WordPressサイトからのメールの送受信に問題がある場合には、無料のSMTPサーバーを使用して信頼性と配信の安定性を向上させることができます。

デフォルトでは、WordPressはトランザクション関連メールをPHPメール経由で送信しようとするため、あらゆる種類の問題が発生することがあります。トランザクション関連メールとは、パスワードのリセット、注文の確認など、サイトから自動で送られるメールのことです。

SMTP(Simple Mail Transfer Protocolの略)を使用すると、専用のメールサーバー経由でサイトのメールを送信することができます。つまり、サイトからより確実にメールが送信でき、そのメールがユーザーの迷惑メールフォルダに仕分けられてしまう可能性が低くなります。

今回の記事では、無料のGmail SMTPサーバーを含め、WordPressサイトで使用できる7つの無料のSMTPサーバーをご紹介します。

各選択肢について簡単にご説明し、さらに、無料プランにある制限やWordPressでの設定方法にも触れます。

WordPressサイトのメール送信に無料のSMTPサーバーを使用する方法について、動画での解説もご用意しています

WordPressで無料SMTPサーバーを使用するために用意するもの

このツールのどれをWordPressサイトに統合するにしても、プラグインが必要になります。

これらのツールのいくつかは、独自の統合用プラグインを公開しています。そうでない場合でも、かの人気のPostman SMTPプラグインのリローンチ版(完全無料)であるPost SMTP Mailer/Email Logなど、WordPress.orgから質の高い無料SMTPプラグインを見つけることができます。

以下のチュートリアルでは、以下を使用します。

  • リリースされている場合には、そのサービスに特化した専用WordPressプラグイン
  • 特定のプラグインがない場合には、Post SMTP Mailer/Email Log(ただし、他のプラグインと同様の基本的な操作を実行することになります)

準備はいいですか?それでは参りましょう!

2024年にWordPressで使用できる7つの無料SMTPサーバーソリューション

こちらが今回ご紹介する、無料SMTPプロバイダーです。各ツールの詳細については、このまま読み進めてください。

GmailのSMTPサーバー

Gmailが無料のメールサービスであることは、すでにご存じでしょう。これに加え、GmailをSMTPサーバーとして使用して、ウェブサイトからメールを送信することもできます。

無料のGmailアカウントでは、24時間あたり500通、Google Workspaceの有料会員(月額6ドル)であれば、24時間あたり最大2,000通のメールを送信することができます。

無料で利用できるGmailのSMTPサーバーの設定は、他のツールよりも少し手間がかかります。ただし、Gmailでは、他の選択肢に比べて、無料利用時の送信制限が最も寛容であるため、余分な労力をかけるだけの価値はあります。

GmailのSMTPサーバー情報は、さまざまな場所で使用できます。Microsoft Outlookなどのローカルメールクライアントでも、WordPressサイト内でも使用可能です。

WordPressサイトでGmailを設定するには、以下が必要になります。

  • Googleアプリを作成する
  • プラグインを使用して、アプリ経由でメルを送信するようにWordPressサイトを構成する

Gmail([email protected])ではなく、独自ドメイン(例:[email protected])からメールを送信するには、Google Workspaceの有料プランが必要になります。Google Workspaceのメリット独自ドメインの設定方法Google WorkspaceのMXレコードの設定方法についても、別の記事でご紹介しています。

Gmailアドレスからメールを送信するので問題なければ、そのまま以下の説明に進むことができます。

GmailのSMTPサーバーを使用してWordPressサイトのメールを送信する方法は次のとおりです。

1. Post SMTP Mailer/Email Logを設定する

WordPressサイトにGoogleアプリ経由でメールを送信するよう指示するには、まずはWordPress.orgから無料のPost SMTP Mailer/Email Logプラグインをインストールします。

有効化したら、WordPressダッシュボードの「Post SMTP」タブに移動し「Show All Settings」をクリックしてすべてのオプションを表示します。

まず、「Message」タブに移動し、送信元になるメールアドレスと名前を設定します。

完了したら「Account」タブに戻り、「Type」プルダウンを使用して「Gmail API」を選択します。これにより、以下の追加のオプションが表示されます。次のステップで必要になるため、このページは開いたままにします。

  • 「Authorized JavaScript origins」
  • 「Authorized redirect URI」
「Gmail API」を選択
「Gmail API」を選択

