非営利団体がWordPressを?はい—ともすると、非営利関係の組織の間で最も人気のあるプラットフォームがWordPressでしょう。まず、 無料で利用できます。しかし、それだけではありません。WordPressは、プロフェッショナルなサイトを作成して、新しい支援者に訴求し、コミュニティへの募金や協力を獲得するために必要なすべてのツールと柔軟性を備えています。
今回の記事では、非営利団体がWordPressを最大限に活用するための方法をご紹介します。WordPressが非営利団体に最適なウェブサイトプラットフォームである理由、非営利団体に最適なテーマをいくつか見てから、プラグインを使用して非営利団体の成功につながる機能を追加する方法を探りましょう。
それでは、本題に進みましょう。
そもそも非営利団体とは?
Wikipediaでは、非営利団体は以下のように定義されています。
「特定の社会的要因の促進や共有の観点の擁護に専念する」、そして「収益の余剰を組織の株主、リーダー、またはメンバーに分配するのではなく、最終的な目的をさらに達成するために使用する組織」
したがって、非営利組織は、株主に利益をもたらす代わりに、収益をその活動に投資するということになります。
非営利団体には、国際的なキャンペーン組織から小規模なコミュニティグループまで含まれます。 National Council of Nonprofitsは、その35%以上が住宅、法的支援、雇用などで人々を支援する「人的サービス」に焦点を当てていると報告しています。17%は教育に焦点を当て、13%は健康に焦点を当てています。
非営利団体の目的は組織により異なります。サービス提供のために存在するもの、人々の意識を高めるために存在するもの、コミュニティをサポートするために存在するものなどなど。
現代の非営利組織は、インターネットやソーシャルメディアなど、さまざまなツールを使用してプロフィールを構築し、サービスを提供しています。そのため、非営利団体が効果的なウェブサイトを持つことは非常に重要です。
WordPressが非営利団体に最適なプラットフォームである理由を見てみましょう。
非営利団体のウェブサイトにWordPressを使用すべき理由
世界で最も人気のあるCMSとしてインターネットの34%を支えるWordPressは、あなたの組織のスタッフが、個人サイトとして、他の組織で、または以前勤務した会社ですでに使用している可能性のあるコンテンツ管理システムです。さらに、あなた、そして他のスタッフがWordPressを学ぶのに役立つ「インターネット上で利用可能なリソースは豊富にあります。これにより、トレーニングや研修に費やす時間を最小限に抑えることができます。
非営利組織がWordPressを使う利点
非営利組織向けのWordPressの具体的なメリットを詳しく見てみましょう。
1. WordPressは無料
WordPressソフトウェアは無料—そして、今後もずっと無料であり続けます。WordPressでサイトを作成すれば、ホスティングプランやドメイン名など、細かな費用を支払うだけで済みます。プラグインをインストールして、サイトに機能を追加し、デザインのテーマをすべて無料で賄うことも可能です。
また、予算がある場合は、サイトをより効率的にしたり、時間を節約したりできるプレミアムテーマやプラグインもあります。この記事の後半では、非営利団体向けの最高の無料テーマ、プラグインをご紹介しますので、他の選択肢にお金を払う価値があるかどうか…ご自身でご判断ください。
2. WordPressはオープンソース
WordPressは、オープンソースと呼ばれるソフトウェア開発モデルを使用しています。これは、「コードが公開されている」ことを意味します。誰でもダウンロード、コピー、変更でき、違法なものに使用しない限り、制限はありません。
これは、将来的に、あなたのサイトの基礎となるコードを誰も奪うことができないことを意味します。また、WordPressがなくなってしまう可能性も低いと言えるでしょう—つまり、別のプラットフォームに乗り換える面倒がないということです。
3. WordPressには、開発者とユーザーで構成される巨大で献身的なコミュニティがある
巨大なオープンソースプロジェクトとして、WordPressは世界中に数十万人の開発者と数百万人のユーザーのコミュニティを誇ります。
このコミュニティは、WordPressとオープンソースの発展に情熱を注いでいます。非営利団体のウェブサイトのために、多くの経験豊富なWordPress開発者が自発的に仕事をしており、この方法であなたをサポートしてくれる人が見つかる可能性もあります。
非営利団体とWordPressに関する誤解
