SEOと聞いて、何を思い浮かべますか?

キーワードやコンテンツの最適化、そして被リンクの最適化など、一般的に知られているSEOの施策を思い浮かべる方が多いはず。技術的な面で言えば、サイト構造やモバイルフレンドリーといった要素を挙げる人もいるでしょう。

ウェブサイトのホスティングがSEOに影響することはご存知ですか?2016年、Kinstaはそれまでに提供していた高性能WordPressホスティングを次のレベルに引き上げるプロジェクトに着手しました。

ホスティングプラットフォームをGoogle Cloud PlatformのプレミアムティアネットワークとGoogle最速のC2仮想マシンに支えられたコンテナ化スタックに変更し、超高速なコンテンツ配信と最大200%のパフォーマンス向上を実現しました。

KinstaのWordPress専用マネージドホスティングは、安全なホスティングスタック、エンタープライズレベルのCloudflare統合、および260+のPoP(Points of Presence)にまたがる高速CDNにより、SEOの強化とより多くのオーガニックトラフィック獲得を後押ししています。

高速で信頼性の高いサーバーは、読み込み時間の短縮、検索順位の上昇、コンバージョンの増加につながります。これについては、後ほど詳しくご説明します。

ホスティングは、検索エンジンでの表示順位に大きな影響を与えるにもかかわらず、多くの企業がホスティング選びがSEOになることに気がついていません。適切なホスティングサービスを選択することで、表示順位が上がり、直帰率は下がり、コンバージョンが促進されます。

今回は、ホスティングサービスがSEOに与える影響、そして適切なホスティングサービス選びについて掘り下げていきます。

SEOの重要性

ウェブホスティングがSEOにどのような影響を与えるのかをご説明する前に、そもそもなぜ、ウェブサイトを検索エンジンに最適化する必要があるのでしょうか。SEOに時間とリソースを投資することには本当に価値があるのでしょうか。

答えは「イエス」。SEOは、ビジネスの成長に欠かせません。

第一に、検索エンジンはユーザーが集まる場所。気になる商品の情報を探すとき、ユーザーの53%が検索エンジンを利用しています。つまり、自社で販売している商品をGoogleで検索している人がすでに存在していることを意味します。そんな潜在顧客の検索結果にサイトを掲載するには、SEOの強化が必要になります。

さらに、検索結果の2ページ目や1ページ目の後半に表示されるだけでは、不十分です。ある調査によれば、検索エンジンを利用するユーザーの27.6%がGoogleの検索結果に表示された1つ目のサイトをクリックしています。2番目のサイトは15.8%、3番目のサイトは11%とクリック率は下がります。そして2ページ目に移動するユーザーはほとんどいないのが現状です。

Google検索の検索結果の順位とクリックスルー率
Google検索の検索結果の順位とクリックスルー率

SEO対策を適切に行えば、サイトが検索結果の上位に表示され、多くのユーザーの目に触れるようになります。そのため、SEOはブランド認知度の向上にも役立ちます。関連する検索結果にサイトが表示されることで、知名度と評価も高まります。

ホスティングがSEOに与える影響

ホスティング選びは、SEOとしてあまり認識されていませんが、非常に重要です。Googleに支持されるには、サイトが適切に機能していなければならず、これを後押ししてくれるのがホスティングサービスです(逆に言えば妨げになることも)。

ホスティングサービスがSEOに与える影響を見てみましょう。

サイトスピードと読み込み時間

新規見込み顧客がGoogle検索を通じて、あなたのサイトを見つけ、リンクをクリックするとします。ページが表示されるまで、どのくらい時間がかかるでしょうか。

表示されるまでに数秒以上かかるようなら、高確率でユーザーはサイトを離れてしまいます。

サイトの表示速度が速いと、訪問者が商品の購入に至る可能性が高まります。1秒で読み込まれるサイトは、5秒かかるサイトよりもコンバージョン率が3倍高くなります。また、モバイルサイトに関する調査では、サイト速度が0.1秒向上すると、買い物客の消費額が10%近く増えることがわかっています。

