フリーランスという働き方の利点は多数ありますが、まず最初に挙げられるのが「自由」でしょう。
- 好きなことや得意なことを仕事にする自由
- 自分が選んだクライアントと仕事をする自由
- 自分のペースやスケジュールで仕事をする自由
とはいえ、フリーランスは良いことばかりではありません。税金の支払いを含む経理業務を自分で担い、毎月まとまった収入を得るために自分で案件を探し、スケジュールも自分で賢く管理することになります。さらに、雇用や経営などの業務の責任も負わなければならない可能性があります。
フリーランスという働き方は年々人気が高まっており、内閣官房によると2020年時点の日本のフリーランス人口は約462万人、米国では2022年の時点で7,040万人がフリーランスとして働いています（労働力全体の3分の1以上）。この流れを受け、現在ではフリーランスを支援する優れたツールが多数存在しています。
今回は、フリーランスとして活躍する方、そしてこれから独立を検討している方におすすめのツールを一挙ご紹介します。利便性を考慮し、基本的には人気ツールと統合可能なソリューションに焦点を当てています。
カレンダー
フリーランスの利点、そして欠点にもなり得るのが、柔軟なスケジュール。ルーティンを繰り返すのが苦手な人には理想的な働き方ですが、締め切りやミーティングをきちんと管理することが重要になります。
したがって、まず必要になるのはカレンダーや日程調整ツールです。
1. Google カレンダー
多くのユーザーが統一してアップル製品を利用するのは、同期が簡単なためです。同様に、ほとんどのユーザーがGoogleのアカウントを所持していることから、スケジュール管理にGoogle カレンダーを利用するのは定番となっています。
Google カレンダーの特徴は以下のとおり。
- 打ち合わせや締め切り前の自動通知（何分前に送信するか設定可能）
- 会議の場所などの詳細を入力
- 打ち合わせ前にクライアントにメモやプレゼンテーションを共有（リッチテキストフォーマットとハイパーリンク対応）
またGoogle カレンダーのイベントは、他の人と共有することができるため、例えば複数の顧客に多くのクライアントのためにバーチャルアシスタントとして働いている場合は、一度に複数のカレンダーを表示して管理することも可能です。
2. Calendly
Calendlyを利用すれば、ミーティングの日程調整が効率化されます。独自のスケジュールリンクを送信することで、カレンダーの空き状況に応じた複数の候補日時を提示し、クライアントは任意の日時を選択できます。
Calendlyは、Google カレンダー、Outlook、Office 365、iCloudや、Salesforce、Zapier、Slack、MailChimpなどの人気アプリケーションと統合して、1対1のミーティングやグループミーティングなどの日程を決定することができます。また、タイムゾーンも自動検出されるため、海外にいるクライアントとの会議も安心です。
クラウドストレージ
クラウドストレージの登場により、インターネット接続のみで世界中のどこからでもファイルの保存、アクセス、共有、さらにはリアルタイムでの共同作業が可能になりました。世界中のクライアントや企業とリモートで働くフリーランスにとって、今日クラウドストレージソリューションは必要不可欠です。
クラウドストレージは、バックアップストレージソリューションとしても機能します。クラウド上で作業すれば、突然コンピュータの電源が落ちてしまっても、作業内容が失われることはありません。
3. Dropbox
Dropboxは無料で使えるクラウドストレージソフトウェアです。
クライアントとファイルを共有したり、特定のタスクを完了したりすることで毎月のストレージ容量を増やし、より多くのユーザーを招待したり、複数のデバイスにDropboxをインストールしたりすることができます。また、要件に応じてストレージ容量を追加購入することも可能です。
Dropboxのアプリ内で作業するだけでなく、PCへのインストールも可能です。PCにDropboxをダウンロードすると、オンライン上のファイルが自動的に同期され、パソコンからアクセスできるようになります。
4. Google ドライブ
Dropboxの代替ツールとして定評があるのがGoogle ドライブです。先ほどのGoogle カレンダーと同様に、多くのユーザーがすでにGoogleのアカウントを持っているため同期が簡単であり、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのその他のソフトウェアツールへもアクセス可能です。
ファイルはドライブに保存され、オンラインでの仕事やリアルタイムでの共同作業などに役立ちます。Dropbox同様、ストレージ容量は15GBまで無料です。コンピュータにインストールして、オンラインファイルを同期することもできます。
