オンラインで収益を得る方法はたくさんありますが、決して簡単なことではありません。その中で、もっとも安定的にしっかりと受動的所得を確保できる方法の一つが、会員制サイトの運営です。そして会員制サイトを構築する上で、優れたWordPress用会員制サイトプラグインを知ることは非常に重要です。

会員制サイト用プラグインを利用すると、一部、もしくは全てのコンテンツへのアクセスを制限し、前払い料金や定期購読料金を支払ったユーザーにのみ公開することが可能になります。これが安定的なキャッシュフロー、経常収益を得るための鍵となります。個別の商品やサービスを販売する場合、メールマーケティングにしろ、カート放棄時のメッセージ表示にしろ、SNSにしろ、消費者が再度購入したくなるよう、何かしらの働きかけをしなければなりません。

自動支払いで収益を得ている会社(Dollar Shave ClubやNetflix、ご利用のケーブルテレビ会社などを思い浮かべてください)は、営業やマーケティングにそこまで力を入れなくてもいいのです。そのため、既存の顧客の満足度を向上することにより注力することができます(とは言え、ケーブルテレビ会社は少し違うかもしれませんが…)。

これらの定期購読型メンバーシップでは、サービスや商品を滅多に利用しないのに支払いを続ける顧客を獲得できることもあります。

つまり、需要のある分野を見つけ、質の高い商品やサービスの提供に努め、ビジネスをサポートしてくれる優れたWordPress用会員制サイトプラグインを使いさえすれば、会員制サイトは大きな収益を生み出す可能性が高いということです。

どのような種類の会員制サイトがあるか

会員制サイトのアイデアを挙げるのは簡単で、実際に信頼ある、収益性の高い会員制サイトを作り上げるのには、たくさんの時間とお金と労力がかかるのは言うまでもありません。とは言え、アイデアをたくさん挙げて想像力を膨らませるのも大事なことです。ここでは会員制サイトの種類についてのアイデアをいくつかご紹介します。

  • オンライン講座(1つ、または複数のトピックに関するもの):講座にはプロジェクトや、ファイル(PDFなど)、動画、クイズなどが含まれることがあります。
  • 商品の会員制度:デジタル商品や物理的な商品が会員に定期的、もしくは1回限り送付されるような会員制度。「Box of the month」がこの会員制度の代表的な例です。
  • サービスベースの会員プログラム:会員が月額/年額料金を支払って特定のサービスを受ける制度。オンラインまたは電話でのコーチングプログラムが良い例です。
  • 期間の決まったプログラム:顧客が一定期間限定の、短い会員制プログラムに登録するもの。例えば、禁煙プログラムであれば、3ヶ月程度で終了するでしょう。
  • オンラインコミュニティ:会員以外は利用できないフォーラムライブチャット、記事など。会員はそれらのコミュニティ内で他の会員とコミュニケーションをとったり、特定の分野に関する話題を学んだりするために会員料金を支払うことになります。
  • 固定料金だけで全てがもらえる会員制度:会員が固定料金もしくは月額料金を支払うとサイト上での全ての商品を手に入れることができるという会員制度。あまり一般的ではありませんが、サイトで販売している商品の全て、もしくは大半のものを手に入れるために高額な定額料金を支払ってもいい、という人も中にはいるでしょう。小規模なオンラインストアでは一番のおすすめです。
  • コンテンツ順次公開モデル:プログラムの達成度合いによって、コンテンツが順次公開されていくモデル。最近では毎月公開されるものも一般的です。ポッドキャストでもこの方式を取り入れ始めたチャンネルがたくさんあり、放送内容の舞台裏などを紹介したボーナスコンテンツが公開されています。

WordPress用会員制サイトプラグインを選ぶ際に確認すべき機能とは?

選定の際に確認すべきポイントがあります。今回ご紹介する会員制サイトプラグインの大半は、その必要な機能を備えています。とは言え、次の一覧のうち、あなたにとって最も優先順位の高いものの目星をつけておき、それをもとにプラグインを選ぶといいでしょう。

  • コンテンツ順次公開ツール
  • デジタルダウンロードへの対応
  • 定期購読型メンバーシップ
  • ユーザーログインとプロフィール管理
  • 複数の会員レベルの設定
  • ソーシャルログイン
  • クーポンと割引
  • メールマーケティングとコミュニケーションツール
  • 講座作成ツール
  • 複数の決済サービスへの対応
  • 会員制サイトのデザイン用テンプレートやテーマ
  • 会員管理
  • フォーラムやライブチャットなどへの対応
  • 開発者向けのAPI
  • サイト上のコンテンツの利用を制限するための便利なショートコードやボタン

上記のリストは必要不可欠な機能のほんの一部ですが、取っ掛かりとしては、役に立つでしょう。WordPress用会員制サイトプラグインはたくさんあるので、きっと他にもユニークなツールに出くわすことになるはずです。とは言え、ひとまず、これからご紹介する会員制サイト用プラグインの総まとめをご覧になってください。

2024年おすすめのWordPress用会員制サイトプラグイン24選

記事に一通り目を通して、それぞれのプラグインの特徴を確認した上で実際に試してみることをおすすめしますが、これからご紹介するおすすめのプラグインの一覧を先に記載しておきます。

ここからは、私たちがおすすめするWordPress用会員制サイトプラグインの良い点と難点を、それぞれご紹介します。なお、ご紹介する順番は順不同です。

1. Ultimate Membership Pro — 29ドル

Ultimate Membership Pro WordPress Pluginを利用すれば、どのようなタイプのサイトでも定期購読や会員制度の商品やサービスを販売することができます。WooCommerceと連携し、半自動の請求と通常商品の定期購入ができるようになります。CodeCanyonで売れ筋のWordPress用会員制サイトプラグインとなっています。

WordPressプラグイン 「Ultimate Membership Pro」
WordPressプラグイン 「Ultimate Membership Pro」

複数の会員レベルを設定できるので、会員は支払える料金に応じてレベルを選ぶことができます。無料、またはトライアルの設定もできるので、顧客はサービスをお試しで利用することができます。

Ultimate Membership Proのダッシュボードはたくさんの機能が使えるにも関わらず、すっきりとした小綺麗な作りです。また、WordPressプラグイン開発者によるサポートの重要性は時に忘れてしまいがちですが、Ultimate Membership Pro pluginの場合、専任の開発者たちがいるため、アップデート、質問への回答、ユーザーがまさに求めている信頼性の高い機能の提供に対応しています。

さらに、時々、このプラグインは割引価格で販売されることがあるので、注意して見ておくと良いでしょう。もともと、お手頃な価格のプラグインですが、さらに少し料金を払えば将来的なカスタマーサポートも付いてきます。

Ultimate Membership Proの良い点

  • WordPressの投稿や固定ページなどのページ閲覧を制限することができます。
  • 日、週、月単位での定額支払いを設定できます。
  • 利用者はソーシャルアカウントでログインすることもできます。
  • ナビゲーションメニューの一部が会員登録するまで表示されないようにすることができます。
  • コンテンツを順次公開し、メールで通知を送信できます。
  • 登録フォームが自分のサイトにより適したものになるよう、カスタムフィールドが利用できます。
  • 主要な9つのメールマーケティングサービスと連携できます。
  • 会員がアカウントを共有するのを制限することができます。
  • BuddyPressと連携し本格的なオンラインコミュニティを構築することができます。
  • お手頃な価格で驚くほどたくさんの機能が利用できます。
  • 開発者は機能の追加やユーザーコメントへの返答などに熱心に対応することで良く知られています。
  • ショートコードをコピーアンドペーストするだけで一部のコンテンツの閲覧を制限できます。ティザーコンテンツを表示する際に便利な機能です。
  • PayPal、Stripe、net、Mollieなど、様々な決済サービスが利用できます。WordPress用会員制サイトプラグインの中でこれほど多くの決済サービスに対応しているものは他には、あまり存在しません。
  • 条件付きロジック、特別な記入欄、カスタムリダイレクトなどを利用して、完全カスタマイズの会員制サイトを作成できます。
  • グーテンベルクモジュールで順次公開するコンテンツなどのブロックをあっという間に追加できます。

Ultimate Membership Proの難点

  • このプラグインはすっきりと整理されていますが、それでも非常にたくさんの機能が備わっています。そのため、基本的な機能だけ備えたものでいいという方には使いづらいかもしれません。
  • システム自体はあらゆる言語に翻訳できますが、多言語対応の会員制サイトを作ることはできません。
  • サポートチームの応答は速いのですが、これだけの機能が備わっているわりにはチュートリアルはあまり多くありません。また多くのユーザーがサポートチームの態度が良くなかったというコメントを残しています。これらは個人の感想ですが、同じようなコメントがいくつも見られたため、悪い面として挙げました。
  • 登録フォーム、ログインフォームはあまりカスタマイズできません。ヘッダーの写真を変えることができますが、主要な編集機能はそれだけです。開発者にとっては大きな問題ではないでしょうが、初心者は既存のカスタマイズ機能だけでは、行き詰まってしまうかもしれません。

2. Membership by Supsystic — 無料(有料の拡張機能あり)

Membership by Supsystic は様々な有料の拡張機能が利用できる無料のWordPress用会員制サイトプラグインです。例えば、コンテンツ制限の拡張機能は1サイトでのライセンスの場合$39です。

WordPressプラグイン 「Membership by Supsystic」
WordPressプラグイン 「Membership by Supsystic」

他にも次のような拡張機能があります。

  • ユーザー権限に応じてコンテンツを制限
  • WooCommerce
  • ソーシャルネットワークとの連携
  • eコマース
  • 定期購読
  • ソーシャルログイン

