Google アナリティクス 4(GA4)のリリースからしばらく経ちますが、その後定期的に新たな機能が追加されているにもかかわらず、特定の分野においてまだ機能が充実していないと感じる、もしくはその新しいインターフェースの操作を習得する時間が取れていない、という方が多いようです。
Googleのユニバーサルアナリティクス(UA)のプライバシーに関する懸念は日々増しており、GoogleはUAのサービスを終了する予定です。したがって、GA4を使い始めるには今が絶好の機会ということです。
GA4の登場
GoogleがGA4のリリースを最初に発表したのは、2019年7月です(当時はベータ版で利用可能)。その後、2020年10月に公式にリリースされ、すべてのデフォルトツールになりました。
GA4は、あまり多くのマーケターに採用されていませんが、企業のプライバシーに対する意識は高まっており、ユニバーサルアナリティクスのプライバシーへの対処に疑問の声が上がっています。
GoogleがUAをGA4に更新した理由
多くの企業は、10年以上にわたってGoogle アナリティクスのデータに依存し、ユーザーエンゲージメントを測定してオンラインパフォーマンスを把握し、それに基づいて意思決定を行ってきました。
GA4でも同様のデータを取得できますが、Googleは、ユニバーサルアナリティクスとその上に構築されたデータモデルを完全に見直しています。その結果、ユニバーサルアナリティクスからGAへのデータ移行は不可能になりました。
多くのサイト所有者は、長年にわたってデータを収集し、時期ごとのトレンドを追ってきたことから、このニュースはデジタルマーケティング業界に衝撃を与えました。ゼロからのデータ収集は、理想とは程遠いものがあります。
2018年にEU一般データ保護規則(GDPR)が導入されたことで、企業の間でプライバシーを配慮する動きが強くなり、ユーザーデータの扱い方をあらためて見直すことが余儀なくされました。
Googleのユニバーサルアナリティクスは、ユーザーデータを収集する分析ツールの代表例です。そのため、UAを利用するサイトはGDPRの規定を破っていることになるのではないか、という懸念が高まり、近年では大きな注目を集めています。
GA4は、Cookieのない未来を想定したGoogleの答えであり、ユーザーがトラッキングを許可しなくても、企業はAIと機械学習を駆使すれば、ユーザーエンゲージメントを追跡し続けることができるとしています。

Google アナリティクスユーザーへの影響
Googleは、2023年7月1日にユニバーサルアナリティクスのサービスを終了すると発表し、2023年末には過去のデータを閲覧するアクセス権も削除される予定です。
Oh boy…this is going to cause headaches.
Universal Analytics (aka regular GA) is going away Jul 2023.
If you don't switch to GA4 you eventually won't track new hits and you'll lose historical data as well😲https://t.co/vAwVNmBJ8c pic.twitter.com/tDf5YDC1qw
— Dr. Marie Haynes🐧 (@Marie_Haynes) March 16, 2022
2020年10月14日以降にGoogle アナリティクスを使い始めた場合は、すでにGA4のプロパティが使用されている可能性が高いです。それ以前に使い始めた場合には、おそらくユニバーサルアナリティクスのプロパティが使われています。
GA4への移行をすでに準備している場合であっても、ユニバーサルアナリティクスにまだ大きく依存している場合であっても、GA4のアカウントでの過去データの蓄積は必要になります。少なくとも1年分のデータがあれば、レポートを前年と比較することが可能になり、時期ごとのトレンドの測定に役立ちます。
GA4のプライバシー管理
ウェブサイトの進化に伴い、ユーザーもデータプライバシーを意識するようになり、セッションの追跡を拒否するようになりました。Google アナリティクスは、サイト所有者に適切なデータを提供し続けるため、いくつかの大きな変更を加えました。
GA4は懸念される問題のいくつかに対処し、トラッキングされないユーザーがどのようにサイトと通信するかを把握するために、AIを活用してユーザーデータに基づいたモデルが作成されています。
