WordPressは、世界的な出版社から政府機関まで、数々の一流サイトを支えています。長年にわたり、WordPressはシンプルなブログツールから、大企業の要求に応える柔軟で安全、かつパフォーマンスの高いコンテンツプラットフォームへと進化を遂げてきました。
Web制作会社にとって、法人顧客やリードの獲得は骨の折れる作業です。表面的な売り込みでは効果がありません。WordPressが、パフォーマンス、セキュリティ、スケーラビリティ、統合性、長期的なコントロールといった、クライアントが実際に重要視するものを提供できることを示す必要があります。
この記事では、WordPress関連サービス(サイト開発や保守管理など)を法人顧客向けソリューションとして提案するために有効な8つの戦略をご紹介します。
意思決定者への効果的なアプローチ方法に加え、想定される反対意見や質問への備え方、そして長期的な成長を支えるサービス提供のあり方についても解説します。
それでは、さっそく本題に入りましょう。
1. WordPressと優先事項を紐づける
法人顧客やリードが重視するのは、主にリスク、パフォーマンス、そして自社の既存環境との適合性です。WordPressの優位性を訴求したいのであれば、彼らにとって最も重要な成果と、すでに運用しているツールやシステムとの連携可能性に焦点を当てることが効果的です。
WordPressと法人ならではの優先事項をどう関連づけられるか見てみましょう。
検証可能なパフォーマンス
企業レベルでは、スピード、高い可用性、高い負荷の下での安定性が求められます。コンテンツが素早く配信され、キャッシュは複数のレベルで実装され、高い稼働率が保証される必要があります。
しかし、パフォーマンスは稼働時間だけでは決まりません。特筆すべきは、企業の担当者やチームの面々がいかに効率的に作業できるかです。再利用可能なブロック、コンテンツテンプレート、直感的な編集ツールにより、WordPressはマーケティング担当者やチームによる作業効率アップに貢献します。一般的に事業のスピードを低下させる面倒な繰り返しの作業が軽減できます。
セキュリティとコンプライアンス
SOC 2、ISO 27001、GDPR、またはFedRAMPの要件の下で事業を営む組織は、サイトアーキテクチャからのリスク除去に注意を払います。WordPressは、アクセス制御、SSO統合、暗号化バックアップ、詳細な監査証跡を通じて、これらの基準を満たすように設定できます。
Kinstaのようなサーバーは、ファイアウォール、マルウェアスキャン、積極的な監視により、セキュリティ体制をさらに強化します。
完全なスケーラビリティ
WordPressは、マルチサイト、マルチリージョン展開、多言語でのコンテンツ公開など、あらゆる構成に対応しています。クライアントが何百もの小規模サイトを立ち上げる場合でも、特定のイベントに関連したアクセス数の急増に備える場合でも、プラットフォームを切り替えることなく、インフラストラクチャとコンテンツ戦略を拡張できます。
シームレスな統合
法人のウェブサイトは、単独で構築されることはほとんどありません。サードパーティのツールとの統合に大きく依存しています。WordPressは、プラグイン、REST API、GraphQL、Zapierのようなプラットフォームを通じて、SalesforceのようなCRMプラットフォーム、ERP、分析ツールなどと簡単に統合できます。
この柔軟性により、高価な開発作業に依存することなく、企業の既存のデータフローやワークフローを簡単に利用することが可能です。
ブランドの一貫性
WordPressは、複数のサイト、地域、または部署にわたって統一されたブランドイメージの維持に強さを発揮します。テーマ、ブロックライブラリ、デザインシステムを使うことで、すべてのプロパティがコアブランドの基準を満たすようなものになります。それと同時に、各地域のチームがそれぞれのオーディエンス向けにコンテンツを作成する柔軟性も確保できます。
グローバル企業にとって、コントロールとカスタマイズの間のバランスは、一貫性を維持しながらブランドを素早く拡大する上で非常に重要です。
幅広いコントロール
法人顧客やリードの多くが、監視を犠牲にすることのない高い柔軟性を目指しており、WordPressはまさにそれを実現します。コンテンツ、データ、デプロイのスケジュールを完全に管理できるため、クライアントが独自のシステムやベンダーのスケジュールに縛られることはありません。
独自のユーザー役割、承認ワークフロー、アクセスコントロールを構築し、チームの実際の働き方を反映させることができます。つまり、顧客が期待する体制で、必要な自主性を確保することが可能です。