2. Googleアプリを作成する

次に、Googleアプリを作成します。これにより、WordPressサイト(またはその他のアプリ)がGmailのSMTPサーバーに安全に接続してメールを送信できるようになります。

新しいブラウザタブを開き、Google Developers Consoleに移動して、新しいプロジェクトを作成します。 初めてログインする際には、新しいプロジェクトを作成するように求められます。それ以外の場合は、Google APIロゴの横にあるドロップダウン(下のスクリーンショットの[1]の部分)をクリックしてください。

アプリを用意したら「APIとサービスを有効化」ボタンをクリックします。

新しいGoogle Developersプロジェクトの作成
新しいGoogle Developersプロジェクトの作成

次に「Gmail」を検索して、下に表示される「Gmail API」を選択します。

「Gmail API」を検索
「Gmail API」を検索

Gmail APIのページで「有効にする」ボタンをクリックします。

「Gmail API」を有効にする
「Gmail API」を有効にする

これにより、Gmail APIの専用インターフェースが表示されます。続行するには「認証情報を作成」します。

Gmail APIの時認証情報を作成
Gmail APIの時認証情報を作成

まず、次の通りに「必要な認証情報の種類を調べる」セクションに情報を入力します。

  • 使用するAPI = Gmail API
  • APIを呼び出す場所 = ウェブブラウザ(JavaScript)
  • アクセスするデータの種類 = ユーザーデータ

次に「必要な認証データ」ボタンをクリックします。

認証情報を入力する
認証情報を入力する

次に、GoogleからOAuth同意画面の設定が求められます。「同意画面を設定」ボタンをクリックします。

OAuth同意画面設定を求めるポップアップ
OAuth同意画面設定を求めるポップアップ

これにより、OAuth同意画面の新しいタブが開きます。「User Type」で「外部」を選択します。次に「作成」をクリックします。

外部同意画面の作成
外部同意画面の作成

次の画面で、名前やURLなど、サイトの基本的な情報を入力します。

この情報を実際に使用する必要はないので、あまり考えすぎないで大丈夫です。

同意画面の設定
同意画面の設定

すべての入力が完了したら、下部にある「保存」ボタンをクリックします。

次に「プロジェクトへの認証情報の追加」タブに戻り、次の情報を入力します。

  • 名前 – あなたが覚えやすいもの(例:ウェブサイトの名前など)
  • 承認済みのJavaScript 生成元 – Post SMTP Mailer/Email Logプラグイン(ステップ1)から情報をコピーして貼り付ける
  • 承認済みのリダイレクト URI – Post SMTP Mailer/Email Logプラグイン(ステップ1)から情報をコピーして貼り付ける

そして「更新」をクリックします。

認証情報の作成
認証情報の作成

「更新」ボタンが「OAuthクライアントIDを作成」に変わるはずです。そのボタンをクリックしてプロセスを終了します。次に「完了」をクリックします。

「完了」をクリックすると、「認証情報」タブの「OAuth 2.0 クライアント ID」セクションに対応する情報が表示されます(「完了」をクリックすると、自動的にこのページが表示されます)。

以下のスクリーンショットにあるクライアントの名前をクリックすると、設定画面が表示されます。

OAuth 2.0クライアントIDにアクセス
OAuth 2.0クライアントIDにアクセス

その画面で、次の情報をチェックします。

  • クライアントID
  • クライアントシークレット

次のステップで必要になるので、これら2つの情報をいつでも参照できる状態にしておきます。

Gmail APIクライアントID
Gmail APIクライアントID

3. Post SMTP Mailer/Email LogにクライアントIDを追加する

次に、WordPressダッシュボードのPost SMTP Mailer/Email Log設定画面に戻り、先ほどの情報を「Client ID」と「Client secret」の部分に貼り付けます。次に「変更を保存」をクリックします。

WordPressにGmail APIクライアントIDを追加する
WordPressにGmail APIクライアントIDを追加する

これを行うと、Post SMTP Mailer/Email Logにより、Googleに許可を与えるように(「Grant permission with Google」)求められます。

Googleに許可を与える
Googleに許可を与える

そのリンクをクリックすると、一般的なGoogle認証プロセスが開きます。クリックして、サイトにGmailアカウントへのアクセス許可を与えます。

アプリを審査のためにGoogleに送信していないため、アプリが確認されていないという旨の警告が表示されます。アプリは自分で作成したため、この警告は無視して問題ありません。詳細設定のリンク(英語:「Advanced」)をクリックして表示し、「(あなたのサイト)に移動(英語:Go to…)」を選択し承認プロセスを続行します。

