誤ったURLを特定するために設計されたWordPressのリダイレクト機能はコアに組み込まれています。誤ったURLが要求されると、WordPressは正しいURLを見つけようとし、見つけらるとその正しいURLに訪問者をリダイレクトします。これは素晴らしいことですが、いくつかのデメリットもありますので、デメリットも詳しく確認しましょう。

たとえば、ウェブサイトの訪問者がウェブサイトのURLのwwwサブドメインを入力する場合うもあれ、入力しない場合もあります。いずれにせよWordPressは訪問者を適切なURLにリダイレクトします。ページスラッグURLの前に表示されるべきパスが削除されるときにも同じことが起こります。したがって、http://www.example.com/parent/pageなどのページをお持ちの場合、http://example.com/pageを入力してみてください。ほとんどの場合、WordPressは適切なページを見つけてリダイレクトするほどマートです。

HTTPSを使用するように設定されたウェブサイトなら、状況はさらに複雑になります。その場合、すべてのトラフィックをHTTPから強制的にHTTPSのURLにリダイレクトするのは一般的です。これにより、リダイレクトプロセスが非常に複雑になります。次をご想像ください。

  • 訪問者は、https://www.example.com/parent/pageにアクセスしようとするときにアドレスバーにhttp://example.com/pageと入力します。
  • その訪問者は最初にHTTPからHTTPSにリダイレクトされます。
  • 次に、URLにwwwが追加され、訪問者が2回目にリダイレクトされます。
  • 3回目に、訪問者がパスに親ページを含むURLにリダイレクトされます。
  • 最後に、サーバーはウェブサイトのファイルとリソースを訪問者のブラウザーに配信し始めます。

なお、「すごい! リンクをごちゃごちゃにしても、訪問者が最終的に正しいページにアクセスできる!」と考えられている方もいるでしょう。ある意味では、正しい考え方です。WordPressは正しいURLを上手に見つけるため、入力ミスしたURLが適切に読み込まれます。ただし、この自動リダイレクトにはデメリットもあります。

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WordPressのリダイレクトによるラグ

WordPressの転送力を把握すると、不完全なURLを作成しがちになる場合が多いです。特に、インラインリンクやカスタムメニューのURLを手動で入力する場合は危険です。大したことではありませんね。訪問者はどうしても正しいURLに到達します!

それはそうです。ただし、リダイレクトがページの読み込み速度に与える影響を見落としています。下記は、あるWordPressウェブサイトのPingdomウェブサイトスピードテストの結果です。このテストでは、リダイレクトを回避するために正しいURLを使用してページにアクセスします。

正しいURLを使用したPingdomテストの結果

正しいURLを使用したPingdomテストの結果

かなり速いですね。ファイルリクエストを確認すると、ウェブサイトがリクエストされたときにリダイレクトが発生していないことがわかります。

Pingdomのファイルリクエスト

Pingdomのファイルリクエスト

では、URLを少し変えてテストを再度実行するとどうなるのでしょうか?

正しくないURLを使用したPingdomテストの結果

正しくないURLを使用したPingdomテストの結果

あら!ページの読み込み時間がは0.5秒以上、つまり約58%長くなりました。ファイルリクエストを確認して、詳しく調べてみましょう。

正しくないURLのPingdomのファイルリクエスト

正しくないURLのPingdomのファイルリクエスト

URLの先頭にリダイレクトが2つも追加されました。リダイレクトが完了すると、ページは正常に読み込まれます。したがって、ページの速度が遅いのは、誤ったURLが入力されたときに発生するリダイレクトに起因すると考えられます。結論としては、リダイレクトによりウェブページの読み込み速度が低下します。違いは印象的で、測定可能です。

リダイレクトするべきかしないべきか?