2. WordPressの有用性を示す
企業の購買担当者は、あらゆる要件を満たすために特別なCMSが必要だと思いがちです。あなたの役割は「WordPressが目的を十分に達成できる」ことを明確に伝えることです。適切な開発体制とサーバー戦略を組み合わせることで、WordPressは期待に応えるどころか、それを上回る成果をもたらすことすら可能です。
WordPressが法人のニーズにいかに応えるか以下にご紹介します。
オープンソースならではの柔軟性
クローズドなシステムと異なり、WordPressでは基盤となるコードベースに完全にアクセスできるため、あらゆるシナリオに対応した柔軟なカスタマイズが可能です。回避策やライセンスの制限、ベンダーロックインの問題に悩まされることなく、クライアントのニーズに正確に応じたソリューションを構築できます。
カスタム編集ワークフローとブロックデザイン
ブロックエディターやカスタム投稿タイプなどを使用すれば、あらゆる規模のチームに合致する、拡張性のある直感的な作業環境を構築できます。ワークフロープラグイン、ユーザー役割拡張、リビジョントラッキングを追加すれば、すべてを一から開発することなく思い通りに編集可能です。
トラフィック需要に合わせた拡張性
口コミによるアクセス増加に備える企業でも、新製品の発売を控えたECサイトでも、担当者にとっては「大量のアクセスに耐えられるサイトであること」が重要です。WordPressでは、適切なインフラと組み合わせることで、その信頼性を素早く実現できます。
DARTdronesが好例です。人気番組出演を控え、同社はKinstaに乗り換えることにしました。WooCommerceを使ったWordPressサイトの稼働を確実にするための施策です。結果はと言うと、わずか6時間で120万以上のページビューが発生しましたが、その全てを問題なくさばき、ダウンはゼロ。さらに表示時間は50%短縮しました。このレベルのスケール、回復力、スピードは、まさに法人顧客が期待するレベルです。

SEO性能とアクセシビリティ
WordPressは、スキーママークアップ、サイトマップ、クリーンなHTMLなどの機能により、SEO基準を満たしやすい作りになっています。正しく設定すれば、コアウェブバイタルで高いスコアを出すこともできます。モバイルファーストのテーマや WCAG準拠のツールと組み合わせることで、法人顧客の可視性、リーチ、包括性の維持を助けます。
これらの側面を強調することで、WordPressを企業レベルの優れたコンテンツ管理プラットフォームとして紹介することができます。変化を続ける事業の要件にも応える選択肢です。
3. 事業成長を基盤から支える
法人のパフォーマンス、信頼性、セキュリティをサポートするインフラがなければ、どんなに優れたWordPressサイトでも不十分です。ホスティングは、法人顧客がリスクや拡張性を評価する際に中心的な役割を果たすため、適切なサーバーを選ぶことが、売り込みの成否を左右します。
WordPressに特化したマネージドサーバーは一般的に、リソース共用型の安価なレンタルサーバーの性能を遥かに凌ぎます。その違いとして例えば、サービスレベル契約(SLA)、予期せぬトラフィック急増への確実な対応、サイバー攻撃に対処するリアルタイムのDDoS攻撃対策などがあります。
企業担当者からは、積極的かつ継続的な監視、グローバルデータセンターへの対応、フェイルオーバーシステムが望まれるものです。
Kinstaのサーバーはそのすべてを提供します。Google Cloudのプレミアムティア上に構築されたKinstaは、コンテナ化環境、プランの切り替えによる柔軟なスケーリング性能、260+のPoPで構成されるグローバルCDNを誇ります。エンタープライズグレードのWordPressホスティング環境が必要とされる案件に最適です。すべてのプランに、24時間365日のライブチャット技術サポート、積極的な稼働状況監視、IPベースのファイアウォール、毎日自動で実施されるバックアップ、マルウェア除去などのあらゆるセキュリティスタックが付帯します。
さらに、無料のローカル開発ツールDevKinstaを使えば、ローカル環境での開発とステージング環境への移行が捗ります。選択的プッシュ、SSHアクセス、カスタムウェブルート、アプリケーションレベルのパフォーマンス指標といった機能を使うことで、複数環境の管理が容易になります。
Kinstaのような実績のあるサーバーを選ぶことで、顧客の抱える様々な懸念に対処可能です。インフラストラクチャの安定性からサポートの応答性まで、賢いサーバー選びがクライアントの心配の解消に貢献し、ひいてはWeb制作会社の信頼性を高める要因のひとつになります。