非営利組織として、ともすると、WordPressの安全性が低いと聞いたり、他のシステムよりも専門性が低い、または使用が難しい…という噂を耳にしたことがあり、WordPressの使用を少し警戒しているでしょうか?事実と噂をしっかりと分類できるように、そんな誤解についても触れたいと思います
WordPressは「単なるブログプラットフォーム」なのか
WordPressが元々ブログプラットフォームとして誕生したことは事実です。しかし、そこから大規模な開発が繰り返され、現在では本格的なCMSの地位を確立しています。
WordPressは非常に細かなカスタマイズが可能で柔軟であり、プラグインをインストールすることで、考え得るありとあらゆる機能が追加できます。確かにブログ作りに適していますが、それだけではありません。WooCommerceなどの例を考えてみてください。
WordPressは「安全ではない」のか
WordPressには過去に、 攻撃に対して脆弱であるという認識がありました。そもそも、その存在感の大きさから、ハッカーが標的にする可能性が高いプラットフォームであることは否定できません。
しかし、WordPressは他のどのウェブサイトプラットフォームと比べても、もう、脆弱ではありません。現に、政府、 大規模なメディア、非営利団体(その一部を以下に記載)など、幅広い組織がこれを使用しています。WordPressの使用に何かしらの理由で抵抗がない限り、これを利用しない手などありません。
サイトをより安全にするために、追加の策を講じることもできます。Kinstaでのサイトホスティングには、 追加のセキュリティ機能とハッキングゼロ保証が付帯します。つまり、WordPressサイトが万が一ハッキングされても、自動で、私たちがサイトを元の状態に直します。
WordPressは「プロフェッショナルではない」のか
WordPressはプロフェッショナルなウェブサイトを望む人向けではない、と思う人もいるかもしれません。これはおそらく以下の3つの事実によるものです。
- 無料である
- ブログプラットフォームとして始まり、今でも多くのブロガーによって趣味のレベルで使用されている
- ブロガーや中小企業向けのcomと混同されている
非営利団体にとって、WordPressが無料であるという事実は嬉しいことに他ならず、不利な点はありません(予算が限られている可能性もあり、組織が今後拡大する可能性もあるでしょう)。そして、上述の通り、WordPressがブログプラットフォームに過ぎないという誤解も解きました。続いて、WordPress.comに迫りましょう。
WordPress.comはWordPressのバージョンの一つであり、WordPress.comサーバーでホストされており、これの機能は制限されています。非営利団体が使用すべきプラットフォームとは到底言えません。これの代わりに、セルフホスティングのWordPressサイトを取得しましょう。セルフホスティングとは、ホスティングプロバイダーからレンタルするホスティングスペースにインストールするサイトのことです。
セルフホスティングWordPressサイトは、おしゃれかつプロフェッショナルなウェブサイトを作成するために必要な柔軟性を備えながら、多くの場合、WordPress.comを使って同じことをしようとする場合よりも安価に済みます。
WordPressサイトを作成するには「開発者を雇う必要がある」のか
これは今でも根強く残る誤解です。実際には、非営利団体向けのプロフェッショナルなWordPressサイトを作成するために開発者を雇う必要はありません。
もし開発者を雇うことに決めた場合、もちろん、それにより、負担が減り、サイトのカスタマイズが容易になります。ただし、予算がない場合には、何千もある無料のテーマやプラグインを活用して、サイトの見栄えを良くしたり、必要な機能を追加したりすればいいのです。
この記事の後半では、非営利団体向けの最高のテーマとプラグインの一部をご紹介します—しかも、その多くが無料です。無料であっても、その機能は優秀ですのでご安心ください。
WordPressを利用している非営利団体の例
WordPressはすでに多くの非営利団体によって使用されています。そのうちのいくつかをご紹介します。
The Jane Goodall Institute
the Jane Goodall Instituteは、Jane Goodall氏のチンパンジーのための活動を引き継ぐかたちで、保全と環境保護に取り組んでいます。
このWordPressサイトの特徴:
- 団体の活動を明確に伝えるホームページの全幅バナー
- 団体に関する情報と詳細情報へのリンクがある静的なホームページ
- ホームページをはじめとして随所に設置されたニュースレター登録機能
- プレスリリースとプレスパックの用意されたプレス向けセクション
- 団体の活動を紹介するインタラクティブな地図
- セクションとストーリーを含むページベースの構造