5. Spinbackup
冗長バックアップはいかなる状況にも有用です。Google製品（Gmailなど）を日常的に使用している場合は、Spinbackupようなツールを利用してGoogle製品をオフサイトにバックアップできます。
たとえばGoogleアカウントがハッキングされた場合、Spinbackupがアカウントの乗っ取りから保護してくれるため、重要なメールや写真、ドキュメントを失わずに済みます。変更点のみを保存する増分バックアップもサポートしているため、手頃な価格でバックアップを作成できます。
コミュニケーション
新しいクライアントを探している場合でも、すでに商談が決まっている場合でも、自分の仕事に関心を持ってくれている人と連絡を長期的に取ることは、フリーランスとしての成功に欠かせません。
6. Boomerang
Boomerangはメールでのコミュニケーションにお勧めしたいツールです。好きな時間にメールを下書きし、勤務時間内に送信するようにスケジュールすることができます。
営業メールが開封、既読、クリックされかどうかを確認したり、自動のフォローアップメールを設定したりする機能もあります。無料版と有料版のいずれかを選択できます。
より堅牢なメール/営業ツールお探しなら、Cirrus Insightでも同様の機能を多数利用できます。
7. Hunter.io
Hunter.ioは、見込み顧客に自分を売り込みたい場合、意思決定者に直接連絡を取りたい場合など、特定のメールアドレスを見つけるのに便利です。企業のウェブサイトのURLを貼り付けるだけで、利用可能なメールアドレスがわかります。
結果を最大化するには（また意思決定者を特定したい場合）、LinkedInのプロフィール情報も参照してみてください。
8. Voila Norbert
Voila Norbertは、SEO分析で知られるAhrefsによって、最も正確なメールアドレス検索ツールに選ばれています。このツールには検証機能もあり、メーリングリストをアップロードしてすぐに結果を得ることができます。インフルエンサーへの連絡、人脈作り、潜在的な雇用主へのアプローチなどを支援します。
気になる人物のメールアドレスを見つける方法はこちらでもご紹介しています。
9. Slack
今日では、コミュニケーションツールを利用していない企業を探す方が難しいほどです。Slackはメールのやり取りでは非効率な手軽なコミュニケーションを支援するソリューションです（クライアント企業との連絡にSlackを使用する場合には過剰な通知が懸念されるが）。
Slackは日本国内を含め、世界中で幅広く利用されています。まだ利用していない場合、将来クライアントから求められることを想定し、Slackに慣れておくことをお勧めします。その人気の高さから、SlackはGoogle ドライブ、Trello、Asanaなどと並び、今回ご紹介しているフリーランス向けツールのほとんどと統合可能です（TrelloとAsanaの比較はこちら）。またSlackの類似ツールとしては、Microsoft Teamsも優れたソリューションです（SlackとTeamsの比較はこちら）。
契約と法的書類の作成
フリーランスにありがちな初歩的なミスは、契約書や一連の条件、合意書なしで仕事を受けてしまうこと。契約書は自分をプロフェッショナルに見せるだけでなく、自分を守り、時間とサービスに対する正当な報酬を得るのに必要です。
簡単に言えば、契約書には両者が合意した仕事内容（業務範囲）、報酬額、報酬の支払い時期が記載されます。契約書を作成することで、報酬未払いなどのトラブルが生じた際には重要な証拠として提示することができます。
このような法的な側面を自分でカバーすることには不安があるかもしれませんが、契約書は複雑である必要ではありません。無料あるいは手頃な価格の作成ツールも多数存在します。
10. LegalZoom
法的文書の作成に関しては、フリーランスの業務形態や法律を理解している弁護士に依頼するのが最善ですが、予算に限りがある場合には、基本的な法的文書のテンプレートを使用して自分で作成することもできます。
LegalZoomでは、月額7.99ドルで法的文書のテンプレートを利用できます。テンプレートの記入に関してわからないことがあれば、月額31.25ドルで弁護士によるサポートを受けることも可能です。立ち上げたばかりのビジネス向けにビジネス形成サービス（およびビジネスの代理登録サポート）も提供しています。
11. Bonsai
Bonsaiは契約書作成および請求書発行ツールです。契約書を作成し、クライアントと確認（および修正）を行い、合法的に電子署名を行うことができます。テンプレートの空欄を埋めるだけで契約書を完成させることができるため、ゼロから文書を作成したり編集したりするよりもはるかに効率的です。
