WordPressサイトに最適なサーバーを見つけることで間違いなく、サイトの高速化SEO面での成果アップ(検索結果上位表示)が見込めます。しかし、他にも、製品ページやブログ記事にどのようなキーワードを設定するか、画像ファイルのサイズ、コンテンツが読みやすいかどうかなど、多くのことを検討しなければなりません。WordPress SEOプラグインを使えば、この作業を簡単に行うことができます。

さらに、統計データ、キーワード検索結果表示順位、被リンク情報を確認できるサードパーティ製SEOツールもあります。

経験豊富なウェブサイト所有者であってもSEOには手を焼くものです。成長可能性のある記事やページを見極めたり、リンク切れを修正したり、サイト構造を再編成したり、SEO監査を行ったりすることは、容易ではありません。しかし、適切なツールと必要な知識さえ身につければ、検索エンジンを味方につけられるはずです。

それでは早速具体的に見ていきましょう。

SEOプラグインとは

SEOには様々な要素が含まれます。キーワードの調査、コンテンツの最適化、リンクの追加などなど。一般的に、検索結果表示順位アップにつながるページ最適化関連のプラグインは、全てSEOプラグインの一種だと言えるでしょう。

SEOプラグインの中には、Yoast SEO(Kinstaでも使用)など、検索エンジン向けにコンテンツ改善を手助けしてくれるものもあります。例えば、キーワードを使いすぎないようにしたり、コンテンツを読みやすくするためのヒントを与えてくれたりします。

「Yoast SEO」プラグイン
「Yoast SEO」プラグイン

WordPress SEOプラグインを使用したからと言って、必ずコンテンツが検索エンジンで上位に表示されるわけではありません。しかし、検索エンジン向けにコンテンツを最適化する方法がわからない場合は、まずはこれらのツールを使用してみるといいでしょう。

WordPressのSEOプラグインを使うと、サイト閲覧者やトラフィックソースについてより深く理解することができます。この貴重な情報を活用し、コンテンツ戦略の改善やエンゲージメントの向上に役立てることができます。

WordPressにSEOプラグインは必要か

投稿やページの最適化に必ずしもWordPressのSEOプラグインを使う必要はありません。SEOの基本を熟知し、アルゴリズムの最新の変更に対応していれば、プラグインを使わなくても適切な成果を得ることができます。

多くの場合、SEOプラグインは、コンテンツを検索エンジンに好ましい形へ改善するための「ガイド」の役割を果たします。しかし、実際の作業はご自身で行う必要があります。

WordPressには、SEOに対応したコンテンツを作成するために必要な機能がすべて用意されています。コンテンツ管理システム(CMS)では、タイトル、メタディスクリプション、見出し、altテキスト、タグの追加、URLのカスタマイズなど、さまざまな機能が利用可能です。

これらの細かな作業の一つ一つが、SEOに結びついています。プラグインがなくても基本的なSEO作業をこまめに実施できるようであれば、それはそれで問題ありません。

SEOプラグイン以外にも、キーワード調査や競合他社の分析に使えるユニークなツールはたくさんあります。これらのツールは、自社のページの検索結果表示順位が下がってしまった原因を把握し、改善点を見出すのに便利です。

おすすめのWordPress SEOプラグイン(2024年版)

まずは、WordPress用のSEOプラグインからご紹介します。使いやすくインストールが簡単なものが多く、さまざまな機能を持つものから選べるからです。ページや投稿のエディタにSEOの予測や推奨事項を表示する非常に優れたプラグインもあれば、機能が限定的なものもあります。それでも、リンク切れをチェックしたり、画像のファイルサイズを最小化したりといった便利な機能が利用できます。

おすすめのプラグインは上記の通りですが、この後それぞれの機能を詳しく解説しますので、是非一通り目を通してみて下さい。

1. Yoast SEO

Yoast SEOはWordPress SEOプラグインの王者として君臨しています。Kinstaでも使用しています。この記事を執筆している時点で16,700件という驚異的な件数の5つ星評価を得ています。便利な機能アップデート、美しいインターフェース、ブログ記事や製品ページをより魅力的に見せる使いやすい機能でWordPressユーザーを魅了し続けています。

WordPressプラグイン「Yoast SEO」
WordPressプラグイン「Yoast SEO」

さらに、Yoast SEOには公式ウェブサイトがあり、有料サポート、活発なフォーラムのコミュニティ、SEOについて詳しく学べる有益なブログ、初心者/中級者/上級者向けのSEO講座が用意されています。

このサイトから、Yoast SEO premiumをダウンロードすることも可能です。Yoast SEO premiumでは、ページ内の5つのキーワードに対するキーワード最適化、TwitterやFacebookでの表示のプレビュー、サイト内の別のページに移動できる内部リンクの提案など、より高度な機能が利用できます。これらは有料版機能のごく一部に過ぎません。

有料版は、1サイトあたり89ドルと、大変お手頃です。それでも予算が厳しい方は無料版を利用するといいでしょう。無料版でも、大半のSEOのWordPressプラグインよりも断然優れています。

Yoast SEOが選ばれる訳

  • キーワードを入力すると、それに対してページや投稿がどの程度最適化されているかを分析。
  • Googleの検索エンジンの結果がどのように表示されるのかを正確に確認できる。メタディスクリプションやタイトルを調整して、より魅力的に、キーワード豊富にできる。
  • 全てのページの読みやすさのチェックが行われ、段落の分割や、番号付きの箇条書きやヘッダーなどの追加が必要かどうか分かる。
  • ページや記事に重複したコンテンツがあるかどうかを検出。
  • 最高のリソースとサポートを提供。
  • 2週間ごとに更新される。
  • 有料版では、リダイレクト管理、無料サポート、コンテンツインサイト、広告なしバックエンドが利用可能。

KinstaYoast SEOを公式に推奨しており、新規WordPressサイト追加の際には、プラグインの自動インストーラもご用意しています。

Yoast SEOについてもっと詳しく知りたい方は、WordPressでのYoast SEOの使い方もご覧ください。

KinstaのYoast SEO自動インストール機能
KinstaのYoast SEO自動インストール機能

2. The SEO Framework

The SEO Frameworkは、広告やアップセルのない、高速で軽量なWordPress用SEOプラグインをお探しの方にぴったりのプラグインです。必要のない余分な機能を削ぎ落としており、サイトの速度を維持しつつ、ややこしいSEOに割く時間の削減をしたい人に最適です。おそらくYoastに代わる最も有力なプラグインでしょう。SEO評価が視覚的に確認でき、ターゲットキーワード選定のための柔軟な機能(類義語や同義語など)が利用できるのが特徴です。

