有効インストール数100万件を超えるW3 Total CacheはWordPressで最も人気なキャッシュ/速度最適化プラグインの一つです。シンプルで簡易的なインターフェースを持つ他の最適化プラグインとは異なり、W3 Total CacheではWordPressサイトのキャッシュの設定を細かく調整することができます。

W3TCは高い自由度での設定ができるため、WordPressサイト全体をつぶさに管理したい上級者や開発者に最適なプラグインです。今回はW3 Total Cacheの設定について深掘りし、WordPressサイトのパフォーマンスを大幅に改善するためのおすすめの設定をご紹介します。

Kinstaユーザーの方はホスティングプランの中で既に多くの最適化の工夫がされているため、W3 Total Cacheで改めて変更する必要がない設定もあります。例えば、Kinstaをお使いのサイトではNGINXによるサーバーレベルのページキャッシュがデフォルトで有効になっているため、W3 Total Cacheで別途設定する必要はありません。Kinstaのレンタルサーバーをお使いのサイトでW3TCを設定する場合についても、この記事の中で設定手順を扱っています。必要のない、もしくはKinstaでは互換性のない設定についてもご紹介します。

W3 Total Cacheのインストール方法

W3 Total Cacheのインストールがまだであれば、WordPressの管理画面からインストールすることができます。「プラグインを追加」のページから、「W3 Total Cache」を検索し、「今すぐインストール」をクリックしインストールします。

W3 Total Cacheをインストール

W3 Total Cacheをインストール

W3 Total Cacheにはプロ版も存在し、BoldGridのサイトから購入できます。プロ版では、REST APIキャッシュ、Googleマップキャッシュ、拡張機能などいくつかの機能が追加で利用できるようになります。今回はWordPressプラグインページからインストールできる無料版についてご紹介します。

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W3 Total Cache設定画面の開き方

W3 Total Cacheをインストールすると、WordPress管理画面のサイドバーに「パフォーマンス」というタブが表示されます。「パフォーマンス」タブをクリックすると、「一般設定」、「ページキャッシュ」、「圧縮」などの複数のサブメニューが表示されます。

サイドバーのW3 Total Cache設定

サイドバーのW3 Total Cache設定

WordPress管理ツールバーの「パフォーマンス」タブからもW3 Total Cacheの設定画面を開けます。

管理ツールバーのW3 Total Cache設定

管理ツールバーのW3 Total Cache設定

W3 Total Cacheでキャッシュを削除する方法

W3 Total Cacheの設定方法をご紹介する前に、キャッシュを削除する方法を簡単に見ていきましょう。管理ツールバーの「パフォーマンス」タブにマウスを当てるとキャッシュ削除の2つの選択肢が表示されます。

  1. Purge All Caches – 全てのキャッシュを一括で削除
  2. Purge Modules – 個別のキャッシュを削除(縮小したアセット、ページキャッシュ、オブジェクトキャッシュなど)
W3 Total Cacheでキャッシュを削除

W3 Total Cacheでキャッシュを削除

W3 Total Cacheの「一般設定」

W3 Total Cacheの「一般設定」画面から基本的な設定を変更しましょう。

ページキャッシュ

デフォルトでは、WordPressサイトへの全てのリクエストがリアルタイムでレンダリングされます。eコマースストアディスカッションフォーラムなど一部のサイトにとって動的なレンダリングは欠かせませんが、ブログやニュースサイトなど、動的なコンテンツのないサイトではページキャッシュを行うことによりパフォーマンスが向上し、サーバーの負荷が下がることが期待できます。

W3TCでページキャッシュを有効化

W3TCでページキャッシュを有効化

Kinstaのレンタルサーバーをお使いの方はページキャッシュの設定を行う必要はありません。当社ではサイトのページを自動で静的なHTMLファイルとしてキャッシュする高性能なサーバーレベルの設定を適用しています。お使いのレンタルサーバー側でページキャッシュの設定をしていない場合には、W3 Total Cacheプラグインで有効化することができます。

圧縮

HTML、 CSS、JavaScriptのアセットを縮小し、不必要な余白を取り除き、サイト全体のサイズを小さくすることができます。多くのWordPressサイトの場合、W3 Total Cacheの「圧縮」機能を有効化し、「圧縮モード」で「自動」を選択すれば十分です。