Stripe、Paypal、Coinbaseと統合された請求書発行システムも搭載されており、ACH送金の受け取りや、高収入向けの支払処理手数料割引などがあります。
フリーランスの負担を軽減することを目的としたBonsaiは、3万人以上（2016年の1万人から飛躍的に増加）に使用されています。創設者であるMatt Brown氏とMatt Nish氏によれば、Bonsaiユーザーは、他のツールを利用するユーザーと比較して平均して2週間早く支払いを受け取っており、支払いの遅延も3倍減少しています。
12. AND.CO
近年Fiverrに買収されたAND.COもまた素晴らしい選択肢で、完全無料で利用できます。
Bonsaiと同じように、直感的に契約書を作成することができ、手順もわかりやすく説明されています。時間管理、経費管理、請求書作成なども可能です。
13. Dropbox Sign
すでに契約書を用意していて、電子署名を行うためのソリューションをお探しなら、Dropbox Sign（旧HelloSign）がお勧めです。
月に3件までの文書署名を行うことができる無料プランがあります。月に3件以上の署名を行う場合は、手頃な価格の無制限プランを利用してみてください。
14. Termsfeed
消費者として何かを購入する際、利用規約や契約書を隅々まで読み込むことはあまりないでしょう。しかし、自分がECサイトを立ち上げ、製品やサービスを提供する側となれば話は別です。製品やサービスを提供する前に、規約を作成して公開する必要があります。
Termsfeedはプライバシーポリシー、利用規約、サービス利用規約、返品規約などの法的文書の作成を支援してくれます。
デザイン
マーケティングに関連するサービスを提供するフリーランスの場合、避けて通れないのがグラフィックデザイン。これについても、無料または手頃な価格のソリューションを活用することで、クライアントに喜ばれる魅力的なコンテンツを作成することができます。
15. Canva
投資家、ビジネスアドバイザーであるGuy Kawasakiの出資により有名になったCanvaは、グラフィックデザインの知識を持たないユーザーでも美しいグラフィックを作成することができるツールです。できるツールです。Canvaでグラフィックを作成する方法はこちらをご覧ください。
16. InVision
ウェブデザイナー向けに作成されたInVisionは、非常に高性能なプロトタイピングツールです。InVision自体でデザインを作成することはできませんが、静的なデザインをアップロードし、アニメーション、ジェスチャー、トランジションを追加して編集し、完全にインタラクティブなプロトタイプを構築することができます。
InVisionには、以下のような機能があります。
- PhotoshopやSketchのドキュメントと同期
- Trello、Slack、Basecampなどフリーランス向けツールとの統合
- バージョン管理とコメント（コミュニケーションの簡素化）
- Freehand（リモート環境でスケッチ、デザインの提示、フィードバックの提供などの共同作業を行うことができるツール）
17. Behance
フリーランスのデザイナーやライターにとっては、ポートフォリオサイトの作成も重要です。ウェブサイトの作成に必要な費用や技術的なスキルに限りがある場合は、ポートフォリオ作成ツールの利用を検討してみてください。
特にデザイナーにお勧めしたいのは、Behanceです。ポートフォリオサイトの基盤がすでに用意されていることはもちろん、多くのアーティストやデザイナーが集まっているため、インスピレーションを得ながら。作品のファンを増やすことができます。
18. Adobe Creative Cloud
Adobe Creative Cloudは、Adobeのデザインツールにアクセス可能なサブスクリプションサービスです。
Illustrator、Photoshop、Acrobat、Premiere Pro/After Effects、InDesignを利用でき、必要なアプリケーションに応じてプランを選択します（後から必要に応じてアップグレード可能）。
19. Affinity Designer、Affinity Photo
Adobe Creative Cloudは、間違いなく最も優れた選択肢の一つですが、より安価な選択肢もあります。ここ数年で人気を伸ばしているのは、Affinity DesignerとAffinity Photoです。
同じショートカットやツールなど、限りなくAdobeに近い機能を利用できますが、1回払いの支払いはより安価です（50ドル以下）。Mac版とWindows版があります。
経理・会計