- 寄付、メンバーシップ、サブスクリプションのページ
- すべてのページに設置された明快な「コール・トゥー・アクション(行動を促す)」ボタン
- チンパンジーをテーマにした、見ていて楽しい「404」ページ
Team Rubicon
Team Rubiconは、災害発生地域に人道支援を提供したり、退役軍人を支援したりしているグローバルな組織です。
このWordPressサイトの特徴:
- ブログ形式
- 寄付システム
- ケーススタディを紹介
- ニュースレターの登録機能
Alliance of Independent Authors
Alliance of Independent Authorsは、独立した著者を支援および擁護する非営利団体です。サイトにカスタムWordPressテーマを使用し、メンバーにも作成の際にはWordPressを使用することを推奨しています。
このWordPressサイトの特徴:
- メンバーが寄稿するタイプのブログ
- メンバーエリアにサービスや割引を搭載
- 登録、購読、参加オプション
- オンラインカンファレンスやポッドキャストを含むマルチメディアコンテンツ(参照文献:WordPressを使用してポッドキャストを開始する方法)
- メンバーディレクトリ
CURE International
CURE Internationalは、発展途上国の子供たちに医療を提供するキリスト教の非営利団体です。
このWordPressサイトの特徴:
- コール・トゥー・アクションや十分な空白スペースを設けたホームページ
- 投稿で最新情報を更新するニュースセクション
- 病院情報や個別の子供の物語についてのカスタムページテンプレート
- 埋め込み型のビデオ
- ログインでアクセスできるメンバーセクション
The Big Give
Big Giveは、コミュニティや慈善団体のための資金調達を行なっています。チャリティー募金の拠点となり、寄付のしやすさを意識して設計されています。
このWordPressサイトの特徴:
- チャリティーへの登録
- 募金用のメンバーシップエリア
- キャンペーンの検索
- 寄付
Save African History
Save African Historyは、アフリカの歴史の風化を防ぐために、デジタル化と記録を行うイニシアチブです。
このサイトはギャラリーベースで、ホームページとアーカイブページに画像が多く配置されています。気になる作品や遺物をクリックすると、それにまつわる物語や歴史を詳しく知ることができます。
このWordPressサイトの特徴:
- アーカイブページでの無限スクロール
- 各作品/遺物のためのカスタムレイアウト
- ビジュアルを基調としたクリーンなデザイン
- 画像のクレジットや使用についての情報
- フッターにニュースレター登録機能を配置
The Interfaith Housing Alliance
Interfaith Housing Allianceは、メリーランド州、ペンシルバニア州中南部で手頃な価格の住宅プログラムを提供する非営利団体です。
このWordPressサイトの特徴:
- 主にサイトの別の場所からのスニペットで構成されたホームページで、最新のニュースなどの詳細情報へのリンクを掲載
- 投稿で情報を更新するタイプのニュースセクション
- サイト内のすべてのページにある「寄付」アクションボタン—クリックすると外部プラットフォームに移動(寄付のためにいくつかの手順があるため、寄付をしようとする人にとって手間の可能性あり)
- リソースセクションで助けになる他の組織を紹介
Peoples Under Threat
Peoples Under Threatは、マイノリティ権利グループのために開発されたシングルページのサイトです。これは、年次の「脅威にさらされる人々」レポートのオンライン版を提供するために設計された、インタラクティブな地図が公開されています。
地図からは、脅威にさらされているマイノリティグループのいる国が確認できます。国をクリックすると、ポップアップが表示され、そのグループと実際に影響を受けている人々の数といったデータが表示されます。
Compassion in Dying
Compassion in Dyingは、物資面および感情的から死に備えるプロセスを支援する非営利団体です。
このWordPressサイトの特徴:
- オンラインで遺言書を作成
- リソースセクションには死への準備についての情報を整然と掲載
- JustGiving経由での寄付
- オーダーメイドのページテンプレートを使用した、「終末ケア」計画の構造的なガイド
非営利団体向けのWordPressテーマ
非営利団体向けに設計されたテーマはたくさんあり、無料のものも有料のものもあります。
