今ではクラウドコンピューティングは主流の技術となり、幅広い種類から選べるようになりました。直近のState of Cloud reportによると、実に94%の企業が何かしらのクラウドサービスを利用している見込みだということです。

しかもIBMの行った調査によると、現状、企業の業務のたったの20%しかクラウドで運営されていないということなので、クラウド市場は、まだまだ大きな成長が見込まれます。移行が進んでいるのは最も単純な業務のみなので、企業が業務を完全にクラウド化するまでの道のりは、まだまだ遠いでしょう。80%の業務はオン・プレミスで運用されているということは、完全移行するとなると現在のクラウド市場の規模は4倍にも膨らむ可能性を秘めているということです。

クラウド市場は成熟しているにも関わらず、多くの企業が実際に利用できるクラウドコンピューターサービスやその導入モデルを知らないのが現状です。Google、Amazon、Microsoftなどのテクノロジー業界のリーディングカンパニーが起こす継続的なイノベーションにより、新しいクラウド製品やサービスは毎日のように誕生しています。

複雑なクラウドコンピューティングについて理解できるよう、今回は市場に出回っているクラウドコンピューティングの種類について詳しくご紹介していきます。最近勢いのある新しい技術を含め、人気なクラウドサービスも扱いたいと思います。

クラウドコンピューティングの主要なタイプは?

クラウドコンピューティングはサービスと導入形態の組み合わせにより成立します。そのようなクラウド提供モデルがいくつもありながら、それぞれがさらに、3つのクラウドコンピューティングと1つの「as a service/~aaS」に分類されます。

それぞれを、詳しく見ていきましょう。

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クラウドコンピューティングサービスのモデル

主要なクラウドコンピューティングサービスモデルは3つあります。サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)、そしてサービスとしてのソフトウェア(SaaS)です。それぞれのサービスモデルが、クラウドコンピューティングスタックの異なる部位を構成します。そして、各モデルにおいて、利用者とサービスプロバイダーが担う役割とその比率には違いがあります。

クラウドコンピューティングサービスモデルにおける管理責任の所在

クラウドコンピューティングサービスモデルにおける管理責任の所在(画像参照元: bmc.com)

それぞれのコンピューティングサービスモデルの中には、何百ものクラウドサービスが存在します。それらについては記事の後半で触れますが、まずは3つの主要なサービスモデルについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)

サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)はクラウド技術導入の際の基礎を担います。IaaSプロバイダーは、コンピューター(仮想もしくは専用のハードウェア)、ネットワーク、ストレージなど主要なITリソースを、インターネットを通じてオンデマンドで利用できるサービスを提供します。

IaaSにより、ビジネスの処理能力やストレージのニーズに応じてスケールアップ/ダウンできる、柔軟で最先端のハードウェアリソースにアクセスすることができます。このインフラストラクチャを利用して組織のアプリケーションやソフトウェア、プラットフォームをセットアップすることができ、しかも、そのインフラの管理や維持をする必要もありません。

よくあるIaaSの導入例としては、仮想マシンとストレージディスクを組み合わせる活用方法です。それぞれ、サーバーOSやストレージの容量などビジネスのニーズに応じてカスタマイズできます。

サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)

サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)は、サービスプロバイダーを介してハードウェアやソフトウェアを組み合わせたツールを利用できるクラウドサービスモデルです。PaaSは主にアプリケーションの開発に用いられます。

PaaSプロバイダーは、データベースやミドルウェア、OS、サーバーなど、アプリケーションの開発に必要な複合的なクラウドインフラストラクチャを、その面倒な管理の手間なしに利用できるサービスを提供します。これにより効率的に開発業務を進める、インフラのインストールや整備にかかる時間を削減し、アプリケーションの開発、運営、管理のみに集中できます。

サービスとしてのソフトウェア(SaaS)

サービスとしてのソフトウェア(SaaS)はサービスプロバイダーにより管理、運営される完成したソフトウェア製品を利用できるクラウドサービスモデルです。SaaSソリューションの多くはエンドユーザー向けのアプリケーションとなります。

プロバイダーがソフトウェア、そしてその基盤となるインフラストラクチャの提供、保守、更新を全て行ってくれるため、SaaSモデルのソフトウェアを利用すれば、ソフトウェアの機能を最大限に活用することだけに集中できます。

SaaSの代表例にはウェブベースの顧客関係管理(CMR)ソリューションがあります。ソフトウェアを最新版にアップグレードしたり、ソフトウェアが動作するサーバーやOSを保守したりしなくてもCRMで全ての顧客情報を管理、保存することができます。