警告を無視して続行
警告を無視して続行

承認プロセスを終えたら、設定は完了です。

問題なく機能しているかどうかをチェックするために、 Post SMTP Mailer/Email Logプラグインには、テストメール送信機能が搭載されています。

SendGrid

SendGridは、APIでの統合によりWordPressで簡単に接続できる人気のトランザクション関連メールサービスです。詳細な分析とログの機能もあります。

SendGridには1か月の無料トライアルがあり、最大40,000通のメールを送信できます。1か月経過後には、1日最大100通になりますが、これを無期限に利用できます。

小規模なWordPressサイトの場合、この制限内で十分でしょう。無料の枠を超える必要がある場合には、有料プランは月額14.95ドルから利用でき、最大40,000通のメールが送信できます。

SendGridには、マーケティングメール送信のための別のサービスも存在します。WordPressでSendGridを設定するには、次のものが必要になります。

  • SendGrid APIキーを生成
  • 専用のWordPressプラグインまたは別のSMTPプラグインを使用してAPIをWordPressに追加

具体的な手順については、WordPressでSendGridを使用する方法についての記事をご覧ください。

Pepipost

Pepipostは、厳密にはメール送信サービスですが、WordPressサイトを含む、あらゆるアプリやサービスに接続できます。また、送信したメールを分析するためのリアルタイムのレポートも利用できます。

Pepipostでは、1日あたり最大100通のメールを無料かつ無期限に送信できます。また、最初の30日間では、最大30,000通のメールを送信できます。

この制限を超える必要がある場合、中程度の価格帯はなく、次に安いプランは、1か月あたり25ドルで、最大15万通のメールが送信可となります。

WordPressで簡単に使用できるように、Pepipostは公式WordPressプラグインを公開しています。SMTP認証情報を使用することなくPepipost APIの接続が行えます。

Pepipostを使用してWordPressからメールを送信する方法は次のとおりです。

1. ドメインの認証とAPIキーのチェック

まず、無料のPepipostアカウントを作成して、APIキーを生成します。

アカウントを作成すると、WordPressサイトのURLを送信元のドメインとして追加するよう求められます。

ドメインをPepipostに追加
ドメインをPepipostに追加

その後、ドメイン所有権を確認するため、DNSレコードに2つのTXTレコードを設定します。

Kinstaでサイトをホスティングしている場合は、MyKinstaダッシュボードの「Kinsta DNS」タブから、TXTレコードをドメインに追加できます。この方法がわからない場合は、こちらのメール認証ガイドから、DNSレコードを追加する方法とこの操作の重要性をご確認ください。

ドメインを認証したら、Pepipostダッシュボードの「Settings」>「Integrations」に移動して、APIキーを見つけます。次のステップで必要になるので、この情報を手元に用意しておきましょう。

PepipostのAPIキーをチェック
PepipostのAPIキーをチェック

2. 公式Pepipostプラグインのインストールと設定

Pepipost APIキーを取得したら、WordPress.orgから公式Pepipostプラグインをインストールします。

次に、WordPressダッシュボードから「Pepipost Settings」タブに移動し、先ほどのAPIキーを「Api Key」ボックスに入力します。

その下では、送信者の名前や送信者のメールアドレスなどの基本的な情報も設定できます。

変更を保存したら、これでOKです。「Send a Test Email」セクションを使用して、すべてが正常に機能しているかどうかを確認できます。

Pepipostプラグインの設定画面にAPIを追加
Pepipostプラグインの設定画面にAPIを追加

Brevo(旧Sendinblue)

Brevoは、マーケティングメールとトランザクション関連メールの両方を送信できます(Mailchimpの代わりとしても便利な選択肢です)。マーケティングの自動化など、マーケティング面に重点を置いています。

Brevoは、無料で利用できる送信制限が高い部類に入り、1日に最大300通のメールを無期限で送信できます。ただし、この制限を超える必要がある場合、最も安いオプションでも1か月あたり25ドルで、1か月で最大40,000通のメールが送信できます。ですので、1日に300通のメールを超える可能性がある場合には、これは最適なオプションではないかもしれません。