予算の管理から支払いの受け取り（および未払い請求書の追跡）、税金の処理まで、フリーランス向けの会計ソフトも欠かせません。
20. PayPal
世界中にクライアントを抱える場合、銀行振込での支払い受け取りには手数料がかかり、受け取りにも時間がかかります。
PayPalを利用することでこれを解決することができます。200ヶ国以上で利用でき、25種類の通貨をサポートしています。また一般に非常に安全なソリューションとして知られており、柔軟性にも優れています。
唯一の注意点として、PayPalの取引手数料は事前に確認しておきましょう。なお、取引手数料は一般に経費として計上できます。
21. Square
Squareはクレジットカードでの支払いを可能にし、翌日には支払いを受け取ることができます。
ECサイトを運営している場合には、在庫、払い戻し、税金、割引を扱うPOSシステムも搭載されているため便利です。StripeとSquareの違いと比較はこちらでご紹介しています。
22. Mint
Mintは優れた予算管理アプリケーションで、すべての銀行口座情報を1つのダッシュボードで管理できます。
請求書、予算、投資を追跡するのに役立ち、自分の財務状況を詳しく分析できます。これは純利益を把握するために重要で、ビジネス用クレジットカード、当座預金口座、税金用の貯蓄口座など、フリーランスとしての体制を整えることが不可欠です。
23. Freshbooks
Freshbooksは無料のクラウド会計ソフトで、時間管理、請求書作成、プロジェクト管理、クレジットカード決済などの強力な機能を搭載しています。またHubstaffとの統合も可能です。
次のご紹介するQuickbooksとFreshBooksのどちらを使用するかは、必要な機能とプラットフォームを通じて請求書を発行するクライアント数で決まります。
24. Quickbooks
Quickbooksは、銀行口座と接続し収入と経費を簡単に追跡できる人気会計ソフトです。記帳だけでなく、請負業者（または給与計算機能で自分自身）の管理・支払いにも使用でき、車の走行距離を追跡し、ガソリン代やメンテナンス費用なども経費として正確に計上することも可能です。
25. Gusto
フリーランスのビジネスが成長するにつれて、会計の方法を見直す必要があります。税制上のメリットを享受するため、株式会社や合同会社などに法人化するというのも一般的な選択肢です。
Gustoのような自動経理ツールを使用すれば、日々の経理管理の手間を省くことができます。
プロジェクト管理
ビジネスに10億ドル投資するごとに、1億2,200万ドルが業績不振のために無駄になっていることをご存知でしょうか。この考え方に従えば、仕事を滞りなく進め、収益を無駄にしないためには、プロジェクト管理ツールを活用することが重要です。
26. Asana
Asanaは、デザイン性に優れたプロジェクト管理ソリューションで、かなり機能が充実しています（状況によっては多すぎるほど）。他の人との共同作業が求められる特定のプロジェクト（またはクライアントにAsanaへ招待された場合）に適しているため、個人でプロジェクト管理を行うには別のツールを使用してください。
27. Trello
Trelloは、視覚的なツールを好む人にお勧めしたいプロジェクト管理ツールです。
Trelloでは、ボードを作成し、そこにカードを追加することでやるべきタスクや自分に割り当てられたタスクをまとめます。柔軟性に優れ、個人的なタスク管理からビジネスやプロジェクト関連のタスクまで、あらゆる状況に有用です。多くのパブリッシャーが編集カレンダーとして採用しています（Kinstaも利用中）。
28. Basecamp
Basecampは、ToDoリスト、メッセージボード、クラウドストレージなどの機能を備えたオールインワンのプロジェクト管理ツール。複数のユーザーが複数にわたるステップのプロジェクトを管理する場合にお勧めです。
SNSマーケティングサービスを提供していたり、グラフィックデザインの作成やスケジュール管理を担当するメンバーを抱えていたりする場合は、Basecampのようなツールを活用することで、すべての関連情報を一箇所にまとめることができます。
生産性向上
フリーランスの醍醐味の一つは、自分の時間を自分で管理し、どのプロジェクトを引き受けるかを自分で選択できることにあります。逆に言えば、自分の仕事を管理してくれる人は誰もいません。作業を先延ばしにしたり、集中力を欠いたりしてしまうことは大いに考えられます。
また、一緒に働く人がいないため、どんな些細なことでも自分で考えて決定しなければなりません。したがって、生産性向上に役立つツールもあると便利です。
29. 1Password