リダイレクトは理由があって存在します。リダイレクトにより、訪問者を古いコンテンツや存在しないURLから更新されたコンテンツに転送できます。存在しないURLに関しては、WordPressがその一部を自動的にリダイレクトすると上記に述しました。 ただし、WordPressは存在しないURLをすべて特定するわけではないため、手動のリダイレクトルールが必要になります。

たとえば、WordPress 3.0がリリースされたときに、WordPressの最新情報というタイトルの記事を書いたとします。2010年当時には素晴らしいコンテンツでしたが、今日「WordPressの最新情報」を検索している人々は違う内容を知りたがっているでしょう。読者を幸せにしたくて、WordPressの今後のバージョンの新機能に関する新しい記事を作成します。

このシナリオでは、古い投稿から新しい投稿へのリダイレクトは適切でしょう。 さらに、こうすると、古い投稿のリンクジュースが新しい投稿に渡され、検索エンジンでの順位が改善されるため、リダイレクトはSEOのベストプラクティスでもあります。

リダイレクトするべきシナリオがいくつかあります。

  • 上記の例のように、最新のコンテンツを公開して、古いコンテンツを更新されたコンテンツに転送したいとき
  • ウェブサイトのパーマリンク構造を見直して、古いURLを新しい構造のURLにリダイレクトするとき
  • 公開済みの固定ページや投稿を更新中にトラフィックを一時的に別の投稿や固定ページにリダイレクトするとき
  • 本記事の冒頭でご説明したように、WordPressがURLが少し間違っていたらユーザーを適切なURLにリダイレクトします。

リダイレクトしない方がいい場合

上記の例では、訪問者を古いコンテンツや正しくないURLから更新されたコンテンツに転送するため、または特定のコンテンツが更新中の一時的な手段としてリダイレクトが必要な手段です。

上記のリストの最初の例ではWordPressのリダイレクトは必ずしも必要ではないと言えなくもありません。ただし、古いコンテンツへのトラフィックは主に「新しいWordPress機能」などのを検索した検索エンジンの利用者である可能性が高いです。明らかなことに、古い記事の方は検索した内容ではありませんが、新しいコンテンツの方はそうです。したがって、検索者が知りたがっているコンテンツを見せてあげるために、リダイレクトが必要です

それでは、WordPressのリダイレクトを使用しない方がいい場合はいつでしょうか?リダイレクトを必要でないときに使用していると、戦略を再検討する必要があります。

たとえば、wwwを含まないURLを使用してカスタムメニューを作成したが、ウェブサイトのURLが本来ならばwwwのサブドメインを使用している場合、それは修正の必要なミスです。この場合においてリダイレクトを使用することは適切ではなく、ウェブサイトのスピードを低下させます

WordPressのリダイレクトの数を最小限に抑える方法

WordPressのリダイレクトの数を最小限に抑えるには2つのことを実施しなければなりません。

  • トップレベルドメインでは最大1つのリダイレクトを使用します。
  • 意図的に不要なリダイレクトを作成しません。

トップレベルドメインでは最大1つのリダイレクトを使用する

目標は、訪問者がトップレベルのドメインの前にどのプロトコルプレフィックスやサブドメインを記入してしまっても、最大1つのリダイレクトで適切なURLに到達することです。つまり、下記のURLはすべて、最大1つのリダイレクトでトップレベルのドメインに転送され、URLの1つはリダイレクトなしで解読される必要があります。

  • http://example.com
  • http://www.example.com
  • https://example.com
  • https://www.example.com

プロトコルプレフィックスとサブドメインのさまざまな組み合わせを考慮して必要になってくるリダイレクトの数がわからない方は、Patrick Sextonのリダイレクトマッパーをご利用ください。

varvy.comのリダイレクトマッパー

リダイレクトマッパー

以下は、リダイレクトマッパーで見つけられる、正しく設定されていないリダイレクトの一例です。wwwと非wwwバージョンの両方でHTTPSリダイレクトが2件あることがわかります。

正しく設定されていないリダイレクト

正しく設定されていないリダイレクト

正しく設定されたリダイレクトの例を次に示します。ご覧のとおり、リダイレクトは1つしかありません。

正しく設定されたリダイレクト

正しく設定されたリダイレクト

解読失敗(「404」ステータスコード)または、1つ以上のリダイレクトが必要な場合には、修正の時がきました。

実施すべきことは、リダイレクトルールをサーバーに追加して、訪問者が可能な限り迅速にウェブサイトの適切なURLにアクセスできるようにすることです。ウェブサイトが標準のLAMPスタックでホスティングされている場合、ウェブサイトの.htaccessファイルにURL書き換えルールを追加します。

ただし、レベルの高いホスティング構成をご利用の場合には、ApacheではなくNginxを使用している可能性があります。その場合、状況はそれほど単純ではありません。リダイレクトの構成はホスティング会社ごとに異なるため、ご利用の会社のサポートチームにお問い合わせしてリダイレクトの問題を解決してもらった方が最善でしょう。

