WP Feedbackを運用していると、クライアントとのやり取りがややこしくなってしまう、という悩みを良く耳にします。複数のプラットフォームを使ったり、些細なタスクの記載された大量の別個のメールが送られてきたりして、スプレッドシートでタスクを整理しなければならないなんていうこともあるでしょう。
あなたも決して他人事とは思えないのではないでしょうか?
これは特にウェブサイトのビジネスにおいては良くあることで、あなたのこともクライアントのことも責めるつもりは一切ありません。しかし、これらのツールを日々取り扱っている私たちは、クライアントに全く知識がない場合でも、こうした局面をどのように切り抜ければ良いかということを熟知しています。
クライアントのウェブサイトのある項目に掲載するために5行のコンテンツを依頼したにも関わらず、3行のコンテンツが返ってくると腹立たしく感じるかもしれません。しかし、クライアントは短いことによるデザインへの影響など知る由もないので、そんなことは考えつきもしないでしょう。
そのため、私たちはクライアントとのコミュニケーションを合理化するためのWordPressプラグイン、WP Feedbackを作成しました。
クライアントのウェブサイト上で視覚的なコミュニケーションをとる
視覚的な内容について議論するのはややこしいもの。私たちやあなたのように、これらを仕事の一部として当たり前に行っている人にとってはそうでもないかもしれません。しかし、クライアントはどうでしょうか?特定のカラムに、パディング(padding)を追加して欲しい…など、説明が難しく、とても苛立たしいはず。
一度クライアントが説明を試みたにも関わらず、あなたから確認のためにさらに質問をしなければならないような場合は、特にストレスを感じるでしょう。経験上、これがクライアントとの間に摩擦が生じる一番良くあるパターンです。
WP Feedbackを使えば、クライアントがあなたの勧めた画面キャプチャのソフトの使い方を一生懸命覚えて、画像に下手くそな矢印と意味不明な説明を追記する必要はもうありません。クライアントが見ている画面上でボタンをクリックしてコメントモードに切り替えて、問題点を選択するだけで済みます。
すると、クリックした場所にタスクが生成され、コメントボックスが表示され、そのタスクに対する最初のコメントを記入できるようになります。
コメントモードになっている間、マウスのカーソルを合わせたセクションや要素がハイライトされ、クライアントは自分が選択した場所が明確に分かるようになっています(マウスのカーソルを合わせたDIVをハイライトするようになっています)。
全てが一つのプラットフォームで完結
おそらく同じような問題点を解決するための別のプラットフォームについて一度は耳にしたことがあるでしょうし、もしかしたら試してみたこともあるかもしれません。WP Feedbackが他と違う点は、WordPressに完全に組み込まれるという点です。他のウェブサイトを利用しないと正常に機能しないような拡張機能でもなければ、ページのスクリーンショットを都度アップロードし、変更を加えた後にアップデートする必要もないのです。
これはとても重要なポイントだと考えています。世の中にはたくさんのツールがあり、クライアントとあなた双方のニーズに合ったものを見つけるのも一苦労でしょう。
整理されたやり取り
おそらく、こんな疑問をお持ちでしょう。「結局クライアントは何百個もタスクを作成して、同じような問題に直面するのではないか?」これはもっともな疑問です。これを解決できるようにプラグインを設計していますのでご心配なく!
