サイトにアンケート機能を実装するのは一見そう難しくないことのように思えるでしょう。ところがどっこい、その無限の選択肢を目の当たりにすると考えが変わるかもしれません。アンケートツールの中には埋め込みコードが利用できるものもあれば、WordPressとシームレスに連携するものもあります。
さらに、無料のアンケートプラグインを安易に選ぶのは簡単ですが、その多くはサイトの訪問者から限られたフィードバックしか収集できません。
そのため、今回は優れたWordPressアンケート系プラグインを調査、特徴を明らかにし、料金を比較することで、最終的にシームレスにアンケートを作成でき、高度な機能を備えた最もおすすめのプラグインだけに絞り込みました。
WordPressアンケート系プラグインで注目すべきポイント
WordPressアンケート系プラグインはアンケートを作成し、サイトに公開するのに一切コードが必要ないのが理想です。必要不可欠な機能が不足しているものにお金を使って無駄にしてしまわないためには、他にもいくつか注意すべきポイントがあります。
使用する際に一番重要になる要素は次の通りです。
- コードの使用を最小限に抑え、素早くアンケートを作成できるビジュアルビルダーもしくはドロップアンドドロップビルダー
- 最も重要な情報を特定しやすい、フィルターが使用できる集約されたアンケート結果
- 集めたデータデータを使用してExcelなどのプログラムでチャートなどを作成できるエクスポート機能
- サイト訪問者が操作することのできるボタンやボックス(テキストフィールドやラジオボタン)
- 業界や収集したいデータに合致したアンケートを瞬時に作成できる既製のテンプレート
- WordPressサイト内に埋め込まれていてもモバイル端末で閲覧、回答ができるレスポンシブデザイン
- アンケート回答後にユーザーが回答内容を確認できるリアルタイムの結果表示オプション
- ロゴやブランドカラー、補足用のメディアなどを追加できるカスタマイズ機能
- アンケートを埋め込めるまたはオンライン上の別の場所で共有できる機能
- アンケートが回答された際にチームに送信される通知機能
- 偽りのアンケートの送信を抑制するスパム対策機能
- ファイルアップロードや評価などユニークなフィールドへの対応
- 同一ユーザーが同じアンケート結果を二度送ることやスパムを防ぐための許可と禁止の機能
おすすめのWordPressアンケート系プラグイン
お好きなプラグインをクリックして、詳細のレビューをご確認ください。それぞれのプラグインについて、使いやすさ、料金、おすすめの機能などをご紹介します。
1. YOP Poll
YOP Pollプラグインはアンケートを作成する際に、いきなり有料プラグインを利用するのは気が引けるという方が、最初に使うのにおすすめのプラグインです。単純なデータ収集だけでいい方も当然いるはずです。
YOP Pollのデザインインターフェースは美しいとは言えませんが、分かりやすく、基本的なテンプレートが利用でき、コードも一切使用する必要がありません。回答は一つにも複数にも設定でき、スケジュールの設定や、同時に複数のアンケートを展開することも可能です。
アンケートや投票の作成はWordPressの管理画面から行います。質問と回答を作成し、合計投票数の上限やアンケートの締め切りなどを設定できます。
その後、アンケートを公開し、管理画面の同じ場所から結果を確認することができます。この画面の良いところはそれぞれ自分の好きな設定に調整できるという点です。例えば、数字ではなくパーセンテージで結果を表示することもできます。
また、結果の表示方法を自動で整理することもできます。
料金
機能が充実した無料版が存在します。有料プランは、年額17ドルのパーソナル版から利用でき、動画での質問、Facebookとの連携、カウントダウンタイマーなどの高度な機能があります。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- アンケートの作成はシンプルかつ視覚的で、色のカスタマイズや記入欄の変更が簡単にできる。
- アンケートのスケジューリング機能により、特定の日付を設定し、その日がきたらサイトに公開されるようにすることができる。
- 同時に複数のアンケートをサイトに展開することが可能。
- 過去のアンケートを特定の基準で整理し確認できる、検索・フィルター機能がある。
- カスタムフィールドは複雑な手順なしにアンケートを作成するのに便利。
- クリックひとつでアンケートや調査を再開することが可能。
- ユーザーのアンケートへのアクセスを追跡したりブロックしたりすることができる。アーカイブ機能もインターフェースを綺麗にするのに便利。