ページ表示速度とコンバージョン率の関係性
ページ表示速度とコンバージョン率の関係性

高速なサイトは、検索エンジンでの表示順位も向上します。2010年、Googleは主にPCでの検索を対象に、サイトスピードがランキング要因になることを発表しました。2018年以降は、モバイル検索でのランキング要因にもなっています。

これは、利用するホスティングがSEOに与える影響の氷山の一角。

Kinstaのホスティングスタックは、一般的な共有、VPS、専用サーバーとは大きく異なり、Google Cloudのプレミアムティアグローバルネットワークと最速のC2仮想マシンで構築されており、SEOを最大限に考慮した最高クラスのホスティングソリューションの1つです。また、完全隔離されたコンテナにデプロイされるため、セキュリティも強化され、リソースも隔離されることから、他のサイトの影響を受けることはありません。モバイルとPC両方でのサイトパフォーマンスを高めるため、260+のグローバルCDNも無料提供しています。

もちろん、ホスティングの選択だけがサイトスピードと読み込み時間に影響を与えるわけではありませんが、最も重要な要因と言っても過言ではありません。キャッシュやJS圧縮など、他の対策を講じていれば、質の高い高速なホスティングに投資することで表示速度が改善され、より多くのトラフィックとコンバージョンを獲得することができます。

Kinstaのようなパフォーマンスに特化したホスティングに投資することで、GCPのプレミアムティアネットワーク、高性能CDN、エッジキャッシュおよびサーバーレベルの高速キャッシュなど、豊富な機能が利用でき、可能な限り高速なサイトを実現することができます。

例えば、Kinsta APM(アプリケーションパフォーマンス監視)はすべてのプランに付帯しています。APMツールを使用すると、読み込みの遅いページを特定し、問題の根本原因を把握することが可能です。サイトのワーカープロセス、MySQLデータベースクエリ、外部HTTP呼び出しなどに関するタイムスタンプ付きの情報を入手できます。

サーバーのダウン

サイトのダウンは何よりも避けたいこと。Kinstaではプランを問わず、インフラストラクチャ上のすべてのサイトを1日720回(2分ごと)監視し、99%の稼働率を保証しています。

サーバーのダウンは、利益に直結します。サイトがダウンしている間に潜在的な売上を逃し、顧客が離れてしまうかもしれません。サイトがダウンしている間に訪れたユーザーは、信頼性が低いと判断し、二度と戻ってきてくれない可能性も。

さらに、サーバーのダウンはSEOにも影響します。サーバーがダウンしているときに検索エンジンがクロールすると、一時的にインデックスが削除されてしまう可能性があります。また、Googleはダウンしたサイトのクロール頻度を下げることで知られており、SEOに良くありません

どんなサイトであってもダウンすることはありますが、最小限に抑えたいものです。稼働率保証のあるホスティングサービスは、サーバーのダウンが極めて稀であることを意味します。

ロケーション

ホスティングサービスを選ぶ際には、利用可能なサーバーを確認することも重要です。Kinstaでは、Googleのグローバルネットワーク全体で37箇所のデータセンターをサポートしており、サイトのコンテンツを配信する際のレイテンシを減らし、SEO強化を支援しています。

顧客に近いサーバーからサイトを提供することは、SEOにとって重要なサイトスピードの向上につながります。またロケーションは、準拠しなければならないデータ保存規制にも影響するため、SEOにとって重要です。

また、ロケーションに関係する要素として、サイトのドメイン(一般的には利用するホスティング会社から提供されることが多い)があります。Googleは、一般的なドメイン拡張子はすべて同等であることを公表しています。したがって、事業に応じて「.com」ではなく「.pizza」を選択してもSEOに影響を与えることはありません。

しかし、国の拡張子はまた別の話。例えば、「.fr」ドメインを使用している場合、Googleはそのサイトがフランスを対象にしていると認識し、他の国と比較して、フランスの検索エンジンでの表示順位が上がる可能性が高まります。

