ヶ月間のサポートと無期限の更新付きで69ドルで購入できます。21.38ドルでサポート期間を1年に延長可能です。
10. Education Zone Pro

Education Zone Proは、Rara Themesの大学サイト向けのフリーミアムテーマです。無料版と有料版(Education Zone Pro)があります。
後者では、小学校や幼稚園、大学など、さまざまな教育機関を考慮した8種類のテンプレートにアクセスでき、大学サイト向けには3種類のテンプレートがあります。
上のスクリーンショットはUniversityテンプレート(Elementor搭載)の1つですが、Education Zone ProやEducation Zone Pro Modernのテンプレート(WordPress標準のエディターを使用)も選択できます。
主な機能
- 8つ以上のテンプレート:大学サイト向けの3つのテザインを含む
- クラシックエディターまたはElementor対応テンプレート:Education Zone ProとEducation Zone Pro Modernのテンプレートは、WordPressの標準エディターに対応しており、UniversityテンプレートはElementorで編集可能
- 8以上のヘッダーレイアウト:サイトのヘッダーデザインの切り替えが簡単
- 組み込みのパフォーマンス機能:JavaScriptを遅延させ、レイジーローディングを実装する組み込みのツールあり
価格
WordPress.orgで入手可能な無料版がありますが、Universityテンプレートやその他の高度なデザイン機能を利用するには、有料版が必要です。Education Zone Proは、1年間のサポートと更新付きで59ドル、無期限のサポートと更新付きで149ドルで購入できます。
11. Unipix

Unipixは、2024年後半にThemeForestからリリースされた新しいWordPressテーマです。最近開発されたということもあり、6つのテンプレートはすべてクリーンでおしゃれなデザインになっています。
また、右横書き言語(RTL)をサポートするテンプレートも2種類あり、アラビア語やヘブライ語をサイトで扱いたい場合には利点になります。
主な特徴
- Elementor採用:テンプレートはすべてElementorを使ってドラッグ&ドロップでカスタマイズ可能
- 6以上のテンプレート:2種類は右横書き言語に対応
- 個別ページ用テンプレートが豊富:入試情報、卒業生、カリキュラム、研究、教職員名簿、キャンパスライフなど、12種類以上の個別ページ用テンプレートあり
- ヘッダー/フッタービルダー:Elementor Proを購入しなくてもヘッダー/フッターをカスタマイズできる
- 組み込みのカスタム投稿タイプ:学部、学科、プログラムなどの主要エリアを管理するためのカスタム投稿タイプあり
価格
1サイトにつき6ヶ月間のサポートと無期限の更新付きで49ドルで購入できます。13.88ドルでサポート期間を1年に延長可能です。
12. Estudiar

Estudiarは、Elementor上に構築されている大学向け有料テーマです。ElementorとElementor Proを使用すると、要件に合わせてサイトのあらゆる部分をカスタマイズできます。
柔軟性を考慮して2種類のトップページレイアウトが付属し、カリキュラム、入試情報、学費情報、学生生活など、必要になるページのテンプレートも含まれています。
主な機能
- Elementor搭載:ドラッグ&ドロップでカスタマイズが簡単
- Elementorでテーマ全体のカスタマイズ:ヘッダー、フッター、その他のテーマ全体を管理することも可能(Elementor Proが必須)
- テーマオプションパネル:ElementorとElementor Pro以外のテーマ全体の設定をカスタマイズ可能
価格
ThemeForestで1サイトにつき89ドルで購入可能です。6ヶ月間のサポートと無期限の更新を受けることができます。
注)Estudiarを使用するには、Elementor Proのライセンスが必要になります。Elementor Proのライセンスは60ドルから購入可能です。WordPressのマルチサイトを運営する場合は、サブサイトごとにこのライセンスが必要になるため、別のテーマの使用をおすすめします。
大学・教育機関サイトに欠かせない要素
大学サイトに特化したテーマ選びは、良い出発点になりますが、他にも考慮すべき要素が多数あります。最後に、大学サイトに必要なものをいくつかご紹介します。
高性能なサーバー
すべてのWordPressサイトに言えることですが、特に大学・教育機関サイトには、サーバーの質が特に重要になります。パフォーマンスやセキュリティに問題があれば、大学の評判に悪影響を及ぼし、教職員や生徒に被害をもたらす可能性があります。
Kinstaの大学・教育機関向けWordPress専用マネージドクラウドサーバーは、サイト速度、稼働率、スケーラビリティ、そして堅牢なセキュリティを保証します。さらに、問題が発生した際には、WordPressに精通したエンジニアのサポートを24時間いつでも受けることができます。

WordPressマルチサイト対応
これは必須要件ではありませんが、多くの大学サイトは、学内の各学部用サイトを作成するために、WordPressのマルチサイトを利用しています。
マルチサイトを運営する場合は、利用するサーバーがマルチサイトに対応しているかどうかを事前に確認しましょう。
Kinstaでは、ほぼすべてのプランでWordPressのマルチサイトをサポートしています。
サーバーに加えて、使用しているプラグインがマルチサイトに対応しているかもチェックしてください。多くのプラグインは、マルチサイト対応の有料ライセンスを提供しており、通常のライセンスよりも高価になるのが一般的です。
カスタム投稿タイプとカスタムフィールド
大学のウェブサイトでは通常、学科、専攻、学部などを管理する機能が必要になります。すべての情報を保存して、サイトに表示するには、WordPressのカスタム投稿タイプとカスタムフィールドの機能を使用できます。
いくつかの大学サイト向けテーマには、これを考慮した投稿タイプが組み込まれていますが、Meta Box、Pods、Advanced Custom Fields、Toolsetなどのプラグインを使って独自の投稿タイプを作成することも可能です。
その他の便利なプラグイン
カスタムフィールドとカスタム投稿タイプを管理するプラグインに加えて、以下のプラグインも役に立つかもしれません。
- フォームプラグイン
- イベント管理プラグイン
- SNSプラグイン
- セキュリティプラグイン
- 検索エンジン最適化(SEO)プラグイン
- ユーザー登録プラグイン(WordPressのユーザー管理機能を使用する場合)
- パフォーマンス改善プラグイン(パフォーマンスに優れないサーバーを使用する場合)
- 学習管理システム(LMS)プラグイン(オンライン講座を配信する場合)
まとめ
WordPressを使って大学のウェブサイトを構築する場合、大学サイト専用のWordPressテーマを使用すれば、見栄えの良いデザインを効率的に作成することができます。今回ご紹介した12種類のテーマの中から、気になるものがあればぜひ使用してみてください。
もちろん、大学サイトのスムーズな運営に必要なのは、適切なテーマ選びだけではありません。サイトをサイバー攻撃から保護し、高速かつ確実に読み込まれるよう、質の高いWordPressサーバーも非常に重要です。
サーバー関連の問題にお悩みだったり、サーバーの移行をお考えでしたら、Kinstaの大学・教育機関向けWordPress専用サーバーをぜひ一度お試しください。