有料の拡張機能を使わなくても利用できる主要な機能としては、カスタムフォームの設定、会員のディレクトリ、リアルタイムの通知などがあります。

プライベートなメッセージ機能、包括的な、友達とのやり取りやフォローのシステムが最初から利用できるのも便利です。

Membership by Supsysticの良い点

  • 完全無料の会員サイトプラグインです。十分な機能が備わっているので、有料の拡張機能を購入しなくても良い可能性もあります。拡張機能が必要な場合は公式サイトへ行き必要な数だけ購入すればOKです。
  • 追加の拡張機能は全て独立しているため、必要のない機能にお金を払う必要がありません。そのため、非常に柔軟性の高い使い勝手です。
  • ユーザーはフロントエンドから登録、ログインでき、管理者はログインフォームをカスタマイズできます。
  • 会員は自分のプロフィールを管理でき、他の会員と友達になることができます。個人のプロフィール画面があり、会員がコミュニティ内に自分専用の「部屋」があるという点が興味深いところです。画像のアップロード、自己紹介の更新ができ、誰が自分に接触してきたかを確認することができます。
  • 無料版でもコンテンツ順次公開機能に対応しています。開始後すぐにコンテンツ順次公開の戦略を立てられ、それ以降は微調整だけで十分でしょう。ほとんどのプロセスが自動化されています。
  • コミュニティを構成するグループを編成し、会員にそれらのグループの管理権限を与えることができます。
  • 便利なチャット機能によりユーザーにプライベートメッセージを送信することができます。
  • 人気のコミュニティプラグイン、BuddyPressからデータをインポート、統合して、会員管理の効率を増強することができます。
  • 権限による制限により、特定の会員がより多くのコンテンツを閲覧できるようにすることができます。

Membership by Supsysticの難点

  • 他のプラグインの中には、定期購読やソーシャルログインをプラグイン本体で利用できるものもあります。一方Supsysticでは追加の有料機能はそれぞれ約$39程度します。
  • マーケティングツール(メールマーケティングなど)が限定されています。
  • 無料版の場合カスタマーサポートは存在するものの、限定的。残念ながら、「追加機能分だけ支払う」というビジネスモデルにより、定期的に支払いをしているユーザーは少なく、開発者が顧客の抱える問題を頻繁に確認するモチベーションは低いようです。
  • バックエンドはフロントエンドの明確で整理されたユーザーインターフェースには劣ります。

3. ARMember — 無料(有料版は29ドル)

ARMemberには、登録フォームやログインフォーム、会員設定フォーム、プロフィールテンプレートなどを試すことのできる無料のデモ機能があります。

どのような会員制サイトを作りたいか、どのような機能が必要かによって無料版有料版から選べます。

WordPressプラグイン「ARMember」
WordPressプラグイン「ARMember」

有料版は1回限りの支払いで利用でき、ARMemberのダッシュボードは非常にクリーンです。ユーザーは自分のプロフィールとパスワード設定、会員情報、支払い関係の情報を確認できます。

無料版は新しく登場したバージョンですが、複数のプランや定期購読、支払いオプションなどが利用できる本格的な会員制サイトを作ることができます。

通常のプラグインには約12個のアドオンがあり、その一部は次の通りです。

  • PayPal Proでの決済
  • AffiliateProとの連携
  • Cornerstoneとの連携
  • Mollieでの決済
  • Zapierとの連携
  • Active Campaignとの連携

ARMemberの良い点

  • アドオンの中には無料のものも有料のものもあります。ただし、会員制サイトに必要な基本的な機能は全てプラグイン本体に含まれています。アドオンが必要となるのは特別な状況下のみでしょう。
  • この開発チームの提供するサービスは全てお手頃な価格です。無料のプラグインを利用してもいいですし、有料版を使用しても、アドオンを追加しても、全てお手頃な価格で済みます。
  • ユーザーの閲覧を制限するコンテンツを指定することができ、会員料金を支払っていない場合に表示されるメッセージを変更することもできます。
  • 記入欄や色などあらゆる要素をカスタマイズできる、充実したフォームビルダーが備わっています。
  • 順次公開するコンテンツを、いつどのように公開するかを自由に設定できます。
  • ユーザーをプランに応じて指定の場所に転送できるカスタムリダイレクトが利用できます。
  • ショートコードを用いてコンテンツを制限できます。サイト上のあらゆる要素の閲覧を柔軟に制限することができます。制限したい部分にショートコードをコピーアンドペーストするだけでOK。
  • PayPal、net、2Checkoutなどいくつかの決済サービスに対応。
  • BuddyPress、WooCommerceMailchimpVisual Composerなどかなりの数の外部プラグインやアドオンと連携できます。

ARMemberの難点

  • 自動メッセージには誤字や曖昧な言葉など改善の余地があります。
  • CodeCanyonで販売されているため、12ヶ月間のサポートが必要な場合には、料金がアップします。また、有料のアドオンはたくさん使用すると高くなります。それでも他のプラグインよりは比較的手頃な価格です。
  • 通常のネットワークの有効化ではなく、マルチサイトの全てのサイトで個別に有効化しなければなりません。

4. LearnDash — 159ドルから

LearnDash は学習管理システム(LMS)で、講座の作成に特化したプラグインです。WordPress用会員制サイトプラグインではありますが、 動画の講座や、それに類似したサービスを提供する場合におすすめです。

(こちらも合わせてお読みください: オンライン講座を作成し、サービスとして提供するのに便利な、おすすめWordPress LMSプラグイン9選

WordPressプラグイン「LearnDash」
WordPressプラグイン「LearnDash」

高等教育や専門的な訓練、WordPress学習プロジェクトでの使用が推奨されています。会員制サイト用のツールにはパッケージにまとめての販売や定期購読の機能があります。

講座に合った料金体系を自由に設定でき、更新のリマインダーも送信できます。返金プロテクションは、一定の間隔でコンテンツをスケジューリングし、返金のリスクを軽減する独特な機能です。

LearnDashの良い点

  • 美しいテンプレートを使ってオンライン講座を簡単に作成し、サービスを提供できます。
  • 人気の決済サービスをサイトに連携。PayPalや2Checkoutkなど300以上の決済サービスを連携できます。
  • 講座を受けたユーザーに対し、修了証書や賞などを送ることができます。
  • 講座内で会員が何かしらのアクションを完了した際に会員とやり取りをするエンゲージメントトリガー機能が利用できます。
  • スケジュールに基づいてコンテンツを順次公開できます。
  • 多層的な講座を作成し、授業をレッスンやクイズなどに細分化することができます。
  • 生徒の実力を確認するためにクイズを利用することができます。
  • 返金プロテクションでは、ユーザーが講座に登録し、それを一気に閲覧して次の日にキャンセルするようなことがないよう、コンテンツを一定のスケジュールに固定できます。システムを悪用させない機能なので、収益増加に繋がるでしょう。
  • 講座のビルダーとして、エレメントのドラッグアンドドロップ、アウトライン、サイト内で繰り返し使えるコンテンツなどがあり、市場で出回っているものの中で最も包括的です。
  • プラグインは他のユーザーとやりとりができる、動的なフォーラム機能も備えています。

LearnDashの難点

  • プラグインのドキュメンテーションには改善の余地があります。
  • LearnDashでは講座に必要なものが全てフォーマット化の上整理されているものの、デザインは完全に作成者次第です。WordPressの使用経験が浅い人はここでつまずくかもしれません。(WordPressテーマをカスタマイズする方法と、厳選されたおすすめのテーマ一覧もご覧ください)
  • 他のプラグインに比べレポート機能が劣る。
  • 通常の会員制サイトプラグインよりも高額。
  • LearnDashにはいくつかの会員制サイトの機能が含まれているものの、足りない機能もあります。そのため、PaidMembershipsProやMemberPressなど、より会員制サイトに特化したプラグインとの連携ができるようになりました。連携できるのは嬉しいですが、費用はかさみます。

5. MemberPress — 年額149ドルから

MemberPressは会員数の上限なし、デジタル商品、コンテンツ順次公開ツール、クーポンなどが特徴の充実の会員制サイトのパッケージです。料金は平均的なWordPress用会員制サイトプラグインよりも高いですが、他では利用できないユニークな機能があります。

WordPressプラグイン「MemberPress」
WordPressプラグイン「MemberPress」

例えば、MemberPressにはもともとアフィリエイトプログラムが構築されていて、追加のアドオンなしにStripeとの連携が可能です。

MemberPressは既に講座やコミュニティを作成済みで、アップロードまたはローンチするだけという方におすすめです。通常価格である249ドルからの割引として149ドルになっています。MemberPressはよく割引価格で販売されるので、ニュースレターに登録し、クーポンが適用される時期を狙うと良いでしょう。

各プランは1回限りの支払いで利用できますが、アップグレードやサポートは毎年更新となります。複数のウェブサイトでプラグインを利用する場合や、特殊な決済システムを追加したい場合や、企業向けアカウントを使用する場合は料金がアップします。

MemberPressの良い点

  • 基本プランで、通常85ドルで販売されているAffiliate Royal Merchant Editionが利用できます。
  • MailchimpやAWeberなど、人気のメールマーケティングツールと連携できます。
  • 議論をしたり、アイデアを共有し合ったりできる会員限定のエリアがあります。
  • 会員を飽きさせないクーポンやリマインダーが利用できます。
  • アクセスのルールと会員のグループを設定できます。
  • サポートの継続やアップデートが不要であれば、一回限りの支払いで利用できます。これほど機能が充実していることを考えると妥当な値段のソフトウェアです。
  • 14日間の返金保証があるので、実際に試してみて継続するか決断するまでに時間があります。
  • MemberPressでは美しいデザインの料金ページを自分のブランドに合うようにカスタマイズできます。その利用にはコーディングの知識は一切不要です。
  • MemberPressの強みはその拡張性です。Zapier、AffiliateWP、Amazon Web Servicesなど、幅広い便利なサービスと連携することができます。

MemberPressの難点

  • netやBuddyPressとの連携には有料版を購入する必要があります(年額249ドル)。
  • シンプルで安いものの方が良いという人にとっては料金が高く感じるかもしれません。
  • 拡張性は誰にとっても魅力的であるとは限りません。会員制サイトを作るのに2〜3個、もしくは10個ものアドオンを使わなければならないというのは(有料のものもあることを考えると)魅力的でないと感じることもあるでしょう。
  • MemberPressのフロントエンドのデザインは改善されましたが、それでもまだ時代遅れな見た目のアイテムもあります。

6. Paid Memberships Pro — 無料(有料版は年額297ドル)

Paid Memberships Pro は素晴らしいカスタマーサポートと会員サイトに必要な幅広い機能を備えたWordPress用の会員制サイトプラグインです。

WordPressプラグイン「Paid Memberships Pro」
WordPressプラグイン「Paid Memberships Pro」

Paid Memberships Proは無料でダウンロードでき、たくさんのアドオンが存在します。プラグインにはシンプルな会員制サイトの基本的機能が備わっていて、アドオンはさらにワンランク上の機能を求める場合に使用できます。アドオンには次のようなものがあります。

  • Mailchimpとの連携
  • MailPoetとの連携
  • WooCommerceとの連携
  • 登録ヘルパー(決済とプロフィール欄の追加)
  • メールテンプレート
  • bbPressとの連携
  • 管理者以外のユーザーには管理バーを非表示にする