- ユーザーが送信ボタンをクリックした後に回答や結果を表示できる。
- シンプルで魅力的なテンプレートを選んで、デザインを始めることができる。
- 特定のアンケート結果を検索し、それぞれの具体的な回答内容を確認することができる。
- 有料版では30以上のプレミアムテンプレートが利用可能。
- 有料版ではアンケートに動画の質問を組み合わせるなど、様々なメディア機能が利用できる。
2. Quiz And Survey Master
Quiz And Survey Masterはアンケートを作成し、主にWordPressの固定ページや投稿に掲載できる包括的な機能が備わったプラグインです。
ミニマリストデザインとビジュアルブロックビルダーが特徴的なこのプラグインは、他の多くのプラグイン(アンケート要素のついたフォームを作成)とは対照的に、アンケート自体の作成に集中したい人におすすめです。
アンケートを簡単に作成し、テキストや質問、送信後のメッセージなどをカスタマイズすることができます。アンケートにクイズを載せられる柔軟性もあります。正解のある質問もユーザーの情報を収集できる自由な回答形式も作成できて便利です。
また、質問にタグを割り当てられるカテゴリーシステムがあるのも便利です。データを分析しチャートに配置したい時に整理しやすくなります。
料金
プラグイン自体は無料。有料版は年額79ドルからで、ランディングページ、結果のエクスポート、条件付きロジックなどが利用できます。
いくつかのアドオンが存在し、年額129ドルのプレミアムバンドルを購入するか、個別に購入することができます。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- プラグインにはイベントの企画、従業員エンゲージメントなどに便利な既製のアンケートテンプレートが用意されている。
- 無制限にアンケートを作成し、サイトに配置することができる。
- ファネル最適化機能で、Googleアナリティクスと連携可能。
- 回答を収集し、棒グラフ、円グラフ、箱ひげ図を使って分析できる。
- メールアドレスを記入してもらい、MailChimpなどのメールマーケティングサービスのリストに追加することができる。
- 結果をExcelもしくはGoogleスプレッドシートにエクスポートできる。
- 他のソースからデータをインポートし、サイト上のアンケート結果と組み合わせることができる。
- 複数選択式ラジオボタン、ドロップダウン、自由記述欄など、様々なアンケートやクイズの質問形式から選べる。
- アンケートが回答された時に管理者とユーザーにメールが送信されるように設定ができる。
- 質問にカテゴリーを割り当てて整理し、特定のカテゴリーに応じたスコアをユーザーに表示することができる。
- 回答者がソーシャルメディアにクイズやアンケートの結果を共有できるシェアボタンがある。
- アンケートの閲覧、回答のためにログインしなければならない設定にすることも可能。
- アンケートの回答にかかった時間の計測など、ユニークな追跡機能がある。
3. Modal Survey
Modal SurveyはCodeCanyonで販売されています。有料ですがお手頃なプラグインで、アンケート、投票、クイズに特化しています。「アンケートの要素も備えたフォーム作成用プラグイン」ではなく、アンケート専用のプラグインだと言えます。
CodeCanyonで最も評価の高いアンケートプラグインであるModal Surveyには、高度なビルダー(過去に無料のプラグインでアンケートを作成した場合にはそれを改善可能)が搭載されています。
アンケートを無制限に作成、サイトで公開し、円グラフや棒グラフを利用してサイト訪問者から収集した情報を表示できます。情報はデフォルトでは管理者に表示されるものですが、アンケートを回答した後に総数に対するパーセンテージとして結果をユーザーに表示することもできます。
Modal Surveyにある既製のテーマを使えば、デザインが簡単になります。例えば、アンケートのボタンや色、サイズなどについてあれこれ考える必要はありません。
また、サイトにアンケートを設置すれば、すぐにソーシャルシェアボタンも利用できます。条件付きルールは特定の回答に特別のメッセージを表示させたい場合や、ユーザーをサイトの別の場所へ移動させたい場合などに便利です。
全体を通して、Modal Surveyには幅広い視覚的要素があり、クイズや投票を通してサイト訪問者とより密な関わりを持つことができます。
料金