テーマを選択するとき、(プラグインで追加できるので)機能については、あまり心配しないでください。代わりに、レイアウトやカスタマイズの柔軟性に注目しましょう。カスタマイズができるテーマを使用すると、独自のブランド、ロゴなどが追加できます。
それでは、厳選した非営利団体向けのWordPressテーマを以下にご紹介します。
無料で利用できる非営利団体向けのWordPressテーマ6選
無料のテーマには、無論「無料という利点」がありますが、プレミアムテーマに比べると機能は少なく、サポートも遅くなりがちです。ニーズが基本的なものである、予算が限られている、または、始めたばかりなのでこれくらいで十分という場合には、無料のテーマがいいでしょう。
1. NGO Charity Lite
NGO Charity Liteテーマは、非営利団体、クラウドファンディング、資金調達向けに設計されています。
特徴:
- カスタマイズ:背景、色、ヘッダー、メニュー
- 全幅テンプレート、サイドバー付きテンプレート
- グリットレイアウト
2. Foster Charity
Foster CharityテーマはBootstrapフレームワークに基づき作られており、コール・トゥー・アクション、スライダー、カスタムレイアウトに対応しています。
特徴:
- カスタマイズ:背景、色、ヘッダー、ロゴ、メニュー
- グリットレイアウトテンプレート
- ポートフォリオセクション
- 今後のイベント情報セクション
- スライダー
- コール・トゥー・アクションボタン
3. FinRelief
FinReliefテーマは、慈善団体、非営利団体向けに設計されています。4つのフッターウィジェット領域があり、ホームページのカスタマイズが可能です。
特徴:
- カスタマイズ:背景、ヘッダー、ロゴ、メニュー
- 全幅、右サイドバーテンプレート
- ホーム画面で活動内容を強調して紹介
4. GivingPress Lite
GivingPress Liteテーマはプレミアムテーマの無料バージョンです。したがって、将来的にアップグレードする必要がある場合には、そこまでの成果を失うことなく実行できます。
特徴:
- カスタマイズ:背景、ヘッダー、ロゴ、メニュー
- 全幅、右サイドバー、参列/四列テンプレート
5. VW Charity NGO
VW Charity NGOのテーマは、非営利団体の活動紹介、募金活動、ブログ記事投稿のために設計されています。
特徴:
- カスタマイズ:背景、色、ヘッダー、ロゴ、メニュー
- eコマースオプション
- 全幅、グリッド、右/左サイドバーテンプレート
- ポートフォリオセクション
- 推薦コメント掲載セクション
6. Benevolent
Benevolentテーマは非営利団体向けに設計されており、SEOの観点から最適化されています。
特徴:
- メニューのコール・トゥー・アクションボタン
- 全幅サイドバー
- バナーのコール・トゥー・アクションボタン
- クライアントセクション
- カスタムウィジェット
- 複数レイアウト
有料で購入できる非営利団体向けのWordPressテーマ7選
より多くの機能、より直感的なユーザーインターフェース、優れたサポートをお探しの場合は、プレミアムWordPressテーマにお金をかける価値があるでしょう。
必ずしも非営利団体向けに特別に設計されたものを購入する必要はありません。丁寧に構築された一般的なテーマがあなたのニーズを満たし、十分な柔軟性も確保できることがあります。ただし、是非ともチェックしておきたい、非営利団体向けに特別に設計された有料WordPressテーマもたくさんあります。
1. Charity Foundation
テーマベンダーThemeForestで購入できるCharity Foundationテーマは、非営利団体向けに設計されています。
特徴:
- イベントカレンダー
- Paypal経由での寄付
- 「ジャンル」ごとのカスタム投稿タイプ
- サインインで確認できる寄付者エリア
- ビジュアルページビルダー
- スライダー
2. Act
ActテーマもThemeForestで販売されており、非営利組織向けに設計されています。このテーマではスライダーやビジュアルページビルダーが利用できます。
特徴:
- ビジュアルコンポーザーページビルダー
- スライダー
- カスタムカラーとフォント(Googleフォント)
- 寄付用のコール・トゥー・アクション
- アイコンセット
- イベントカレンダー
- パララックススクロールデザイン
3. Zeko
Zekoは、Anariel Designが販売する3つのチャリティテーマの1つです。
特徴:
- ビルトインの寄付機能
- WooCommerceインテグレーション(ストア)
- ニュースレター購読
- コミュニティ機能
- カスタマイズが簡単なパネルベースのホームページ