W3TCでHTML、CSS、JavaScriptアセットを圧縮

W3TCでHTML、CSS、JavaScriptアセットを圧縮

時にアセットの圧縮によりCSSやJavaScriptのコードが破損してしまい、フロントエンドでエラーが発生してしまうことがあります。アセットを圧縮した後にサイトで見慣れない問題が発生した場合、開発者に依頼して問題の原因となっているアセットを特定することをお勧めします。その後、「圧縮」機能を手動で設定し、特定のCSS、JavaScriptファイルを除外することができます。

OPcache

WordPressは動的CMSなので、PHPが常に背後で処理されています。OPcacheはPHPをコンパイルし保存することで、後続の同じコードが必要とされるリクエストの処理を高速化し、サイトをスピードアップしてくれます。

W3TCでOPcacheを有効化

W3TCでOPcacheを有効化

Kinstaのレンタルサーバーをお使いであれば、W3 Total CacheでOPcacheを有効化する必要はありません。当社では全ての本番環境でOPcacheを有効化しています。コンパイルされたPHPコードがキャッシュされサイト開発やデバッグを妨げることがないように、ステージング環境ではOPcacheは無効になっています。

お使いのレンタルサーバーでOPcacheが設定されていない場合はW3 Total Cacheで有効化することをおすすめします。なお、OPcacheを有効化する機能はW3TCのプロ版でしか使用できませんのでご注意ください。

データベースキャッシュ

W3TCのデータベースにはMySQLデータベースクエリの結果が保存されます。この機能は一見便利なようですが、こちらは無効化して、代わりにオブジェクトキャッシュを利用することをおすすめします。

W3 Total Cacheのデータベースキャッシュ

W3 Total Cacheのデータベースキャッシュ

データベースキャッシュ機能は、時にCPUに高い負荷をかけることがあります。というのも、データベースクエリの結果を保存することによって削減できたCPUが、この機能の利用によるCPU増加で相殺されてしまう可能性があります。

オブジェクトキャッシュ

WordPressにおいて、オブジェクトキャッシュとは、データベースクエリの結果を保存することを意味します。WordPressには実は元からオブジェクトキャッシュ機能が備わっていますが、1ページ読み込み分のデータしか保持できません。この機能により、ページを読み込む際に同じデータベースクエリを何度も実行してCPUを無駄使いすることが避けられるため、より効率的にページを処理できるようになります。

WordPressに標準搭載のオブジェクトキャッシュでも間違いなくパフォーマンスに好ましい効果がありますが、複数のページの読み込みにわたってデータを保持できる方が理想的です。W3TCの「オブジェクトキャッシュ」機能は /wp-content ディレクトリに独自のキャッシュスクリプトを付け加えることで、WordPressのオブジェクトキャッシュがデータを永続的に(複数のページ読み込みにわたって)保持できるように動作を変更します。

Kinstaのレンタルサーバーをお使いでない場合、WordPressサイトでW3TCのオブジェクトキャッシュ機能を有効化し、データベースクエリを利用したリクエスト処理を高速化することをおすすめします。

W3 Total Cacheのオブジェクトキャッシュ

W3 Total Cacheのオブジェクトキャッシュ

Kinstaのレンタルサーバーをお使いであれば、Redisアドオンを用いた高性能オブジェクトキャッシュをご利用下さい。Redisはよくデータベースやメッセージブローカーアプリケーションに利用されるオープンソースのインメモリデータベースです。

RedisはRAMを用いてデータをキャッシュし、従来のキャッシュよりもはるかに高速な永続的オブジェクトキャッシュデータへのアクセスが実現します。

ブラウザーキャッシュ

ブラウザーキャッシュはCSS、JavaScript、画像、フォントなどの静的なアセットをブラウザに保存するもので、これによりWordPressサイトの読み込みを大幅に高速化できます。ブラウザーキャッシュには、アセットをどれだけの間キャッシュするかを指定するための有効期間があります。現在では、多くの開発者は静的アセットのキャッシュ有効期限を1年に設定しています。