しっかりとした会員制サイトの大半は、主要な機能が全て含まれる有料版を選んでいます。とはいえ、無料版でも19もの無料のアドオンが利用できるため、小規模な会員制サイトの場合、無料版でも十分かもしれません。

大半のビジネスにとってはプラスプランが最適なはずですが、開発者の場合、適用できるサイト数が無制限のアンリミテッドプランが必要かもしれません。アンリミテッドプランの料金は597ドルです。

Paid Memberships Proの良い点

  • シンプルな会員制サイトの場合、無料のプラグインでも十分。基本的な動画サポートやドキュメンテーションの他、19個の無料アドオンが利用できます。小規模な会員制サイトやアップグレードする前にプラグインをテストしたい方には便利なプランでしょう。
  • 複数の料金プランで会員のレベルを設定できます。新規のユーザーがプラン内容を理解できるよう、これらのプランを一覧にすることもできます。
  • CyberSource、PayPal、Braintree、Stripeなど6つの決済システムと連携できます。
  • フレキシブルな料金プランやトライアルも設定可能。トライアルは完全なカスタマイズが可能で、お試しの期限が設定できます。
  • プラグインから直接広告を挿入、カスタマイズできます。
  • 会員にメールでの通知を送信できます。
  • プラン次第では、プラグインを無制限のサイト数で利用できます。
  • カスタマイズ可能なレポートがあり、会員の入会状況を確認し、サイトがどれほどのキャッシュフローを生み出しているか把握するのに便利です。
  • 60以上の有料アドオンが存在するので、あらゆる機能が利用できます。
  • 30日間の返信保証がついているので、購入のハードルが下がります。
  • コンテンツの閲覧制限が非常にフレキシブルに設定できます。カスタム投稿タイプやシングルページ、コンテンツの特定の範囲などを自由に制限できます。
  • 会員ディレクトリを作成することができ、会員は自分のプロフィールを編集したり、定期購読プランを管理したりできます。
  • WordPressのマルチサイトと完全な互換性があります。

Paid Memberships Proの難点

  • デザインのカスタマイズの多くはCSSの知識が必要です。開発者にとってはプラスの要素かもしれませんが、初心者はデザインでつまずくかもしれません。
  • 料金は少し高く、年次での支払いが発生します。
  • さらにアドオンという形で追加の支払いが発生する可能性があります。アドオンが全く必要ないという人も多数いるかもしれませんが、追加の機能が必要な人はそれらがプラグイン本体に元々含まれている別のプラグインにした方が良いと感じるかもしれません。

7. Restrict Content Pro — 年額99ドル

Restrict Content Proはコンテンツを隠すためのプラグインですが、会員制管理や定期購読のパッケージも利用できます。

WordPressプラグイン「Restrict Content Pro」
WordPressプラグイン「Restrict Content Pro」

Restrict Content Proの人気の理由は、様々なサービスとの連携機能が標準装備されていること。料金はWordPress用会員制サイトプラグインでは中程度で、4つのパッケージから選べるのも嬉しい点です。

Restrict Content Proの良い点

  • それぞれの支払いプランで13個の無料アドオンがついてきます。
  • ビルトインの連携サービスにはStripe、Braintree、2Checkout、net、PayPal Website Payments Proなどがあります。
  • 会員一覧や支払い一覧のCSVをエクスポートできます。
  • 定期購読のパッケージが無制限に作成でき、会員管理も簡単。
  • 会員にウェルカムメールやその他いくつかの種類の自動メッセージを送信できます。
  • WooCommerceとの連携により、メンバーシップの販売だけではなく他の商品もサイト上で販売できます。
  • 永続的な利用の料金プランを選択すると、定期支払いの必要がなく長期的には費用を節約できます。
  • 開発者サポートが優れていて、上級者のユーザーはプラグインのAPIにもアクセスできます。

Restrict Content Proの難点

  • コアプラグインではコンテンツ順次公開ができません。
  • ユーザーのアップグレードやダウングレード方法が少しややこしいです。
  • 毎年、年額料金の支払いをしなかった場合にカスタマーサポートやアドオンのアップデートが利用できるのか不明瞭。
  • アドオンにしか含まれていない機能が多い。複雑な会員制サイトの場合、たくさんのアドオンを利用する必要があり、その多くは高額な料金プランを支払わなければ利用できません。
  • 詳細なサポートドキュメンテーションがありますが、メールチケットシステム以外のサポートは充実していません。
  • ビルトインのアフィリエイトシステムはありません。
  • いくつかの主要なページビルダー(Elementorなど)と連携できますが、スタイル調整機能は平均以下です。直近のコンテンツをビルダーにコピーし、新しいページビルダーコンテンツを追加できるだけで、以前のコンテンツの編集ができないこともあります。

8. s2Member — 無料(プロ版は89ドル)

s2Memberは規模の小さなサイト用の、無料の会員制サイトプラグインですが、充実の機能を備えています。また、有料版も定額制ではなく、一回限りの支払いで利用できます。

WordPressプラグイン「s2Member」
WordPressプラグイン「s2Member」

s2Memberの無料版にはコンテンツ保護機能やPayPalボタンが付いていて、既存のウェブサイトに会員制サイトの機能を連携することができます。

より複雑な機能を利用したいという方には、プロ版の利用をお勧めします。価格も良心的です。WordPress用会員制サイトプラグインをお探しの場合、是非検討してほしい選択肢です。

s2Memberの良い点

  • WordPressのユーザー権限の管理が可能。
  • 自由な会員登録とコンテンツ制限の設定が可能。
  • 有料版ではPayPal Pro、Stripe、net、ClickBankとの連携が可能。
  • 有料版ではWordPressマルチサイトと公開会員リストにも対応。
  • クーポンが利用可能。
  • 好みのメーリングリストサービスと連携が可能。
  • ブルートフォース攻撃に対するログイン防止や独自のIP制限など、いくつかの安全策が備わっています。
  • サイトにアップロードするメディアを保護できます。そのため、ユーザーは動画やオーディオストリームを抽出しづらくなっています。
  • 登録フォーム、ログインフォームは全てカスタマイズが可能。
  • プラグインを購入するとセキュリティバッジが付与されます。これ自体でサイトの安全性が増すわけではありませんが、ユーザーの信頼を得ることができます。
  • 開発者はAPIを使いイベント駆動型の通知を設定できます。

s2Memberの難点

  • s2MemberはWordPress向け会員制サイトプラグインの中で最も外観がモダンでないプラグインの一つです。
  • 他のプラグインとの連携は悪くありませんが、より幅広い決済サービスやアフィリエイトプログラムとの連携ができると、なお良いでしょう。
  • s2MemberはWooCommerceとの互換性がありません。
  • 欲を言えば、無料版でも有料会員のレベルの設定が無制限にできると理想的です。会員制サイトプラグインであれば無料で提供されていてもいい機能です。

9. WooCommerce Memberships — 年額199ドル

WooCommerceは最も人気なWordPress向けeコマースプラグインとして支持を得ています。中には、通常の商品販売機能に加えて、会員制サイトの機能を追加したいと考える人もいるでしょう。

WordPressプラグイン「WooCommerce Memberships」
WordPressプラグイン「WooCommerce Memberships」

そんな時に便利なのがWooCommerce Membershipsです。コンテンツや商品を本格的な会員制のシステムに統合することができます。メンバーシップを販売、指定し、顧客によって異なるアクセス権を付与し、ストアを会員制の販売サイトにすることができます。

WooCommerce Membershipsの良い点

  • 会員にならないと表示されない商品のある、会員制の販売サイトを作成できます。
  • 会員に特別な割引を適用することができます。
  • 会員のエリアに全ての会員特典を表示できます。
  • 会員の一覧をインポート/エクスポートできます。
  • 会員にメッセージを送信し、それらのメッセージをテンプレートとして保存できます。
  • ショートコードを利用して、投稿、ページ、カスタム投稿タイプ、さらには特定の投稿やページの一部へのアクセスを制限できます。
  • 実際のユーザーによると、開発者は個々のユーザーに対し真摯なサポートを提供し、ためになる回答がもらえるということです。
  • 新しい機能が定期的に追加されているため、数ヶ月に一回、もしくは年一回はビジネスに役立つ新しい機能が追加されることが期待できます。

WooCommerce Membershipsの難点

  • WordPressとWooCommerce、WooCommerce Membershipsの組み合わせとなるので、少しごちゃごちゃするかもしれません。複雑すぎると感じる人もいるでしょう。
  • WooCommerce Membershipsはさらに199ドルとなかなか高額です。毎年のアップデートを行いたい場合は、定期支払いが発生します。
  • メッセージシステムには、全てのメンバーシップの会員へメッセージを一斉送信する機能がありません。
  • プラグインに元々備わっている機能は限定されています。不足した機能を補うためにWooCommerceの拡張機能を探すことはできますが、このツールのために作られた専用のアドオンは存在しません。
  • 会員登録に関するサポートがもう少し欲しいところです。具体的には、独自の登録フォームをデザインする機能とそれらをサイト上で使いまわせる機能があると良いかもしれません。

10. Paid Member Subscriptions — 無料(有料版は年額69ドルから)

Paid Member Subscriptionsは設定が非常に簡単ですが、しっかりとした会員サイトが作れるプラグインです。私たちのお勧めする会員制サイトプラグインの一つでもあり、定期購読のプランを無制限に管理でき、コンテンツの閲覧も制限でき(投稿、ページ、カスタム投稿タイプなど)、支払いの受付をスムーズに行えます。また、WooCommerceとも連携できます。

WordPressプラグイン「Paid Member Subscriptions」
WordPressプラグイン「Paid Member Subscriptions」

コアプラグインは無料ですが、たくさんの有料アドオンが存在し、機能を拡張できます。アドオンでは、ディスカウントコード、メールリマインダー、一定期間に限定されたメンバーシップ、ユーザーが自分で判断した額を支払う料金プランなどが利用できます。

StripeやPayPal Proなどの高度な決済システムや、請求書、コンテンツ順次公開などの機能はプロ版に含まれます。このプラグインの魅力は、複雑な設定画面がなく、コアプラグインだけでも十分機能する会員制サイトを作り、支払いを受け付けることができる点です。それ以外の機能が欲しい場合はアドオンを利用すると良いでしょう。