WordPressプラグイン「The SEO Framework」
WordPressプラグイン「The SEO Framework」

SEO設定画面にはいくつかのタブがあり、そのうちの一つでは投稿が検索エンジン向けにどの程度最適化されているかを色の目盛りで表示します。これを見れば、Yoastのやや煩雑な画面よりも明確に、SEOに力を入れるべき箇所が一目で分かります。

お察しのとおり、インターフェースは初心者向けです。上級者向けにはAPIも用意されています。このプラグインは当初、WPMUDEVコミュニティ内のプロジェクトとして始動しましたが、今では無料で一般公開されています。The SEO Frameworkは、包括的なプラグインですが、拡張機能を利用すると、より高度な機能が追加されます。

その一部をご紹介します。

  • ローカルSEO
  • AMPの統合
  • 記事の強化
  • SEOとアップタイムの監視
  • シークレットモード
  • リダイレクト
  • スパム対策のコメントキャッシュ

SEO Frameworkが選ばれる訳

  • 完全無料。Yoastと同等の機能のほとんどを備えており、拡張機能や有料の機能の購入は任意。
  • 視覚的な色の目盛りで、投稿がGoogleの検索エンジン向けに最適化されているかどうか一目で分かる。
  • ローカルビジネス情報を表示する必要がある企業のためのローカルSEO拡張機能。
  • コメントスパム拡張機能があり、専用のプラグインは不要。
  • 大半のSEO設定は予め設定済みのため、インストールした後何もいじらずに使用できる。
  • 他のプラグインではフォーカスキーワードを設定するのに対し、The SEO Frameworkはフォーカステーマを設定するため、より自然なライティングが可能(Google検索では同義語は同じものと見なされる)。

3. SEOPress

SEOPressは、広告なしの無料版/有料版から成るWordPress用SEOプラグインです。無料版でも、広告は一切表示されません。シンプル、高速、かつ便利で、記事、固定ページ、投稿タイプ、用語のタイトルとメタディスクリプションのすべてを管理できます。

プラグイン「SEOPress」
プラグイン「SEOPress」

XMLとHTMLサイトマップの作成、Googleアナリティクスによる訪問者の追跡(RGPD対応)、SNSでのコンテンツ共有に関わるタグ(オープングラフおよびTwitterカードs)の最適化などを行うことができます。また、無料版では、ウェブ管理者がより良い記事を書くためのコンテンツ分析機能も搭載しています。開発者の方は、75以上のフックを使用して、プラグインを自由に設定することができます。

有料版では、以下のような、さらに高度な機能が利用できます。

  • ローカルビジネスSEO
  • SEOとアクセシビリティを考慮したパンくずリスト
  • WooCommerceとEasy Digital Downloadsの最適化
  • 動画とGoogleニュースのXMLサイトマップ
  • Google構造化データの種類(org)(商品、記事、イベント、ローカルビジネス、レシピ、クチコミ、FAQ、コース、動画)
  • Majesticとの統合による被リンク(サードパーティAPI)
  • Google Page Speed v5との統合による迅速なページ品質チェック
  • リダイレクトと404の監視
  • WordPressダッシュボード内で確認できるGoogleアナリティクスのデータ

SEOPressが選ばれる訳

  • 広告なし。編集用のメタボックスにもSEOPressの会社名が一切表示されない。管理バーも同様。
  • Googleアナリティクスのサイト追跡機能を簡単に有効にできる。特定の権限のユーザーの追跡除外、カスタムディメンションの設定、リマーケティング、デモグラフィック、インタレストレポートの有効化、PDF/DOCX/XLSXのダウンロードの追跡、IP匿名化、クロスドメイントラッキングなど。
  • TwitterのメタタグやFacebookのオープングラフデータを素早く簡単に取得できる。

4. Rank Math

Rank Mathは、WordPressサイトのためのオールインワンSEOプラグインです。ページ内SEOを細かに管理するために必要なものがすべて揃っています。WordPressサイトで必要な複数のSEOプラグインの機能が、軽量で管理しやすい1つのプラグインにまとめられています。

WordPressプラグイン「Rank Math SEO」
WordPressプラグイン「Rank Math SEO」

Rank Mathでは、投稿、ページ、商品、その他のタクソノミーのページ内SEOを管理することができます。また、各タクソノミー全体の、または個々の投稿や固定ページの「noindex/nofollow/noarchive」メタタグを管理できます。

Google Search Consoleと密に連携し、WordPressの管理画面上で必要な情報を得ることができます。どのようなキーワードで検索結果に表示されているか、サイトの検索インプレッション数はどれくらいか、Googleの特定したサイトエラーの内容などが一目でわかります。

また、Rank Mathは、404モニター、リダイレクト、リッチスニペット、ローカルSEO、XMLサイトマップ、自動画像SEO、サイト内リンク推奨などの機能も備えています。

Rank Mathが選ばれる訳

  • SEOに関するあらゆるニーズに対応するワンストップのプラグイン。
  • 各記事/ページ/製品に対して、40の要素に基づくSEO分析が行われる。
  • インターフェースは非常にすっきりしていて、設定もわかりやすい。
  • 画像にaltタグやtitleタグを自動で追加することが可能。
  • 404追跡機能があり、エラーが発生している箇所が分かる。
  • リダイレクトモジュールにより、404エラー画面からサイト内の別のページへリダイレクトできる。
  • XMLサイトマップモジュールを備えており、記事に変更を加えると自動的に検索エンジンにインデックスされる。
  • リッチスニペットにも対応しており、記事、商品、レシピ、イベント、動画、ローカルビジネスなど、6種類のスニペットから選択できる。
  • パンくずリストも備えているため、専用のプラグインは不要。
  • オープングラフとTwitterカードにも対応。