35ドルの買い切り価格です。カスタマーサポートの延長には追加料金が発生します。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- インポート、エクスポート、そしてデータをコピーして他のウェブサイトに送ることのできるバックアップ機能がある。
- アンケートで収集したデータをフィルターで選別できる。情報列はExcelファイルのように詳細なもので、列の上部にフィルターがついている。
- MailChimpやAWeberなどのWebサービスと連動した購読フォームを設置することができる。
- 複数回答可能なアンケートが実装できる。全ての選択肢を選択することのできるアンケートも問題なし。
- 一つ前の質問への回答に応じてルールやリダイレクトを有効化できる。
- エクスポート機能はPDF、XLS、CVSなど複数のファイルタイプに対応。ワンクリックでWordPressのアンケート全体をエクスポートできる。
- ポーラチャート、レーダーチャート、折れ線グラフ、レーダーチャートなど様々な視覚的なチャートがある。他にもドーナツチャートや円グラフなども便利。
- パーセンテージと視覚的なチャートを用いてアンケート結果を表示できる。有効化すれば投票数も表示される。
- ユーザーのスコアに応じてアンケートの最後に独自のメッセージを表示できる。例えば、クイズで99%正解した場合「頑張りましたね」と表示し、スコアがよくなかった場合、「もう一度やってみましょう」などと表示可能。
- アンケートには数字での回答、日付による回答、リストなど、驚くほど豊富な回答の種類が備わっている。
- アンケートやクイズはサイト上の好きな場所に埋め込むことができるため、ブログ記事やページの途中にアンケートを表示するのも簡単。
- アンケートの設定はシンプルで視覚的。完全なドラッグアンドドロップビルダーというわけではなく、クリックで質問を追加したり削除したりできる。同じく、ボタンで画像や回答を設置することも可能。
- 全ての回答者に個別の画面が用意される。過去のスコアが集約され、過去数回のアンケートやクイズでのスコア推移が確認可能(これはクイズに便利)。企業が個別のお客さんを深く知ることにも利用できる。
- 性格判断テスト(スコアや回答を組み合わせたチャートつき)を作成できる。
- 画像や進捗バーを全てのアンケートに追加できる。アンケートの全体像がわかり、回答者は少し気持ちが楽になるはず(最後まで回答してもらえる確率アップが見込める)。
- サイズの調整によりアンケートを全幅で表示したり、ウィジェットの中で小さく表示したりできる。
- ボタン、アニメーション、フォントサイズなど、たくさんのスタイル変更ができる。
4. CrowdSignal
CrowdSignalは素早くシンプルなのが一番、というアプローチの投票・アンケート作成プラグインです。好みの見た目のアンケートを作成し、GoogleスプレッドシートやExcelなどに結果をエクスポートして、分析することができます。
CrowdSignalをおすすめする理由のひとつは、インタラクティブなアンケートをメールで送信できる点です。受け取った人はメールの中でフォームを見ることができ、回答するのに別のウェブサイトに移動する必要がありません。
受信者の利用しているメールサービスの種類にもよりますが、受信トレイでメールを確認して、そのまま回答を送信することも可能です。
CrowdSignalの興味深い点はWordPress.comを運営する企業であるAutomatticが開発しているという事実です。だからと言って一番優れたWordPressアンケート系プラグインであるということにはなりませんが、少なくとも信頼できる開発チームにより作られたプラグインであり、WordPressとうまく連携することは間違いないでしょう。
CrowdSignalで作成するアンケートは美しく、全ての端末で利用できるレスポンシブ対応です。既製のテーマを利用して、コードを一切使用せずにブランドカラーに合わせたアンケートが作成できます。
ブログやFacebook、Twitterに結果を投稿することができ、アナリティクスでは合計回答数や最後まで回答した割合などの情報が分かります。
料金
無料で無制限の質問、アンケート、評価、投票が作成できます。このプランでは機能が限られていますが、小さな会社やチームにとっては十分だと思います。2,500個の回答、データのエクスポート、アンケートの埋め込みなどの機能が使えます。ただし、全てのアンケートにはCrowdSignalのブランドロゴが入ります。
有料プランは年払いの場合月額15ドル、月払いの場合月額25ドルからです。有料プランにアップグレードすると利用できる機能の種類がかなり増えます。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- サイトに無制限にアンケートを設置できる。