4. 法人顧客の問いに具体的に答える
企業担当者からは厳しい質問が投げかけられるものです。結局のところは、プラットフォームが拡張可能で、安全で、すでに使用しているシステムと統合できるかどうかの確認です。このような懸念に明確かつ具体的に答えることができれば、即座に他社との差別化を図ることができます。
以下が、よくある質問とそれに対する答えです。
WordPressは安全かどうか
WordPressは法人レベルのセキュリティを実現可能です。例えば、Kinstaではエンタープライズグレードのセキュリティを提供しています。厳格なユーザー権限を設定、プラグインを定期的に監視し、マネージドファイアウォールを設定します。お客様のサイトは、毎日のバックアップ、DDoS攻撃対策、マルウェアスキャン、24時間365日の監視を含むKinstaのインフラストラクチャ上で実行されます。また、二要素認証、SSO、および詳細なアクセスログをサポートし、組織内部のセキュリティポリシーに対応します。
既存のツールと統合できるか
WordPressは、SalesforceのようなCRM、HubSpotのようなマーケティングプラットフォーム、REST APIやGraphQL経由のビジネスツールと連携可能です。また、Zapier のようなプラットフォームを使用したり、カスタムコネクタを作成して、ERP システム、分析プラットフォーム、社内アプリケーション間でデータを同期することもできます。APIが利用できるものであれば大抵はWordPressと連携可能です。
コンテンツ重視の大規模チームとの相性
WordPressは明確な役割ベースのアクセスに対応しているので、チームメンバーは自分が担当するものだけを見たり編集したりできます。コンテンツの承認、リビジョン履歴、編集チェックリストを追加することで、アクセス権を広げすぎることなく、チームが常に情報を把握できるようになります。

PublishPressのようなプラグインを使うことで、マーケティング、法務、またはコンプライアンス評価といった構造的なワークフローを簡単に構築することができます。
アクセス急増時やサイト増設時はどうか
WordPressは事業の成長に合わせて拡張できます。さらにKinstaのようなサーバーと組み合わせれば、柔軟なリソースの拡張、世界規模のCDN構成、積極的なパフォーマンス監視を備えた大企業レベルのインフラストラクチャを武器に、表示速度を高速化し、安定の稼働率を手にすることができます。また、マルチリージョンに展開し、必要に応じて環境を素早く複製することも可能です。
開発者なしで社内利用できるか
社内での開発者の存在は必須ではありません。これはWordPressの強みの一つです。ブロックエディターとカスタムダッシュボードを使えば、コンテンツチームは開発者に頼ることなく、ページの構築、コピーの更新、メディアの管理を行うことができます。
クライアントの懸念に直接対処し、WordPressの柔軟性を説明することで、法人顧客に対してローリスク・ハイリターンの選択肢として印象付けることができます。
5. 意思決定者ごとに言葉を選ぶ
法人顧客やリードとの取引では、たった一人の担当者に依存することはほとんどありません。売り込みのメッセージは、それぞれ異なる懸念、目標、成功の定義を持つ、技術、マーケティング、コンプライアンスといった複数のリードを満足させる必要があります。そのため、各状況にあわせた正しい表現を使うことが重要です。
CTO、テクニカルリードの場合
スケーラビリティ、信頼性、統合に基づいた会話を心がけてみてください。WordPressが既存のインフラにどのようにフィットし、カスタムワークフローをサポートし、APIを通じて拡張できるかに焦点を当てましょう。コードのバージョン管理、ステージング環境のサポート、長期的な安定性を確保するためのパフォーマンス監視の組み込みなどを扱うのが効果的です。
例えば 「WordPressを既存のSSOシステムと統合し、御社の構造に合わせたロールベースのアクセス制御を設定します。弊社のワークフローは、バージョン管理に基づくデプロイメントとテストをサポートしています」といった提案が可能です。
CMO、マーケティングチームの場合
柔軟性、市場投入までのスピード、コントロールを重視しましょう。再利用可能なブロック、キャンペーンの可能性、多言語コンテンツの展開、ブランドの一貫性について説明します。開発期間を短縮することなく素早くコンテンツを作成・公開する方法や、コンテンツのパーソナライゼーションや他言語化によってリーチを拡大する方法についても言及するのがおすすめです。