多くのサイトやアカウントを管理する必要がある場合、1Passwordを使用してデータベースを作成し、ログインプロセスを簡素化しながら、安全に情報を保存することができます。Chromeの拡張機能を使用すれば、設定済みの特定のユーザー名とパスワードの組み合わせが自動表示されます。
30. IFTTT
IFTTTは「if this then that」の略であり、トップクラスのタスク自動化ツールです。IFTTTはアプリケーションやプラットフォームと別の（または同じ）アプリで別のイベントを可能にするトリガーアクションを選択するだけで統合可能です。これは「アプレット」（Applet）と呼ばれ、複数用意されています。
IFTTTで始めてアプレットを作成する場合はやや複雑ですが、SNS、ワークフロー、結婚式、ショッピング、スマートホーム制御向けのアプリケーションがすでに多数リリースされています。仕組みさえ理解すれば、自分で作成することも可能です。
31. Pocket
仕事中、あるいは空き時間にインターネットを使用している際、後で見たい記事や動画、リンクに遭遇することがあります。ブラウザでブックマークすることもできますが、Pocketに保存する手もあります。このツールは、後で参照したいリソースを簡単に保存することができ、他のデバイスからもアクセス可能です。
32. TextEspander
フリーランスになると、文章を書く機会が必然的に増えていきます。これを繰り返していく中で、度々使用する文やフレーズがあることに気がつくはずです。
TextExpanderは、そんなフレーズにショートカットを設定することができます。例えば、住所を入力する機会が多い場合は、「住所」などのショートカットを設定することで、住所を自動入力できます。
TextExpanderには有料プランしかないため、Google Chromeの拡張機能であるAuto Text Expanderを利用してみてください。
提案書の作成
フリーランスで1千万以上の収入を目指すなら、日々のタスクに「事業開発」を取り入れる必要があります。
求人情報を探して応募するだけでは不十分な可能性が高いです。というのも、一般に公開されている求人は競争率が高く、給与も低いためです。独立したてのうちは、ポートフォリオを充実させる目的には適しているかもしれませんが、ある程度の経験を積んだ後は、低賃金の仕事に甘んじないようにしましょう。
したがって、見込み顧客や企業への提案書作成ツールも知っておくと便利です（関連して、Kinstaの顧客であるRyan Robinson氏によるコンバージョンにつながるコールドメールの作成方法はこちら）。
33. Proposify
Proposifyには洗練されたテンプレートが多数揃っており、通常の半分の時間で美しい提案書を作成することができます。タイポグラフィやレイアウトの制御やコードの追加も可能です。
Proposifyで作成する提案書はモバイルフレンドリーであり、動画を挿入することも可能です。今回ご紹介している多くのツールと統合可能で、Proposifyは、フリーランサーのための最高のツールのこのリストの他の多くと統合することができます。さらに、クライアントが提案書に目を通した時間や承認の有無などのフィードバックも提供してくれます。
34. Prospero
Prosperoは、提案書の作成と同時に各プロジェクトの価格設定も確認することができます。まだ独立したばかりで報酬の相場がわからない場合に適しています。
自分の単価やプロジェクト完了までにかかる時間、業務内容（ウェブやアプリのデザイン、印刷物やブランディング提案）などの質問に回答すると、理想的な価格を設定した提案書を作成することができます。
35. Draftsend
シンプルな製品やサービスを提供している場合、営業の電話に時間を費やす代わりに、Draftsendのようなツールを使って潜在顧客に提案することができます。PDFに加えて音声の録音も可能です。
SNS管理
SNS運用サービスを提供している場合は、SNS管理ツールを利用しない手はありません。SNS運用を行なっていない場合でも、SNSにおける自分のプレゼンスを高めるのにも役立ちます。
36. SmarterQueue
SmarterQueueは、優れたSNS管理ツールで、さまざまなプラットフォームやページに投稿することができます。その日に特別に予定しているコンテンツがなくても自動投稿が行われるため、エバーグリーンコンテンツの再利用に特に便利です。
37. Buffer
Bufferの最大の魅力は、特定の日時を指定せずにコンテンツを追加できるキュー機能にあります。キューに追加された投稿は、追加順（変更、ランダムの選択も可能）と設定日時に基づいて毎日公開されます。用途に応じて基本的な無料プランまたは手頃な有料プランを選択できます。
38. Hootsuite