ホスティングの種類

ホスティングサービスについて調べ始めると、価格帯が幅広い上、共用サーバー、専用サーバー、マネージドホスティングなど、さまざまな種類があることに気がつくはず。特にサイトを立ち上げたばかりであれば、何を選べばいいのかわからないと感じる人も多いでしょう。

ホスティングにはいくつか種類があり、その選択がSEOに影響を与えます。ホスティングの種類とそれぞれがSEOに与える影響を見てみましょう。

無料サーバー

WordPress.comやWixのようなウェブサイトビルダーを使用して、無料でウェブサイトをホストする方法があります。

小規模な個人サイトであれば良い選択肢になるかもしれませんが、通常独自ドメインを設定することができず、高トラフィックを処理する能力もないため、SEOやブランドサイトには理想的ではありません。

共用サーバー

小規模なウェブサイトは、共用サーバーから始めるのが一般的で、安価で初心者に優しい選択肢です。

月額数ドルからという良心的な価格でサイトを運営することができます。

共用サーバーは、その名の通りリソースを共有することで費用対効果を維持しています。そのため、同じサーバー上の他のサイトとリソースを共有することになります。

サイトを初めて所有するユーザーには良い選択肢になりますが、SEOにとってはデメリットも。他のサイトとサーバーを共有している場合、他のサイトが自分のサイトのパフォーマンスに影響を与えることがあります。

例えば、サーバー上のあるサイトでのトラフィックが急増すると、自分のサイト速度が低下し、検索エンジン最適化だけでなく、全体的なパフォーマンスにも影響を与えます。

共用サーバーの仕組み
共用サーバーの仕組み

VPS(仮想専用サーバー)

仮想専用サーバーは、共用サーバーと少し似ており、他のサイトと物理的なサーバーを共有しますが、自分だけの仮想空間を確保することができます。これによって、パフォーマンスが向上し、他のサイトのトラフィックが表示速度やSEOに影響を与える可能性が低くなります。

専用サーバー

専用サーバーは、その名の通りサーバー全体を独占するもので、より高い稼働率と高速化が保証されます。また、サーバー設定を完全に制御できるため、サイトのパフォーマンスを確実に改善することができます。

専用サーバーはSEOに適していますが、高価な選択肢です。大企業でない限りは、おそらくここまでのホスティングは不要です。

クラウドホスティング

クラウドホスティングの場合、ウェブサイトが複数のリモートサーバーに分散されます。

1つのサーバーに問題が生じても、ネットワーク上の他のサーバーが処理を引き継ぐため、SEOに効果的な高い稼働率を確保することができます。正しく設定するための専門知識があれば、高速なサイトを実現するベストな選択肢の1つです。

ただし、WordPressサイトを立ち上げて実行するには専門知識が必要になるため、初心者には不向きです。そこで注目したいのが、マネージドホスティングです。

マネージドホスティング

サーバー管理の技術的なタスクを扱いたくない場合、あるいはそれに充てる時間がない場合は、一任してしまう方法があります。Kinstaでは、世界有数のソフトウェアレビュー比較サイト「G2」において、マネージドWordPressホスティングとして最高評価を受けています。

マネージドホスティングでは、ハードウェアやソフトウェアの設定、メンテナンス、テクニカルサポート、CMSの更新や監視など、面倒な作業をホスティング会社が引き受けます。

共用サーバーよりも少し高価になりますが、一般的な中小企業の予算内に収まる程度です。ホスティング会社のサポートがあれば、サイトスピードや稼働率など、さまざまなパフォーマンス要素が改善されます。

Kinstaでは、速度、セキュリティ、およびトラフィック急増に最適化されたアプリケーションデータベース、およびWordPress専用マネージドホスティングを提供しています。またECサイト向けには、マネージドWooCommerceホスティングも。

スピードとセキュリティの最適化に加え、データベースの検索と置換、組み込みAPM、IP制限、ionCube Loader、PHP再起動など、さまざまなサイト管理ツールを搭載したコントロールパネル「MyKinsta」を提供しています。WordPress開発者や代行業者向けには、ローカル開発ツール「DevKinsta」が有用です。DevKinstaを使用すると、ローカルでプロジェクトを複製して開発することができ、作業を終えたらKinstaに更新を反映することができます。また、WordPressのマルチサイトもサポートしています。