従来のIaaS, PaaS, SaaSの3つの主要なサービスモデルは時とともに発展し、さらに幅広いサービスを含むようになりました。そこで登場したのが「Everything as a Service」という概念です。

こちらにも少し触れていきます。

Everything as a Service (XaaS)

「Anything as a Service」と言われることもあるXaaSは、幅広い製品、ツール、技術を含むサービスの総称であり、新たなaaSの概念として近年人気を高めています。

このような新しいサービスとその略称は、あまりに爆発的に増えていったため、今ではこれを把握するためだけのために-aas一覧まで存在します。クラウドサービスの一つ一つが何十億もの市場規模になり得る可能性を秘めています。最も人気なサービスにはDesktop as a Service(DaaS)、Artificial Intelligence as a Service(AIaaS)、Unified Communications as a Service(UaaS)などがあります。

クラウドコンピューティングの導入形態

導入したいクラウドサービスを選んだら、今度は3つのクラウドコンピューティング導入形態から選択できます。その中身は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドです。

クラウド導入形態

クラウド導入形態(画像参照元:AVI Networks)

クラウドサービスモデルと同様にそれぞれのクラウド導入形態には、多種多様な要件やメリットな

パブリッククラウド

パブリッククラウドとは外部のプロバイダーによって公共のインターネットを通じて提供されるコンピューティングサービスです。パブリッククラウドサービスは誰でも利用することができ、無料のものもあれば有料のものもあります。

パブリッククラウドを導入した場合、システムの管理、維持についてはプロバイダーが直接責任を負います。パブリッククラウドとプライベートクラウドは、アーキテクチャは同一であっても、クラウド導入におけるセキュリティ要件に大きな違いがある可能性があります。

パブリッククラウドの導入の場合、社内のハードウェア/ソフトウェアインフラストラクチャを購入、管理、維持するための高額な初期費用が不要です。また、素早く導入できる上、パブリッククラウド技術はGoogleMicrosoftAmazonなどの巨大企業によって提供されるため、スケーラビリティがほとんど無限に近いのも特徴です。

プライベートクラウド

プライベートクラウドとは特定の組織に対してインターネットまたはプライベートな社内ネットワークを通じて提供されるコンピューティングサービスです。プライベートクラウドは自社で管理される場合もあれば、外部のプロバイダーによって管理される場合もあります。

プライベートクラウドの導入には、セルフサービスやスケーラビリティなど、パブリッククラウドと同様のメリットがあります。また、パブリッククラウドと比べ、クラウド内で利用するサービスをより細かく管理、カスタマイズすることが可能です。これは、より高度なレベルのセキュリティ、プライバシーの対策ができることを意味し、コンプライアンスが重要な業界にとっては理想的です。

しかし、これらのメリットには代償があります。多くの場合、プライベートクラウドの管理にかかる費用や責任の負担は社内のIT部署が負うことになります。そのためプライベートクラウドの導入は時間がかかり、従来のデータセンターの所有と同じくらいの人手、管理、維持等の費用がかかることになります。

ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドはパブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせてコンピューティングサービスを提供するモデルです。この導入モデルではデータやアプリケーションを両方のクラウド環境間で共有することができます。

ハイブリッドクラウドでは、オンプレミスのプライベートなインフラストラクチャ内のリソースからパブリッククラウドにシームレスに拡張し、コンピューティング処理量の変動に対応できます。それにより、機密性の低いコンピューティングにはパブリッククラウドのリソースを使用しつつ、重要で機密性の高いアプリケーションは安全なプライベートクラウド内に保持することができます。

効果的に使えば、ハイブリッドクラウドの導入により、長期的な投資をしなくても、短期的なリソース需要の急増に対応することが可能です。ハイブリッドコンピューティングは、柔軟性、スケーラビリティ、費用対効果というクラウドコンピューティングの全てのメリットを、最低限のリスクで活用できる「二つのクラウドモデルのいいとこ取り」をしたプラットフォームなのです。

その他のクラウド導入形態

3つの主要なクラウド導入形態の他にも、いくつかあまり知られていないものがあります。

コミュニティクラウド

共通の関心を持つ複数の組織が共有するインフラストラクチャ上に構築されるクラウド提供モデルです。コミュニティに参加する組織でリソースの費用負担を更に分担できるため人気です。

分散型クラウド

複数のマシン(それぞれ異なる位置に配置され、単一のネットワークに接続されている)によって形成されるクラウドの形態です。パブリックなリソースとして構築されることもあれば、ボランティアによるリソースを使用して構築されることもあります。