Paid Member Subscriptionsの良い点

  • ログイン、登録、アカウントのページをショートコードを利用して作成できます。
  • 定期購読プランを無制限に作成できます。
  • メンバーシップの種類やログイン時のステータスによって、コンテンツを制限できます。
  • 好みに応じてお金を支払う料金プランでは、ユーザーが実際に支払う月額料金を(特定の範囲内などで)自由に設定できます。
  • 無料トライアルと登録料の設定が可能。
  • WooCommerceとの連携により、商品の閲覧、購入を制限したり、会員に対して特別料金で商品を販売したりすることができます。
  • ショートコードにより、ログインモジュールをサイト上の好きなところに自由に配置できます。
  • カスタマイズ型メールテンプレートが利用可能。
  • 会員のデータをエクスポートして他の場所で使ったり、関係者に送信したりできます。
  • ベーシックなレポートにより、サイトでどれだけの収益を上げたか、どの会員が再度登録する必要があるかなどがわかります。
  • 「アカウント共有防止」の機能では、異なる位置情報からの複数のログインをブロックすることで、会員がログイン認証情報を友達や家族に共有するのを防止できます。
  • 基本的なアドオンやより高度なアドオンがいくつか利用できます。

Paid Member Subscriptionsの難点

  • 定期支払いやStripeやPayPal Proなどの決済サービスを利用するにはプロ版を利用する必要があります。
  • 必要な機能の大半は有料版に含まれています。無料のプラグインはトライアル版に近い位置づけです。
  • bbPressのような無料のWordPressプラグインとの連携が有料なのは理にかなっていません。
  • WordPress用会員サイトプラグインに必要とされがちな外部サービスの多くと連携できません。せめてZapierが利用でき、外部のアプリと連携できたら嬉しいところです。

11. BuddyBoss — 年額228ドルから

BuddyBossでは、メンバーシップのカスタマイズ、オンラインコミュニティ、講座などの機能が利用できる、充実した会員制サイト用テーマとプラグインが利用できます。このフレキシブルなプラグインはほとんどのWordPressテーマと連携できる他、BuddyBossテーマで一から会員制サイトを作成することもできます。

WordPressプラグイン「BuddyBoss」
WordPressプラグイン「BuddyBoss」

このプラグインには無料で利用するプランはありません。オンラインのサンドボックスデモでBuddyBossのウェブサイトをテストし、プラグインの動作がどのようなものかを把握することはできます。

料金は1ライセンスで年額228ドルからです。複数の会員制サイトを運営する場合のプランの料金は高くなりますが、ライセンス数を増やすことができます。

BuddyBossではオンラインの会員制プログラムを作成するためのツールが利用できます。定期支払いやゲーミフィケーション、自分のコミュニティのモバイルアプリを作成するための連携などが可能です。会員制プラグインがSaaSプラットフォームとして販売されていることが多々ありますが、BuddyBossはオープンなアプローチを取り、セット価格で販売することで、ユーザーが会員制サイトを好きなプラグインやカスタムコーディングで自由に拡張できるようにしています。

また、BuddyPressではオンライン講座を販売したり、コミュニティを構築したり、企業の研修プログラムを提供したりすることもできます。非営利団体やオンラインスクールなどにとっては、特に魅力的でしょう。

BuddyBossの良い点

  • BuddyBossのパッケージにはプラグインとテーマが含まれています。テーマをそのまま利用して会員制サイトを構築することもできれば、外観が気に入らなければ他のテーマと連携させることもできるので、柔軟な対応ができます。
  • このプラグインでは、講座の販売、複数のレベルの会員制度の設定、オンラインコミュニティでそのトピックに関するユーザーのやりとりを可能にする機能が利用できます。
  • BuddyBossがSaaSツールとしてではなく、他のプラグインやサービスとの互換性のあるプラグインとして販売されていることからも分かるように、ソフトウェア自体により提供される機能に限らず幅広い用途に活用できます。
  • 会員プロフィールはモダンで使いやすく、プライベートメッセージ機能、フォーラムでのディスカッション機能、イベント企画モジュールなどが利用できます。さらに会員は、写真をアップロード、整理するためのメディアアルバムも利用できます。
  • メンバーシップや定期購読の販売も可能で、WooCommerceと連携するとメンバーシップと一緒に他の商品も販売できます。
  • クイズ、順次公開コンテンツ、レポートが付随したオンライン講座を販売もしくは無料公開することができます。また、講座を終えた人に修了証を発行することもできます。
  • BuddyBossのゲーミフィケーション機能でコミュニティに楽しい機能を追加できます。報酬、成果、ポイント、ランクなどが、その一例です。
  • グーテンベルクElementorなどのページビルダーと連携できます。
  • 会員制サイトのモバイルアプリを作成し、アプリ内での購入や、ウェブサイトとのリアルタイムの同期などが利用できます。
  • LearnDash、Elementor、WooCommerceなど、様々な外部プラグインやソフトウェアと連携できます。

BuddyBossの難点

  • プラグインには無料版が存在しません。
  • 料金は法外ではありませんが、小さなビジネスにとっては高く感じるかもしれません。
  • BuddyBoss は他のプラグインや会員制サイト用のシステムとの互換性に重きが置かれています。そのため、必要な機能は別の有料アプリと連携しなければ使えないことがあります。
  • BuddyBossでは完全なカスタマイズが可能ですが、初心者はヘッダーとフッターの変更など、限られたカスタマイズしかできないかもしれません。
  • 他のプラグインと比べると全体的にビルトインの機能が不足しています。これは拡張性が売りのプラグインだからですが、機能が本体に含まれていないのが不便に感じる人もいるでしょう。
  • 過去のユーザーのコメントによると、カスタマーサポートからの応答スピードは、まちまちだとのことです。カスタマーサポートの回答自体はためになり、丁寧なようですが、連絡をとるのに苦労するかもしれません。 

12. Teachable — 無料(有料版は月額29ドルから)

Teachableはオンライン講座を販売、管理する会員制サイトに特化したツールやサポートを提供します。新規会員の受け入れ、販売、定期購読の管理などにWordPressとの連携が不要なスタンドアロンソフトウェアです。

Teachable
Teachable

Teachableでは、生徒数の上限がなく、高速出金、コンテンツ順次公開が可能な本格的な会員制サイトが作成できます。マーケティングを強化するために、Facebook、Sumo、MailChimpなどの外部サービスとも連携できます。

Teachableを利用する場合、少なくとも月額29ドルの費用がかかります。月額99ドルのプランでは手数料が無料になり、管理者を増やすことができます。さらに管理権限を持つユーザーを増やしたい場合は249ドルのビジネスプランを利用すると良いでしょう。

Teachableにはウェブサイトビルダーが含まれていて、作成した会員制サイトは全てモバイル端末でも問題なく表示されます。コンバージョン率を上げる設計のランディングページも作成できます。もちろん、会員はメンバーシップのレベルを選択することができ、クイズを解いたり、他の会員とやりとりをしたりできます。

Teachableの良い点

  • 手数料が低いことで会員制サイトの収益を上げる上で効果的。
  • 会員制サイトを運営し、講座を公開するために必要な全てのツールが備わっています。また、システムの使い方もすぐ理解できます。
  • ウェブサイトビルダーや既存テンプレートにより素敵なウェブサイトを作ることができます。
  • 講座とプロフィール管理画面が全ての端末で美しく表示される。
  • Teachableでは売り上げを伸ばせるよう最適化された販売ページが元々作成できるようになっているため、ランディングページのためのソフトウェアを別途購入する必要がありません。
  • 多言語機能が備わっており、外国の顧客を獲得するのに便利です。
  • The Zapierとの連携により、WordPressの他、ZendeskやOlarkなどの便利なツールとリンクすることができます。
  • 会員制度の一覧をセグメント化し、それぞれ異なる料金設定をし、各グループに特定のメールを送信することができます。
  • 国内外の取引が簡単にできる決済サービス。
  • 会員の登録は自動で行われますが、手動で追加するオプションもあります。カスタムメンバーシップレベルを設定し、ダッシュボードから部分的にまたは全額を返金することもできます。
  • ウェブサイトのホスティングも含まれるため、あれこれ考える必要がありません。

Teachableの難点

  • 新規会員の登録プロセスは他のプラグインほど親切ではないかもしれません。
  • 一部の非営利団体や小規模なビジネス、学校などにはとっては料金が高額かもしれません。
  • 美しい見た目の会員サイトを作ることは可能ですが、プラットフォームは限られています。主要な機能は初心者でもすぐにサイトを作れるということに重きがおかれていて、カスタマイズ機能はそれほど充実していません。つまり、機能は元からあるものだけで、連携や定期的な機能の更新などはあまり充実していません。
  • 月額29ドルを既に支払っている顧客にさらに5%の取引手数料が課せられます。少し負担が大きすぎると言えます。
  • 一部のコミュニケーション機能が限定的です。例えば、講師と生徒との間のメッセージが状況によってはうまく表示されなかったり、利用できなかったりすることがあります。
  • 高度な編集やデザインの変更にはコーディングの知識が必要です。

13. WP-Members — 無料(優先サポートとアドオンを追加する場合は年額59ドルから)

WP-MembersはWordPressで会員制サイトを作る場合最も費用対効果の良いプラグインの一つです。有料版は存在しませんが、必要なアドオンのみ追加できるという柔軟性があります。

さらに、年額59ドルを支払うと特別なカスタマーサポートを受けられます。ただしこちらの登録は必須ではありません。

WordPress プラグイン「WP-Members」
WordPress プラグイン「WP-Members」

有料アドオンの料金には幅がありますが、基本的には29ドルから125ドル程度です。選べるプラグインにはAdvanced Options、Download Protection、Invite Codesなどがあります。MailChimp、WooCommerce、PayPalと連携ができるところもありがたいです。

また、WordPressサイトのコンテンツの閲覧を自由に制限できるのも良いところです。登録フォームの記入欄の数に上限はなく、必要な情報やブランドのデザインに応じて細かくカスタマイズできます。

登録モジュールはフロントエンドに表示され、コンテンツの一部のみ制限することも可能です。そのため、例えば、ブログ記事を、無料公開し、詳細を読むには支払いが必要なようにすることもできます。

会員制サイトの設定をしたりユーザーを管理したりするインターフェースはベーシックで分かりやすく、WordPressのものと似ています。最高に素敵なダッシュボードという訳ではありませんが、WordPressに馴染みがある人にとっては十分でしょう。