- アンケート、投票、評価、通常の質問など何でも作成できる。
- 全ての回答をエクスポートして、データをExcelやその他のスプレッドシートアプリで表示することができる。
- Googleスプレッドシートはプラグインと直接リンクされているため、データをエクスポートする必要がない。
- ユーザーが二度回答を送信できないようにして、重複回答を防ぐことが可能。
- 音声や動画をアップロードしてアンケートの機能を拡張。
- 様々な言語で世界中のオーディエンスにリーチ。
- アンケートを進めていく中で、条件付きロジックや分岐ツリーを利用して様々な種類のメッセージや質問を表示することができる。
- アンケートの回答を終了するとリアルタイムで結果を確認できる。この機能を無効にして、サイト管理者のみ結果を確認できるようにすることも可能。
- プランによっては様々なカスタマイズ可能なテーマがある。ビジュアルビルダーとCSSにより細かい編集が可能。
- プランによってはアンケートや投票を独自のドメインにも配置可能。
- アンケートをオフラインの端末で表示できるようにする機能もある。
- 各種上位プランには、高度なAPIがあるので、好みのシステムと連携し、機能を拡張できる。
- チームプランでは複数ユーザーアカウント、テーマ共有、アンケートテンプレートなど様々なコラボレーション機能が利用できる。アンケートの編集作業を共同で行い、編集内容のやり取りをすることも可能。
5. Poll, Survey, Form & Quiz Maker by OpinionStage
Poll, Survey, Form & Quiz Maker by OpinionStageは一から、もしくは既製テンプレートを活用して世論調査やアンケートを作成するツールとしてピカイチの性能を誇るプラグインです。アンケートには、画像や動画を挿入し、色合いに変化をつけたり、インタラクティブな要素を加えたりできます。
ホワイトラベリング、高度なアナリティクスが利用でき、世論調査や、フォーム、クイズを作成することも可能です。WordPressプラグインの中でもあまり有名な存在ではありませんが、数万件のインストール数、数百件の高評価があります。
OpinionStageの人気の秘密はモダンなテンプレートにあります。BuzzfeedやESPNにあるアンケートと同じようなものが作成できます。
大きくカラフルなボタンと、ユーザーを飽きさせないための視覚に訴えかける画像がポイントです。また、各世論調査やアンケートにはシェアボタンがついていて、必要なければ非表示にもできます。
さらに、プラグインにはグーテンベルクエディタで使用できる6つのブロックが備わっています。これによって新しいWordPressエディタとうまく調和するので、特にコード記述に慣れていない方にとっては、とても便利です。
ブロックの中には通常のフォーム、世論調査、アンケート、スライドショーなどのバリエーションがあるものもあります。トリビアブロックを使えば、フィードバック獲得ではなく、楽しいクイズを作成できます。
アンケートやフォームは小さな端末でも問題ないレスポンシブな要素で構成されています。カスタマイズに関しては、視覚的な操作画面ではあるものの、ドラッグ&ドロップではありません。とはいえ、カラーテーマ、フォントとサイズ、カスタムCSSまで、あらゆるものを調整できます。
料金
プラグイン自体は無料。基本的な世論調査やアンケート機能が含まれています。スタータープランは年払いの場合、一ヶ月あたり19ドルです。月払いの場合、月額29ドルと割高になります。
スモールビジネス向けやハイパフォーマンスパッケージもあります。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- アンケート以外にもOpinionStageにはコンテンツマーケティング、新規見込み顧客創出、広告収入、オンライン投票、製品検索などの機能も備わっている。
- ビジュアル面や大きなボタン(アンケートを最後まで完了することを促す効果あり)が特徴的な今時のデザインプロセスが採用されている。
- テンプレートには非常に豊富なクイズ、フォーム、アンケートがある。コスメ、教育、金融、食品などトピックやタイプに基づいて選別できる。実際にサイトで採用する前に、色々と試してみたいところ。
- 多くの回答を収集:アンケート作成時にデザイン最適化やおすすめを提案してくれるので回答率のアップにつながる。
- 全てのテンプレートが無料。