ある要素にすでにタスクが作成されている場合、同じ要素に対するタスクを作成することはできません。こうすることで、クライアントには明確な要求を伝えることを促し、追加のコメントがある場合は、新しいタスクとしてコメントを起こすのではなく、既に存在するタスクへのコメントすることになります。
このプラグイン開発のきっかけになった問題は「やり取りの膨らみ」です。これはクライアントとのコミュニケーションが(一つのメールで合意できるような内容なのに)複数のメールに渡り繰り広げられる状態を指します。
クライアントがプラグインに慣れて、整理されたコミュニケーションを取れるようになるとやり取りは非常にスムーズになります。
クライアントも対等なやり取りが可能
WP Feedbackを利用すると、クライアントのウェブデザインやコンテンツなどに関する知識不足がネックになって進まないという状況を防ぐことができます。
また、クライアントがWordPressを導入するきっかけにもなるでしょう。私たちはWordPressのダッシュボードすら見たくない、というクライアントに出会ったこともあります。効率的にフィードバックを提供できるツールを使えば、やり取りの回数を減らし、あなたはより重要な仕事や事業の拡大に専念できるようになるはずです。
完全なカスタマイズが可能
WP Feedbackではワークフローがスムーズになる便利なダッシュボードが使えます。
具体的には、作成した全てのタスクが「Tasks Center」で管理されます。 選択したタスクに関する情報が全て表示され、属性を変更したり、チャットのコメントを追加したりすることができます。
また、フィルター機能もついているので、例えば特定のユーザーに当てられたタスクのみ、もしくは「critical(重要)」に分類されているもののみを閲覧することも可能です。
ウェブサイト上に残っているタスクの概要が一目で分かり、クライアントとあなたの双方が全てを管理できる便利なダッシュボードです。
お好みで、次の2つの簡単な設定によりブランドに合わせカスタマイズ可能です。1) ロゴの変更 2) メインカラーの変更(備考:将来的なアップデートでダークモードも選べるようになります)の二つです。
読み込みスピードを考慮
ウェブサイトの読み込みが遅いと、ユーザーは非常にイライラしてしまいます。そのため管理者ツールとして、WP Feedbackはウェブサイトにログインしているときしか読み込まないようになっています。これにより、読み込みスピードに関する問題がユーザーに及ぶことはありません。
さらにスピードへの影響をさらに軽減するために、ダッシュボードを閲覧する際、特定のタスクをクリックしない限り、タスクは一つも読み込まれません。タスクがクリックされると、そのタスクのみが読み込まれます。
WP Feedbackでは、ユーザー権限に関してもきめ細やかな管理が可能です。例えば、クライアントがWP Feedbackを見たり使用したりする必要のない外部のフリーランスのライターと仕事をしている場合、その権限を除外することも簡単にできます。
連携
WP FeedbackはWordPressのプラグインであるため、Zapierの提供する全ての連携(1,000アプリ以上)の恩恵を受けることができます。WordPressの連携が既にZapierに含まれるため、様々なことができるのです。
いくつか例をご紹介します。
- Gmail: プラグインにはデフォルトの通知の設定があるものの、Gmailと連携すると独自のカスタム通知が作成可能
- Googleスプレッドシート: 新しいタスクを全ての関連する情報とともに自動でスプレッドシートに追加
- Zendesk/TeamWork: クライアントが新しいタスクを作成すると新しいチケットが作成され、既存のヘルプデスクを運用し続けることができる
- Slack: 新しいコメントが作成された時に関係するグループにメッセージを送りたいという場合に便利(コメントのついたタスクとそれが載っているページのリンクを送ることができます)
- Trello/Basecamp: 新しいタスクが作成されたら、プロジェクト専用のボードに新しいカードを追加したい…などのケースで便利
他にもZapierでは様々なサービスと連携でき、WP Feedbackだとそれが非常に簡単にできるようになります。
デザインフェーズを超えた活用
WP Feedbackは当初、サポートサービスにおいて、クライアントからの「行ったり来たりメール攻撃」への対処として開発されました。つまり、タスクを簡単に管理する場所の提供です。このプラグインを使うと、クライアントは問題点をクリックするだけで、直面している具体的な問題を伝えることができます。
しかし、用途はこれにとどまりません。
わたしたちは、サポートを経て、このプラグインがいかにやりとりの時間を短縮できるかを見てきました。そして、コンテンツやデザイン、その他、クライアントとウェブの専門家との間での承認プロセスにおいても便利であることに気づきました。
Kinsta一同は、セキュリティ対策をしっかりと行い、 プラグインは最新のものにアップデートすることでWordPressを常にアップデートしておくことの重要性を、痛いほど理解しています。しかし、クライアントが常にこのようなタスクの価値を本当に理解してくれるとは限りませんよね?あなたのサービスの重要性を理解してもらうための詳細な説明をしなくとも、彼らは月額料金をあなたに支払うことに納得してくれるでしょうか…?