WP-Membersの良い点

  • コアプラグインは全て、完全無料です。
  • サイトの機能を拡張できる柔軟性があります。アドオンは有料ですが、少なくとも機能の半分程度は結局使用する機会がないようなパッケージを購入するよりは良いでしょう。
  • さらなる拡張性が必要な場合は、APIも利用できます。
  • 120以上のフィルターとアクションフックにより更なるカスタマイズの幅が広がります。
  • 全てのブログ記事から抜粋を自動的に生成する独自の機能が備わっています。
  • 登録画面やプロフィールの記入欄はカスタマイズが可能。
  • ログインモジュールはウィジェットになっているため、サイト上の複数の場所に追加しやすい。

WP-Membersの難点

  • MailChimpとの連携やPayPalの利用などのアドオンにお金を払うのに抵抗がある人もいるかもしれません。これらは基本的な機能であり、「プレミアムな」機能とは言い難いかもしれません。
  • 有料のサービスを利用しない場合、カスタマーサポートは限定的な可能性があります。また、利用者のコミュニティの規模が小さく、インターネット上のWP-Members関連情報も限られています。
  • フロントエンドもバックエンドも必要最低限のデザインです。素敵とは言えないので、嫌になるユーザーもいるかもしれません。
  • ランディングページや専門的な講座、チェックアウトモジュールなどを作成するためのテンプレートが不足しています。既存のものを改善したい場合はコーディングが必要かもしれません。

14. aMember – 年額179.95ドルから

aMemberには、会員制の構造をWordPressサイトに連携させる独自の機能があります。WordPressレポジトリからはインストールできないため、自分のビジネスに合っているかどうか確かめるには、登録してデモを使用する必要があります。

WordPressプラグイン「aMember Pro」
WordPressプラグイン「aMember Pro」

aMemberの標準価格は179.95ドル(一時的に149.36ドルに割引されています)です。これは永続的なライセンスで、6ヶ月のサポートが含まれます。月額、年額料金は発生しません。

aMemberは定期的な売り上げを記録しているようです。サイトの連携とローンチに関しては、無料インストールサービスが基本料金に含まれています。利用できる主な機能にはコンテンツ保護、コンテンツ順次公開、200以上の支払い処理、定期支払いなどがあります。

コアソフトウェアにメールの自動応答(オートレスポンダー)、配信機能が備わっており、定期的に会員とのコミュニケーションが取れます。追加のサービスや商品のアップセリングができる商品のアドオンやバリエーションの機能も便利です。かなりの数の機能が利用できるので、一回限りの支払いであることを考えると、お得でしょう。

aMemberの良い点

  • 一つのソフトウェアに必要な会員制サイトのツールが全て含まれるパッケージです。WordPressのブログやあらゆるCMSとシームレスに連携できます。
  • aMemberには予めアフィリエイトプログラムが含まれているので、外部のアフィリエイトツールのインストールや支払いは不要です。
  • aMemberのダッシュボードから直接オプトイン方式のニュースレターを送信できます。こちらもMailChimpなどの外部ツールを使用しなくて済む機能の一つです。
  • 幅広い記入欄の種類の中からユーザープロフィールを作成、管理できます。
  • 定期購読のレベルを設定し、200以上の決済システムの中から支払い受付方法を選択できます。PayPal、2Checkout、Stripeなどがその一部です。
  • aMemberは英語以外に、6つの言語(中国語、ギリシャ語、スペイン語、フランス語、ロシア語、ドイツ語)に対応しています。
  • メンバーシップのレベルは無制限に作成でき、特定のレベルの会員には徐々に配信コンテンツを増やすようにすることも可能です。
  • 自動の登録システムが管理者の仕事を迅速に処理してくれます。期限切れの会員のメンバーシップのキャンセル処理も自動で実行されるため対応不要です。
  • 会員管理モジュールはクーポンコードや柔軟な登録フォーム、フェイルバック支払い処理など、必要な機能が充実しています。
  • ヘッダーとフッターのスタイルを適用し、現在使用中のテーマのデザインに合わせるという便利な機能があります。
  • アクセス管理機能では、サイト上の特定のファイルを保護し、特定の会員しか閲覧できないページを作成できます。
  • 1回限りの支払いなので、長期的に見ると、月額、年額料金が発生するプラグインよりもお得。

aMemberの難点

  • デモを見るためには開発企業に問い合わせる必要があります。それ自体は、大したことではありませんが、それは営業担当者から連絡がくることを意味し、ソフトウェアの販売方法としてはやや時代遅れに思えます。
  • ソフトウェアに含まれるWordPressプラグインはあまりオンラインで紹介されたり、レビューされたりしていません。ユーザーが長期的にソフトウェアを気に入って使用しているかどうかなどが分からず、核心に迫ったユーザーレビューが見られないのはデメリットです。そのような理由で無料版を試す気にならないかもしれません。
  • インターフェースは改善の余地があります。機能が充実したソフトウェアですが、90年代に作られたような古めかしさがあります。

15. Ultimate Member — 無料(全ての拡張機能を利用するには年額249ドル)

経済的に会員制サイトを作成したいという方にはUltimate Member pluginがおすすめです。プラグインのコアバージョンは無料で、必要な拡張機能だけを購入できます。

もしくは、Ultimate Memberの有料の拡張機能を一括で購入すると249ドルという割引価格で利用できます。もう少し高額ですが、テーマも販売されています。

WordPressプラグイン「Ultimate Member」
WordPressプラグイン「Ultimate Member」

拡張機能の料金には幅がありますが、だいたい35ドル程度です。拡張機能には次のようなものがあります。

  • 通知
  • 利用規約
  • プライベートコンテンツ
  • MailChimp
  • ユーザーレビュー
  • Unsplashのサポート
  • ユーザーブックマーク
  • 認証済みユーザー
  • Instagram

Ultimate Memberの優れている点は、プロフィールやフロントエンドの登録画面、全体的なUIの美しさです。一見数万円はするような有料プラグインのようですが、実際には無料で、有料の拡張機能によって支えられています。

またグーテンベルクとの互換性もあり、メンバーシッププロフィールのエリアやディレクトリやパスワードリセット画面などの設定画面を作成するために5つのブロックが使用できます。Ultimate Memberの使用にはコーディングの知識や開発者の雇用は一切不要です。ダウンロードしてすぐに開始することができ、完全な初心者でも使えるドラッグアンドドロップのビルダーまで備わっています。

Ultimate Memberの良い点

  • Ultimate Memberの本体は無料で、拡張機能の一部も無料で使えます。
  • 有料の拡張機能は個別に購入することも一括購入の割引価格で費用を節約することもできます。
  • 自分の会員制サイトにぴったりなフォームを作るために条件付きロジックやカスタム記入欄を利用できます。
  • フロントエンドのユーザー登録とプロフィールモジュールはカスタマイズ可能。
  • フロントエンド、バックエンドのインターフェースは今回ご紹介している他の有料プラグインと同じくらい美しい。
  • ドラッグ&ドロップビルダーやグーテンベルクモジュールなど、初心者に優しい機能がたくさんあります。
  • 幅広い種類の有料/無料の拡張機能のライブラリが利用可能。中にはストック写真、グループ、プライベートコンテンツなどのツールがあります。
  • この会員制サイトプラグインに合ったWordPress のテーマも利用可能。デザインから何から全てが最初から出来上がっているため、会員制サイトを作成する最も簡単な方法の一つでしょう。
  • サポートフォーラム、スタートガイド、質問に答えてくれる問い合わせ窓口などカスタマーサポートが一流。 

Ultimate Memberの難点

  • 有料の拡張機能の中には、プライベートメッセージやユーザー写真など「プレミアムな」機能とは言い難いものもあるため、それらが無料だとより良いでしょう。
  • 有料版にはデモが存在せず、自分のビジネスにとって使い勝手が良いかどうか試すことができません。スクリーンショットの表示はありますが、料金を支払う前に実際に操作してみることができると、本来であれば助かります。

16. ProfileGrid — 無料(有料版は79ドルから)

ProfileGridは会員制サイト用ソフトウェアと同じような機能を備えた、シンプルさと優れた拡張性の両方を合わせ持ったプロフィール作成/管理プラグインです。

コアプラグインはWooCommerceとの連携、bbPressへのサポート、充実したフォームなどが利用できます。またグループイベント、ログアウトメニュー、ユーザープロフィールなども作成できます。

そして有料版では、MailChimpとの連携、ジオロケーション、ユーザーが一般公開のフォーラムでトピックに関して議論できるグループウォールなどの機能が利用できます。ソーシャルログインはログインプロセスをスピードアップするのに便利です。また、グループ作成機能がフロントエンドにあるため、ユーザーはバックエンドにあまり触れなくて済みます。

WordPressプラグイン「ProfileGrid」
WordPressプラグイン「ProfileGrid」

ProfileGridの大きなメリットは、グループ、ディレクトリ、メンバーシップディスカッション、プロフィールをすっきりとしたプラグインで作成できるという点です。

登録画面はとても美しく、プロフィールのツールはどんなスキルレベルのユーザーにとっても便利なものが揃っています。さらに、大半の機能は無料で利用できます。追加の機能が必要でアップグレードしたい時は、数ある拡張機能の中から必要なものを選ぶか、79ドルの有料版プラグインを購入しましょう。

通常は、その時必要な特定の拡張機能をいくつか有効化するだけで事足ります。例えば、Instagramの画像の連携や会員の記録のためのユーザーラベルモジュールを追加することができます。

ProfileGridの良い点

  • コアプラグインは無料。
  • 有料の機能もお手頃な価格。
  • かさばるソフトウェアが不要な軽量プラグインなので、コンピューターやサーバーに負荷がかかりすぎるようなことがありません。
  • WooCommerceやbbPressなど、いくつかの他のプラグインと連携ができます。
  • ユーザーブログやプライベートメッセージ機能、フレンドシステムなどによりユーザーのコミュニケーションや参加が促進できます。
  • しっかりとしたプラグインなのでユーザーは大きなコンテンツのファイルをアップロードできます。
  • StripeやPayPalなどの決済システムを利用して、独自のメンバーシップレベルを作成できます。
  • ProfileGridではreCAPTCHAや、ホワイトリスト/ブラックリストの設定、サイトキーなど様々なセキュリティ対策要素が利用できます。
  • 管理画面からコンテンツの閲覧制限の設定ができ、特定のメンバーのコンテンツ閲覧を制限したり、一部のコンテンツを無料で全員に公開したりすることができます。
  • プロフィールは十分な情報量を持ちつつも、シンプルな作りで、大抵の人はプロフィール写真、グループ写真、自己紹介、その他のカスタムフィールドを簡単にアップロード、作成することができるでしょう。
  • グループにバッジを追加したり、プライベートな設定にしたり、特定のWordPressユーザーだけグループに加えたりと、充実のグループ管理ツールが利用できます。
  • ディレクトリ画面では管理者やユーザーが友達や似たようなことに関心を持ったユーザーをフィルターすることができます。
  • フォーラムやメッセージボードの管理を行うグループ管理者を指定する場合、最も便利なWordPress会員制サイトプラグインの一つでしょう。