- それほど時間がかからずにアンケートを作成しWordPressサイトに掲載可能。アンケート作成フォームでは、直感的に好きな要素を配置したり削除したりできる。
- 高度なアンケートレポート:直近のアンケートキャンペーンに関する詳細データがドキュメントで表示される。データをExcelなどにエクスポートして、棒グラフや円グラフの入ったレポートとして確認できる。
- 色、テーマ、フォント、プレビューの幅を調整でき、ホワイトラベル、CSS上書きモジュールもある。
- アンケート送信時にメールによる通知を受け取る機能があり、無効にすることもできる。この通知でアンケートが送信されたことを把握し、回答に関して質問がある場合、回答者に直接メッセージを送ることもできる。
- アンケートごとにコードスニペットが生成され、ウェブ上の好きなところに埋め込むことができる。iframeとJavaScriptを使用しているため、ソーシャルメディア、ブログ、eコマースストアなどでも問題なし。
- アンケートをプライベートにしたり、ハッカーや部外者から保護したりすることができる。複数回のアンケート送信を防止し、回答者から送信される全てのデータを暗号化できる。
- 設定したロジックに合わせて、アンケートをスキップする機能もある。特定の回答が送信された時に、それに続く質問を表示可能。こうすることで、表示される全ての質問の関連性が高く、的を射たものとなる。
- GetResponse、MailChimp、AWeber、Zapierなど、様々なマーケティング自動化ソフトウェアと接続できる。
6. Watu Quiz
Watu Quizはアンケート、試験、クイズをWordPressサイトに掲載するためのプラグインです。スマートな見た目で、すぐに使いこなせます。ショートコード採用の埋め込み可能な仕様で、サイト上、はたまたオンラインのあらゆる場所に設置できます。
一つの回答か複数の回答可かを選び、投稿や固定ページもしくはウィジェットエリアに表示できます。無料版かプロ版のどちらかから選ぶことができます。基本的なアンケートや試験が作成できる機能が豊富なので、まずは無料のプラグインを試してみることをおすすめします。
Watu Quizにはインタラクティブさがある一方で、他の類似プラグインにあるややこしさは一切排除されています。設定を一切調整せずに全てのアンケートやクイズで結果が表示されるのがおすすめのポイントです。
上述のとおり、シンプルなアンケートの場合、無料のプラグインでも十分ですが、データのエクスポートや生徒のログインといった機能は有料版でないと利用できません。アンケートの全体的なデザインに関しては、不必要なものを削ぎ落とし、シンプルなデザインで、黒と白のプレーンテキストであり、どちらかというと学術的な雰囲気です。
評価尺度を設定すれば、プラグインが評価を計算し、その結果を回答者に表示することができます。アンケートで結果を表示するのにも便利です。
特定の回答に対してマイナスのポイントを設定できるのも面白いところです。質問における楽しげな要素として使用することもできますが、自分のサービスを評価してもらう際にネガティブなポイントを反映することもできます。その場合、結果は管理者だけが見られるようにするのがいいでしょう。
アンケートをサイトに設置するには、投稿などに埋め込み用コードを貼り付けます。次にWordPressの管理モジュールに移動し質問を変更したり、アナリティクスを確認したり、ユーザーを確認したりできます。
料金
プラグイン自体は無料。Watu Proには3つの有料版が存在します。47ドルのスターターパック、87ドルのWatu Pro+インテリジェンスモジュール、そして、137ドルの開発者向けツールが全て入った完全なパッケージです。
月額、年額料金は発生しません。プラグインには無料のカスタマーサポートがついてくるため、価格面でいうと、他の多くのアンケート系プラグインよりも優位です。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- 好きなだけアンケートを作成できる。Watu Quizは試験やクイズにも対応していて、評価尺度を用いて結果を定量化できる。
- 一つのみ選択可、複数選択可、テキストベースの回答などがある。
- アンケートとクイズの結果は様々な要因に基づいてカウントされる。パーセンテージ、ポイント、質問毎のパフォーマンスなどから選ぶことができる。
- 他のプラグインやCSVファイルから質問をインポート可能。
- アンケート全体をコピーして他のテンプレートに利用できる。質問と回答を使い回し、一部を組み合わせたり、他のアンケートでは関係のないアイテムを削除したりするのが便利。