5. SEO Squirrly

SEO Squirrlyは、SEOに詳しくない人を対象としたプラグインで、複雑な要素を省いた完全なSEOパッケージを提供しています。SEO Squirrlyでは、これまでご紹介したプラグインとは異なる方法でSEOの推奨事項が提案されます。まず、記事のトピックを入力します。推奨のキーワードが入力され、コンテンツを書いていくうちに、一連の緑色のハイライトがリアルタイムで表示されます。まるで、専門家が執筆中に耳元で囁いてくれているような感覚です。

WordPressプラグイン「SEO Squirrly」
WordPressプラグイン「SEO Squirrly」

SEO Squirrlyが選ばれる訳

  • 記事を書きながらキーワードの最適化が行われる。記事を保存してからでないと推奨事項や結果が分からないYoastよりも分かりやすい。
  • 別のWordPress用SEOプラグインから乗り換える場合、以前の設定を維持できる。
  • 競合サイトを分析し、検索結果表示順位を改善する方法を調べる機能がある。
  • コンテンツレポートを同僚などに送ることが可能。例えば、ライターにSEOを改善して欲しい場合、記事の執筆後にレポートを送ることができる。
  • 毎週の推移を確認できるほか、トピックに関する最近のツイートを表示する機能も。コンテンツ改善のヒントになる。

ページや記事の中にキーワードをたくさん取り入れるだけがSEOではありません。また、読みやすいコンテンツを作るだけでも不十分です。競合サイトに差をつける方法のひとつとして、サイト内のリンク切れを解消することが挙げられます。リンク切れ(404エラーにつながるリンク)が発生すると、Googleに好ましくないユーザー体験と判断されてしまいます。当然、空白ページに遭遇することを好む訪問者などいません。

問題は、すべてのコンテンツを調べ、リンク切れを全て発見するには、何時間も何日もかかってしまうということです。そこで、Broken Link Checkerの出番です。

WordPressプラグイン「Broken Link Checker WordPress」
WordPressプラグイン「Broken Link Checker WordPress」

投稿や固定ページをスキャンして、あなたに代わって面倒な作業をしてくれる優れたプラグインです。すべてのリンク切れがほんの数分で明らかになります。問題のあるリンクが一覧で表示されるので、完全に削除したり、別のリンク先に変更したりすることができます。プラグインが有効化されている限り、サイト内を検索し続け、リンク切れを通知してくれます。

リンクが修正されると一覧の表示は消え、Googleにも、「サイトがよく管理されている」と見なされるでしょう。

重要)プラグインは常時スキャンをし続けるため、有効にして一括でリンクを修正したら、再び無効にすることをお勧めします。そうすることで、サイトのパフォーマンスへの悪影響を防げます🚀

Broken Link Checkerが選ばれる訳

  • リンク切れを修正するために記事やページへ移動する必要がない。メイン画面からすべてのリンクの修正が行える。
  • リンクを検索・フィルタリングする機能がある。
  • 投稿やページのリンク切れだけでなく、コメントやカスタムフィールドなどのスキャンも可能。
  • 表示できない画像やリダイレクトも検出される。基本的に、訪問者を混乱させたり、Googleの評価を下げたりする可能性のあるものはすべて検出される。
  • 検索エンジンがサイトのリンク切れを検出するのを防ぐ機能もある。

7. Rel NoFollow Checkbox

他のページやサイトにリンクを貼る際には、Googleがそれをチェックしていることを意識することが重要です。検索エンジンは、サイトからのリンクと、サイトへの被リンクの質をチェックしています。スパムサイトへのリンクがたくさんあると、Googleはそれを誘導的で訪問者にとって有益でないものとみなします。このプラグインは、アフィリエイトリンクをお持ちの方に最適です。

リンクが検索結果表示順位に悪影響を与えないようにする方法の一つは、すべての外部リンクに「rel nofollow」属性を追加すること。こうすることで、リンクが悪影響を与えなくなります。検索結果表示順位改善のためにリンクを貼る広告主を追い払う効果があります。

とは言え、コンテンツ内のすべてのリンクに「rel nofollow」タグを追加するのは面倒です。しかし、Rel NoFollow Checkboxプラグインを使えば、WordPressでリンクを作成する際に、専用のチェックボックスが追加されます。

プラグイン「Rel Nofollow Checkbox WordPress」
プラグイン「Rel Nofollow Checkbox WordPress」

「リンクを新しいウィンドウ/タブで開く」のチェックボックスの下に、「rel nofollow」のオプションが表示され、HTMLを編集する手間が省けます。

Rel Nofollow Checkboxが選ばれる訳

  • 軽量なので、サイトのスピードを維持できる。
  • 膨大な時間をかけてHTMLを調べ、リンクを見つけてコードを追加したりしなくても、SEOを改善できる。
  • コードが記述できない人も作業を簡素化できる。
  • アフィリエイターに最適。
  • インストールはあっという間に完了。設定も不要。
  • ライターが書いたゲスト投稿や記事内で、特定の商品や企業を勝手に売り込もうとしていないかどうか容易に確認できる。

また、アフィリエイトをされている方は、リンクにnofollow属性を自動的に追加できる、Pretty Linksなどの無料のリンク短縮プラグインの利用もご検討下さい。

8. All in One Schema Rich Snippets

リッチスニペットは、星による評価や画像などの視覚的な検索要素で通常の検索結果との差別化をすることで、ユーザーの注意を引くことができます。リッチスニペットは、ECサイトの商品ページの検索結果やブログ記事のレビューによく使われます。Googleがリッチスニペットを高く評価しているのは、それほど邪魔にならず、かつユーザーに貴重な情報を提供できるからです。

WordPressにはリッチスニペットを適用する機能が組み込まれていませんが、All in One Schema Rich Snippetsを使用することで、それが可能になります。

WordPressプラグイン「All In One Schema Rich Snippets」
WordPressプラグイン「All In One Schema Rich Snippets」

このプラグインを使えば、検索エンジンの検索結果は最も重要な要素だけに絞られます。さらに、ユーザーには写真や星による評価、作者のアバターなどが表示されます。

All in One Schema Rich Snippetsが選ばれる訳

  • Google検索で、Googleにも閲覧者にも好まれる、より視覚的な構造の結果が表示される。
  • イベント、レビュー、人物、商品、レシピ、動画など、複数の種類のコンテンツに対応。例えば、レシピには、星による評価、レビューの数、料理の写真などが表示される。
  • 検索結果の情報が適切にまとめられるため、Facebookでの共有が容易。