ProfileGridの難点

  • WooCommerceとの連携は無料版でも利用できますが、基本機能以外の機能は基本的に有料版への登録が必要です。例えば、会員制サイトをWooCommerceのウィッシュリストと統合したい場合、有料になります。
  • 有料版にしか含まれない機能の中には基本的な機能もいくつかあります。Instagramとの連携やMailChimpとの連携がその一例です。
  • デザインはシンプルなので、ブランド独自のデザインを構築したい場合や、カスタマイズをしたい場合などは、コーディングをするか開発者を雇う必要があるかもしれません。
  • カスタマーサポートはサポートチケット利用に限定されています。

17. Restrict User Access — 無料

コンテンツの一部または全体の閲覧を制限したいだけだという場合は、不要な機能は一切ないRestrict User Accessがおすすめです。このプラグインの目的はブログ記事やページを制限し、特定の会員しか閲覧できないようにすることです。

会員はWordPressの権限に基づいて分類されます。ウェブサイトから直接会員制のプランを販売でき、それに会員レベルと料金に応じた名前をつけられます。

WordPressプラグイン「Restrict User Access」
WordPressプラグイン「Restrict User Access」

このプラグインの使用にはコーディングは一切必要ありません。既存のユーザー権限とは別のアクセス権限レベルを設定するか、すでにWordPressで設定されているものをベースに作成できます。

ユーザーは複数のレベル間で切り替えることができ、特定の期間で期限の切れるメンバーシップを追加することも可能です。ティザーコンテンツは有料会員に登録していないユーザーにどのようなコンテンツが閲覧できるようになるかをアピールするのに便利です。

Restrict User Accessは完全に無料ですが、同じ開発者の作成している他の有料プラグインを使用しても良いでしょう。会員制サイトに便利なものもあります。

おすすめはテーマテンプレートを作成できるContent Aware Sidebars and Sectorsです。パーソナルプランは1サイト用でウィジェットエリアが無制限で、年額49ドルから利用できます。ただし、ほとんどの会員制サイトは無料のRestrict User Accessで十分でしょう。

Restrict User Accessの良い点

  • プラグインは完全無料で、オプション追加のためのアップグレードは一切ありません。
  • アクセス権限レベルを無制限に設定できます。現在のWordPressのユーザー権限レベルをベースにするか、会員制の中だけのユーザー権限レベルを新たに作ることもできます。
  • 一定の期間で終了する期限付きのメンバーシップを設定できます。
  • 順次公開コンテンツは一度に溜め込んで、その後順次、自動で配信することができます。
  • アクセス権のない全てのユーザーはサイト上の特的のページへ転送されます。この機能は、有料アカウントのメリットや、会員になった際の特典などを説明するランディングページにリダイレクトするのにとても便利です。
  • 会員以外のユーザーにティザーコンテンツを表示することができます。さらに、実際に行動を起こすよう促すカスタムメッセージも設定できます。
  • ショートコードを利用すれば、コンテンツ制限をより柔軟に設定できます。
  • 会員のコンテンツは、投稿、ページ、特定のライターによるコンテンツ、ページテンプレート、ブログページ、ユーザープロフィールなど、様々な条件に応じて制限することができます。
  • 会員制サイトを改善できる素晴らしいツールと連携することができます。中でもおすすめなのは、Pods、Polylang、BuddyPress、bbPressです。
  • さらに詳細なカスタマイズをしたり、全ての組織を運営するシステムと連携したりするために開発者APIを利用することもできます。

Restrict User Accessの難点

  • バックエンドインターフェースは使いこなすまでに時間がかかります。近代的な作りではなく、数多くの設定項目から正しいタブを探し出すのに苦労するかもしれません。
  • Restrict User Accessはこれまで紹介してきた有料のプラグインほど堅固ではありません。

18. Memberful WP — 無料版は機能が限定的(月額25ドルから)

Memberful WPはプラグインを利用してWordPressと連携するスタンドアロンメンバーシップ販売ソフトウェアです。プラグイン自体にはメンバーシップ販売に必要な機能は備わっていませんが、Memberful WPではメンバーシップレベルの設定、支払いの処理、税金の加算などを設定することができます。

Memberful WPには、WordPressでの実際の動作を確認できる無料版が存在します。しっかりとしたビジネスの場合、洗練された機能が利用できる月額25ドルのプロ版にアップグレードする必要があるでしょう。プロ版では、無制限のプラン作成、クーポンコード、スタッフアカウントなどの機能が利用できます。Memberfulのロゴを表示しないようにしたい場合や、グループの定期購読を販売したい場合には、月額100ドルのプランに登録する必要があります。

WordPressプラグイン「Memberful WP」
WordPressプラグイン「Memberful WP」

ご覧の通り、Memberful WPはメンバーシップを作成、管理する方法としては、決してお手頃とは言えないでしょう。しかし、プラグインが高額なのは、清潔感のあるインターフェースとオールインワンの多機能パッケージが備わっているからです。

また、Memberful WPのAPIを利用して、連携や拡張が可能であることも特筆すべきでしょう。登録フォーム、コミュニティフォーラム、プロフィールはそのままでも十分美しいですが、もっと自由にカスタマイズしたい場合に便利です。

Memberful WPの良い点

  • プラグインを試したり、WordPressサイトとの連携時の動作を確認したりしたい場合のために無料版が利用できます。
  • 会員管理/登録のモジュールは他のソフトウェアと比べても非常に美しいのが特徴です。
  • 複数の決済サービス、定期購読への対応、ボタン一つでの返金対応など、定期購読が簡単に販売できます。
  • ユーザーがどのメンバーシップレベルでログインしたかによって、コンテンツを制限したり、特定のページを保護したりすることができます。
  • Memberful WPでは、初めて会員制サイトを作成する際に便利な、たくさんの動画コレクションやチュートリアルが利用できます。
  • 各種通知がもともと設定されています。パスワードリセットのメールや、クレジットカードの期限切れ通知、更新のリマインダーなどがその一例です。
  • あっという間にクーポンが作成でき、新規会員に割引を適用することができます。
  • ビルトインの設定を利用したカスタムデザインが可能です。
  • 開発者にとって嬉しいことに、APIが利用できます。
  • ユーザーはギフトを購入し、友達や家族に送信できます。
  • 様々な種類のファイルをアップロードでき、会員がダウンロードし、自分のパソコンで使用できます。例えば、電子書籍やインフォグラフィックなどを公開することができます。
  • 他のソフトウェアと比べて、アナリティクス機能が優れています。全てのやりとりを記録できるオプションがあり、ユーザーがどのようなやりとりをしているかを確認することができます。
  • 会員にも非会員にも物理的/デジタル商品を販売できます。Memberful WPには本格的なeコマースストアと会員制サイトの両方を作成するのに必要な機能が備わっています。

Memberful WPの難点

  • 料金が高額。無料プランも存在しますが、限られた機能しか利用できない、期限のないトライアル版に近いものです。長期的には月額料金がかさみます。
  • 全てのプランで手数料が発生し、その率も低くありません。無料版の手数料は10%で、有料版では9%です。しかもこれにはクレジットカード手数料は含まれていません。そのため、1回の取引につき7.8%から12.9%の手数料がかかることになります。また、PayPal利用に伴う手数料も高く感じます。
  • WordPressのプラグインとは言えないかもしれません。連携のためにプラグインを使用しますが、ほとんどの作業は分離したダッシュボードで行うことになります。 

19. Simple Membership — 無料

サイト上で簡単に手早く無料または有料のメンバーシップを提供したいという方には Simple Membership pluginがおすすめです。このプラグインが小規模なビジネスにおすすめなのは、完全に無料で、数十言語に対応しているからです。

全員が必要な機能とは言えませんが、会員制サイトの中でこれほど多くの言語に対応しているプラグインはそう多くなく、様々な国でのビジネスの可能性を広げてくれるプラグインです。

WordPressプラグイン「Simple Membership」
WordPressプラグイン「Simple Membership」

上述の通りSimple Membershipには有料プランが存在しません。ユーザーのことを考えて開発されたオープンソースのプロジェクトです。さらに、プラグインの名前がその特徴をよく表しています。このプラグインは全てのWordPressテーマとの互換性があり、たったの数分のインストールですぐに利用でき、好きなページを自由に保護することができます。

Simple Membershipではメンバーシップレベルを無制限に設定することができます。また、初心者でも上級者でも比較的使いやすいインターフェースを採用しています。設定を調整し、無料もしくは有料のメンバーシップを提供し、PayPalを連携すれば支払いを受け付けることができます。他の決済システムとしてはBraintreeとStripeが利用できます。1回限りの支払いや定期購読型のメンバーシップまで、基本は全て網羅されています。不必要な機能がたくさん入ったややこしいプラグインは使いたくない方に理想的な会員制サイトのプラグインです。

Simple Membershipの良い点

  • 完全に無料で、後から高額な支払いをする必要も一切ありません。
  • いくつか有料のアドオンも存在しますが、必要なアドオンの大半は無料で利用できます。メールサービスとの連携、ログインリダイレクト、会員サイトフォームビルダーなどがアドオンの一例です。
  • 開発者APIを利用してフィルターフックやアクションフックを設定できます。
  • 会員ログインウィジェットを利用すれば、ログインフォームをサイト上のあらゆるページに設置できます。
  • 会員料金の支払い記録で、どの会員が料金をすでに支払っていて、どの会員が未払いの状態かを記録することができます。
  • メンバーシップのレベルは無制限に作成でき、無料のメンバーシップと有料のメンバーシップの両方のリストをサイト上に表示することができます。
  • WordPressの投稿や固定ページの編集時にもコンテンツの保護が実施されます。権限のないメンバーシップレベルのユーザーにはログインモジュールが表示されます。つまり、Simple Membership では非常に簡単に特定のページの閲覧を制限できます。
  • コンテンツの一部を制限できる機能は非常に便利です。例えば、ブログ記事やフォトギャラリーのほんの一部だけティザーとして表示させたい場合などに使えます。残りのコンテンツは(新聞社などがオンラインのコンテンツでよく行うように)閲覧を制限することができます。