- アンケートは埋め込みコードもしくはショートコードを使用してサイトに設置可能。これにより、サイドバーやフッターなどにもアンケートを挿入できる。
- シンプルなFacebook、Twitterシェアボタンをアンケートに表示。
- アナリティクスとセグメントベースの情報が合わさることで、データが分かりやすく表示される。
- 難しい質問にはヒントを表示することもできる。
- セキュリティ強化:クイズに答えているのが人間かロボットかを判断するreCaptchaモジュールがある。
- アンケート結果収集後、フィルターやソートボタン、検索バーなどが利用できる。たくさんのデータに全て目を通す必要がない。
- 設定次第で、アンケート結果を表示したメールを管理者と回答者に送信可。
- リッチテキストエディタ:アンケートにメディアを載せることができる上、WordPressを普段から使っている人にとっては親しみやすい使い勝手。
- 全てのアンケートを一気に回答する必要がない:ユーザーが過去に保存したアンケートの続きに回答できるように設定可能。
- 結果の回収を急いでいる場合、一定期間内にアンケートを完了するようタイマーを設定できる。
- 質問をランダムに表示することにより、同じクイズに再度挑戦したい人に別の質問を表示したり、試験での不正を防いだりできる。
- アンケート回答者から連絡先情報を収集:マーケティングの機能も果たす。
アンケート機能のついたフォーム系プラグイン
プラグイン開発者が一つのプラグインの中に様々な機能を搭載し、ソフトウェアパッケージのような製品にすることはよくあります。そのような製品は通常、少し高額ですが、「フォームビルダーの中にアンケートを作成できる機能が含まれる」など、いくつかの機能が組み込まれていることがあります。
もともとアンケートを作成する機能が備わっているものもあれば、アドオンの購入が必要なものもあります。ここではKistaのお勧めをご紹介します。
7. Gravity Forms
Gravity Formsは制限なく自由に便利なフォームを作成できる有名な有料フォーム作成プラグインです。シンプルなお問合せフォーム、詳細なバグ追跡システム、顧客から詳細なデータを収集するアンケートを組み合わせることができます。
Gravity Formsの一番の強みは他に類を見ないドラッグ&ドロップビルダーです。30以上のフォームの欄が選べる上に、初心者でも簡単に理解できます。
一方で、アンケート機能を利用するにはアンケートのアドオンが必要です。通常のGravity Formsでも基本的なアンケートは作成できますが、アンケートアドオンには、アンケート結果やユーザーインタラクション、市場調査などの機能が含まれています。
Gravity Formsは、高度なアンケートを誰でも簡単に扱える点が秀逸です。
料金
年額259ドル。より安価なGravity Formsのプランも存在しますが、アンケートのアドオンを利用するにはElite Licenseが必要です。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- アンケートはドラッグ&ドロップ、ビジュアルビルダーの両方を利用して設定。デザインがシンプルかつ直感的にできる。
- 複数回答可やリッカート尺度を用いた質問など、ユニークなものからスタンダードなものまで様々なフィールドの種類がある。
- クリックひとつであらゆるアンケートをWordPressサイトに表示することが可能。その後、新しいコードを挿入しなくても自動的に更新内容が反映される。
- アンケート結果では集約、整理された回答が閲覧できる。
- 30以上のフォームのフィールドが利用可能。
- 一つ前のアンケートの質問への回答に応じて欄を削除したり追加したりする条件付きロジック。
- 回答が送信されるとメールでの通知がなされる。
- アンケート内でファイルのアップロードを要求することが可能。
- アンケートフォームの回答を制限したり、公開をスケジューリングしたりすることができる。アンケートの公開を特定の日時に設定したり、アンケートに回答できる回数の上限を設けたり。
- Google reCaptchaやビルトインのセキュリティなどスパム防止機能がある。
8. Formidable Form Builder
Formidable Form Builderはおしゃれな名前と、ミニマリストデザインを好む人にぴったりな清潔感のあるユーザーインターフェースを持つプラグインです。コードを一切使用せずにWordPressサイトでアンケートを作成し、見積もり用のフォームを設置したり、決済を受け付けたりすることも可能です。