サイトにレビューを掲載しておらず、より軽量なプラグインをお探しの場合は、無料のプラグイン、Schemaをご検討下さい。

9. WordLift

WordLiftは、AIを使った高度なSEOを実現する、コンテンツの編集者やマーケター用のWordPressプラグインです。このプラグインでは構造化データのマークアップを自動化でき、コンテンツの整理が容易になります。その上、内部リンク、レコメンドウィジェット、セマンティッリッチなメタデータを追加することで、コンテンツが検索されやすくなります。プランは月額59ユーロ(65ドル)から。

WordPressプラグイン「WordLift」
WordPressプラグイン「WordLift」

このプラグインを活用することで、検索クローラーやチャットボット、パーソナルデジタルアシスタント(Googleアシスタント、Siri、Alexaなど)がサイトのトラフィックを詳しく把握できるようになります。つまり、記事やページを「機械が理解しやすいコンテンツに変える」ということです。

WordLiftが選ばれる訳

  • 自然言語処理とナレッジグラフを用いて、構造化リンクのマークアップを自動化。
  • WooRankのテクノロジーにより、コンテンツのパフォーマンスを追跡し、サイト最適化の適切なアドバイスを提供。
  • Googleアナリティクスとの連携。
  • Airbnb、Amazon Audible、Greenpeace、Merck Group、TheNextWebなどもこのプラグインを使用している。

10. Redirection

リダイレクトは現代のSEOには欠かせない要素です。存在しないページから別のURLに訪問者をリダイレクトしたい場合は、301リダイレクトを実装する必要があります。301リダイレクトにより、検索エンジンに古いURLは無視して、新しいURLに着目するよう知らせることができます。

プラグイン「Redirection」
プラグイン「Redirection」

Redirection は、シンプルなURL管理機能により301リダイレクトを実装することができるプラグインです。プラグインを使用しない場合、リダイレクトを実装するには、.htaccessファイルを開き、新たなリダイレクトを設定するたびに手動でエントリを追加する、という煩雑な作業が必要です。

また、このプラグインでは「条件付き」リダイレクトを設定できます。つまり、訪問者のログインの状態や使用しているブラウザ、IPアドレスなどの条件に応じたリダイレクトを実装することができるのです。この条件付きリダイレクトの最大の特徴は、404エラーの場合の自動リダイレクトを簡単に設定できることです。

Redirectionが選ばれる訳

  • 手動で作業をすることなく、簡単に301リダイレクトを設定できる。
  • ログイン状態、ページの種類、IPアドレスなどの指標に応じた条件付きリダイレクトが設定可能。
  • サイトで発生したすべてのリダイレクトを記録。
  • WordPressから404エラーを追跡可能。
  • サイトのパーマリンク構造を変更することも可能。

11. Slim SEO

多くのWordPressのSEOプラグインは、設定や機能がありすぎてその全ての使い方を覚えるのが大変です。これは必ずしも悪いことではありませんが、設定にあまり時間をかけなくて済むツールを使いたいという方もいるでしょう。

Slim SEO
Slim SEO

Slim SEOの一番の売りは、メタタグやサイトマップの自動生成、構造化データの追加、リダイレクトの作成ができることです。また、オープングラフメタタグの設定や、SNSでのコンテンツの表示方法の設定も可能です。

さらに、Slim SEOを使って、ヘッダーやフッターにカスタムコードを追加することもできます。これは、Googleアナリティクスなどのツールやその他のトラッキングコードを統合する際に便利です。

Yoast SEOやRankmathなどのプラグインと比べると、Slim SEOにはページ分析機能がありません。しかし、自分の知識をもとに最適化の作業を行いたいという方にとっては有力な候補となるでしょう。

Slim SEOが選ばれる訳

  • メタタグやサイトマップの自動生成、投稿やページへの構造化データの追加が可能。
  • 著者ページへのリダイレクトの設定が可能。
  • コンテンツをSNSで共有する際に、修正することが可能。
  • 設定は簡単で、デフォルトの設定もほぼ変更の必要なし。

12. Internal Link Juicer

ご存知のとおり、内部リンクはSEOにおいて最も重要な要素の一つです。適切な内部リンクを組み込むことにより、訪問者はサイト内のコンテンツを見つけやすくなり、サイト内の滞在時間も長くなります。問題は、コンテンツが増えてくると、どの記事にリンクを貼るべきかを考えるのが困難になること。そこで、Internal Link Juicerの出番です。

プラグイン「Internal Link Juicer」
プラグイン「Internal Link Juicer」

このプラグインは、各記事にアンカーキーワードを設定すると、関連する内部コンテンツへのリンクを自動的に追加します。各記事に追加するリンク数を設定でき、特定のコンテンツにリンクされないように設定することもできます。さらに、これらの内部リンクに関する統計情も確認できます。

Internal Link Juicerのおすすめの使い方は、投稿へのリンクの追加をプラグインに任せ、その後、それを見直しながら他にもリンクを追加できるかどうか確認することです。プラグインがどれほど優れていても、あなた自身ほどコンテンツを深く理解することはできません。それでも、時間の節約にはなるでしょう。

Internal Link Juicerが選ばれる訳

  • ライブラリの各記事にアンカーテキストのキーワードを設定できる。
  • プラグインを有効化すると、設定したキーワードに基づいて、各記事に内部リンクが自動で追加される。
  • 各記事に追加できるリンクの数と、特定のコンテンツへのリンク可否を設定できる。
  • 内部リンクに関するレポートも利用可能。

13. XML Sitemaps

オールインワン型WordPress SEOプラグインの多くが、XMLサイトマップを自動で生成してくれます。しかし、そのようなSEOプラグインを使わずにご自身でコンテンツの最適化を行う場合には、サイトマップ生成プラグインを利用することができます。

プラグイン「XML Sitemaps」
プラグイン「XML Sitemaps」

XML Sitemapsは、必要な設定が予めされているプラグインです。プラグインを有効化すると、サイトを更新するたびに検索エンジンに通知するかどうかを設定できます。また、HTML形式のサイトマップを作成することもできます。