Simple Membershipの難点

  • ほとんど全てが無料であることを考慮すると、サポートのレベルはあまり期待できません。それでは困るという方は有料サポートのパッケージが利用できます。
  • これだけの言語に対応しているならば、他にもいくつか決済システムに対応しているとより良いかもしれません。国によってはPayPalが一番手頃な決済システムではないこともあります。
  • 利用できる機能が限定的だと感じる人もいるかもしれません。

20. Groups — 無料(有料の拡張機能あり)

Groups pluginは堅固なインターフェースの拡張機能でコアプラグインを拡張できる会員制サイトプラグインです。プラグインのコミュニティも活気があり、サイトの開発におけるプラグインの利用方法について活発な議論が行われています。料金については、拡張機能を利用する予定がない限り、支払いは一切発生しません。

WordPressプラグイン「Groups」
WordPressプラグイン「Groups」

このプラグインですごいのは膨大な数の拡張機能です。404リダイレクト、ブログ保護、ファイルアクセス、フォーラムなどの機能が利用できます。これらのうちいくつかはコアプラグインに含まれていても良いのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、無理に購入しなければならないものは一切なく、全ての拡張機能が含まれた一括の料金を支払わなくても良いこのモデルは、私のお気に入りです。

拡張機能の一覧を見て、グループニュースレターやPayPalのサポートなど、必要なものだけをピックアップすればOKです。料金は拡張機能の種類によって異なりますが、大体19ドルから29ドルの間が目安です。無料のコアプラグインの機能に関して言えば、グループを無制限に作成でき、ユーザーはフォームから登録できます。またアクセス権限も細かく管理できます。

Groupsの良い点

  • コアプラグインは無料。
  • アクセス権限を細かく管理でき、投稿タイプ、商品、固定ページなどの閲覧を制限できます。
  • ユーザーをグループに分け、特定のコンテンツのみ表示する設定が可能です。このプラグインの大きな目的はこれらのグループをより細かく管理することです。
  • サイト上のどのコンテンツを制限するかを具体的に指定したい時、ショートコードを使うと柔軟性が飛躍的に向上します。例えば、非会員の閲覧を制限したい場合、会員のショートコードを使えば、その対象にしか表示されません。
  • グーテンベルクブロックを利用するとドラッグ&ドロップでコンテンツの制限ができます。
  • ユーザーインターフェースでは数クリックでメンバーシップ全体を管理できるクイックフィルターや一括処理などが利用できます。
  • 世界各国のユーザーが使えるよう、いくつかの言語への翻訳に対応しています。
  • 定期支払い型の商品を販売できます。
  • メンバーシップが有効な期間を設定できます。また一時金や延滞金などに関する様々な設定もできます。
  • 基本機能が無料で、ビジネスのニーズに応じて拡張機能を選べるこのようなプラグインには柔軟性があります。拡張機能にはフォーラムやインポート、エクスポート、ニュースレター、支払い処理に関するものなどがあります。
  • 開発者はAPIを利用してプラグインに変更を加えることができます。

Groupsの難点

  • コアプラグインが無料なのは良いのですが、少なからず出費が必要になる可能性が高いでしょう。必要不可欠な機能の一部が拡張機能として有料で販売されています。高額ではありませんが、事業のコストがかさむことになります。
  • 多くの機能はWordPressのダッシュボードで管理されます。それ自体は必ずしも悪いことではありませんが、Groupsのインターフェースは高性能な会員制サイトのソフトウェアと比べると劣っているかもしれません。
  • WordPress自体、初心者には慣れるのに時間がかかりますが、このプラグインを使うとより複雑さが増します。

21. MemberMouse — 月額19.95ドルから

MemberMouseはWordPressレポジトリに載っていないため、見落とされがちな会員サイトプラグインです。しかし、必要となる全ての開発、カスタマーサポート、その他情報はMemberMouseの公式サイトにまとめられています。

あらゆる機能が揃ったWordPressプラグインであり、他のソフトウェアに引けを取らない素晴らしい会員制サイトビルダーです。顧客管理から会員限定のエリアまで全てをこなすことができます。

WordPressプラグイン「MemberMouse」
WordPressプラグイン「MemberMouse」

Member Mouseには詳細レポート生成と、サポート自動化の機能が含まれています。レポートとアナリティクスでは、会員の顧客生涯価値や定着率、必要なあらゆるアフィリエイト追跡機能など、便利な情報がたくさん確認できます。

サポートの自動化という点では、Member Mouseでは会員が自分のプロフィール、クレジットカード情報、キャンセルなどを更新するセルフサービスシステムが採用されています。

料金については最も安いプランは月額19.95ドルからで、会員の数によってプランのアップグレードが必要になります。例えば、50,000人の会員を持つ場合、プラン料金は月額99ドルです。

MemberMouseの良い点

  • Member Mouseはあらゆる機能が揃ったトップクラスのソフトウェアです。全てのタイプの会員制サイトにとって便利な機能が非常に充実しています。
  • 会員用の画面の多くの項目をユーザー自身が管理できるため、カスタマーサポートの問合せを削減でき、ユーザー自身がコミュニティを運営できる仕組みです。
  • コンテンツ順次公開ツールが利用できます。アップセリングやクロスセリングも可能です。
  • サイト上のあらゆるコンテンツをロックできます。コンテンツが盗まれるのを防止するための著作権侵害のオートロックなども含まれます。
  • 決済画面はカスタマイズ可能で、ブランドロゴを表示したり、利用者が素早く決済できるようにしたりすることができます。
  • 料金体系はいつでも変更でき、好きなだけメンバーシップレベルを作成できます。
  • フルレポート機能や、生涯価値のレポート、ソーシャルメディアログインモジュールなどが利用できるプランもあります。
  • 全ての開発者がAPIを利用してプラグインの機能を拡張できます。他の組織運営のツールと統合するなら必要不可欠です。
  • ユーザー管理をスムーズにするためにスマートタグ機能が利用できます。ユーザーやグループをスクロールして探さなくても、検索やフィルターで見つけることができます。 

MemberMouseの難点

  • Member Mouseは高額です。その分機能は充実していますが、小規模なビジネスはコスト削減のために別を選びたくなるでしょう。
  • 月額299ドルのプランに登録しなければ電話のサポートを受けることはできません。月額100ドルのプランでもカスタマーサポートの担当者に電話くらいできても良さそうだと思うかもしれません。
  • 一つのシステムに可能な限り会員制サイトの機能が詰まっているので、使いこなせないと感じる人もいるかもしれません。

22. AccessAlly — 月額99ドルから

学習管理システム(LMS)と会員制サイトのプラットフォームがセットになったプラグインをお探しの方はAccessAllyをご検討ください。多くのWordPress用会員制サイトプラグインには、あらかじめLMSの機能が含まれています。実際のところ、会員制サイトは同じような機能を持っているか、両方のタイプのプラグインの機能を利用していることが多いものです。

一方AccessAllyはさらに一歩踏み込んだプラグインで、会員制と学習管理両方の本格的なツールのパッケージを提供しており、独自の会員制度を採用したオンライン講座が作成、販売できます。

フォームから支払いのモジュールまで、大半の機能がコンバージョン率を改善できるように作られています。アフィリエイト追跡システムを設定し、購入を完了しなかった人に対してカード放棄時のメールが 届くようにすることもできます。

WordPressプラグイン「AccessAlly」
WordPressプラグイン「AccessAlly」

AccessAllyはWordPressのレポジトリからは入手できず、料金も決して安くはありません。しっかりとした成長中のオンライン講座や会員制サイト向けのプレミアムなツールのパッケージです。すでに顧客層の確立できたビジネス向けだと感じる人も多いでしょう。

他の高性能なソフトウェアと同様に、AccessAllyには決して使うことのないような機能も数多くあります。しかし、カスタマーサポートは無料のWordPressプラグインよりはるかに優れています。さらに、ソフトウェアを確認するにはマンツーマンのデモが必要になります。デモの説明を受ける時間がない場合には、サイトから動画が閲覧できます。

AccessAllyの良い点

  • 急成長している企業や既に確立されたブランド向けの高性能なソフトウェア兼WordPressプラグインです。
  • 自由にカスタマイズ可能な設定や、既存の運用システムと連携できる開発者向けのツールまで揃った、比類の柔軟性を誇ります。
  • 高額ソフトウェアのAccessAlly では全てのユーザーに一流のカスタマーサポートを提供しています。利用者全員が詳細なオンライン教材を閲覧でき、毎月数回の電話での研修も受けられます。
  • 年額払いにすることで高額な費用を節約できます。
  • AccessAllyは学習管理システムと会員制サイトプラグインが組み合わさった、すっきりとしたWordPressプラグインです。
  • メンバーシップ、オンライン講座、ファイル、タグ、ディレクトリを無制限に作成できます。
  • メンバーディレクトリにはユーザーの情報を見つけるためのフィルターと検索機能があります。
  • フォームのあらゆる要素がカスタマイズできる他、特定のアクションに対しポイントを付与しコミュニティにゲーミフィケーションの要素を追加できます。
  • AccessAllyにはアフィリエイト管理プログラムが備わっていて、リーダーボード、カスタムリンク、支払いなどが利用できます。
  • PayPalとStripeが利用できる注文フォームはシンプルでモダンです。
  • クイッククーポン作成や詳細レポートなど、素晴らしい販促、分析ツールが利用できます。
  • 堅固なWordPressプラグイン以外にも、AccessAllyはConvertKit、Infusionsoft、ActiveCampaignなどのツールとも連携できます。
  • A/Bテストは他の会員制サイトプラグインには含まれていないAccessAllyのユニークな機能です。

AccessAllyの難点

  • 小規模なビジネスにとっては料金が高額。要するに、AccessAllyはすぐにプラグインの投資回収をできるようなキャッシュフローを持つ大きな企業に適したプラグインです。
  • プラグインの動作を確認するための無料トライアルは存在しません。
  • コアプラグインはWordPressレポジトリ内からは入手できません。
  • AccessAllyの機能の中には、開発者を雇うか、自分でコーディングをする必要がある要素もあります。そのような社員が既に社内にいる企業向けのプラグインです。
  • 有効化すると、凄まじい数の機能や設定、タブがWordPressダッシュボードに現れます。あまりに雑然としていて圧倒されてしまう人もいるかもしれません。
  • 講座のコンテンツビルダーは他のソフトウェアよりもユーザーフレンドリーでないように思えます。