サイトの高い直帰率の原因を解明するために何時間も時間を費やすよりも、質の高いのホスティングに毎月数ドル多く投資する方が賢明です。

直帰率

直帰率とは、1ページしか訪問せず、サイト上で何のアクションも起こさずにサイトを離れてしまう訪問者の割合です。

Googleの表示順位に直帰率が影響するかどうかは、議論の余地があります。Googleが直帰率はランキング要因ではないと公表する一方で、直帰率の高さとSERPでの表示順位の低さの間に明確な相関関係があることも明らかになっています。

Googleの表示順位と直帰率の関係性
Googleの表示順位と直帰率の関係性

公式なランキング要因ではないものの、2023年のGoogle検索順位において、重要な要素である滞在時間の長さを示す指標となり得ます。多くのユーザーがすぐにサイトから離脱し、Googleに戻るのであれば、そのコンテンツに関連性がないと判断した証拠。Googleはより関連性の高いコンテンツをユーザーに提供するため、このような事態は表示順位を下げる要因になります。

直帰率と滞在時間の改善は、テクニカルSEOの重要な側面です。直帰率が下がれば、より多くの人がサイトに滞在し、コンテンツを閲覧したり、買い物したりしていることを意味します。

ホスティングが与える影響として、直帰率の高さは、サイト速度の低下やサーバーのダウンによって引き起こされる可能性があります。

Kinstaでは、Cloudflare統合による組み込みのエッジキャッシュ(すべてのプラン共通)で、サイトおよびウェブページのキャッシュをCloudflareのグローバルネットワークである、260+箇所のデータセンターに保存。サイト訪問者がブラウザでサイトを読み込むと、キャッシュされたレスポンスが最寄りのサーバーから配信されます。

セキュリティ

安全でないサイトはGoogleに敬遠されます。Kinstaでは、エンタープライズレベルのCloudflare統合によってお客様のサイトを保護。安全なファイアウォール、無料のSSL証明書(HTTPS暗号化が常に有効)、HTTP/3およびTLS 1.3のサポート、DDoS対策、無料のCDNなどのような機能を提供しています。

Googleは、2014年に有効なHTTPS暗号化をランキング要因にすることを発表しています。HTTPSは、ユーザーのブラウザやウェブアプリケーションとサイト間に安全な接続を確立します。Googleは、HTTPSは重要なランキング要因ではないと公表していますが、サイトをHTTPS化しない手はありません。

GoogleはHTTPSを非常に重視しており、別のランキング要因の構成要素にもなっています。ページエクスペリエンスは、さまざまなUX要素で構成されており、HTTPSはそのひとつ。

HTTPとHTTPS暗号化の仕組み(出典: Savvy Security)
HTTPとHTTPS暗号化の仕組み(出典: Savvy Security)

その他のセキュリティ要素が表示順位に影響するかどうかは明らかになっていませんが、サイトがハッキングされたり、コンテンツがマルウェアやスパムに感染したりすると、さまざまな問題が発生し、当然SEOにも悪影響を与えます。いずれにしても、ウェブサイトのセキュリティを最新の状態に保つことがベストプラクティスです。

サイトのセキュリティ強化には、ホスティングの選択が大きく影響します。まず、サーバーのセキュリティに責任があるのはホスティング会社。また、優れたホスティングサービスでは、信頼できる認証機関によって発行された無料のSSL証明書や定期的なマルウェア検出など、その他の機能を提供しています。

サポートの質

サイトに何かしらの問題が発生した場合、利用しているホスティングサービスによっては、自分自身ですべて解決しなければなりません。優れたホスティング、特にマネージドホスティングであれば、サポートスタッフが速やかに問題を解決してくれます。

予期せぬサイトのダウンやパフォーマンスの問題がSEOに与える影響は、すでにご説明した通り。ホスティング会社のテクニカルサポート(一般的なカスタマーサポートとは異なる)がいかに重要であるかはお分かりのはず。