これらの基本的な設定の他に、サイトの完全なサイトマップも自動で生成されます。サイトマップをGoogleウェブマスターツールなどに送信することもできます。

XML Sitemapsが選ばれる訳

  • サイトのXMLサイトマップを自動で生成。
  • サイトの更新情報を検索エンジンに通知。
  • robots.txtファイルにサイトマップのURLを追加。

14. Schema & Structured Data for WP & AMP

構造化データによって、検索エンジンの検索結果画面(SERP)でのコンテンツの表示方法を変えることができます。検索結果に、通常のメタディスクリプションに加えて、画像、評価、商品価格などが表示されているのを目にしたことがあるはずです。それこそが、リッチスニペットです。

リッチスニペットを表示するには、コンテンツに構造化データを追加する必要があります。しかし、構造化データには何十もの種類があり、それぞれに個別の目的があります。Schema & Structured Data for WP & AMPは、コンテンツの種類に応じて、適切な構造化データを選択し、追加するのに便利です。

プラグイン「Schema & Structured Data for WP & AMP」
プラグイン「Schema & Structured Data for WP & AMP」

このプラグインには、扱っているコンテンツの種類を自動的に検出して、適切な構造化データを割り当てる機能があります。また、ブログ記事、ニュース記事、レシピ、商品ページなど、35種類以上の構造化データから手動で選択することも可能です。

Schema and Structured Data for WP & AMPでは、特定のタイプのコンテンツを除外して、構造化データを割り当てないように設定することもできます。また、他の構造化データツールからデータをインポートすることができるので、サイト全体の構造化データの割り当てを一からやり直す必要がなく、選択して変更できます。

Schema & Structured Data for WP & AMPが選ばれる訳

  • 35種類以上のコンテンツに自動的に構造化データを割り当てることが可能。
  • 各投稿やページに追加する構造化データを手動で選択できる。
  • 特定のタイプのコンテンツへの構造化データの割り当てを除外するよう設定することも可能。
  • 他の主要なWordPress構造化データプラグインからデータをインポートできる。

WordPressユーザーにおすすめのSEOツール

WordPressユーザー向けのその他SEOツール(プラグインではなく)をお探しの方は、次の一覧も要チェックです。

それぞれのツールの特徴をしっかり理解したいという方は、このまま記事を読み進めて下さい。キーワード調査機能からSEO検索数や表示順位まで、様々な機能をご紹介しています。

1. Ahrefs

Ahrefsは、SEOに必要なあらゆる側面を網羅した、最も有名なSEOツールです。競合サイトを分析し、自分のビジネスにも有効な被リンクやキーワードを見つけることができます。また、競合がまだ利用していないようなキーワードを見つけるのにも最適です。KinstaではAhrefsを愛用しています😄

SEOツール「Ahrefs」
SEOツール「Ahrefs」

スクリーンショットにあるように、Ahrefsのダッシュボードには、参照ドメイン、オーガニックキーワード、有料キーワードなどをチェックするための複数のテロップ、チャート、グラフが用意されています。1ユーザーあたり月額99ドルからと、やや高額ですが、最高のSEOツールの1つですので、ECサイトやブログであれば、簡単に元を取ることができます。実際、このツールを使って、私たちのサイトに対する逆SEO攻撃を一掃することができました。

Ahrefsは、WordPressとは別に、包括的なサイトエクスプローラーとダッシュボードを備えているため、WordPress以外をお使いの場合でも利用できます。

このSEOツールの魅力

  • 業界屈指のキーワード調査ツール。
  • 最大級の被リンクデータベースあり(Kinstaでも様々な用途で利用しています)。
  • 検索結果表示順位の推移追跡機能があり、他サイトとの比較を確認できる。
  • サイトで扱っている商品やテーマに基づいて、トピックを検索できるため、コンテンツのアイデアを得るのが容易。
  • 競合サイトにリンクしているサイトを見つけられるため、同じサイト(または類似サイト)に問い合わせることができる。
  • SNSであなたのサイトを話題にするユーザーが表示される。
  • アラートを設定して、被リンクが追加・削除された際に通知を受けることが可能。新しいキーワードやウェブ上でのメンションを確認するのにも便利。

2. GrowthBar

GrowthBarでは、ワンクリックでのキーワード結果取得、競合サイトの被リンクの確認、Google広告データの確認、ブログコンテンツの生成が可能です。特にブロガーやコンテンツ制作者におすすめです。GrowthBarは、他のSEOツールとは一線を画すコンテンツ生成機能を備えています。この機能により、ターゲットキーワードを取り入れたコンテンツの枠組みや導入の段落などを作成することができます。

GrowthBarのドラッグ&ドロップ式のコンテンツエディタはユニークで、WordPress利用者と相性抜群です。GrowthBarは、Open AIを利用した機能を搭載しており、他にはない洗練された言語モデルを使用しています。そのため、ツールを使えば使うほど、SEOの結果や推奨事項が改善されていきます。

GrowthBarのSEO拡張機能
GrowthBarのSEO拡張機能

シンプルなユーザーインターフェースと堅牢なデータセットにより、技術的な経験の有無に関わらず、あらゆる人が使いこなせます。起業家、中小企業、フリーランスなど、経験や専門を問わず、このSEOツールを活用できるでしょう。

このSEOツールの魅力

  • 時間短縮に役立つコンテンツ生成機能。
  • すべてのコンテンツのアウトラインをGoogle Docsにエクスポートできるため、素早くコンテンツを作成できる。
  • キーワードと被リンクについての豊富な提案機能。
  • 洗練された使いやすいUI。

3. Accuranker

Ahrefsはキーワード調査や被リンク調査が強みですが、Accurankerはキーワードの追跡を得意としています。システム全体が、検索結果表示順位とSEOを高めるキーワードの追跡のために構築されています。価格はAhrefsよりも少し手頃ですが、異なるタイプのSEOツールです。KinstaではAccurankerを活用して、検索結果に関するコンテンツマーケティングの成果を追跡しています

SEOツール「Accuranker」
SEOツール「Accuranker」

月額44.95ドルのプランでは、最大600個のキーワードを追跡することができます。また、使用できるドメイン数は無制限、分析できる競合サイトは1つです。プランをアップグレードすると、分析可能なサイト数が増え「エージェンシーパッケージ」や「エンタープライズパッケージ」も存在します。