W3 Total Cacheでブラウザーキャッシュを有効化

W3 Total Cacheでブラウザーキャッシュを有効化

Kinstaのレンタルサーバーをお使いの場合、静的ファイルのキャッシュ有効期限は1年に設定されています。これはKinstaのレンタルサーバー上で使用している静的ファイルの cache-control ヘッダーを見ることで確認できます。お使いのレンタルサーバーのキャッシュの有効期限が1年未満に設定されている場合、W3 Total Cacheの「ブラウザーキャッシュ」機能を有効化し、有効期限を設定することができます。

CDN(コンテンツデリバリネットワーク)

世界各国のデータセンターを利用して静的ファイルの負荷を軽減できるCDN(コンテンツデリバリネットワーク)をお使いの方は、W3 Total Cacheからテーマファイル、メディアライブラリのファイル、CSS、JSなどのURLをCDNホスト名で修正できます。

W3 Total CacheでのCDNの設定

W3 Total CacheでのCDNの設定

Kinstaのレンタルサーバーをお使いの場合、KeyCDNを利用した当社の高性能なコンテンツデリバリネットワーク、Kinsta CDNのご利用をおすすめします。Kinsta CDNを有効化すると、静的ファイルのURLは自動でKinsta CDNから配信されるよう上書きされます。

別のCDNプロバイダーを利用したい場合やKinsta以外のレンタルサーバーをご利用の場合、W3 Total Cacheで「CDN」機能を有効化し、お使いのCDNに応じたURLを追加することができます。

リバースプロキシ

リバースプロキシはウェブサーバーとWordPressの間で、受信するリクエストに対してロジックに基づいた様々な操作を行います。W3TCは人気のミドルウェアであるVarnishに対応しており、これを使って、データのキャッシュと配信を行うことで、バックエンドにおける負荷を軽減できます。

Varnishを利用するには、予めVarnishのパッケージがレンタルサーバー側でインストールされている必要があります。KinstaのレンタルサーバーのインフラストラクチャはVarnishに対応していないため、Kinstaのお客様は、このプラグインのリバースプロキシの項目は有効にしないようご注意ください。

ユーザーエクスペリエンス

W3TCの「User Experience」の項目では、遅延読み込みの有効化、絵文字とwp-embed.jsスクリプトの無効化ができます。ページの読み込み速度改善のためには遅延読み込みを有効化することをおすすめします。ブラウザ専用もしくはプラグインによる遅延読み込み機能をまだご利用でない場合には、W3 Total Cacheで遅延読み込みの設定をしておくことをおすすめします。

W3TCでのユーザーエクスペリエンスの設定

W3TCでのユーザーエクスペリエンスの設定

近年、多くのオペレーティングシステムはデフォルトで絵文字に対応しています。そのため、絵文字をあまり使わない場合には、WordPressに含まれる絵文字のスクリプトを無効化したいという方もいるかもしれません。W3TCを利用してwp-emoji-release.min.jsを削除することで、HTTPリクエストを削減し、ページから10KB程度の負荷を軽減することができます。

同様に、WordPressに他サイトからの投稿を埋め込まない方は、W3 Total Cacheでwp-embed.jsを無効化できます。このスクリプトを無効化してもSoundCloudのオーディオやYouTube動画の埋め込みに必要なoEmbed機能には影響はありません。

その他

W3 Total Cacheには他にもいくつかの設定があります。WordPressにGoogle Page Speed管理画面のウィジェットを表示したい場合、Page Speed APIキーを入力します。また、WordPressサイトの全てのページのメニューバーにPage Speedの評価を表示することもできます。

W3 Total Cacheのその他の設定

W3 Total Cacheのその他の設定

Nginx サーバー構成ファイルのパス」、「ファイルロックを有効化、「NFS 向けにディスクの拡張ページを最適化する」など、その他の設定に関しては、特別な理由がない限りデフォルトの設定のままにしておくことをおすすめします。

デバッグ

サイトのトラブルシューティングをする時に便利なのが、特定のキャッシュや最適化の設定を無効化できるW3 Total Cacheの「Debug」機能です。例えば、サイト上に見た目の異常を見つけた場合、「圧縮」のデバッグモードを有効にします。すると、ページのソースコードにトラブルシューティングに使えるHTMLコメントが挿入されます。

W3 Total Cacheのデバッグモード

W3 Total Cacheのデバッグモード

デバッグモードはサーバーのリソースに負荷をかけるため、ステージング環境もしくはトラフィックの少ない時間帯のみに使用することをおすすめします。また、トラブルシューティングが完了したら必ずデバッグモードを無効にしましょう。