WordPressで使用できるように、Brevo専用のWordPressプラグインが開発されています。

Brevoを使用してWordPressのトランザクション関連メールを無料で送信する方法は次のとおりです。

1. APIキーの登録と生成

はじめに、無料のBrevoアカウントに登録します。

アカウントにログインしたら、右上隅にあるユーザー名をクリックし「SMTP & API」を選択します。または、ログイン状態でこのページにアクセスすることもできます。

次に「Create a New API」ボタンをクリックします。ポップアップが表示されるので、以下の操作を行います。

  • Version 2.0」を選択
  • 覚えやすい名前を付ける(例:WordPressサイトの名前など)
  • Generate」をクリック
Sendinblue API 2.0キーを作成
Sendinblue API 2.0キーを作成

すると、APIキーが表示されます。次のステップで必要になるため、参照できる状態にしてください。

2. Sendinblue(Brevo)プラグインのインストール

次に、WordPress.orgから公式Sendinblueプラグインをインストールして有効化します。

次に、WordPressダッシュボードの「Sendinblue」タブをクリックし、APIキーをボックスに貼り付けます。そして、「Login」をクリックします。

Sendinblueプラグイン設定画面にAPIキーを貼り付け
Sendinblueプラグイン設定画面にAPIキーを貼り付け

これで、プラグインの全ての設定項目が表示されます。

Sendinblueの無料のSMTPサーバー経由でサイトのトランザクション関連メールの送信を開始するには「Transactional emails」セクションで「YES」を選択します。

次に、送信者情報を選択(Sendinblueダッシュボードから制御可能)して、テストメールを送信できます。

Sendinblueでトランザクション関連メールの送信を有効にする
Sendinblueでトランザクション関連メールの送信を有効にする

Mailjet

Mailjetは、マーケティングメールとトランザクション関連メールの両方に使える手頃な価格のメールソリューションです。SMTP送信サービスでは、フッターにMailjetロゴが表示されるものの、1日あたり最大200通のメールを無料、無期限で送信できます。

ロゴを削除したり、送信できるメールの制限を引き上げたりするには、有料プランが月額9.65ドルから利用でき、1ヶ月に最大30,000通のメールが送信できます。

Mailjetを使用してWordPressからメールを送信する方法は次のとおりです。

1. APIキーの登録と確認

まず、無料のMailjetアカウントに登録して、Mailjet APIキーを表示します。

Mailjetアカウントを有効にしたら、Mailjetダッシュボードの「Transactional」>「Overview」に移動して、APIキーを確認しましょう。

MailjetのAPIキーをチェック
MailjetのAPIキーをチェック

右側の「Configuration」オプションを使用して、送信者のドメインとアドレスを追加/認証できます。これにより、メール送信の信頼性が向上します。

2. 公式プラグインのインストール

Mailjetを介してトランザクション関連メールをWordPressサイトから送信できるように、MailjetはWordPress.orgで専用の統合プラグインを提供しています。

プラグインをインストールして有効化したら、WordPressダッシュボードの「Mailjet」タブに移動し、MailjetアカウントからAPIキーを貼り付けます。

プラグイン設定画面にMailjet APIキーを貼り付け
プラグイン設定画面にMailjet APIキーを貼り付け

Mailjetアカウントに接続すると、登録済みのWordPressユーザーをMailjetと同期するオプションが表示されます。Mailjetをトランザクション関連メールにのみ使用する場合は、ボタンをクリックしこの手順をスキップできます。

次に、WordPressダッシュボードでMailjetプラグイン設定画面を開き(「Mailjet」>「Settings」)、「Sending settings」を選択します。

Enable sending emails through Mailjet」のチェックボックスをオンにします。次に、送信者情報を入力してテストメールを送信し、問題がないか確認しましょう。

Mailjetでメール送信を有効にする
Mailjetでメール送信を有効にする

Elastic Email

Elastic Emailは、永久無料プランと安価な従量課金制で、手頃なSMTP送信サービスを提供しています。永久無料プランでは、1日に最大100通のメールを送信できます。この制限を超えた場合には、使用量に対して支払いを行うことができます。メール1,000通あたり0.09ドルです。