AccurankerではBingとGoogleの両方を追跡し、キーワードやその他の指標に基づいた、正確な結果が毎日更新されます。

このSEOツールの魅力

  • キーワードの追跡を毎日実施。好きなときに手動でキーワード検索結果表示順位を更新することも可能。ほとんどのキーワード追跡ツールにはない非常に便利な機能の一つ。
  • 市町村別、州別、郵便番号別に追跡することができるため、ローカルビジネスにも対応。
  • 履歴をさかのぼって、目標の到達度や、特定のキーワードのパフォーマンスを確認できる。
  • キーワードの追跡の他に、各キーワードの潜在的なトラフィック、キーワードごとのトラフィック、検索ボリュームなどの追加の分析データも確認できる。
  • 自動レポートもあり。レポートのテンプレートに項目をドラッグ&ドロップすることもでき、特定のレポートをいつでもすぐにダウンロード可能。
  • モバイル、デスクトップ、ローカル、それぞれのキーワードや検索での表示順位が確認できる。

4. SEMRush

SEMRushは、SEOのハードルを下げたい初心者の方におすすめの、かなりシンプルなインターフェースを採用したツールです。価格はやや高額(月額99.95ドルから)ですが、ドメインの概要に関する指標をいくつか無料で閲覧できます。とはいえ、まずはアカウントに登録する必要があり、すぐにアップグレードの通知がきます。

SEMRushはSEO、有料トラフィック、SNS、コンテンツに焦点を当てています。技術的SEO監査項目から、ほとんどの情報を確認できます。検索結果表示順位の追跡機能はAccurankerと似ており、競合サイトの情報も理解しやすいです。

SEOツール「SEMRush」
SEOツール「SEMRush」

SEMRushのおすすめのポイントは分析画面にあります。有料トラフィックとオーガニックトラフィックを比較するのに便利です。また、Google広告の活用方法を見極め、より多くのユーザーをサイトに呼び込める、広告戦略分析機能もおすすめです。

このSEOツールの魅力

  • どのようなユーザーにも分かりやすいシンプルなインターフェース。
  • 中小規模の事業者に必要なSEOツールをほぼ網羅。競合サイトの分析機能は比較的充実しており、自分のサイトと競合サイトのキーワード調査が可能。
  • 複数の顧客に対し分析やレポートサービスを提供している方に最適。プロ仕様のレポートは業界でもトップクラスで、どこへでも送信することが可能。

検索結果表示順位を制するためのSEMRushの6つの活用方法も是非ご覧下さい。

5. KWFinder

KWFinderは、予算が限られている方におすすめの、よりお手頃なツールです。料金は、月額29.08ドルからで、キーワード調査、SERP分析、検索結果表示順位追跡、被リンク分析などが含まれます。最も高い価格帯は月額79.08ドルで、利用可能なキーワード調査と追跡の数が増えます。無料のアカウントに登録することもできますが、24時間で検索可能な件数は5件までです。小さなブログであればこれで事足りるかもしれませんが、多くの場合、十分とは言えません。

SEOツール「KWFinder」
SEOツール「KWFinder」

KWFinderのユーザーインターフェースは、カラフル&直感的。初心者にもわかりやすいかたちで、検索結果表示順位が表示されます。主な機能は、サイトのキーワードの提案と、そのキーワードに関する競合サイトの順位の分析です。

このSEOツールの魅力

  • 他にないほどすっきりしたユーザーインターフェース。
  • 検索ボリュームが、他のキーワード調査ツールより正確。
  • 価格も魅力的で、無料プランを試すことができる。
  • キーワードの難易度スコアは、他のツールよりも理にかなっている。1日に大量のキーワードを分析しない人に向いている。

6. Googleキーワードプランナー

キーワード調査にお金をかけずにSEOを強化できるツールをお探しの方には、Googleキーワードプランナーがおすすめです。多くのオンラインマーケターが、キーワード調査に活用しています。Googleキーワードプランナーは、ローカルビジネスを運営する人には特に欠かせないツールです。また、ユーザーの属性に基づいてターゲットを絞ることもできるので、ECサイトも是非とも活用したいところです。

SEOツール「Googleキーワードプランナー」
SEOツール「Googleキーワードプランナー」

難点は、平均値が採用されていることです。とは言え、このツールをGoogleトレンドと組み合わせることで、興味深いキーワードを見つけることができます。しかし、より正確なデータを必要とする場合は、有料のツールを利用することをお勧めします。

このSEOツールの魅力

  • 地元向けサービスや商品での検索結果表示順位の改善を目指す企業に便利。
  • 何かと統合する必要がなく、他のツールとのデータの相互参照も簡単な、優れたSEOツールの一つ。
  • Googleキーワードプランナーは、Googleのシステムであり、その検索エンジンに直結したシステムを利用している。
  • Googleキーワードプランナーの利用にお金を払う必要はない。
  • キーワードを使ってGoogle広告を掲載する予定であれば、Googleキーワードプランナーでキーワードのリストをアップロードして、キャンペーンを予測することもできる。

7. Moz Open Site ExplorerとPro

Mozは、ドメインオーソリティという指標を使っていることで有名です。GoogleがPageRankの更新を停止したため、多くのSEO担当者はMozのドメインオーソリティやAhrefsのドメインレーティングなどの指標を利用し、SEOに関連するサイトの優位性を判断しています。

Moz Open Site Explorerは、ほとんどの部分が無料ですが、アップグレードしないと閲覧できるデータ量に制限があります。例えば、自分のウェブサイトを検索すると、外部サイトからのリンク、トップページ、リンク元ドメインなどのリストと分析結果が表示されます。自分のサイトを守るためにスパム分析を行ったり、自分や競合他社の活動に基づいてリンクの機会を調べたりすることができます。また、Mozにはアンカーテキストのエリアがあり、サイトがどのようなキーワードで検索結果に表示されているかを知ることができます。

Moz Open Site Explorerの画面
Moz Open Site Explorerの画面

さらにデータやツールが必要な場合は、月額149ドルからMoz Proにアップグレードすることもできます。高額ではありますが、非常に有用で、SEOを始めたばかりの初心者には特に便利です。有料版には、キーワードエクスプローラーなどの機能が搭載されています。

SEOツール「Moz Pro」
SEOツール「Moz Pro」

Mozは、SEOツールに期待される最も重要な機能の数々を網羅している、と言っても過言ではないでしょう。ドメイン分析からサイト外SEO、競合他社分析からキーワード追跡まで、難点を見つけるのが難しいほどです。