- 慈善団体および非営利団体向けに設計された6つのページテンプレート
- ページビルダー対応
- 複数のウィジェット領域
4. Neve Charity
Neve Charityテーマは、慈善団体向けに特別に設計されています。Elementorページビルダーで構築でき、速度を重視した作りになっています。
特徴:
- カスタマイズヘッダー&フッター
- 複数のレイアウトオプション
- サイト作成を加速させるスターターライブラリ
- WooCommerce向けに設計
- ドラッグ&ドロップブログレイアウトビルダー
5. Maisha
MaishaはAnarielの販売するテーマです。ソーシャルメディアアイコンと、主要コンテンツを際立たせるブロックベースのホームページデザインを備えています。
特徴:
- 目立つソーシャルメディアアイコン
- カスタマイズが簡単なパネルベースのホームページ
- 寄付機能
- WooCommerceインテグレーション
- ニュースレター購読
- コミュニティ機能
- チャリティー、非営利団体向けの7つのページテンプレート
- ページビルダーサポート
- 複数ウィジェットエリア
6. Alone
Aloneのテーマは、ThemeForestで最も売れているチャリティテーマの1つです。大胆なデザインとカスタマイズ可能なコンテンツ領域が特徴です。
特徴:
- 素早くサイトをデザインできる9のデモページ
- ドラッグ&ドロップビジュアルコンポーザー
- フォーム
- ポップアップを含む寄付機能
- グリッドスタイルレイアウト
- スライダー
- 色、フォント、ウィジェットエリア変更可能
7. Hope
Hopeは、ThemeIsleが販売している、非営利組織とチャリティー向けのテーマです。
特徴:
- カスタマイズスライダー
- カスタマイズカラー&フォント
- 寄付
- 構築済みのデモで作成を加速
- ドラッグ&ドロップビジュアルビルダー
- イベントカレンダー
非営利団体のWordPressサイトに必須のプラグイン
非営利サイトをセットアップし、テーマをインストールしたら、プラグインを追加します。WordPressはそのままでもすぐに使用できますが、プラグインを追加することでより強力な機能が使用できます。
NonProfitWPというサイトには、WordPressを使用した非営利団体向けのアドバイス、無料のテーマとプラグインがまとめられており、貴重な情報源として使用できます。
以下は、すべての非営利団体WordPressサイトに欠かせない必須プラグインの一部です。その次に、非営利団体に特に関連する機能が追加できるプラグインを見ていきます。
SEO
WordPress SEO by Yoastを使用し、検索エンジン最適化を進め、Googleや他の検索エンジンで検索するユーザーにサイトを見つけてもらう可能性を高めることができます。
ビジネスをしているわけでも、ものを売っている訳でもないでしょう。それでも、あなたのウェブサイトは皆に見てもらわなければ、存在している意味がありません。だからこそSEOがとても重要なのです。
非営利団体サイトのSEOを強化するコツは以下の通りです。
- 定期的にコンテンツを更新しましょう。検索エンジンは、頻繁に更新されている、放ったらかしでないサイトを好みます。ニュースやブログ記事などで、サイトを更新するようにしましょう。これで、訪問者に情報を届けつつ、検索エンジンには、頻繁に更新をするサイトとしてのシグナルを送ることができます。
- Facebook、LinkedIn、TwitterなどのSNSでコンテンツをシェアしましょう。SNSアカウントとサイトを接続して、自動で投稿をシェアしてくれるプラグインはたくさんあります。これで、継続的に活動内容を発信することができます。
- 皆がどんなことに関心があり、何を調べているのか考えて、それをターゲットにした記事を書きましょう。あなたのサイトを訪れた人が求める傾向にある情報とは、どんなものでしょうか?その際には、疑問に答えるような記事を書くようにしてください。ブログ記事として書くこともできますし、情報をまとめたページを作ることもできます。例えば、Kinstaのナレッジベースセクションのようなものです。
- プラグインを使って、コンテンツについてのタイトルと説明を最適化しましょう。タイトルはGoogleでクリックできるリンクとして表示されるものです。説明は、その下に表示される文章です。
- Google Search Consoleを使って、あなたのサイトに関する大事な指標や問題を把握するようにしましょう。
- サイトマップとクリーンな構造で、インデックスのしやすさを意識しましょう。最終的にはGoogleサイトリンクを味方につけて、クリック率を上げることも不可能ではありません。
バックアップ