WP Feedbackを利用すれば、クライアントはあなたからの定期的なサポートを受けることのメリットを視覚的に理解することができます。エラーが発生した際、クライアントはコメントを記載しておくだけで、次回ウェブサイトを確認した時にはエラーが修正されているのです(願わくば…ですが)。ウェブサイトが完成する頃には、クライアントは「これからも是非あなたのサポートを受け続けたい」と思わずにはいられないでしょう。
利用方法
プラグインをWordPressのダッシュボードにインストールすると、設定ページにセットアップウィザードが表示されますので、その手順に従ってください。
申込後にメールで届くライセンスを有効化するよう指示があります。なるべくプロセスがスムーズになるよう、現在のドメインから自動的にあなたのアカウントへ飛ぶリンクが記載されています。
プラグインがウェブサイト上のユーザー権限を検出し、フロントエンドでコメントを記載する権限を持つユーザーにチェックを入れることができます。その後、受け取る通知の種類を選択します。
最後に、プラグインの仕組みや使い方を分かりやすく説明した短い紹介の動画が再生されます。これはあなた用であり、クライアントにはプラグインの使い方を丁寧に説明した全く別のウィザードが用意されていますのでお忘れなく。
クライアント向けの説明
さて、クライアントのウェブサイト上に、admin(管理者)、editor(編集者)、author(作者)、commenters(コメント作成者)の権限を設定したとします。これらの権限を一つでも与えられたユーザーが初めてページを開くと、コメントを記載ができるようになる前に、自動的にフロントエンドでウィザードが開始します。
与えられている権限を選択した後に、受信したい通知の種類が選べるので、クライアントはどんな通知のメールが受信箱に送信されるか自身で管理することができます。
あとは、最初のコメントを記入する前に15秒のチュートリアルが表示されます。最後に利用開始のボタンをクリックすれば、完了です!
フィードバックはいつでも受付中
WP Feedbackでは、定期的にプラグインを改良しているため、(特に初期段階の現在は)ご意見をオープンに受け付けています。現状では不足していて、是非とも改良してほしいという機能はありますでしょうか?もしもございましたら、是非お知らせください。当社ではそのためのFacebookのグループもご用意しています。必要な機能であると判断された場合には、アップデート時に追加されます。
あなたのクライアントからのご意見も是非ともお聞かせください。追加、修正して欲しいという機能があれば、できるかぎり、導入したいと考えています。当社のプラグインはフィードバック用のツールですので、当然、お客様からのフィードバックは最も重要な要素の一つです。是非クライアントと必要な機能について話し合った結果や、貴重なご意見をお聞かせください!
まとめ
クライアントとのコミュニケーションをサポートするツールやウェブサイトはたくさん存在します。
しかし、WP Feedbackは、視覚的なコミュニケーションができるという点と、全てがWordPressのダッシュボードに統合されているという点で、他とは違ったアプローチをとっています。
さらに、WP Feedbackを利用する際、あなたは単なるユーザーではなく当社のコミュニティの一員となります。他のクリエイターや同じような考えを持つユーザーとコミュニケーションをとり、プラグインの性能向上に必要な機能の要望を出すことさえできます。
プラグインを購入したいという方はこちらからどうぞ。買う前にまずは試してみたいという方にはデモ版もあります。
さて、ではあなたのご意見もお聞かせください。クライアントとコミュニケーションを取る時にどのような問題点を抱えていますか?そして、それをどのように解決していますか?コメント欄で是非お聞かせください!
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