GA4はGDPRに準拠しているのか
GA4はこれまでのバージョンよりもプライバシーを重視しており、さまざまなプライバシー設定を行うことでトラッキングを制限することができます。しかし、Googleは依然としてユーザーデータを米国にあるサーバーに保存しており、Matomoによれば、これはEU一般データ保護規則(GDPR)に違反しています。つまり事実上、EU諸国を拠点とするユーザーからデータを収集するすべてのサイトが、GDPRに準拠していないことになります。
ヨーロッパでは、GDPRのガイドラインに従うため、サイトがGoogle アナリティクスの削除を余儀なくされた事例がすでにいくつかあり、世界で注目を集めています。そのため、多くのサイト所有者がGoogle アナリティクスに代わるツールを検討することに。
実際、SEOの第一人者であるAleyda Solis氏がTwitterで行った投票では、投票したおそよ3分の1のユーザーがGoogle アナリティクスを完全に手放すことを検討しているという結果でした。
Today it was announced that Universal Analytics will stop processing hits on July 1st 2023: What do you plan to do? 👇
— Aleyda Solis 🇺🇦 (@aleyda) March 16, 2022
イタリアのデータ保護局(Garante della privacy)は、GoogleがIPアドレス、ブラウザの詳細、オペレーティングシステム、画面解像度、選択言語、サイト訪問日時などのユーザーデータを米国に不法転送していることを明らかにしました。つまり、サイトがGDPRに抵触することになります。
GA4とUAの主な相違点
Googleは、Google アナリティクスユーザーに対し、より堅牢なデータ収集のアプローチを提示することを目的に、2012年に初めてユニバーサルアナリティクスを導入しました。しかし、このプラットフォームは、今日のウェブを想定していない基盤の上に構築されています。
GA4はユニバーサルアナリティクスを全面的に見直し、複数のデバイスにまたがる完全なユーザーの動きをトラッキングすることに重点を置いて構築されており、PC、モバイル端末、アプリ、タブレット、その他のデバイス間を移動するユーザセッションを追跡することができます。
データモデルの変更点
データモデルは、あるサイト上のユーザーから収集した情報の管理方法をGoogle アナリティクスに指示する際に使用されます。GA4とユニバーサルアナリティクスの最大の違いの1つは、このデータモデルの動作方法にあり、これがGoogleがUAからGA4へユーザーをシームレスに移行できない主な原因になっています。
UAのデータモデルは、セッションとページビューを使用しており、これらは15年以上前、スマートフォンやタブレットまだ主流でなかった時代に開発されたものです。
セッションベースのモデルは、特定の時間枠の中で発生したユーザーインタラクションからデータを収集します。1人のユーザーが1つのセッション内で複数のコンバージョンを引き起こす可能性があるにもかかわらず、UAでは1つのコンバージョンしかカウントされないため、このシステムには常に欠陥がありました。
GA4のデータモデルにはイベントとパラメータが使用されており、クロスプラットフォームのトラッキングを中核に構築されているため、ユーザーが使用するデバイスを切り替えても、より正確なレポートが期待できます。
GA4のトラフィックが異なる理由
ユーザーデータの収集方法が変わり、2つのバージョンのGoogle アナリティクス間でトラフィックデータが一致する可能性は低く、UAからGA4へ簡単に移行する方法がないのはそのためです。直帰率やコンバージョンなど、他の指標についても同じことが言えます。
GA4とUAの機能の比較
GA4には魅力的な機能が追加されていますが、いくつかのUAの機能は搭載されていないことにはお気づきかもしれません。
GA4のコンバージョントラッキング
ユニバーサルアナリティクスでは、イベント、目的地、期間を使ってコンバージョンを設定することができます。例えば、「フォームの送信」というコンバージョンを作成し、訪問者がフォームを送信した際にトリガーされるイベントと関連付けたり、訪問者が決済ページに進んだ時にトリガーされる「決済完了」のコンバージョンを追加したりすることができます。