このSEOツールの魅力

  • 地域に根ざしたビジネスを展開している場合は、Moz Localも選択肢のひとつとして検討したい。
  • 無料版でも、さまざまなSEOの機能がある。
  • MozBar拡張機能を活用すると、サイト閲覧時にツールバーでドメインオーソリティを素早く確認できる。
  • インターフェースの使いにくさを指摘する声も多いが、競合他社のデータや技術的なSEO分析を洗練された形で提供する点では優れている。

8. SEOquake

SEOquakeは、作業の大部分を「Chromeの拡張機能で」という、これまでとはまったく異なるアプローチでSEOを扱っています。複雑なダッシュボードを使わずに、ページに移動してページ内SEO監査を行うことができます。また、URLやドメインを比較しながら、外部リンクやサイト内リンクをチェックすることも、すべてリアルタイムで実行可能です。

SEOquake
SEOquake

さらに、SEOquakeはこれらのデータをすべてファイルにエクスポートする仕様です。別のプログラムに入れたり、他の人に送ったりするのが簡単です。最初は、シンプルなChrome拡張機能だけではSEOには不十分だと思うかもしれません。しかし、情報量はかなりのものです。例えば、URL、タイトル、サーバー、メタディスクリプションなどを見ることができます。また、ソーシャルアクティビティやAlexa Pagerankを見ることができるのも嬉しいポイントです。

SEOquakeで確認できるデータ
SEOquakeで確認できるデータ

このSEOツールの魅力

  • SEOquakeは、シンプルなChrome拡張機能として提供されている。完全に無料。ただし、追加のデータを確認するために、SEMRushのアカウントが必要となることも。
  • 煩雑なダッシュボードを使う必要がない。素早くSEO情報を把握する最も簡単な手段の一つ。
  • また、FirefoxでもSEOquakeを利用可能。
  • SEOデータの印刷やエクスポートもできる。

9. Copyscape

残念ながら、高品質なコンテンツを制作しても、自分の利益のためにそれをコピーしようとする人は、常に存在します。Kinstaでも悩みのタネです。実際、この記事の執筆時点で、4件のDMCAクレーム/ケースが進行中です。でも実際に、コンテンツをコピーされたかどうかわからない…?そこで、Copyscapeの出番です。

このツールは、基本的にウェブをスキャンし、類似したページが出回っていないかどうかをチェックしてくれます。例えば、誰かがあなたのコンテンツの80%を一字一句コピーしていたり、部分的にマッチした場合は50%であったり。すべてをパーセントに基づいて判断します。Googleは重複コンテンツの問題については非常に「賢く」、オリジナルコンテンツを検索結果として表示するようにしていますが、努力の成果を他の人に取られないように策を講じましょう。

SEOツール「Copyscape」
SEOツール「Copyscape」

無料版は定期的なチェックに便利です。有料版を購入すれば、より多くのサイトを継続的に監視することができます。

このSEOツールの魅力

  • 自分のサイトを本当に守りたいのであれば、Copyscapeにサイトマップファイルをスキャンさせ、ウェブ上でコンテンツのコピーを発見したら、自動的に通知するようにできる。
  • Copyscapeは2007年に登場し、オンラインでの盗作を検出するという点では、ウェブ上で最も優れたツール。
  • 初心者でも安心の簡単操作。コンテンツやURLをコピー&ペーストすることで、数秒でウェブ全体をチェックできる。

10.キーワード・エブリウェア

キーワード調査に使えるツールはたくさんあります。GoogleキーワードプランナーやAhrefsのようなサービスは、キーワードの提案に関して想像以上の情報を返してくれます。

しかし、特定の検索語に関するデータを探している場合もあるでしょう。そんなときは、Keywords Everywhereの出番です。

Keywords Everywhere
Keywords Everywhere

このChrome/Firefox拡張機能を使うと、Googleで実行した各検索のデータが確認できます。通常の検索結果に加えて、キーワードの難易度、検索履歴データ、関連キーワードなどが見られます。

無料版では、GoogleとBingの両方に対応。豊富なデータが表示されます。有料版を購入すると、より詳細なデータが確認でき、YouTubeやAmazonなどのプラットフォームもサポートします。

このSEOツールの魅力

  • Keywords Everywhereは簡単に設定でき、すぐにキーワードデータが見られる。
  • GoogleやBingを使って検索すると、どんな検索ワードでも多くの情報が得られる。
  • キーワードプランナーなどのツールでは時間がかかってしまう傾向にあるが、このツールを使えば、気になるキーワードをすぐに調べて、その難易度を測ることができる。
  • Keywords Everywhereは、調べた検索語に対して、いくつかの関連キーワードの候補を表示してくれる(十分なデータがあることが前提ですが)。

11. Similarweb

競合他社のウェブサイトを見ることが多い方には、このChrome拡張機能がお勧めです。 Similarwebを使えば、アクセスしたウェブサイトの検索結果表示順位、訪問者数、直帰率、平均訪問時間などのSEOに関連する指標を調べることができます。

「Similarweb」でデータを表示
「Similarweb」でデータを表示

無料の拡張機能であるSimilarwebを使って、訪問したサイトの膨大なデータを確認することができます。使用方法は、ウェブサイトを閲覧中に拡張機能のアイコンをクリックするだけ。これで、情報豊富なタブが開きます。

Similarwebのもう一つの利点として、あらゆるサイトにおける、上位のトラフィックソースも確認できます。あるページのトラフィックが、検索エンジン、ダイレクトヒット、リファラル、SNS、メールリンク、ディスプレイ広告のどれから来ているのかを判断するのに便利です。この情報を一目見れば、競合他社がどのようなトラフィックソースを利用しているかがわかります。戦略を見直す必要があるかどうかを判断するのに便利です。

このSEOツールの魅力

  • Similarwebを使って、気になるページのSEO情報を素早く調べることができる。
  • 全体のトラフィック、月間訪問者数、直帰率、平均サイト滞在時間などのデータを表示。
  • 訪問者が何を求めているかを把握できる。
  • 任意のウェブサイトのトラフィックソースを調べる。

12. BuzzSumo

BuzzSumoは、キーワードアイデアやトレンド、ユーザーがウェブ上でどのような質問をしているか…といった情報を発見するのに便利なツールです。また、このプラットフォームにはSNSツールも含まれており、任意のトピックについてトップインフルエンサーを特定し、その連絡先情報を手に入れることもできます。