この高度なアンケートビルダーがあれば、調査からアンケート、クイズまで何でも作成できます。他にもシンプルなフォームやウィジェットエリアのアンケートなども作成できます。特に、メールマーケティングフォームと計算機能付きフォーム(例えば不動産会社や金融系企業にとって便利)がおすすめです。
Formidable Form Builderにはあらゆる種類のフォームが用意されています。単なるアンケート作成ツールではなく、ありとあらゆるインタラクティブなフォーム型モジュールが構築できる拡張性のある選択肢です。
このプラグインは、カスタマーサポートフィードバックやバグ報告などの複雑なフォームの作成にも対応しています。当社で試してみたところ、フォームのレスポンシブな特性が大半のWordPressテーマでうまく機能し、作成したアンケートは全て小さな端末でも美しく表示できました。
プラグインは無料版とプロ版の2種類から選べます。どちらも読み込み速度が最適化されており、あらゆるお問合せフォームやアンケートが作成できます。
しかし、スマートフォームやクイズ、条件付きロジックなどの機能は有料版でしか利用できません。また、かなりの数のフォームAPI、支払い受け付け用のフォーム、PayPal・Stripeとの連携もできます。一流のアンケート作成ツールをお探しの方におすすめしたい、オールインワン型ソリューションです。
料金
プラグインそのものは無料。有料プランは年額149ドルから利用でき、最も高いものは全てのビジネス向け機能の利用できる年額599ドルのプラン。
定期的にセールが行われているので、要チェックです。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- エントリー数に制限のないフォームを無制限にサイト上に作成できる。1サイト、または1ページ内にいくつものフォームを設置でき、フッターやサイドバーなどでも問題なし。
- フォームやアンケートにファイルアップロード機能をつけ、提供するフィードバックに関する情報やスクリーンショットのアップロードを要求することが可能。
- アンケートをAWeberやMailChimpなどのサービスと連携し、音合わせをした人などからメールアドレスを収集し、リストを作成することができる。
- アンケートで収集したい情報がたくさんある場合、複数ページに渡るアンケートも作成できる。
- アンケートから決済を受け付けることができる。
- フォームの送信受付後に、アンケートデータを表示することができる。この情報はデフォルトではビジュアルやグラフで表示されるものの、シンプルなテキストで表示することも可能。
- アンケートにより収集したデータを美しいレポート(グラフやチャート)で確認できる。ドラッグ&ドロップのアンケートビルダーがあるので、モジュールを移動させるだけでOK(コードを一切使用する必要がない)。
- 複数ページの世論調査はたくさんの情報を収集するのに非常に便利。どのくらいアンケートが続くのか分かるように、進捗バーを追加することも可能。
- アンケートがサイトの色やスタイルとマッチするように調整できる。様々な色、サイズ、フォーマットから選ぶことが可能。スマートな条件付きロジックにより質問を分岐させることもできる。
- プラグインには様々なテンプレートが用意されているため、一からデザインをする必要がない。テンプレートには、従業員の満足度、カスタマーサービス、キャンセルに関するアンケートなどがある。
- 送信ボタンを押す前に回答内容のまとめを表示:回答者の安心感を高めることができる。
- 連携でアンケート機能向上:CRM、自動化ツール、メールマーケティングサービスなど。
9. eForm
eFormは有料のWordPressアンケート系プラグインです。CodeCanyonで人気な理由として、アンケート機能、支払い受付、クイズが組み合わさっています。
アンケートやクイズにStripeもしくはPayPalのボタンを追加することができ、Zapierを経由して、他にもあらゆるツールと連携することができます。また、MailChimpなど、直接連携できる選択肢も複数あります。
テンプレートは分類やフィルターを使って好みのものを探せます。支払いフォームやアンケートなどをすぐに見つけられるので、デザインに着手する際にとても便利です。他にもサービス予約用のフォームや講師のパフォーマンス評価用のフォームなど、様々な用途から選べます。
アンケートデザインは全体として素晴らしいものばかりです。クリーンかつシンプルであり、スライダーを組み込んだり、複数ページに渡るアンケートを作成したりできます。
料金
39ドルの買い切り価格です。
このWordPressアンケート系プラグインをおすすめする理由