コンバージョンのカウント方法には制限があり、各目標に対して、1セッションにつき1コンバージョンしか記録されません。つまり、ユーザーが1つのセッションで複数回フォームを送信しても、UAのコンバージョントラッキングでは、1回のコンバージョンとみなされます。また、UAでは、無料版で追加できるコンバージョンの最大数は20に制限されています。
一方、GA4はこの設定自体を廃止し、コンバージョンをトラッキングし、追加できるコンバージョンの最大数が30になっています。GA4のコンバージョンは、ページビュー、スクロール、アウトバウンドクリック、サイト内検索、動画エンゲージメント、ファイルダウンロードを基にしたイベントベースのトラッキングのみで作成されます。
GA4でコンバージョントラッキングを設定するには、特定のイベントとコンバージョンを紐付けるだけでOKです。
また、1つのセッションで1人のユーザーから何件のコンバージョンが発生したかにかかわらず、すべてのコンバージョンイベントがカウントされます。そのため、GA4のコンバージョンデータをUAのものと比較した場合、多少の不一致が生じる場合があります。
GA4のコンバージョン追加方法
まず、左メニューの「設定」>「全てのイベント」に進み、コンバージョンとしてトラッキングしたいイベントを全て選択し、「コンバージョンとしてマークを付ける」を有効にします。

次に、「コンバージョン」をクリックして、追加したコンバージョンの一覧を表示します。
UAのコンバージョンと同様、GA4のコンバージョンは作成時から追跡されるため、履歴データに新たなコンバージョンが表示されることはありません。
GA4で独自のコンバージョンを作成する方法
GA4で独自のコンバージョンを作成するには、「イベントを作成」を選択するか、「イベントを変更」を選択して既存のイベントを編集します。この際には、正しいイベント名を入力するようにご注意ください(アルファベットの大文字・小文字の区別など)。保存したら、作成したイベントをコンバージョンとしてマークします。
カスタムイベントの設定については、Googleのヘルプをご覧ください。
GA4のコンバージョン率
コンバージョンイベントのコンバージョン率は、ユーザーコンバージョン率(コンバージョンイベントを発生させたユーザーの割合)と、セッションコンバージョン率(コンバージョンイベントを発生させたセッションの割合)で把握することができます。
このデータは、コンバージョンイベントのパフォーマンスを調べるのに役立ち、コンバージョン率の最適化に有用です。
GA4のECサイトのトラッキング
GA4の収益化レポートでは、サイトからどれだけ収益が発生したかが追跡され、サイトのどの部分が最も優れたパフォーマンスを発揮したかも併せて確認できます。収益化レポートを確認するには、左側のナビゲーションから「レポート」>「収益化」をクリックします。
「収益化の概要」には、サイトとアプリ全体の収益パフォーマンスの概要が表示されます。
「eコマース購入数」には、特定の商品や商品とのインタラクションから発生した収益に関連した詳細データが確認できます。
サイトやアプリ、ECイベントのトラッキング設定の詳細については、各リンクからご覧ください。
GA4のレポート
GA4には、サイトやアプリのトラッキングに使用できる多くのレポートが事前に用意されています。
レポート機能のユーザーインターフェース
GA4 のレポートは左メニューの各セクションに表示されますが、トップページ「ホーム」画面のスナップショットレポートでも確認することができます。各レポートカードにあるリンクをクリックすると、スナップショットレポートを拡大することができます。
UAと同様に、GA4の各レポートセクションには、いくつかの主要なレポートを含む概要画面があります。この画面はお好みで編集することが可能なため、利用者にとって最も重要な指標とディメンションに焦点を当てたレポートを作成することができます。
さらに、デフォルトのデータと比較するフィルタを適用すると、比較の機能を追加することもできます。これにより、チャートに系列が追加され、異なるセグメントの時系列での傾向を簡単に比べることが可能になります。各比較には、1つ以上のフィルター(国、デバイス、オペレーティングシステムなど)を加えることができます。
レポートの保存