世界トップクラスのカスタマーサポートはKinstaの強みであり、24時間年中無休のライブチャット、多言語サポートをすべてのお客様に提供しています。経験豊富なエンジニアがアプリケーション、データベース、WordPressホスティングの問題解決をお手伝いします。

サイト環境全体が定期的にバックアップされ、技術的なエラーを速やかに解決してくれるホスティングサービスを利用するのが賢明です。

Kinstaでは、WordPressサイトに毎日の自動バックアップ、毎時(アドオン)、手動、システム生成、ダウンロード可能、および外部バックアップ(Amazon S3またはGoogleC Cloud Storage)の6種類のバックアップを提供しています。バックアップデータは常時2週間分保存され、必要に応じて保存期間を延長することも可能です。

適切なホスティングの選び方

ここまで、ホスティングがSEOに与える影響、SEOとしてのホスティング選びが過小評価されていることについてご説明しました。では、検索順位、トラフィック、そしてコンバージョンを高めるホスティングサービスをどのように選べばいいのでしょうか。

ホスティングサービスを探す際には、以下の要素を念頭に置いてください。

ホスティングの種類

共用サーバーで費用を抑えたいのか、それともVPSサーバーで高パフォーマンスを目指すのか。契約するホスティングプランの種類は必ず確認しましょう。

また、上でご説明したホスティングの種類は重複することもあります。例えば、Kinstaはクラウドホスティングであり、マネージドホスティングです。クラウドホスティングの能力を活用し、インフラストラクチャはGoogle Cloud Platform上に構築しています、またサイトデータを様々な場所に分散し、サイトのダウンを最小限に抑えます。

価格

ホスティングプランの費用は、もちろんSEOに影響することはありませんが、考慮したい要素です。

Googleでの表示順位を上げるためにもう少し投資する価値があるのか、それとも安価なプランを選択する方が賢明なのか。SEOの別の側面に投資するとしても、サイトのダウンを最小限に抑え、高速かつ安全なサイトを実現できないホスティングサービスは、いずれビジネス成長の足枷になります。

一般的な共用サーバーは、月額2.75ドル程度で利用できます。その魅力的な価格に引き込まれる前に、この費用と引き換えに、どのような機能を手にできるのかを必ず確認してください。

例えば、最も安価なベーシックプランを選択する場合、帯域幅が制限されたり、トラフィックに上限が設けられたりしていないか。セキュリティ機能など、SEOを強化するようなメリットはあるのか。また利用できるカスタマーサポートに制限はないかなど。

また、2年目以降の利用料金にも注意してください。初年度の契約が終わると、料金が上がるプランはよく見られます。

Kinstaでは、シンプルで透明性のある価格設定で、サイトが利用可能なリソースとリソース使用量を正確にお知らせします。また、サイトをダウンさせることなく、数回のクリックでプランのアップグレード、ダウングレードも可能です(切り替え月の利用料金は自動で日割り計算)。

カスタマーサポートの質

ある日の午前2時にサイトがダウン。分単位で海外の顧客からの売上を失い、SEOへの影響も心配…なんて状況でも、すぐにカスタマーサポートを利用できるサービスを選ぶことが大切です。

また、ホスティング会社が24時間ウェブサイトを監視してくれるかも重要です。

技術的な問題を素早く解決できればできるほど、SEOは向上します。ホスティング会社のサポートチャネルと時間帯、そしてどの程度のサポートが受けられるかは事前に確認しておきましょう。

Kinstaでは、すべてのお客様(個人からグローバル企業まで)のサポート最優先事項とし、休日、週末、深夜を含め、24時間年中無休対応しています。

また、階層型サポートは採用しておらず、待ち時間や他の担当者への転送などでお客様の時間を無駄にすることは一切ありません。すべてのプランで、経験豊富なエンジニアからのサポートを受けることができます。

CDN

最後に、検討中のホスティング会社がコンテンツデリバリネットワークまたはCDNを提供しているかどうかも確認しましょう。CDNはサイトを高速化する別のサービスで、ホスティング会社から直接提供される場合もあります。