また、プライベートIPアドレスを1日1ドルで購入できるほか、他のいくつかのアドオン(メール添付ファイルなど)も利用できます。

1. APIキーの登録と確認

まず、Elastic Email APIキーにアクセスするために、無料Elastic Emailアカウントの登録を行います。

アカウントを有効にしたら、右上隅にあるユーザー名をクリックし「Settings」を選択します。

次に「API」タブに移動し、迷惑メールの送信をしないことに同意します。同意すると、Elastic Emailの「APIキー作成(Create API Key)」ボタンが表示されます。

Elastic EmailのAPIキー作成
Elastic EmailのAPIキー作成

APIキーに覚えやすい名前を付けて、「権限(Permissions)」レベルについては「プラグイン(Plugin)」を選択します。

APIキーの設定画面
APIキーの設定画面

次に、APIキーが表示されます。次のステップで必要になるため、このウィンドウは開いたままにしてください。Elastic Emailでは、これは1回しか表示されません。

2. 公式プラグインのインストール

WordPressで使用できるように、Elastic EmailはWordPress.orgでElastic Email Senderという名前の公式プラグインを公開しています。

WordPressサイトにプラグインをインストールして有効化後、WordPressダッシュボードの「Elastic Email Sender」タブに移動します。次に、以下の項目を設定します。

  • Select mailer – Elastic Email APIを介してすべてのWordPressメールを送信(「Send all WordPress emails via Elastic Email API」)を選択する
  • Elastic Email API Key – 前のステップで取得したAPIキーを貼り付け
  • Email type – トランザクション(「Transactional」)を選択する
  • From name」と「Email from」 – 送信者の名前とそのメールアドレス

次に「Save Changes」をクリックします。

Elastic EmailのAPIキーをWordPressプラグインに追加
Elastic EmailのAPIキーをWordPressプラグインに追加

その後、完了メッセージが表示されます。

すべてが正常に機能しているかどうか確認するには、「Elastic Email Sender」>「Send test」に移動して、テストメールを送信できます。

Mailgun

Mailgunは、他のツールにあるような永久無料プランを廃止しています。ただし、3か月の試用期間があり、その後の従量課金制が手頃な価格であるため、このようにご紹介しています。それでも、100%永久無料の選択肢をお求めであれば、Mailgunは最初から検討しなくて結構です。

Mailgunでは、簡単なAPIベースの送信サービスが提供されており、WordPressとものの数分で統合できます。

最初の3か月間は、毎月最大5,000通のメールを無料で送信できます。その後は、メール1,000通あたり0.80ドルからの従量課金制を利用できます。

具体的な使い方については、WordPressでMailgunを使用する方法についての詳細ガイドをご覧ください。

まとめ

デフォルトでは、WordPressのメール送信方法には、信頼性と配信性に関する問題が介在します。WordPressサイトのトランザクション関連メールの問題を回避するには、WordPressのデフォルトの機能に依存するのではなく、専用のSMTPサーバーを使用するのが得策でしょう。

ありがたいことに、無料のSMTPサーバーを賢く使えば、1円も費やすことなく、WordPressトランザクション関連メールを安定して利用できます。

以下は、さまざまな選択肢について、知っておくべき重要なポイントです。

  • Gmail SMTP server – 無料のGmailアカウントで24時間あたり最大500通のメールを送信できます。Google Workspaceの料金を支払っている場合は2,000通のメールを送信できます。
  • SendGrid – 1日に100通のメールを無期限で送信できます(最初の1か月については、40,000通のメールを無料で送信可能)。
  • Pepipost – 1日に100通のメールを無期限で送信できます(最初の30日間については、30,000通のメールを無料で送信可能)。
  • Sendinblue – 1日に300通のメールを無期限で送信できます。
  • Mailjet – 1日あたり最大200通のメールを無期限で送信できます。
  • Elastic Email – 1日あたり最大100通のメールを無期限で送信でき、それを超える場合には、割安な従量課金制になります。
  • Mailgun – 毎月5,000通のメールを無料で送信できますが、これは最初の3か月間のみです。その後は、割安な従量課金制になります。

無料で送信制限が最も寛容なのは、GmailのSMTPサーバーです。ただし、Gmailを選ぶと、この中では最も設定に手間がかかります。

より簡単なセットアップであれば、Sendinblue(1日あたり300通のメール)やSendGrid(1日あたり100通のメール)などの他の無料オプションがあります。

Matteo Duò Kinsta

Head of Content at Kinsta and Content Marketing Consultant for WordPress plugin developers. Connect with Matteo on Twitter.