マルチクラウド

マルチクラウドは複数のクラウドサービスプロバイダーから提供されるクラウドサービスで構成されるクラウドモデルです(ハイブリッドクラウドと混同しないこと)。マルチクラウドには、単一のサービスプロバイダーだけに頼ることなく、幅広いサービスを柔軟に選べるというメリットがあります。

ポリクラウド

特定のサービスの活用を目的に、複数のサービスプロバイダーの提供するクラウドサービスを組み合わせるモデルです。マルチクラウドとは目的が異なり、一つのプロバイダーのサービスだけでは実現できないようなことを達成するために活用できます。

HPCクラウド

HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)アプリケーションを円滑に進めるための専用クラウドモデルです。大規模な調査や高度な問題解決を行う際に利用されます。

クラウドサービスの種類はいくつあるのか?

それぞれのクラウドサービスモデルには何百ものクラウドサービスが存在します。しかもその種類は、ほぼ毎週のように増え続けています。

従来のオンプレミスのサービスからクラウドへ移行する流れと、絶え間ない技術革新により、新たなクラウドネイティブサービスも誕生しました。

Google Cloud Platformのクラウドサービス

Google Cloud Platformのクラウドサービス

どのクラウドサービスプロバイダーを選ぶかによって利用できるクラウドサービスの種類が変わってきます。最大手のクラウドサービスプロバイダー3社であるGoogle CloudAmazon Web ServicesMicrosoft Azureでは多様なコンピュティングのニーズを満たす、幅広い種類のサービスを提供しています。

これほど種類が多いと、それぞれのクラウドサービスの違いを理解するだけでも難しいでしょう。この複雑なクラウドコンピューティングのエコシステムを理解できるよう、ここからは主なクラウドサービスのカテゴリーと新しく誕生したカテゴリー、そしてそれらの具体的なクラウドサービスをご紹介します。

主なクラウドサービスのカテゴリー

従来のオンプレミス型での導入で活用できるコアサービスなどを含む、主なクラウドサービスのカテゴリをご紹介します。

クラウドコンピューティングサービス

クラウド上のコンピューティングサービスは、組織のテクノロジーを構築し運営するための基礎となるインフラストラクチャーです。その中で仮想マシン(VM)はコンピューティングサービスのコアを形成します

クラウドサービスプロバイダーは、どのような負荷にも対応する幅広い種類の仮想マシンを提供しています。OS、コア数、ロケーション、ストレージなど、企業ごとのコンピューティング要件を満たすよう、VMのあらゆる要素を調整することが可能です。日々変化するコンピューティングの要件にあわせて、VMインスタンスの数をいつでも拡張することもできます。

クラウドコンピューティングには、サーバー移行、コンテナ管理、サーバーレスコンピューティングなどのサービスも含まれています。3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なクラウドコンピューティングサービスには次のようなものがあります。

クラウドネットワーキングサービス

ネットワーキングもまたインフラストラクチャの基礎となる柱の一つです。利用しているクラウドサービスプロバイダーのネットワーキング・インフラストラクチャがクラウドサービスのセキュリティレベル、可用性、スピード、サービスの幅を直接的に決定します。

大手のクラウドサービスプロバイダーでは様々なリージョンやロケーションのグローバルネットワークが利用できます。各社、より良い帯域幅やより高速なダウンロード時間を実現するため、日々ネットワーキングインフラストラクチャの改善に努めています。

クラウドネットワーキングには、一般的に次のようなサービスが含まれています。

  • コンテンツ・デリバリ・ネットワーク(CDN)– 複数の地理的なロケーションからコンテンツを配信し、高速、低レイテンシを実現
  • 専用の相互接続– クラウドプロバイダーの高速なネットワークを直接利用
  • ドメイン・ネーム・システム(DNS)– DNSを経由しユーザーをインターネットアプリケーションに転送するスケーラブルなサービス
  • ロードバランシング – 流入するトラフィックを複数のリソースへ分散するツール
  • 仮想プライベートネットワーク(VPN) – 安全で分離されたクラウドリソース

Google Cloud Platformでは別途プレミアムネットワークティアを提供している点がユニークです。これによりGoogleの高性能で低レイテンシの信頼性の高いグローバルネットワークにアクセスできます。

これは、直接的にユーザー体験やエンゲージメント、売上にも関わってくるサイトのスピードなど、クラウドサービスの質に大きく影響します。

ネットワークの重要性を理解しているからこそ、KinstaではGoogle Cloud Platformのプレミアムティアを全てのプランで利用しています。

Google Cloud Platformのプレミアムティア

Google Cloud Platformのプレミアムティア(画像参照元:Google)