インポート/エクスポートの設定

設定の変更が完了したら、W3TCの「Import/Export」機能を利用して設定のバックアップをとりましょう。W3 Total Cacheにはたくさんの設定が存在するため、全てのバックアップデータをエクスポートしておくと安心です。また、独自のW3TCの設定を毎回手動で変更することなく、複数のサイトに簡単に適用することができます。

W3TCのインポートとエクスポートの設定

W3TCのインポートとエクスポートの設定

W3 Total Cacheの「ページキャッシュ」

ここからはW3 Total Cacheの「ページキャッシュ」の中身をさらに詳しく見ていきましょう。繰り返しになりますが、Kinstaのレンタルサーバーをお使いの場合、ページキャッシュを設定する必要がないため、この項目は飛ばしていただいて構いません。

エイリアス

W3 Total Cacheのエイリアス機能は複数のドメインで表示される、同一のWordPressコンテンツをキャッシュすることができる機能です。この機能を有効化することはおすすめしません。あなたのWordPressサイトが複数のドメインからアクセスできる場合(domain.comとwww.domain.comなど)、Googleなどの検索エンジンによる重複コンテンツのペナルティを回避するために、301リダイレクトルールを設定し、リクエストをプライマリドメインにリダイレクトすることが推奨されます。

キャッシュプリロード

キャッシュプリロード機能は、サイトマップをクロールし、サイトの各ページにリクエストを送信し、ページキャッシュをプリロードします。サーバーのリソース使用量が一気に増加し、本来のパフォーマンス面でのメリットを打ち消してしまう可能性があるため、多くの場合、この機能は無効のままにしておいた方がいいでしょう。

キャッシュプリロードの機能を有効にする場合、サイトマップのURL、実行する間隔、1回毎に実行するページ数を指定できます。CPUの負荷を軽減するために、更新の間隔と実行するページ数はあまり高く設定しすぎないようにしましょう。

パージポリシー

W3TCのパージポリシー(実際の表記は「ポリシーをパージ:」)では、投稿が公開もしくは編集された後に自動でキャッシュを削除したいページやフィードを指定できます。大概は、デフォルトの設定(フロントページ、投稿ページ、ブログフィード)で十分です。新たにページを追加したい場合は、様々な設定から選ぶことができます。

REST API

WordPressに含まれるREST APIではJSON形式データのクエリが可能です。REST APIは様々なプラグインで使用されており、ヘッドレスWordPressでは必要不可欠です。REST APIの活用方法によっては、クエリの結果をキャシュした方がよい場合もあります。REST APIのキャッシュは、状況によっては調整すべき項目です。こちらを有効化すべきか分からない場合は、キャッシュしない方を選択しておきましょう。

詳細

W3TCの「ページキャッシュ」ページにある「詳細」では、「利用可能なクエリー文字列」、「拒否されたユーザーエージェント」、「以下のページはキャッシュしない」など様々な設定ができます。例えば、特定のカテゴリーやタグの投稿をキャッシュしないようにしたい場合、このオプションで設定が可能です。

こちらは個別のサイトによって大きく異なるため、おすすめの設定というものが存在しません。非常に具体的なサイトのページキャッシュの動作を調整したい場合は、この「詳細」の項目に一度目を通してみてください。

W3 Total Cacheの「圧縮」

次は、W3 Total Cacheの「圧縮」の設定を見ていきましょう。

HTMLとXML

「HTMLとXML」の項目では、HTMLの圧縮に関する設定ができます。

JS

「JS」の項目では、JavaScriptの圧縮に関する設定ができます。

CSS

「CSS」のセクションでは、CSSの圧縮に関する設定ができます。

 

詳細

「詳細」の項目には圧縮の挙動を変更するための追加の設定がいくつかあります。

「詳細」には他にも、圧縮しないアセットファイルを指定する機能や、「拒否されたユーザーエージェント」(圧縮されていないファイルを特定のユーザーエージェントに配信する)などの機能があります。また、外部のアセットファイルをW3 Total Cacheの圧縮プロセスに含めることもできます。

W3 Total Cacheの「オブジェクトキャッシュ」

次はW3TCのオブジェクトキャッシュの設定をご紹介します。多くの場合、デフォルトの設定で十分ですが、念のため一通りご説明します。

 