Hootsuiteも人気の高いSNS管理ツールです。ビジネスやクライアントの要件に応じて拡張でき、Bufferよりも若干手頃になります（Awesomeプラン以上の要件がある場合）。
クライアントのSNSアカウントに「チーム」を作成して関連するスケジュール投稿を確認し、分析レポートを見ながら継続的に改善を行うことができます。
ツールの使用方法はもちろん、SNSマーケティング全体を最適化する方法に関する優れたトレーニングプラットフォームを利用できるのもHootsuiteの魅力です。
39. Sprout Social
HootsuiteやBufferと並んで、Sprout Socialも優れたSNS管理ツールです。特にSNS管理を行う企業やクライアントのSNS運用を行うフリーランスに人気があります。共同で使用できる編集カレンダーや分析、スケジュール機能などを利用できます。
注目の機能はSocial Inboxと呼ばれるもので、SNS上のクライアントからのメッセージに簡単に対応することができます。
40. Tailwind
視覚的な要素にこだわるブランドを持っている、あるいはそのようなブランドをクライアントに抱えている場合、SNS戦略においてPinterestが重要なプラットフォームになるかもしれません。Tailwindを使用すれば、自分でピンを保存する時間を効率化することができます。
Tailwindには、Pinterestでのマーケティングを自動化する機能がいくつかあり、例えば、フォロワーやプロフィール閲覧者のアクセス数が最も多い時間帯に投稿を予約することができます。
また、繰り返し投稿する機能もあり、最も人気のある投稿や画像のインプレッションとエンゲージメントの向上に役立ちます。
時間管理
フリーランスで働く場合、時間は非常に貴重なアセットです。
自分の時間は自分で管理するもの。フリーランスで働く人の中には、仕事とプライベートの時間の境界線を曖昧にしている方も多くいるはずです。手遅れになる前に、適切な「ライフワークバランス」を見つけましょう。
時間管理ツールは、特にフリーランスとして働きはじめの頃は、主要なサービスの提供に自分がどのくらい時間が必要になるかを把握するのに役立ちます。ビジネスが拡大してからは、契約スタッフの勤務時間を管理するのにも便利です。
41. Hubstaff
Hubstaffは、リモートチームの管理に特化した時間管理ツールです。
メンバーの活動をスクリーンショットで記録することで、各メンバーがどのような作業を行なっているのか、また仕事を怠っていないかを確認することができます。この手のツールに関しては、従業員の監視を行うことがビジネスにとって本当に良いことなのか、またクライアントからこのツールの使用を提案された際に承知するかどうかは慎重に判断しましょう。
また、Hubstaffで請求書を発行して支払いを行うことも可能です。
42. Harvest
Harvestは、信頼性に優れた時間管理ツールです。Asana、Trello、Basecamp、Quickbooksなどのプロジェクト管理ツールと統合し、アプリから直接請求書を送信することができます。
また、Client Billingツールで関連する時間追跡データを簡単に共有し、顧客に直接報酬を請求することもできます。
43. RescueTime
RescueTimeは、スクリーンタイムを監視し、特定のサイトにどれだけ時間を費やしているかを追跡します。使用パターンが分析され、改善点につながる詳細なレポートを取得することができます。
Macユーザー向けの代替ツールとして、Qbserveもお勧めです。
44. StayFocusd
仕事中についついSNSのフィードを見てしまうという場合は、StayFocusdを使用してみてください。時間を浪費してしまうサイトを制限するChromeの拡張機能です。人間の脳は、気が散った状態から再び集中するのに25分かかると言われています。
45. Toggl
Togglは、シンプルな時間追跡ツールです。ワンクリックで時間を追跡し、作業タスクごとにレポートを作成できます。デスクトップアプリまたはChromeの拡張機能としてダウンロード可能です。
チーム用の無料管理ソフトClockifyもチェックしてみてください。
46. Timeneye
Timeneyeはシンプルな高性能時間管理ツールで、チームや個人のプロジェクトに加えて、予算や請求可能な時間の追跡も行うことができます。
使いやすい時間追跡とレポート機能も組み込まれており、まずは個人向けの無料プランから始めて、必要に応じてProプランにアップグレードするのがお勧めです。
47. There.pm
特にフリーランスとして働く場合は、日本国外のクライアントやメンバーとやり取りをする機会があります。there.pmのような無料ツールを使用すれば、クライアントやチームメンバーのタイムゾーンを簡単に確認することができます。現在はMac版のみですが、Windows版も近日リリース予定です。