3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なクラウドネットワーキングサービスには次のようなものがあります。

クラウドストレージサービス

クラウドストレージとはクラウドサービスプロバイダーのインフラストラクチャを利用してデータやアプリケーション、業務を安全に保存できるサービスです。

VMのカスタマイズと同様に、プロバイダーの提供するストレージも、ディスク容量、ストレージ容量、ロケーションなどに関して、ビジネスのニーズに合うよう仕様を選択可能です。また、ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージなど様々なストレージの種類にも対応しています。

クラウドサービスプロバイダーの中には、大量のデータをプロバイダーのインフラストラクチャに安全に素早く移行できるようデータ転送サービスを提供しているところもあります。

3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なクラウドストレージサービスには次のようなものがあります。

クラウドセキュリティ、アイデンティティー、コンプライアンスサービス

クラウドのセキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンスには、クラウドインフラストラクチャへのアクセスを制限し、攻撃から守り、データのプライバシーを守るための様々なツールやサービスが含まれます。

最も一般的で重要なクラウドセキュリティサービスには次のようなものが含まれます。

  • 監査 – ツールによりユーザーのアクティビティを追跡し、クラウドプラットフォーム内で誰がいつ、どこで、何を行なったかに関する監査ログを作成
  • コンプライアンス – 法規制の遵守のための追跡、管理をサポートする各種ツール
  • DDoS対策 – DDoS攻撃を特定して軽減することでアプリケーションのダウンタイムを無くし、インフラストラクチャのレイテンシを最小化するためのツール
  • 暗号化 – データが盗まれたとしてもアクセスされないよう、格納データ、伝送データを暗号化するツール
  • ファイアウォール – 悪意のあるトラフィックをフィルタリングし、ファイアウォールのルールを中央管理するための各種ファイアウォールツール
  • アイデンティティとアクセスの管理 – ユーザーアイデンティティを管理し、誰がどこにアクセスしたか、アクセスによって何ができるかを制限できるプラットフォーム
  • 脅威検出 – クラウド環境下の潜在的な脅威を特定するツール
情報

Kinstaではお客様のデータへの不正アクセスを防ぐためにハードウェアのファイアウォール、能動的、受動的なセキュリティ対策、その他の高度な機能を採用しています。是非当社のプランをチェックしてみてください。

3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なクラウドセキュリティサービスには次のようなものがあります。

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クラウドアナリティクスサービス

クラウドアナリティクスには、データを分析し有意義なインサイトを抽出するための様々なツールやフレームワークが含まれます(クラウドサービスのGoogle Analyticsのようなもの)。ビジネスにとってのビッグデータの重要性が増すにつれ、クラウドアナリティクスサービスも使いやすく、洗練されてきました。

大手のクラウドサービスプロバイダーではデータの保存、処理、分析、可視化に便利な幅広い種類のクラウドアナリティクスサービスを提供しています。

当社もまたアナリティクスソフトウェアの重要性やビジネスにもたらすメリットを重要視しています。当社のアナリティクスプラットフォームであるMyKinsta Analyticsでは、問題点をすぐに確認し、解決できるようサイトのパフォーマンスに関するデータが可視化されます。そうすることで、最も重要な営業ツールであるWordPressサイトのパフォーマンスを常に最高の状態に保てます。

また、主要なクラウドプロバイダープラットフォームでは、Apache SparkApache Hadoopなどのオープンソースのアナリティクスツールとも密に連携できるようになっています。

3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なクラウドアナリティクスサービスには次のようなものがあります。

クラウドデータベースサービス

クラウドデータベースサービスでは、コンピューティング、ストレージリソースのニーズに応じてスケールアップ/ダウンできる専用のデータベースが利用できます。クラウドデータベースはプロバイダー側が全て管理するため、ベースにあるインフラストラクチャのことを気にせずにデータのインプット、分析、活用に集中できます。

クラウドサービスプロバイダーは、様々なデータ格納のニーズに応えるために、複数のリレーショナルデータベース、非リレーショナル(NoSQL)データベースを提供するようになりました。さらに、サブカテゴリーでもMySQLKinstaで利用しているMariaDBなど、幅広い選択肢が与えられています。

昔ながらのアプリケーション(CRM、ERPなど)のためにSQLサーバーを利用したい場合でも、大規模な産業用のアプリケーションに対応するためにワイドカラム型のデータベースを利用したい場合でも、その両方がクラウドで利用可能です。