Kinstaをご利用の場合、ウェブサイトがNginxサーバーを使用しているが、リダイレクトの設定は非常に簡単です。MyKinstaの「リダイレクトルール」ツールを使用して、301および302リダイレクトを作成いただけます。ご不明な点があれば、もちろんいつでもサポートチームまでお問い合わせいただけます。

リダイレクトルールを追加する

MyKinstaにおいてリダイレクトルールを追加する

目標は、正しいURLにアクセスできるため複数のリダイレクトを必要とするURL構造をターゲットとするリダイレクトルールを作成することです。たとえば、https://www.example.comがhttp://example.comに転送されるのに2つのリダイレクトが必要な場合、2つではなく1つのステップでできる手動のリダイレクトを作成します。

無料のWordPressプラグインを使用してリダイレクトを設定すると、そのリダイレクトはwp_redirect関数を使用するためパフォーマンス上の課題が発生することがよくあります。MyKinstaで追加すると、ルールがサーバーレベルで実行されます。これは、はるかに最適な方法です。

リダイレクトルールを追加する

リダイレクトルールを追加する

URLを作成するときに適切なURL構造を使用する

内部リンクやメニューを作成するときに意図的にリダイレクトを作成しないようにしましょう。URLを間違って入力することに慣れた方は、正しい記入のし方に慣れてみてください。URLを入力するときは、次のことにご注意ください。

  • 適切なプロトコルプレフィックス(HTTPまたはHTTPS)を使用する
  • 必要に応じてwwwサブドメインを記入するかしない
  • URLで投稿IDと固定ページIDを使用しない
  • 固定ページや投稿へのパス全体を入力する

WordPressのリダイレクト機能は、あくまでも正しくないURLを誤って作成した場合のフォールバックです。URLを誤って入力するときに意図的にしないでください。

プラグインを使用してWordPressリダイレクトを作成する

すでにご説明したように、WordPressのリダイレクトを作成する正当な場合があります。そこで、ご利用のホスティング会社にリダイレクトルール機能がない場合は、WordPressのプラグインを使用する必要があるかもしれません。WordPressのプラグインディレクトリから無料で入手できるリダイレクトプラグインが多いです。

WordPressプラグインRedirection

WordPressプラグインRedirection

  • Redirectionは、最も人気のあるリダイレクトプラグインです。非常に使いやすくて、WordPressのコア、Apacheサーバーの.htaccess、またはNginxサーバーのリダイレクトを使用してリダイレクトを作成するようにも設定できます。
  • もう1つの人気なプラグインであるSimple 301 Redirectsは、リダイレクトをできるだけシンプルにするために設計されています。非常に使いやすくて、設定のオプションは全くありません。含まれている情報は301リダイレクトを手動で簡単に追加できるほどのみです。
  • Safe Redirect Managerは、10upの素晴らしいチームにより開発されています。ご希望のHTTPステータスコードを使用して、ロケーションを新しいURLにリダイレクトできます。セキュリティ上の理由からホワイトリストに登録されたホスティング会社へのリダイレクトのみを許可するwp_safe_redirect関数が使用されます。
  • 301 Redirectsは、主に設定オプションの多いものが好きなユーザーが好む、もう1つの人気のあるプラグインです。60,000以上のアクティブなインストールがあり、十分に試験されているものでしょう。使いやすく、デザインのいいインターフェイスを備えており、301や302リダイレクトを手動で作成するために使用できます。特に便利な機能の一つは、手動で作成されたリダイレクトルールがリダイレクトなしで解読されることを保証するための、固定ページ、投稿、メディアページ、アーカイブページなどのリダイレクト先を選択できるドロップダウンメニューです。リダイレクトでクエリ文字列を使用することもできます。

リダイレクトを責任を持って作成しましょう

簡単に言うと、WordPressのリダイレクトはウェブサイトのスピードを低下させます。したがって、ウェブサイトの訪問者のために時間をかけてリダイレクトの数を最小限に抑える価値があります。意図的にリダイレクトを作成することが適切な場合もありますが、リダイレクトの使用を必要な場合に抑えて、WordPressウェブサイトを閲覧する際に可能な限り最速のエクスペリエンスを訪問者に提供するようにしましょう。

あなたはどう思いますか?リダイレクトが多すぎてパフォーマンスの課題が発生したことがありますか?


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