ウェブ会議
日本国外のクライアントと仕事をする場合、モバイルネットワークで電話をかけると高額請求が発生する可能性があります。リモートでの打ち合わせには、無料のウェブ会議ツールを利用するのが得策です。
48. Skype
Skypeは音声通話にもビデオ通話にも適しており、世界中で利用できます。Wi-Fi環境では無料で使用できますが、クレジットを購入して国際電話番号に電話をかけることもできます。
49. Zoom
Zoomは、100名以上のオンライン会議（またはウェビナー）を開催でき、動画録画も可能です。参加者を限定した40分以内の会議であれば無料で利用でき、それ以上の会議が必要な場合にも非常に手頃な価格で利用できます。
ライティング
近年、フリーランスの業種のなかでも特に需要が高いのがコンテンツライティングです。
コンテンツマーケティングは、コンバージョンや購買の促進に効果的であることがわかっており、多くのサイトが特にSEOを重視したコンテンツの作成力を入れています。クライアントサイトのコンテンツマーケティングを行なっている場合も、自分のブランドのために行っている場合も、コンテンツライティングには以下のツールが役に立つはずです。
50. Hemingway（英文）
Hemingwayは無料の文法チェックツールです。英語で記述した文章コンテンツに有益なインサイトを提供してくれます。さらに、コンテンツが一般ユーザーにとって高度すぎる単語や文章構造を使用していないかどうかなども判断してくれます。
専門用語をより簡単な言葉に置き換えたり、段落を分割したり、一貫性を持たせるために能動態と受動態を置き換えたりといった提案により、文章をより簡潔で読みやすいものにできます。校正のヒントはこちらでもご紹介しています。
51. Yoast SEO
ポートフォリオサイトをWordPressで作成する場合、Yoast SEOプラグインの使用は必須と言えます。Yoase SEOはWordPressで最もダウンロードされているプラグインのトップ5に入ります。
Yoast SEOを使用すれば、すべての投稿と固定ページの内部SEOを簡単に強化することができます。もちろん、SEOの強化には独自のキーワード調査が欠かせませんが、このプラグインを通じてキーワードを効果的に使用できているかをチェック可能です。
リダイレクトの処理やXMLサイトマップの生成など、WordPressのSEO全般にも役立ちます。
52. Grammarly（英文）
Grammarlyは、有料の文法チェックツールです。たとえコンテンツライティングを提供していなくても、メールやSNSアカウント、ポートフォリオサイトのコンテンツなどで使用する英文の改善に役立ちます。
主語と動詞の一致、句読点、修飾語の配置などの文法ミスを修正し、綴りが正しいが文脈にそぐわない単語も検出してくれます。Grammarlyの魅力は、修正理由を提示してくれる点です。
他のライターと共同で仕事を行う場合は、剽窃チェックツールを使用するのもお勧めです。
53. KWFinder
SEOを重視して文章を書く場合、適切なキーワードを見つけることが重要になります。そこで役立つのがKWFinderです。現在は制限のあるGoogleのキーワード プランナーやUbersuggest.ioとは異なり検索制限がなく、1日に何度も無料で検索可能です。さまざまな検索エンジンやさまざまな国を考慮して最適化を行うことができます。
SEOを専門としている場合は、キーワード選定や被リンク管理などを考慮して、より堅牢なAhrefsへの投資を検討してみてもいいかもしれません。
54. Evernote
必要な情報をすべて頭の中に記録しようとするのは、大きな間違いです。1日のタスクや詳細をすべて完璧に覚えていられる人はほとんどいません。
Evernoteのようなツールを活用して、頭の中にあるものを検索可能なノート形式にすると便利です。例えば、クライアントごとにノートを作成し、タグを追加して関連情報を見つけやすくします。Evernoteはシンプルなアプリですが、ブレインストーミングや記事の執筆、外出先でのメモ取りなどに重宝します。
単純なメモであれば、Googleのエコシステムと統合されているGoogle Keepを使用するのも手です。
まとめ
フリーランスに役立つツールを賢く利用することで、ビジネスの拡大が容易になります。自分の仕事に関連性の高いツールを選んで習得し、ビジネスの成長に役立ててみてください。
またメールの生産性を向上させるには、Gmailのアドオンや拡張機能をチェックしたり、Gmailの検索オペレータについて学んだりしてみてください。
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