静的サイトホスティング
Kinstaの静的サイトホスティングでは、HTML、CSS、JavaScriptなどの非動的ファイルで構成された静的サイトをデプロイすることができます。お客様のリポジトリには、静的サイトを生成するためのビルド済みのファイルまたはソースコードが格納されます。
Kinstaは静的サイトホスティング向けに260以上のCDNロケーションを確保しています。静的サイトがこのCDNロケーションに配信されます(エッジでのデータ保存)。つまり、お客様のサイト訪問者には、最も近く、最も速く、最もアクセスしやすいCDNロケーションから各種アセットが提供されることになります。
静的サイトホスティングについてさらにサポートをお求めであれば、お気軽にKinstaコミュニティフォーラムにご参加ください。
Gitサービス
静的サイトを初めて追加する際には、アカウントからGitサービスとリポジトリを選択する必要があります。以下のいずれか(またはすべて)から選択可能です。
Gitサービスのアカウントに接続したら、MyKinstaに戻り、「静的サイトを追加」する手順の続きを行ってください。
機能
静的サイトは1つの企業につき100件まで追加できます。静的サイトはサーバーサイドの処理やデータベースを必要としないため、使用するリソースが少なくて済みます。また、スクリプトやデータベースの悪用を抑える性質上、より安全です。Kinstaの静的サイトホスティングについて詳しくは、静的サイトホスティングの特徴をご覧ください。
価格
Kinstaの静的サイトホスティングは無料ですが、以下の公正使用ポリシーの制限が適用されます。
- 全体で100サイトまで
- 1アカウントにつき月間ビルド時間600分と100GBの帯域幅
- サイトあたり1GBのビルドサイズと1件の同時ビルド
エッジ
The EdgeはCloudflareのグローバルネットワークで、コンテンツを地理的にエンドユーザーの近くに配置するものです。
一般的なクラウドコンピューティングでは、データや処理タスクがデータセンターに設置された集中型サーバーに送られます。このサーバーが、様々なアプリケーションのデータ保存、処理、配信を処理します。しかし、データを遠くのデータセンターに送って処理することは、待ち時間や帯域幅の制限、リアルタイム処理の必要性などの要因により、効率的でない場合があります。
そこで登場するのがエッジです。ネットワークのエッジにあるエンドユーザーやデバイスの近くにコンピューティングリソースやサービスを配置することで、クラウドの機能を拡張します。Kinstaでは、Cloudflareのコンテンツデリバリネットワーク(CDN)を使用しており、静的サイトホスティングでは260+のロケーションが確保されています。
静的サイトはこのようなCDNロケーション(エッジ)に配信されます。お客様のサイトの訪問者へは、最も近く、最も高速で、最もアクセスしやすいCDNロケーションからアセットが配信され、エンドユーザーの近くでデータ処理を行うことができます。これにより、集中管理されたクラウドサーバーとのデータ往復にかかる時間が短縮でき、レスポンスタイムの高速化、レイテンシの低減、リアルタイムまたはそれに近い処理を必要とするサイトのパフォーマンス向上が可能になります。
エッジは、プリレンダリングされたHTML、CSS、JavaScriptファイルで構成され、サーバーサイドでの処理やデータベースへの問い合わせを必要としないため、静的サイトに向いています。また、サーバーサイドの処理に依存しないため、高トラフィックの負荷にも効率的に対応できます。エッジはコンテンツを独立して提供できるため、オリジンサーバーの負荷が軽減され、全体的なパフォーマンスが向上し、サイトの信頼性が向上し、障害発生ポイントが減少します。
加えて、コンテンツをエッジに配信、保存することで、ネットワークの問題に対する耐障害性が向上し、必要な帯域幅が削減され、データ転送コストが最小限に抑えられるため、コスト効率の最適化が期待できます。
重要な注意事項とトラブルシューティング
静的サイトのデプロイに問題がある場合は、トラブルシューティングガイドをご覧ください。以下は重要な注意事項です。
- Kinstaの静的サイトホスティングは、構築済みの静的サイトまたはNode.jsを使用する各種静的サイトジェネレータフレームワークで構築されたサイト向けです。お客様のサイトが以下の条件に当てはまる場合は、代わりにKinstaのアプリケーションホスティングをおすすめします。
- サイトの構築にNode.js以外の言語(PHPなど)を使用している
- サイトの一部またはすべてにサーバーレンダリングを必要とする
- データベース接続が必要
- 動的コンテンツを提供する
- サーバーサイドで管理されるセッションや認証が必要
- セットアップの過程で、「ビルドコマンド」と「公開ディレクトリ」の指定項目が表示されます。「ビルドコマンド」はサイトをどのように組み立てるかをシステムに指示するもので、「公開ディレクトリ」は(リポジトリのルートから相対的に)完成後のサイトファイルが存在するサブディレクトリを指すものです。サイトがビルドステップに依存する場合、これらのフィールドに正しい情報を入力することが重要です。こうすることで、サイトが意図したとおりにビルド、提供されるようになります。「ビルドコマンド」が空白のままだと、デプロイ完了の旨が表示されますが、ビルドされていないコンテンツがアップロードされます。
- ビルド済みサイトをデプロイしており、ファイルがリポジトリのサブディレクトリにある場合は、リポジトリのルートからの相対パスで、そのサブディレクトリ(HTMLファイルとアセットが格納されている)へのパスを「公開ディレクトリ」フィールドに入力するようにしてください。
- 各デプロイメントの「ビルド」および「ロールアウト」プロセスログは、「デプロイメントの詳細」ページで確認できます。
- サイトが削除された場合であっても、サイトが送信するキャッシュ ヘッダーとユーザーのブラウザ設定によっては、削除されたサイトが(キャッシュにより数分から数時間の間)まだ利用可能であるように表示されることがあります。
- 静的サイトの 表示名は一意でなければなりません。他の静的サイト、アプリケーション、WordPressサイトと同じにすることはできません。