W3 Total Cacheの「ブラウザーキャッシュ」

Kinstaを含め、多くのWordPressに特化したレンタルサーバーはサーバーレベルで既に適切なブラウザキャッシュヘッダーを採用しているはずです。お使いのレンタルサーバーで対策がされていない場合、もしくはブラウザにおけるキャッシュの挙動を変更したい場合は、W3 Total Cacheを利用することができます。

大半のサイトの場合、「ブラウザーキャッシュ」の設定の中の「一般」、「CSS & JS」、「HTML & XML」、「メディアとその他のファイル」にあるデフォルトの設定で十分です。これらの項目にはたくさんの設定があるので、ブラウザにおけるキャッシュの扱い方に何らかの変更を加える際は、事前に開発者に相談することをおすすめします。念のために、「ブラウザーキャッシュ」の主な設定をいくつかご紹介します。

「ブラウザーキャッシュ」の設定画面にはコンテンツセキュリティポリシー(CSP)、X-XSS Protectionなど、セキュリティヘッダー関連の様々な設定も含まれています。これらの設定はサイトのユーザーエクスペリエンスに直接影響を与える可能性があるので、変更を加える際は必ず熟練の開発者の助言を求めることをおすすめします。例えば、適切なSSLサーバー証明書HTTPSの設定なしにHSTSヘッダーを有効にすると、サイトにアクセスできなくなることがあります。

W3 Total Cacheの「ユーザエージェントグループ」

W3 Total Cacheの「ユーザエージェントグループ」ではユーザーの端末の種類によってリダイレクトを実行したい場合に非常に便利です。例えば、スマホでサイトを訪問したユーザーには別のテーマを表示するよう設定することができます。同様に、例えば、モバイル版のサイトがサブドメインに位置している場合には、該当する訪問者をそのサイトにリダイレクトすることも可能です。

レスポンシブデザインが普及した今、この機能を使う機会は減っているはずです。現在では、複数のテーマやモバイル専用のサブドメインを利用するのではなく、最初からサイトをレスポンシブにするのが理想的です。

W3 Total Cacheの「リファラーグループ」

HTTPリファラーはリクエストがどこからきたかを把握するための情報を提供してくれるHTTPヘッダーです。例えば、訪問者がGoogleの検索結果にあるリンクをクリックしてきた場合、HTTPリファラーはgoogle.comとなります。

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W3 Total Cacheでは、「リファラーグループ」を用いて、リクエストのHTTPリファラーに応じて別々のキャッシュの挙動を指定することができます。例えば、各種検索エンジンで構成されるリファラーグループを作成し、それらのドメイン専用のキャッシュの挙動を設定することができます。

「ユーザエージェントグループ」と同様に、「リファラーグループ」機能でもリクエストを別のドメインにリダイレクトすることができます。多くのWordPressサイトでリファラーグループの設定は必要ないはずですので、こちらは何も設定しなくて大丈夫です。

W3 Total Cacheの「Cookie Groups」

W3 Total Cacheの最新のキャッシュ機能が「Cookie Groups」です。こちらの機能では、リクエストのクッキーに応じて、別々のキャッシュの挙動を指定することができます。「ユーザエージェントグループ」、「リファラーグループ」と同様に、多くのサイトではクッキーに応じたキャッシュの設定は必要ありません。こちらの設定が必要な場合は、開発者と相談し正しく調整することをお勧めします。

W3 Total Cacheの「CDN」

次はW3 Total CacheのCDN」の設定です。

詳細

W3 Total Cacheの「User Experience」

次はW3 Total Cacheの「User Experience」、遅延読み込みの設定を見ていきましょう。

W3 Total Cacheで利用できる拡張機能

W3 Total Cacheには外部サービスと連携するための様々な拡張機能が存在します。現在W3TCで利用できる拡張機能は次の通りです。

サイトで上記のうちいずれかのサービスを利用している場合、W3 Total Cacheとの互換性を維持するために該当の拡張機能をセットアップしましょう。ここでは、W3 Total CacheのCloudflare拡張機能をご紹介します。

Cloudflare拡張機能でW3 Total Cacheを設定する方法

CloudflareとW3 Total Cacheの連携のためには、Cloudflare管理画面から二つの情報を確認する必要があります。アカウントメールアドレスとAPIキーです。アカウントメールアドレスとはCloudflareにログインする際に使用するメールアドレスです。CloudflareのAPIキーを設定する方法をご紹介します。