23. YITH WooCommerce Membership — 年額99.99ドルから

最適な会員制サイトプラグインを探していくうちに、どのプラグインが最も手厚くeコマースをサポートしているか、という点に行き着くこともあるかもしれません。現在WooCommerceサイトをお持ちの方や、今後作成する予定という方は、WooCommerceと一緒に使用するために作られた会員制サイトプラグインを検討しても良いでしょう。

WordPressプラグイン「YITH WooCommerce Membership」
WordPressプラグイン「YITH WooCommerce Membership」

その一例であるYITH WooCommerce Membership pluginは、本格的なオンラインストアを運営しながら、メンバーシップも同時に販売できるプラグインです。

YITHの料金は1サイト用ライセンスの場合99.99ドル、6サイト用ライセンスの場合399.99ドルです。サポートとアップデートの継続が必要な場合(できれば継続した方が良いでしょう)、年額料金が発生しますが、そうでなければ基本的に1回限りの支払いです。

このプラグインはメンバーシップの販売と管理のプロセス自動化に重点を置いています。販売したいコンテンツを調整し、新しいユーザーがメンバーシップに加入するよう促すことができます。

販売する商品は電子書籍のシリーズからオンライン講座まで、何でもOKです。YITHでは比較的シンプルで信頼性のあるメンバーシップ設定が利用でき、追加するメンバーシップの数に制限はありません。さらに、カスタマーサポートの応答は素早く、チケットシステムとオンライン上の知識データベースの形で提供されています。

YITHの開発者は他にも多くのプラグインを作成しているため、会員制サイトに対応し、このプラグインと直接連携できる他のWooCommerceのプラグインを使用してもいいでしょう。

YITH WooCommerce Membershipの良い点

  • 料金が良心的。(毎年の有料サポートの支払いをしない場合特に)
  • YITH WooCommerce Membershipでは無制限にメンバーシップの種類を作成できます。
  • このプラグインはWooCommerce向けに作られたものなので、そのインフラストラクチャをメンバーシップの販売に活用できます。他の商品を同じサイトで販売するのにも便利です。
  • コンテンツへのアクセス制限はボタンをクリックするだけで完了します。アクセス期限を設定したり、アクセスできるユーザーとブロックするユーザーを設定したりできます。
  • 一人の顧客に対して複数のメンバーシップの種類を指定できます。そうすることで、そのユーザーはより多くのコンテンツにアクセスできます。
  • ファイル保護もコンテンツ制限と同じ仕組みです。設定することにより、写真や電子書籍などのアップロードしたファイルが許可なく利用されないようにできます。
  • WooCommerceとの連携により、投稿、商品カテゴリー、タグなどWooCommerceの要素に基づいてメンバーシップを設定できます。
  • プラグインでは、簡単お問い合わせウィジェットが設置でき、ユーザーはサイドバーからすぐにあなたにメッセージを送れます。
  • メールテンプレートが利用でき、メールのカスタマイズや配信されるタイミングを全て管理することができます。
  • ショートコードを使えば、簡単にサイト上の特定のコンテンツを表示したりブロックしたりすることができます。
  • カスタマーサポートも、そこそこ評判です。YITHは主にWooCommerceに特化したプラグインを作成しているので、深い知識を持っています。

YITH WooCommerce Membershipの難点

  • YITHのコアプラグインはWordPressレポジトリでは入手できません。そのため、ユーザーレビューは主にYITHの公式サイトに掲載されているものだけになり、必ずしも信憑性があるとは言えません。
  • オンラインでテストするためのライブデモは存在しますが、無料のトライアルはありません。購入する前に自分のサイトで実際に使用してみたい人も多いでしょうが、YITHではそれができません。
  • 無料プランが存在しません。
  • このプラグインで設置できる要素の多くはデザイン性に乏しいです。その方が都合が良いという人もいるかもしれませんが、多くのカスタマイズを要したり、時には開発者に頼ったりしなければならないのが不便に感じる人もいるでしょう。

24. PrivateContent — 25ドル(サポートと更新継続の有料オプションあり)

PrivateContentはWordPressサイトに会員制サイトの機能を追加するのに人気なプラグインです。このプラグインはCodeCanyonでしか販売されていません。ですので、プラグイン利用には支払いが必要です。

WordPressプラグイン「PrivateContent」
WordPressプラグイン「PrivateContent」

プラグインの人気についてですが、このプラグインはCodeCanyonの広告で何度か特集されていて、その売れ行きや肯定的なユーザーレビューからも、開発者への信頼と、このプラグインのコンテンツの制限やメンバーシップレベル追加機能などの機能が、いかに評価されているかが分かります。

中でもおすすめの機能は、メニューのアイテムへのアクセスを制限できる機能、ユーザーのプライベートなページを作成できるオプション、開発者APIのサポートなどです。

このプラグインがおすすめであるもう1つの理由は、スキンビルダーにあります。メンバーシップを販売するのであれば、自身のブランドに合った、コンバージョン率を最大化できることが実証済みのフォームを使用すべきでしょう。

PrivateContentでは、登録フォームは無制限に作成でき、スキンビルダーを利用すれば理想的なフォームにすることができます。また、このような手頃な価格のプラグインであるにも関わらず、これほど高度なユーザー管理と追跡が可能なのも素晴らしい点です。

25ドルという料金は今回ご紹介するプラグインの中でも最も安い価格帯のプラグインの一つです。これは、CodeCanyonのプラグインでよくみられる価格戦略です。6か月程度のカスタマーサポートを無料で受けられますが、それ以降の更新とサポートを受けるには定期的にアップグレードする必要があります。ただし、プラグインだけ購入してサポートにはお金をかけないユーザーも珍しくはありません。

PrivateContentの良い点

  • メニューのアイテムやウィジェットを含め、全てのコンテンツへのアクセスを制限することができます。
  • 一部のユーザーからのコメントを制限することができます。これにより、ユーザーは会話に参加するために、メンバーシップに加入したくなる効果があります。
  • 各ユーザーは、プライベートページとプロフィールが与えられます。プライベートなコメントは全てプライベートページに表示され、自分のやりとりを後から確認できます。
  • PrivateContent pluginではフックやAPIアクセスが利用でき、開発者に優しいプラグインです。
  • ユーザーレベルは無制限に作成でき、ボタンをクリックするだけでそれらのユーザーからの支払いを受けることができます。
  • ワンクリックで完全にサイトをロックする機能は、誰かがあなたのサイトをハッキングしようとした場合や、誤って無料でコンテンツを提供してしまい問題が発生した場合などに便利です。
  • 必要なだけ登録フォームを作成できます。スキンビルダーは、あらゆるレベルのユーザーにとって便利なツールです。
  • ユーザーの追跡はGoogleアナリティクスとの連携により実行できる機能で、会員同士がサイト上でどのようなやりとりをしているかをチェックできます。
  • PrivateContentプラグインは、ElementorやCornerstoneなどの一般的なビジュアルビルダーとも連携できます。
  • 有料の定期購読を有効にする機能など、いくつかの拡張機能やプラグインを利用できます。
  • 多言語対応のプラグインです。

PrivateContentの難点

  • 購入前に自分のサイトでテストすることができません。
  • 無料プランは存在しません。
  • 既存のフォームデザインは非常にプレーンです。
  • サイトに挿入する要素のいくつかはデザインのカスタマイズが全くできません。好きなデザインにするには開発者の手を借りなければならないかもしれません。
  • プライベートなコンテンツを調整するための設定画面は長く、雑然としています。たくさんの機能があるのは良いことですが、もう少し整理できたはずでしょう。
  • 全ての機能がオリジナルのプラグインパッケージに含まれているわけではありません。必要な機能だけ購入できると考えれば必ずしも悪いことではありませんが、不必要に機能をつなぎ合わせなければならないとも言えます。また、CodeCanyonでは全てが揃った完全なプラグインを入手できるのが一般的です。そのため、CodeCanyonを普段から利用しているユーザーの多くは購入後に新機能追加のための費用がかかることを想定していないことも多いでしょう。

一番オススメのWordPress用会員サイトプラグインは?

それぞれのWordPress用会員サイトプラグインの特徴を理解したら、いよいよ決断の時です。

シンプルさ、価格の手頃さ、カスタマーサポートの質。あなたが重視するのはどこでしょうか。私たちなりの結論は次の通りです。

  • 費用対効果が一番良いのは– Membership by Supsystic
  • シンプルさ重視なら– Paid Member Subscriptions
  • 無料のオプションの中で一番なのは– Simple Membership
  • 最も多くの機能が備わっているのは– Ultimate Membership Pro
  • 優れたレポート機能が必要なら– AccessAllyまたはPaid Memberships Pro
  • オンライン講座を販売するなら– LearnDashまたはTeachable
  • 一流のカスタマーサポートが必要なら– Paid Memberships Pro、Membership by Supsystic、またはPaid Member Subscriptions
  • WooCommerceと連携するなら– WooCommerce Memberships、Membership by Supsystic、YITH WooCommerce Membership、または Ultimate Membership Pro WordPress Plugin
  • コンテンツの制限だけで十分なら– PrivateContentまたはRestrict User Access
  • 学習管理システムと会員制サイトの組み合わせが必要なら– AccessAlly
  • グループを細分化し特定のコンテンツを紐付けるシンプルなソリューションなら– Groups plugin
  • 自由に高度なカスタマイズができるユーザープロフィールが必要なら– ProfileGrid
  • オンライン講座販売用のテーマとプラグインが必要なら(サイトのテーマを探す手間を省きたい場合)– BuddyBoss

最後に、会員制サイトを運営する上でのポイントに関する詳細ガイドをご紹介します。たくさんのためになるヒントをまとめていますのでぜひご覧になってください。 WordPressの会員制サイトを運営する際にすべきこと、すべきでないこと

また、あなたの会員制サイトのホスティングのニーズも確認しておくと良いでしょう。

みなさんからのご意見もお待ちしています。あなたのお気に入りの会員制サイトプラグインはなんですか?コメント欄でご自身の体験やフィードバックをお聞かせください!

Matteo Duò Kinsta

Head of Content at Kinsta and Content Marketing Consultant for WordPress plugin developers. Connect with Matteo on Twitter.