SQLデータベースとNoSQLデータベースの主な違い

SQLデータベースとNoSQLデータベースの主な違い(画像参照元:ScyllaDB)

3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なクラウドデータベースサービスには次のようなものがあります。

新しく誕生したクラウドサービスのカテゴリー

日々の事業運営を支えるインフラストラクチャの構築に必要なサービスとは別に、新たなクラウドサービスのカテゴリーも誕生し、近年人気を高めています。

新たなクラウドサービスは技術革新に伴い進歩したもので、従来のオンプレミス型のソリューションではなく、クラウドネイティブなソリューションである傾向が強いのも特徴です。

最も人気が高まっている新たなクラウドサービスのカテゴリーを3つご紹介します。

AIと機械学習のクラウドサービス

クラウドの発展により、全てのビジネスが人工知能(AI)や機械学習を利用できるようになりました。AIや機械学習のクラウドサービスにより、通常ならば必要となるインフラストラクチャへの大規模な投資をする代わりに、あっという間に導入できる、手頃な既製のソリューションにアクセスできるようになりました。

AI、機械学習、ディープラーニングの違い

AI、機械学習、ディープラーニングの違い(画像参照元:Oracle)

AIや機械学習のサービスには幅広い業種で活用できるものもあります。元々は膨大な量の複雑なデータからインサイトを抽出するために利用されていたAIや機械学習ですが、近年、多くのビジネスが顧客サービスやマーケティング、営業など様々な分野で活用する動きが見られます。

近年の徐々に普及するAIや機会学習の活用方法とそれに紐づいたクラウドサービスには、次のようなものがあります。

  • チャットボット – 機械学習とAIを組み合わせた、ライブチャットにより幅広い顧客サービスや営業シーンに活用できる革新的なボット
  • 識別 – 機械学習とAIを組み合わせ画像や音声の識別に利用
  • 音声のテキスト化 – 機械学習と音声認識により、音声ファイルをテキストへ素早く書き起こしたり、体系化されていないデータを分析可能なフォーマットへ変換したりするのに活用
  • 検索 – 機械学習ツールによるインデックスでドキュメントや画像、動画、ウェブ上で包括的で内容の充実した検索結果を得る
  • 翻訳 – 機械学習ツールにより音声やテキストファイルを認識、翻訳

3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なクラウドAI/機械学習サービスには、次のようなものがあります。

Microsoft Azure – Azure Bot ServiceBing Custom SearchMachine Learning Studioその他

ブロックチェーン

ブロックチェーン技術はこの3〜5年の間に爆発的に普及しました。非常に簡単に言うと、ブロックチェーンとは、複数の主体の所有するコンピューター群を使い管理される、タイムスタンプのついた一連の変更不可能なデータ(多くの場合トランザクション)です。

それぞれのデータブロックは、暗号化原理を用いて他のブロックにより承認、結合(チェーン)されます。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンの仕組み(画像参照元: 101BlockChain)

クラウドプロバイダー各社は、企業が独自のブロックチェーンを構築、運用できるサービスを提供するようになりました。多くの場合、暗号化、大規模な台帳データベース、フルマネージドブロックチェーンサービスなどが含まれます。

大手クラウドプラットフォームプロバイダー2社の提供する主なクラウドブロックチェーンサービスには次のようなものがあります。

モノのインターネット (IoT)

端末にインターネットが接続できる技術が発展するとともにモノのインターネット(IoT)が誕生しました。現在ではIoTのネットワークは家や車、工場や病院内、その他数えきれないほどの場所で、何十億もの端末にまで広がっています。

IoT端末をご利用の場合(特に大規模に展開する場合)は、それを接続し、安全を確保するソリューションが必要となります。また、該当する端末によって得られたデータを収集、保管、分析するツールも必要でしょう。

これを手助けするクラウドプロバイダーによるIoTサービスは徐々に増えています。端末を全て活用し、ありとあらゆるIoTソリューションを構築することができます。

3大クラウドプラットフォームプロバイダーの提供する主なIoTには次のようなものがあります。

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まとめ

数えきれないほどのインフラストラクチャ、プラットフォーム、ソフトウェア、サービスなどのソリューションがクラウドによって提供されます。そして、それらにはそれぞれ、パブリック、プライベート、ハイブリッドという導入形態が存在します。ビジネスは個別に状況やニーズが異なるため、これらのソリューションの一つ一つをしっかりと理解し、どのような導入方法が最適なのかをじっくりと検討する必要があります。

常に技術が進歩している今、新しいソリューションを試す機会や、ビジネスを底上げするのに役立つ技術を探す機会はたくさんあります。

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