Cloudflareの管理画面から「Overview」のタブをクリックします。次に、右側のサイドバーをスクロールし、「Get Your API Token 」をクリックします。

CloudflareのグローバルAPIキーを閲覧

CloudflareのグローバルAPIキーを閲覧

スクロールし、「Global API Key」のとなりの「View」をクリックしCloudflareのAPIキーを取得します。APIキーがあればCloudflareアカウントをコントロールできてしまうので、W3 Total Cache以外の場所では決して共有しないようにしましょう。

CloudflareのグローバルAPIキーを閲覧

CloudflareのグローバルAPIキーを閲覧

次に、W3 Total Cacheの「拡張機能」画面からCloudflare拡張機能を有効化し、「Settings」をクリックします。「Credentials」のセクションから「Authorizeボタンをクリックします。

W3 Total CacheでCloudflareを許可

W3 Total CacheでCloudflareを許可

次のポップアップ画面で、CloudflareのアカウントメールアドレスとAPIキーを入力します。エラーメッセージが表示される場合、メールアドレスとAPIキーが正しいかどうか再度確認しましょう。認証情報が認証されると、画面上に新たにCloudflare設定のメニューが追加されるはずです。

W3 Total CacheのCloudflare設定画面

W3 Total CacheのCloudflare設定画面

W3 Total CacheのCloudflareについての設定を見ていきましょう。

Cloudflareのキャッシュ

ここではCloudflareのキャッシュの設定を調整できます。

Cloudflareのコンテンツ処理

次はW3 Total CacheでのCloudflareのコンテンツ処理の設定を詳しく見ていきましょう。

Cloudflareの画像処理

次はCloudflareの画像処理の設定です。

Cloudflareのセキュリティ

Cloudflareのメインの機能はDDoS攻撃や悪意のあるユーザーからサイトを保護する洗練されたファイアウォールとしてのものです。Cloudflareのセキュリティの設定について見ていきましょう。

CloudflareのSSL

最後に、CloudflareのSSLの設定についてです。その適切な設定についてご紹介します。

WordPressでCloudflareのAPOを設定する方法もあわせてご覧下さい。

W3 Total CacheのWooCommerceの設定

WooCommerceはWordPressサイトで使える人気のECプラットフォームです。WooCommerceを利用したストアでW3 Total Cacheを使用する場合、顧客の情報をキャッシュしてしまわないように、設定には気をつけましょう。

WooCommerceのクッキーのキャッシュを除外する

WooCommerce専用のクッキーを使用したページのキャッシュを除外するには、W3TCの「ページキャッシュ」を開き、「拒否されたクッキー」へスクロールし、次の4つを追加します。

W3 Total CacheでWooCommerceのクッキーを除外する

W3 Total CacheでWooCommerceのクッキーを除外する

念のため、カート(買い物かご)の画面、チェックアウト(決済)画面、アカウント画面などWooCommerce専用のURLも除外することをおすすめします。これらの画面を除外するには、W3TCの「ページキャッシュ」設定を開き、「以下のページはキャッシュしない」にURLを入力します。

W3 Total CacheでWooCommerceのページを除外する

W3 Total CacheでWooCommerceのページを除外する

W3 Total Cacheの全ての設定をリセットする方法

W3TCの設定を全てやり直さなければならない…なんてこともあるかもしれません。W3 Total Cacheをデフォルトの設定に戻す方法は次の通りです。W3TCの「一般設定」メニューを開き、「インポート / エクスポートの設定」までスクロールし、「デフォルトの設定を復元」をクリックします。

W3 Total Cacheをデフォルトの設定にリセットする

W3 Total Cacheをデフォルトの設定にリセットする

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まとめ

これまで見てきたとおり、W3 Total Cacheにはたくさんの機能や設定があります。ページキャッシュ、アセットの圧縮、Cloudflareとの連携など、W3TCにはWordPressサイトのパフォーマンスを改善するのに必要なものが全て揃っています。

今回はW3TCプラグインのおすすめの設定を一通りご紹介しました。あなたのおすすめのWordPress最適化プラグインはありますか?コメント欄で是非お聞かせください!


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