たとえば 「繰り返し使いまわせるデザインブロックとカスタムテンプレートで、御社マーケティングチームのコンテンツ制作を支援します。ブランドの一貫性を損なうことなく、また開発者の手を煩わせることなく、新規キャンペーンを手間なくローンチすることができます」などです。
法務、コンプライアンス、データチームの場合
監査可能性、アクセスコントロール、コンプライアンスサポートを強調しましょう。権限ベースのアクセス許可、SSO、GDPR対応の設定、暗号化バックアップ、リビジョンログなどの用語を使用します。規制基準を満たしながら監視を維持するためにどのような支援ができるかを示しましょう。
例えば 「すべてのユーザーアクションがログに記録され、コンテンツに対するすべての変更が追跡され、いつでも必要であれば元に戻すことができます。お客様のデータ保持要件を満たすようにバックアップとストレージを構成し、SSOの統合によってすべてのユーザーアクセスを一元管理可能です」などです。
誰と話すにしても、その人が使い慣れた用語を使い、その人の問題を解決し、優先事項にプラットフォームをつなげることが重要です。意思決定者の思いや悩みを共感し、問題の解決策としてWordPressを提示することで、契約を獲得できる可能性ははるかに高くなります。
6. 長期的サービスの提供を意識する
法人顧客が単発のウェブサイト構築を望むことはほとんどありません。その多くが、保守管理、成長、新しい取り組み、組織の変革など、長期にわたってサポートしてくれるパートナーを探しています。そのため、信頼性に関する企業の期待を反映した形でWordPressサービスをパッケージ化することが重要です。
そのためには、プロジェクトベースの価格設定を超える必要があります。サイトの立ち上げをゴールラインとして扱うのではなく、パフォーマンスの監視、稼働時間の追跡、SEOの健全性チェック、セキュリティ監査などの継続的なサービスを含むように契約を構成します。これらをオプションのアドオンとしてではなく、成功を確実にするための継続的なサービスとして捉えましょう。
例えば、Kinstaは、プラグインとテーマを安全に更新し、問題を検出するために視覚的な回帰テストを採用しています。環境ごとに3ドルのアドオンで、何か問題が発生した時には自動的に変更をロールバックする自動アップデート機能を提供しています。このようなサービスを利用することで、手動で作業を行うことなく、より高いセキュリティと安定性を法人顧客に提供することができます。
次に、開発を価値の高い定期的なサポートに組み合わせます。法人案件を維持し成功しているWeb制作会社の多くが、以下のようなサービスを含むサブスクリプションを提供しています。
- ホスティングとインフラ管理
- プラグイン、テーマ、WordPressの定期的なアップデート
- 定期的なパフォーマンスの最適化
- 優先サポートと応答時間の保証
- 新しいチームメンバーやシステムのトレーニング
- ワークフロー、プロセス、統合に関するドキュメンテーション
クライアントにとって予算編成が楽になり、Web制作会社にとっては継続的獲得のチャンスになります。
最後に、柔軟性をオファーの一部にすることも重要です。事業に変化はつきものです。新しい市場の開拓、買収、優先順位の変化など。このことを念頭に置いて契約や成果物を設計することで、クライアントから信頼を獲得できるはずです。
7. 過去の実績と事例で信頼を築く
法人顧客に対して中身のない約束をしても意味がありません。「どんな成功実績があるのか」に大きな価値があります。WordPress、そしてあなたのWeb制作会社を信頼してもらうためには、明確で具体的な結果を提示する必要があります。データは信頼性を築き、事例は顧客の成功イメージを助けます。
クライアントは、あなたが何時間働いたか、何個のプラグインを設定・開発したかには正直、まったく関心がありません。完了したタスクの量ではなく、常に結果で印象付けることを意識しましょう。次のようなビジネスの目標につながるビフォーアフターの結果を共有するのがおすすめです。
例えば、過去に別の顧客のサイト速度改善に成功した場合には、次のように言うことができます。
「表示時間を4.2秒から1.5秒以下に短縮し、直帰率を27%削減し、開設後3ヶ月でリードフォームの送信を19%増加させることができました」
有名な企業名を出す必要はありません。業界、課題、結果を説明しましょう。NDAの下であれば、匿名の例を使えば十分です。「世界的な医療機器企業」や「東京に拠点を置く教育機関」といった具合です。特に測定可能な結果と組み合わせれば、重みが出ます。