GA4には「カスタムレポート」のタブがないことにお気づきでしょうか。GA4で独自のレポートを作成するには、左のメニューから「探索」画面に移動し、新しいデータ探索を開始する必要があります。「空白」を選択してゼロから新しいレポートを作成するか、既に用意されているテンプレートを使用することもできます。
ランディングページのレポート作成方法
特定のランディングページへの訪問を時系列で表示するレポートは既によく知られています。
GA4のデフォルトの管理画面に、ランディングページのレポートはありませんが、簡単に設定可能です。
- 左メニューから「探索」>「空白」をクリックして、新しいデータの探索を開始。
- レポートに関連する名前(ランディングページ・レポートなど)を付け、任意の期間を設定。
- 「ディメンション」をクリックし、「ランディングページ」を検索。チェックボックスを選択したら、「インポート」ボタンをクリック。
- 「指標」をクリックし、レポートに加えたい指標を選択(「ユーザーの合計数」、「直帰率」、「コンバージョン」、「合計収益」など)。
- 追加したディメンションと指標をそれぞれダブルクリックして、レポートに移動。
- ランディングページをフィルタリングして特定のページまたはページのグループを表示する場合は、「タブ設定」の下にスクロールし、「フィルタ」をクリックして、フィルタリングするディメンションまたは指標を選択(例えば、全ブログ投稿を表示するには、「ランディングページ」を「blog/を含む」に設定)。
「Visualization(可視化)」を選択することで、レポートの種類(表、ドーナツチャート、折れ線グラフなど)を選択することができます。

複数の情報(表や折れ線グラフなど)を追加したい場合は、最初のフォームを複製し、複製されたレポートのビジュアライゼーションを切り替えることができます。

次に、タイトルをダブルクリック、編集して、関連するタイトルをつけることができます。
[cta]
ビューとデータストリームの比較
ユニバーサルアナリティクスでは、ビューにより、好みの設定を加えることで、プロパティのサブセットを作成することができました。GA4では、ビューはデータストリームに置き換わっています。
GA4のデータストリームとは
データストリームは、ユニバーサルアナリティクスにおけるビューに対する代替案です。Googleによると、データストリームとは、「ウェブサイトやアプリからAnalyticsへのデータの流れ」とのこと。データストリームは3つのタイプに分類されます。
- Web (ウェブサイト)
- iOS (iOSアプリ用)
- Android (Androidアプリ用)
一般的なユニバーサルアナリティクスの設定として、すべてのデータに対して、フィルタが適用されていない「アンフィルタードビュー」(例:内部トラフィックを除外するIPフィルタやスパムに関連するパターンを除外するスパムフィルタ)、フィルタをテストして予想外の結果が出ないことを確認する「テストビュー」、すべてのフィルタを適用して意図した追跡を実施する「マスタービュー」が挙げられます。
GA4には、複数のビューを作成する機能はありませんが、代わりに複数のデータストリームを作成することができます。
データストリームの設定方法
データストリームを追加するには、左メニューの一番下にある「管理」をクリックします。まず、更新したいアカウントとプロパティを選択し、プロパティ欄から「データストリーム」をクリックし、「ストリームを追加」で「iOSアプリ」、「Androidアプリ」、「ウェブ」のいずれかを選択します。
ウェブサイトのデータストリームを追加するには、ウェブサイトのURL(ドメインです─例:domain.com)を入力し、ストリーム名(例えば「Kinstaッウェブストリーム」など)を設定します。
デフォルトで「拡張計測機能」が選択されており、ページビューやその他のイベントが自動的に収集されます。トグルをクリックして、これを無効にすることもできます(後かの変更も可能です)。
Googleによると、複数のウェブストリームを追加すると矛盾が生じる可能性があるため、ほとんどの場合、各タイプ(ウェブ/アプリ)に対して1つのデータストリームを設定することが推奨されているとのことです。これについては、GoogleのGA4アカウントの構造化に関する説明をご覧ください。
新しくなったGA4プロパティでのデータ表示のためには、アナリティクスタグをサイトに埋め込む必要があります。WordPressサイトにGA4タグを追加する方法については、こちらのページをご参照ください。
GA4でサブドメインをトラッキングする
