永続ストレージ

Kinstaでのアプリケーション作成時に、ウェブプロセスまたはバックグラウンドプロセスに永続ストレージを追加して、ステートフルなアプリケーションを作成することができます。

永続ストレージは、アプリケーションの再起動または再デプロイを経てもデータを保持することができます。Kinstaで永続ストレージを使用してアプリケーションをデプロイすると、アプリケーションのPodが永続ストレージボリュームに接続されます。アプリケーションを再デプロイすると、アプリケーションPodは再び構築されますが、ストレージボリュームはそのまま残り、デプロイが完了するとアプリケーションPodに再接続されます。

永続ストレージを使用すると、ウェブプロセスとバックグラウンドプロセスは1つのインスタンスに制限されます。cronジョブに永続ストレージを追加することはできません。ウェブプロセスとバックグラウンドプロセスには水平方向のスケーリングはありませんが、プロセスのPodサイズを増やすことで垂直方向にスケーリングすることができます。

永続ストレージを指定してアプリケーションを作成する

アプリケーション作成時の「リソース」ステップで、ウェブプロセス、バックグラウンドプロセス、またはその両方に永続ストレージを追加できます。「Podサイズ」フィールドの下にある「ディスク」をクリックしてこのセクションを展開し、以下を指定してアプリケーションのプロセスに永続ストレージを追加します。

• マウントパス：永続ストレージに追加するファイルの場所を指定します（例：「/var/lib/data」）。これは、ルートディレクトリや構成ファイルのディレクトリにはできません。無効なマウントパスの一覧は次の項目をご覧ください。
• サイズ：永続ストレージボリュームのディスクサイズを選択します。ディスクサイズはいつでも（アプリケーションの「ディスク」ページで）増やすことができますが、一度作成したディスクサイズを縮小することはできません。

その後のアプリケーション設定を続行してください。お支払いのステップに到達すると、永続ストレージディスクの個別の項目が表示されます（複数のプロセスに永続ストレージを追加する場合は、プロセスごとに個別のディスク項目が表示されます）。

無効なマウントパス

以下のパスにデータをマウントすると、アプリケーションで問題が発生する可能性があるためご注意ください。

• ‘/’,
• ‘/app’
• ‘/etc/’,
• ‘/layers’
• ‘/lib/’,
• ‘/mnt/’,
• ‘/root/’,
• ‘/usr/local/’,
• ‘/var/’,
• ‘/workspace’

永続ストレージ設定の表示と編集

ディスク使用量の表示と永続ストレージ設定の編集を行うには、「アプリケーション」＞（アプリケーション名）＞「ディスク」をクリックします。ディスク使用量が1MB未満の場合、使用量は0と表示されます。

マウントパスを変更したり、ディスクサイズを増やしたりするには、「操作」下にある、変更したいディスクに対応する編集（鉛筆）アイコンをクリックします。

ディスクサイズを増やすことは可能ですが、ディスクサイズを減らすことはできませんのでご注意ください。永続ストレージのディスク容量を減らすには、希望のディスクサイズで新しくアプリケーションを作成してください。

永続ストレージへのアクセス

アプリケーションの外部にある永続ストレージ内のファイルにアクセスして表示するには、アプリケーションウェブターミナルが使用できます。Dockerfileを使用してアプリケーションを作成する場合は、Bashがコンテナにインストールされており、マウントパスにアクセスできる設定になっていることを確認してください。

バックアップ

永続ストレージのバックアップは毎日行われ、7日間保存されます。バックアップを復元すると、永続ストレージ内のすべてのデータはバックアップが作成された時点に戻ります。

バックアップの復元をリクエストするには、サポートまでお問い合わせください。お問い合わせの際には、アプリケーション名と永続ストレージのマウントパスを必ずご提示ください。

アプリケーションを作成するアクセス権を持つユーザーのみが、永続ストレージバックアップの復元を依頼可能です。つまり、バックアップの復元を申請するには、企業の所有者または企業の管理者である必要があります。

利用可能なディスクサイズと価格

永続ストレージは、追加の月額料金（月額0.363ドル/GB）でご利用いただけます。以下のディスクサイズからお選びください。

関連ドキュメント

• アプリケーションの追加
• アプリケーションリソースの拡張
• アプリケーションウェブターミナル
• Dockerfileデプロイの設定

参照コンテンツ

• 「永続ストレージ」コンテナ時代の長期記憶装置