Kinstaのようなサーバーを使用しているのであれば、その事例紹介をうまく利用するのがおすすめです。Kinstaは、Web制作会社、SaaS企業、トラフィックの多いメディアブランドといったサイトの成功事例を記事にして公開しています。事例を引用することで、実績のあるインフラと提携していること、そして、同じようにメリットを享受できる可能性が十分にあることをクライアントに示すことができます。
すべてのクライアントがポートフォリオに目を通すとは限らないので、3~5件の成功事例を箇条書きでまとめた資料を用意するのがおすすめです。パフォーマンス指標、スクリーンショット、クライアントからのコメントがあればそれも盛り込みましょう。このような資料があれば、実力がリアルで信頼できるものになります。
法人レベルでは、信頼は成果によって得られるものです。あなたが以前にやったことがあること、そしてパートナーの過去の実績を示すことで、クライアントから「YES」を獲得できる可能性が高まります。
8. WordPressの落とし穴(+回避策)
企業の担当者は鋭いものです。一般論に頼りすぎたり、WordPressの位置づけを間違えたりすると、まともな会話が始まる前に信用を失う危険性があります。
Web制作会社が大企業にWordPressを売り込む際に犯しがちな間違いと、それを避ける方法を紹介します。
WordPressの人気を押しすぎない
確かにWordPressはウェブサイトの40%以上で使用されていますが、多くの企業の担当者は、CMSの市場シェアには関心を抱いていません。市場データを引き合いに出すのではなく、プラットフォームが実際にパフォーマンスをどのように改善できるかに焦点を当てましょう。スケーラビリティ、統合の機能、法人顧客のワークフローをどのように支援するか話すのが肝です。基本的には、取引先となる企業の目標に直接関係することを話してください。単にWordPressが人気があるというだけでなく、法人顧客固有のニーズを理解していることを示しましょう。
ローンチ後のサポートを過小評価しない
法人顧客が必要としているのは長期的な安定性であり「納品して終わり」ではありません。パフォーマンス監視、稼働時間の保証、セキュリティアップデートなどのタスクに対する継続的なサポートプランの概要を示さずに、単体のプロジェクトを売り込むと、長期的なパートナーではなく、短期的なベンダーと見なされる可能性が高くなります。長期契約を前提とした保守管理サービスを念頭に置くべきです。
柔軟性を過信しない
WordPressは驚くほど多機能ですが、だからといって何でもできるわけではありません。何が範囲外なのか、特別な開発が必要になるのか、現実的に考えましょう。WordPressの機能を過大に売り込むと、後でスコープの面で問題が生じ、信頼が損なわれ、予算オーバーになる可能性があります。追加の開発が必要なものがあれば、早い段階でそう言いましょう。
画一的なパッケージに頼らない
法人顧客やリードの要件は、業界や社内チームによって大きく異なります。テンプレートベースの提案は一部の中小企業には有効かもしれませんが、多くの大規模企業ではカスタマイズ型のサービスが期待されるものです。クライアントのアーキテクチャ、ワークフロー、コンプライアンスニーズに基づき、提案内容を調整しましょう。
浅い技術的な話は避ける
いわゆるバズワード(もっともらしいものの、あまり意味のない言葉)は避けるべきです。特に正しい文脈なしでは意味をなしません。法人の意思決定者は、物事の仕組みを知りたがるものです。インフラ、展開方法、セキュリティモデルについて深く議論できるように準備しておきましょう。
まとめ
WordPressは柔軟性、パフォーマンス、スケーラビリティを備え、あらゆる法人顧客の需要に応える優れたツールです。Web制作会社がクライアントの目標に直接関連する文脈でプラットフォームの強みを示し、反対意見を予測し、結果で証明することで、WordPressは明確な戦略的選択肢となります。
プラットフォームがいかに高速で、リスク管理、部門や市場を超えた成長をサポートするのか。これの説明が求められることが多々あります。WordPressは、経験豊富な開発者やエンタープライズグレードのインフラと組み合わせることで、そのすべてを提供することができます。
Kinstaはサーバーを超えた信頼できるパートナーとしての価値提供に尽力しています。エンタープライズレベルのWordPressパフォーマンス、セキュリティ、およびスケーラビリティを支える強力な基盤を提供します。エンタープライズグレードのインフラストラクチャ、グローバルデータセンター、およびDevKinstaのようなツールにより、最高レベルを求めるクライアントの信頼を勝ち取ることができます。
より多くの魅力的な法人顧客と取引するために、KinstaのWordPress専用マネージドクラウドサーバーをご活用ください。