BuzzSumo
BuzzSumo

BuzzSumoを使えば、どのコンテンツがどのプラットフォームで最もエンゲージメントを獲得しているかを特定できます。その情報を他のソースからのキーワードやトラフィックデータと組み合わせることで、ユーザーが共有したいと思うコンテンツの全体像を把握することができます。

BuzzSumoでは、特定の投稿やページにどれだけ多くのウェブサイトがリンクを貼っているかを表示することもできます。自分のウェブサイトへの被リンクを増やしたい場合、多くのリンクのあるページを分析し、自分のコンテンツに足りないものを知ることができます。

このSEOツールの魅力

  • BuzzSumoは、どのコンテンツがSNSプラットフォームで最もパフォーマンスが高いかを判断するための素晴らしいツール。
  • BuzzSumoを使って、自分のニッチな分野のトップインフルエンサーを特定し、連絡を取ることができる。
  • このツールは、特定のニッチにおけるトレンド、キーワード、疑問を特定するのに有用。

13. Keyword Insights

候補となるキーワードを見つけるのは比較的簡単です。しかし、どのキーワードが有効なのかを見極めるのは、まったく別の話です。競合性が高すぎるキーワードもあれば、ボリュームが少ないキーワードもあります。また、ターゲットとする地域に適したキーワードであるとは限りません。

Keyword Insightsは、これらのキーワードリストをもとに、同じページでターゲットにできる検索語を教えてくれます。また、独自のコンテンツでターゲットにした方が良い選択肢も提案してくれます。

Keyword Insights
Keyword Insights

一言で言えば、このツールは、キーワードをクラスターとして整理するのに便利です。各ページの潜在的なトラフィックを最大化することができ、単独でより良い可能性を持つ検索キーワードをグループ化することで、トラフィック/キーワードの「共食い」を避けられます。

Keyword Insightsを使って、各キーワードに対してどのようなコンテンツに注力すべきかを把握することもできます。つまり、ユーザーがなぜその特定のキーワードを探しているのか、各検索語の意図は何なのかを分析することを意味します。

このSEOツールの魅力

  • Keyword Insightsにキーワードのリストを入力すると、そのキーワードをどこでどのように使えばよいかを教えてくれる。
  • キーワードのリストをクラスターに分割するオプションあり。
  • 各キーワードの検索意図を分析し、そのキーワードを中心にどのようなコンテンツを生成するか提案してくれる。

14. Ubersuggest

無料キーワード検索ツールはたくさんありますが、その中でも Ubersuggestは間違いなく上位に位置します。Googleキーワードプランナーほど多くのデータを提供しているわけではありませんが、このツールは情報を使いやすいかたちに整理してくれます。

Ubersuggest
Ubersuggest

Ubersuggestを使って、キーワードを分析して、その人気度や競争度を判断したり、関連する検索キーワードを見つけたりすることができます。また、このツールは、各キーワードで最も検索結果表示順位の高いコンテンツを、推定トラフィック、被リンク数、ソーシャルシェアなどを含めて表示します。

キーワードのデータに加えて、特定のドメインを分析し、そのドメインのパフォーマンスを知ることができます。トラフィック、キーワード検索結果表示順位、トップページなどの詳細情報が表示されます。

このSEOツールの魅力

  • キーワードリサーチツールは複雑で難しそうと思っている方でも大丈夫。Ubersuggestはすべての情報をユーザーフレンドリーなかたちにパッケージ化している。
  • このツールを使って、潜在的なキーワードを調査し、そのキーワードに対して最もパフォーマンスの高いコンテンツを見つけ、関連する検索用語の提案を確認することができる。
  • Ubersuggestでは、競合他社のトップパフォーマンスコンテンツを分析できる。

15. SpyFu

競合他社のウェブサイトを調べて、SEOの観点からどれくらいの成果を上げているかを把握する方法はたくさんあります。しかし、ほとんどのSEOツールでは、競合他社の分析は後回しにされています。 SpyFuは、競合他社のサイトの中身を覗いて、彼らが何をしているかを確認するためのツールです。

SpyFu
SpyFu

このツールにURLを入力すると、そのサイトの詳細なSEO関連情報が表示されます。そのサイトがどのくらいのトラフィックを得ているか、オーガニック/有料どちらか、最近の検索結果表示順位で上昇したか下降したか、などをチェックすることができます。

Spyfuでは、競合他社がどのようなキーワードを使っているのか、また、トップの検索ワードやページは何かを確認することができます。このツールは、検索アルゴリズムの更新を含むオーガニック検索結果表示順位の履歴チャートも表示してくれます。各情報が1ページのレポートにまとめられているので、見やすいのも特徴です。

このSEOツールの魅力

  • 競合他社の調査には非常に時間がかかるもの。そこでSpyFuを使えば、知る必要のあるすべてのSEO関連の指標を1ページのレポートとして、簡単に取得できる。
  • 競合他社がどれだけのトラフィックを獲得しているか、オーガニックかペイドトラフィック(広告によるPV)かを確認することができる。
  • SpyFuは、競合他社のトップキーワードやページを見るのに使える。
  • 過去のトラフィックと検索結果表示順位のチャートにより、特定の検索アルゴリズムの更新が、競合他社にどのような影響を与えたかを確認できる。

まとめ

適切なツールがなければ、SEOは退屈かつ複雑なものになってしまいます。しかし、SEOに最適なWordPressプラグインを見つけ、その使い方を学ぶことに時間をかければ、キーワード選定の計画、競合他社の分析、レポート作成などの作業が簡単にできるようになります。

このリストはかなりの部分をカバーしていますが、企業によってSEOのニーズは異なります。ですので、WordPressに最適なSEOプラグインとツールを調査した結果として、推奨事項をご紹介します。

Kinstaでは、Yoast SEOAhrefsAccurankerを毎日活用しています。WordPress SEOプラグインやツール探しについてのご質問がございましたら、お気軽にコメントでお聞かせください。

SEOを用いたトラフィック増加についての動画はこちら。

Matteo Duò Kinsta

Head of Content at Kinsta and Content Marketing Consultant for WordPress plugin developers. Connect with Matteo on Twitter.