Kinstaでサイトをホスティングする場合には、バックアップのためのプラグインは不要です。全てのKinstaプランには、毎日の自動バックアップが盛り込まれています。Kinstaを利用しない場合には、バックアッププラグインの利用が便利です。サイトのスナップショットを取ることができ、問題が発生した場合には、復元して、問題が発生する以前の状態に戻すことができます。
UpdraftPlusプラグインは無料でありながら、好みの頻度で自動のバックアップをスケジュールすることができます。コンテンツの更新と同じだけの頻度でバックアップを取ることをお勧めします。こうすることで、バックアップを復元する際にも、最新の投稿を失わずに済みます。
Dropbox、Googleドライブ等のクラウドストレージサービスを使用し、バックアップをサイトから離れた場所に保存することもできます。サイトへのコンテンツの追加を開始する前に、自動バックアップの設定をしてください。そうすることで、常に戻るべきバックアップデータが確保できます。
セキュリティ
Kinstaを利用している場合、すでにハイレベルのセキュリティ環境が確保されているので、追加のセキュリティプラグインをインストールする必要はありません。
別のホスティングプロバイダーを利用している場合には、ともすると、WordPressサイトをより堅牢にしておく必要があるかもしれません。WordFenceセキュリティプラグインが、サイトを強化し、攻撃のリスクを軽減するのに便利です。
このプラグインを使用しファイアウォールを設定して、サイトのセキュリティを強化し、サイトの脆弱性をスキャンすることができます。セキュリティ上の問題がある時には通知が届きます。テーマやプラグインを更新する必要がある時、WordPress自体の更新が必要な場合には、通知が送信されます。古いテーマやプラグインには、後のリリースで修正された脆弱性がある可能性があるため、ソフトウェアを最新の状態に保つことは、サイトのセキュリティを維持するのに大いに役立ちます。
サイトパフォーマンス
パフォーマンスは2つの側面から重要です。第一に、Googleがすばやく読み込むサイトを好むため、SEOが強化されます。第二に、読み込み速度の遅いサイトでは訪問者は、待ちきれないことがあるため、サイトを離れる人の割合を下げることにもつながります。
非営利団体のWordPressサイトでコミュニティを構築する方法
BuddyPressを追加してコミュニティのエンゲージメントを強化
BuddyPressプラグインを使用すると、あなた独自のソーシャルメディアが作成でき、その中でメンバーは相互にやり取りし、イベントや募金を計画できます。
必要なモジュールを好みに応じて有効化しましょう。柔軟な設計で、不要なモジュールを使う必要はありません。
会員登録/管理プラグインを利用する
サイトでの完全なコミュニティエンゲージメントまでは必要でない、という場合には、メンバーシッププラグインを使用して、訪問者がオンラインからグループに参加し、追加のリソースやコミュニケーションにアクセスできるようにすることもできます。
WP-Membersのようなプラグインを使用すると、サイトのメンバーシップにさまざまな層が追加できます。つまり、より高い層に位置するメンバーにはそれ相応の特別なリソースが提供できる、といった具合です。メンバーシップを寄付または購読にリンクし、継続的な寄付者になるインセンティブを与えることもできます。
非営利団体のWordPressサイトで資金調達をする方法
非営利のWordPressサイトを使用し、2つの方法のいずれか、または両方で資金調達ができます。サイトにショップを追加する、または、サイト経由で寄付を受け付ける、です。
WooCommerceは世界で最も人気のあるeコマースプラットフォームです。上記のテーマの多くはこれと統合できるように設計されています。ほとんどのWordPressテーマはWooCommerceと調和し、ショップを適切に表示します。
WooCommerceストアを使って 、あなたのサポートするコミュニティで作られた商品を販売し、非営利団体の運営資金の足しにする方法が考えられます。
寄付用のページを作成するか、サイトにボタンを追加して寄付を受け付けることもできます。上に紹介した有料テーマのほとんどに、この機能が搭載されています。このようなページや機能は、目立つ設計にして、訪問者がすぐに気づくようにするとよいでしょう。
Giveというプラグインを使えば、主要支払サービスを接続して、簡単にサイト上で寄付を受け付けることができます。
このプラグインにはカスタム寄付フォームも付帯するので、寄付者からのデータを収集し、パフォーマンスデータやレシートが生成できます。寄付の受付を効率的に進める助けになることでしょう。
ビットコインでの寄付を受け付けたい場合でも、問題ありません!