- ショートコード、スタンドアロンエディタ、もしくはグーテンベルクエディタを利用してアンケートが作成できる。
- 決済受付機能を組み込んだり、データを統合したりして、アンケートやフォームを作成できる。データ管理は分かりやすく、レポートによりユーザーがアンケートにどのような回答をしたかを視覚的に理解することができる。
- AWeber、MailChimp、reCaptchaなどのたくさんの外部ツールと連携。
- ユーザー管理:質問に答える前にユーザーとしてログインしなければならない設定にすることができる。レポートや統計は視覚的で、将来的な決断を下すのに役立つ傾向を知ることができる。
- 「アドベンチャーワークフロー」機能:いわゆる条件付きロジックであり、回答に基づいたメッセージを表示できる。
- TwitterやFacebookなどに結果を共有できる機能。
- Googleアナリティクスとの連携で、アンケートに関する詳しいユーザー体験を追跡することが可能。
- 様々なテンプレート:デザインがスムーズになり、目的に合った質問の構築が楽になる。
- 数字や評価の欄を作成:数値として回答を受け取り、グラフを作成。
- 進捗を自動で保存、ファイルのアップロードを有効にすることもできる。
WordPressアンケート系プラグインに代わる4つの意識調査ツール
サイトと直接連携するためのWordPressプラグインのない、その他のアンケートビルダーもチェックしてみることをおすすめします。
有料アンケート作成ツールの多くで、作成したアンケートをコードを使ってサイトに埋め込むことができます。
こちらのデメリットはアンケートの統計を見たり、管理したりといった操作がWordPressの管理画面内で実行できないことです。とはいえ、このようなアンケートビルダーの方が機能面で気に入る方もいるかもしれません。
WordPressプラグインのないアンケートビルダーには次のようなものがあります。
- Survey Monkey – 基本的な無料プランと月額25ドルからの有料プラン
- Survey Planet – 無料プランと月額20ドルからの有料プラン
- Google Forms – 無料(月額6ドルからでG Suite内の追加機能が利用可能)
- Typeform – 機能が限定的な無料プランと月額35ドルからの有料プラン
どのWordPressアンケート系プラグインが最適なのか
ここまでたくさんのツールをご紹介してきましたが、これでもほんの一部に過ぎず、WordPressのプラグインを紹介した公式ページやCodeCanyon、個々の開発元の販売サイトなどには、他にもたくさんのプラグインが存在します。
今回のリストでは本当におすすめのものだけに絞り込んでいるため、まずは手始めにこの中から探してみれば間違いないはずです。
まだ決めかねているという方のために、今回ご紹介したWordPressアンケート系プラグインの特徴のまとめを作成しました。
- YOP Poll – 無料版も存在する非常にお手頃な有料プラグイン。他にはないアンケートのスケジューリング機能が便利。
- Quiz And Survey Master – 既製のテンプレートとファネル最適化機能に興味があるという方はこちらをご検討ください。
- Modal Survey – こちらもお手頃な買い切り価格のプラグイン。Modal Surveyはエクスポートとインポート、条件付きロジックによるメッセージの表示がとても簡単。
- CrowdSignal – 高度なフォームとアンケート機能が特徴。テーマが豊富で、メディアをアップロードすることも可能。
- Poll, Survey, Form & Quiz Maker by OpinionStage – 豊富なテンプレート、お手頃な価格、モダンなデザインプロセスがおすすめのポイント。
- Watu Quiz – アンケート、高度なクイズを作成するのに便利。
- Gravity Forms – 様々な種類のフォームに対応した有料プラグインをお探しで、アドオンに料金を支払うことに抵抗のない方はこちらをご検討ください。
- Formidable Form Builder – ミニマリストデザインとメールマーケティングサービスとの連携に魅了を感じるという方はこちら。
- eForm – お手頃な買い切り価格でアンケートの挿入にショートコードとグーテンベルクエディタを利用したいという方はこちら。
あなたはこれまでどんなアンケート系プラグインやツールを使ったことがありますか?コメント欄で是非お聞かせください。
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