「gtag.js」スニペットの主な利点の1つとして、可能な限り高いドメインレベルでCookieを設定し、追加の設定なしですべてのサブドメインにわたってユーザーを追跡することができます。
GA4 の UTM トラッキング
GoogleはほとんどのUTMトラッキングパラメータをサポートしており、GA4でキャンペーンをトラッキングするためにこれを利用することができます。集客レポートから確認可能です。
GA4検索ボックス
GA4の検索バーを使えば、検索に基づいたレポートを即座に表示できます。自動提案機能により、リアルタイムで関連する項目が表示されるので、時間を節約しながら、簡単にレポートを見つけることができます。
GA4の検索ボックスは質問形式での入力にも対応。「先週のコンバージョン数は?」といった質問も可能です。
また、GA4の検索機能はGoogleのサポートドキュメントと紐付いているので、GA4アカウントのセットアップに関する疑問がある時にも非常に便利です。
GA4への移行方法
GA4へ切り替える準備はできましたか?ユニバーサルアナリティクスの利用を停止する前に、すべての履歴データをエクスポートすることをお忘れ無く。
ユニバーサルアナリティクスから履歴データをダウンロードする方法
新しいプラットフォームで以前とは違うデータモデルが使用されているため、Googleはすでに、ユニバーサルアナリティクスからGA4へのデータ移行が不可能である点を強調しています(上記で簡単に説明しましたが、Googleはこちらのドキュメントで詳細に説明しています)。とは言え、ユニバーサルアナリティクスから過去のデータをダウンロードすることは可能です。
データをエクスポートするには、Googleアナリティクスでダウンロードしたいレポートを開きます。例えば、「集客」>「すべてのトラフィック」>「チャンネル」です。適用したいフィルタとセグメントを選択し、右上のメニューアイコンから「エクスポート」をクリックします。PDF、Googleシート、Excelファイル、CSVのいずれかの形式でダウンロードできます。
貴重なデータを保存するのに便利なものですが、エクスポート機能には制限があります。
- 現在、一度に適用できるディメンションは2つだけ
- 行の上限は5000
- データはサンプリングされることがある(左上の緑色のチェックマークは、データがサンプリングされていないことを意味する)
SEJは、データをダウンロードするその他の方法をいくつか紹介しています。
GA4への移行
Googleは、目標をGA4に移行する術をいくつか用意していますが、アカウントの設定に関しては、ゼロから始める必要があります。
既存のUAトラッキングコードを使用してGA4プロパティを作成する方法
すでにユニバーサルアナリティクスで「gtag.js」を使用している場合、サイトタグを使用して、簡単にプロパティを新しいGA4アカウントに紐付け、トラッキングタグ設定にかかる手間を削減することができます。
接続サイトタグの追加方法
- 左メニューの一番下にある「管理」をクリックし、アカウントとプロパティを選択
- プロパティの下にある「データストリーム」をクリック
- 「ウェブ」タブをクリックし、「ウェブデータストリーム」をクリック
- 「Googleタグ」のセクションにある「接続済みのサイトタグを管理する」をクリック
- 「接続済みのタグ」で、追加したいUAプロパティのトラッキングIDを入力(※UAアカウント「管理」セクションの「プロパティ」>「トラッキング情報」>「トラッキングコード」で確認できます)
- 名前を付ける(例:[サイト名] UA ID)
- 「接続」をクリック
GA4 設定アシスタント
GA4 設定アシスタントを使用して、新しいGA4プロパティを作成し、既存のユニバーサルアナリティクスプロパティと並行して管理することができます。つまり、ユニバーサルアナリティクスのプロパティにもアクセスすることができるということです(あくまでも今のところ)。
GA4 設定アシスタントによって、新しいプロパティに履歴データは追加されません。ですので、早く始めれば始めるほど、データ収集の観点からは有利になります。
GA4 設定アシスタントにより、ユニバーサルアナリティクスを使用しているサイトのGA4プロパティを作成する方法について、詳しくはGoogleのこちらの解説をご覧ください。
GA4目標移行ツール
GA4では、ユニバーサルアナリティクスからGA4へ目標を自動で移行する機能(目標移行ツール)もあります。これを利用するには、アカウントの役割を「編集者」に設定する必要があります。