非営利団体のためのWordPressマルチサイト
特定のキャンペーン向けにマルチサイトを運営している、または組織が個別のウェブプレゼンスを必要とする複数のセクションで構成されている場合、WordPressマルチサイトが、シンプルな選択肢です。親および子テーマを使用して、サイトに類似した(それでも、同一ではない)ブランディングを付与したり、あるサイトのコンテンツを他のサイトに表示したりすることもできます。
WordPress Multisiteを使用すると、WordPressインストールデータにネットワークを作成することができます。つまり、WordPressを何度もインストールしなくても、必要な数のサイトが作成できるのです。プラグインとテーマを一度更新するだけでよいので、これによりストレージ容量が節約され、更新時間も短縮できます。
WordPressマルチサイトを使用しようとも、すべてのサイトで同じドメイン名を使用しなければならない、という訳ではありません。ドメインマッピングを使用して、各サイトが個別のドメインでホストされているかのように動作するよう指示できます。または、必要に応じて、メインサイトのサブドメインまたはサブディレクトリを使用できます。newsite.mainsite.comだとすると、newsiteがマイクロサイトで、mainsitecomがメインサイトになります。サブディレクトリ上のサイトは、mainsite.com/newsiteのようになります。
非営利団体のためのWordPress CRM
WordPressは非営利団体の寄付者、支援者、会員を管理するのに便利なツールです。例えば、非営利サイトの中に会員、支援者専用のエリアが構築できます。
これを作るためには、CRMプラグインが使えます。ユーザーに最新情報を提供し、密接な関係を気づくのに効果的です。
非営利団体サイト用に簡単に使えるCRM、コミュニティプラグインは以下の通りです。
- BuddyPress:BuddyPressを使用してサイトにコミュニティを作成し、サポーターや活動家向けにソーシャルメディアのようなインターフェイスを用意することができます。BuddyPressでは、イベントやグループを追加したり、プライベートメッセージングを有効にしたりできるため、アクティビティを管理してネットワークを構築するにはぴったりです。
- Zero BS CRM:このプラグインは柔軟なCRMシステムづくりに向いています。これをカスタマイズして、ニーズに合ったCRMが作成できます。経験豊富なWordPress開発者によって作成され、定期的に更新されています。
- NPressive:非営利団体向けに開発されたWordPress CRMプラグインです。メンバーデータを管理し、コミュニケーションを促進し、寄付の獲得を円滑化することを目的としています。
ウェブサイトNonProfitWP では、非営利団体によるCRM活用が推奨されており、定期的に便利なプラグインが掲載されているので、一見の価値ありです。
まとめ
WordPressは非営利団体にとっての非常に便利なツールです。無料でダウンロード、利用でき、世界中に膨大な数の利用者とコミュニティが存在し…無料であれ有料であれ、活用できるプラグインとテーマも豊富にあります。
数多くの非営利団体がすでにWordPressを使い、プロフェッショナルかつ高いエンゲージメントのサイトを構築、メッセージの発信と寄付の獲得を行なっています。今回の記事でご紹介したテーマやプラグインを使えば、比較的安価に、非営利団体のサイトを構築できるはずです。(Kinstaは、非営利団体、慈善団体、教会、および501(c)(3)に該当するその他の組織に対して15%の割引を提供しています)
KinstaのWordPress専用マネージドホスティングは、大学や教育機関向けにもお勧めです。業界トップクラスのセキュリティとパフォーマンスを提供しています。
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