CDNは、画像、CSS、JSファイル、ウェブフォントなどの静的アセットを世界中のデータセンターにキャッシュする仕組みです。このキャッシュによって、コンテンツの配信が高速化され、サイトの表示速度も上がります。これは、データの移動に必要な物理的距離が短縮されるため。また、TTFB(Time to First Byte、最初の1バイトを受信するまでの時間)も短縮されます。

これによって、SEOの重要な要素であるサイトスピードをさらに改善することができます。

コンテンツデリバリネットワークの仕組み(出典: Plesk)
コンテンツデリバリネットワークの仕組み(出典: Plesk)

また、複製されたコンテンツを地理的に異なる場所にある複数のサーバーで利用できるようにすることで、高い稼働率も確保できます。1つのサーバーがダウンすると、トラフィックは別のサーバーに迂回されるため、サイトがダウンすることはありません。さらにもう1つのSEOの利点として、ほとんどのCDNにはセキュリティ機能が組み込まれています。

Kinstaのすべてのホスティングプランには、コンテンツデリバリネットワーク(CDN)が無料で付帯しています。HTTP/3対応のCDNで、コンテンツを世界中に超高速配信することができます。KinstaのCDNは、Cloudflare統合と、260+のPoPに支えられた100ヶ国、約200都市にまたがる世界的なネットワークを活用しています。最寄りのCloudflareサーバーを特定するのに、位置情報を調べることはなく、サイトへのサーバーリクエストが高速送信されます。

ホスティング移行がもたらすSEOへの影響

サイト所有者として、ビジネスを立ち上げたばかりの方は、立ち上げ初日から高速かつ信頼できるホスティングサービスを選ぶチャンスがあります。

とは言え、この記事に目を通しているほとんどの方は、すでにサイトを運営されているでしょう。今回ご紹介した内容を踏まえて、現在利用しているサービスから他社への乗り換えを検討しようとしている方もいるかもしれません。その場合、別のサービスに移行することで、SEOに悪影響を与えないかが気になるところです。

GoogleのJohn Mueller氏は、この懸念点について言及しています。別のホスティングサービスに移行後、最初のうちはGoogleのクロール頻度が低下するため、SEOに影響を与える可能性があります。しかし、これは一時的なもの。Mueller氏は次のように述べています。

「時間の経過とともに、クロール頻度を上げても問題ないとシステムが判断すると、クロールの頻度が戻ります。これはホスティングサービスの移行とは無関係で、この先また別のサービスに移行しても、別の国に移住しても影響はありません」(英語原文の日本語訳)

移行を検討する際は、サーバー周りの管理を一任できる、マネージドホスティングにぜひ注目してみてください。

Kinstaでは、他社からのサイト移行サービスをサイト数に限りなく無料で提供しています。WP Engine、Flywheel、AWS、DigitalOceanなどの人気ホスティングから、Kinstaに移行したお客様のサイトは、速度が大幅に向上しています。

まとめ

ほとんどの企業では、SEOを考慮することなく、価格や帯域幅などの要素に基づいてホスティングサービスを選択しています。

今回の記事で、ホスティングがいかにSEOに影響を与えるかをお分かりいただけたはず。ホスティング選びはSEO対策としてあまり取り上げられませんが、表示順位、トラフィック、コンバージョンに大きな影響を与えます。Googleは利用するホスティング会社を評価することはありませんが、サイトの速度、信頼性、稼働率、セキュリティなどの要素を考慮しています。

サイトが技術に精通したプロフェッショナルによって監視され、保守管理されるマネージドホスティングをおすすめします。Kinstaでは、超高速ホスティング、24時間年中無休のカスタマーサポート、セキュリティ機能、CDN、およびSLAに基づいた99.9%の稼働率保証を提供しています。

SEOを強化するその他の対策についてはこちらでご紹介しています。

Jeremy Holcombe Kinsta

Content & Marketing Editor at Kinsta, WordPress Web Developer, and Content Writer. Outside of all things WordPress, I enjoy the beach, golf, and movies. I also have tall people problems ;).