GA4 のプロパティを開き、「管理」をクリックします。「プロパティ」の列から「設定アシスタント」をクリックし、「リンクしたユニバーサル アナリティクス プロパティから既存の目標をインポートする」に移動し、「利用を開始」をクリックします。これで、GA4プロパティに移行する目標を選択できます。
また、GA4プロパティの「設定」>「コンバージョン」の「コンバージョン イベント」テーブルで、新しいコンバージョンイベントを見つけることができます。移行が完了するまで、最大で24時間かかる場合があります。
これについては、Googleのドキュメントで詳しく説明されています。
GA4ディメンションと指標
多くのディメンションと指標はGA4の設定時に自動で入力されますが、中には有効化前に追加の設定が必要になるものもあります。
ユーザー
ユニバーサルアナリティクスには、2つのユーザー指標があります。「合計ユーザー数」は、選択した日付範囲内に少なくとも1つのセッションを開始したユーザーで、「新規ユーザー」は、選択した日付範囲内に初めて訪問したユーザーです。
Googleアナリティクス4には、3つのユーザー指標があります。「合計ユーザー数」、「新規ユーザー」、「アクティブ ユーザー」です。
アクティブ ユーザーは、GA4で使用される主要なユーザー指標であり、ウェブサイトやアプリケーションを訪問したユーザー数で構成されます。エンゲージメントセッションを行ったユーザーがいたとき、アナリティクスが以下のデータを収集したときに、アクティブ ユーザーが認識されます。
- ウェブサイトの「first_visit」イベントまたは「engagement_time_msec」パラメータ
- Androidアプリの「first_open」イベントまたは「engagement_time_msec」パラメータ
- iOSアプリの「first_open」イベントまたは「user_engagement」イベント
ユニバーサルアナリティクスのほとんどのレポートでは、「合計ユーザー数」に基づく「ユーザー」が使用されています。GA4にも「ユーザー」がありますが、これは「アクティブ ユーザー」に基づくもので、計算方法が異なるため、2つの指標を比較すると混乱を招く可能性があります。
GA4での比較可能な指標として、「探索」を使用して「合計ユーザー数」を表示することができます。
エンゲージメント率
エンゲージメント率は、エンゲージメントを伴うセッションの割合を意味し、10秒以上継続したセッション、コンバージョンイベントがあったセッション、または2ページビュー以上またはスクリーンビューがあったセッションの数によって計算されます。
直帰率
GA4の直帰率はエンゲージメントがなかったセッションの割合ですので、エンゲージメント率の逆になります。ユニバーサルアナリティクスとは計算方法が異なるため、両者を比較した場合、結果が一致することはまずないでしょう。
UAでは、ユーザーがブログ記事を10分ほど読んで、何のイベントも発生させずに離脱した場合、直帰としてカウントされていました。一方、GA4では、ページに10秒以上滞在したユーザーは直帰とはみなされません。こちらの方がずっと便利です。
GA4トレーニングプログラム
GA4の新機能の使い方を学びながら、業界で通用する認定証を取得したい方には、Google Analytics 4のトレーニングプログラムをおすすめします。
Today, we're launching the Google Analytics 4 training program and certification on Skillshop.
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— Google Analytics (@googleanalytics) August 16, 2022
まとめ
GA4への移行を先延ばしにしている方、今が切り替えのチャンスです。GA4の使い方を理解するのに膨大な時間を投入できなくとも問題ありません。両方のバージョンを並行して使いながら、UAのサービス停止まで、おなじみのUA形式でレポートが確認できます。
GA4への移行が早ければ早いほど、Googleアナリティクスの今後の仕様に親しんでおくことができるでしょう。
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