Windowsのエラー
Windowsユーザーにとって共通の問題として、DockerがHyper-Vの代わりにWSLを使用することによる遅延が挙げられます。Windows 10 64ビット─Pro、Enterprise、またはEducation(Build 16299以降)─をご利用であれば、Windows上でDevKinstaを高速化する最も確実な方法であるHyper-Vを使用することが可能です。
「Windows の機能の有効化または無効化」(「コントロールパネル」>「プログラム」>「プログラムと機能」>「Windows の機能の有効化または無効化」)でHyper-Vが選択肢にない場合、WindowsをProまたはHyper-Vをサポートする他のバージョンにアップグレードする必要があります。
切り替えの準備
DockerはWSLとHyper-Vのデータベースボリュームを別々に管理するため、WSLが有効なときに作成したデータベースは、Hyper-Vに切り替えるとアクセスできなくなります。これを回避するには、いくつかの方法があります。
方法1
- Hyper-Vに切り替える前に、DevKinstaのローカルサイトのデータベース(複数可)をエクスポートします。
- Hyper-Vに切り替えた後、データベースをインポートします。
方法2
- Hyper-Vに切り替える前に、DevKinstaにあるサイトをステージング環境に移行します(またはバックアップを作成)。
- Dockerをリセットし、DevKinstaをアンインストールします。
- DevKinstaを再インストールする前に、Hyper-VとContainers Windowsの機能が有効になっていることを確認します。
- ステージング環境からDevKinstaにサイトを反映(またはバックアップから復元)します。注)Kinstaからサイトを反映する際には、任意の環境からデータを取得可能なため、上記で利用したものと同じステージング環境を選択してください。
方法3
この方法は、ローカルサイトに何も変更を加えていない場合にのみ推奨されます。
- Hyper-Vに切り替える前に、DevKinstaでサイトを削除します。
- Hyper-Vに切り替えた後、DevKinstaでサイトを再度作成してください。
Hyper-Vへの移行
WindowsでHyper-Vを有効にするには、複数の方法がありますが、ここでは一般的な方法をご説明します。Hyper-Vを有効にする他の方法と詳細については、MicrosoftのWindowsでHyper-Vを有効にする方法をご参照ください。
- DevKinstaが起動していないことを確認します。
- WindowsのバージョンがHyper-Vをサポートしていない場合、Windows ProまたはHyper-Vをサポートする他のバージョンにアップグレードします。
- 「コントロールパネル」>「プログラム」>「プログラムと機能」>「Windows の機能の有効化または無効化」に移動し、「Hyper-V」と「コンテナー」を選択してください。
- Dockerで、「設定」>「一般」の順に進み、「WSL 2ベースのエンジンを使用する」を無効にして「適用と再起動」をクリックします。
- Hyper-V環境用のコンテナ作成と更新のために、DevKinstaを起動します(上記のオプション2を選択した場合は再インストール)。