プロジェクト管理とは、チームがプロジェクトの締め切りと予算を守れるように手順や指針を定めた計画や、組織化、規律などのこと。

多くの場合、複数のメンバーと協力し、特定の目的やゴールを目指します。そのため、ウェブ開発、ソーシャルメディア、マーケティング、不動産といった分野の小規模事業にとって、WordPressプロジェクト管理プラグインは必要不可欠です。

また、フリーランスや個人事業主にとってもプロジェクト管理、タスク管理は重要です。

特定の基準を満たしているかどうかを確認するために、プロジェクトマネージャーによる品質管理も必要となる場合があります。プラグインの数は膨大というほどではありませんが、WordPressにはダッシュボード内で直接プロジェクトを管理できる独創的な選択肢がいくつも存在します。

今回は仕事を整理しスムーズに進めるのに役立つ、おすすめのWordPressプロジェクト管理プラグイン、そしてWordPressと連携できるツールをご紹介します。

それでは早速見ていきましょう。

2024年おすすめのWordPressプロジェクト管理プラグインとツール

プラグインとツールは順不同でご紹介します。

1. WordPress Project Management by UpStream

UpStreamはあらゆる種類のプロジェクトをWordPressサイトから直接簡単に管理することができる無料のWordPressプラグインです。フロントエンドのプロジェクトビューから進捗を追跡できます。マイルストーンの設定、バグのマーク付けの他、プロジェクトメンバー全員がやりとりできるプロジェクトディスカッションもあります。

WordPressプラグインWordPress Project Management
WordPressプラグインWordPress Project Management

プラグイン自体は完全無料ですが、フロントエンドの編集機能とプロジェクトタイムラインを追加できる有料の拡張機能も存在します。有料拡張機能の一覧はこちらから確認できます。中でもおすすめなのは、カレンダービュー、カスタマイザー、カスタムフィールド、メール通知などです。

料金は、最も安いプランで、アップデート、サポート、いくつかの拡張機能が付いた年額39.5ドルのプランですが、たくさんの便利な拡張機能のパッケージが利用できるのはより高額なプランからです。拡張機能を個別に購入することはできないようです。

全体的に見て、機能の質を落とさずに費用も抑えたいという方にとって、UpStreamは現実的な選択肢だと言えるでしょう。フィールドや色を自由に変更することができ、プロジェクトとユーザーは無制限に追加することができます。また、プロジェクトを視覚化するためのカレンダーやガントチャートも便利です。

WordPress Project Management by UpStreamをおすすめする理由

  • 機能の大半は無料でインストールすることができ、主要なWordPressプロジェクト管理ツールとして利用できる。
  • マイルストーンとタスクを作成し、プロジェクトに携わり全てのユーザーのものをリンクできる。
  • ファイルやドキュメントのアップロードが可能
  • バグ追跡には、説明やバグのステータス、それぞれのバグの重大性をメモできるフィールドがある。
  • 自動進捗追跡機能により、プロジェクトについて、人手が必要な時やプロジェクトの完了が近い時などが分かる。
  • ディスカッションスレッドにより、煩雑なメールのやり取りが不要になる。全てのやり取りにユーザー権限を設定できる。
  • 顧客ユーザーに連絡先情報やカスタムフィールドを設定できる。
  • フロントエンドのテンプレートを使って、ブランドに合うように、色やフィールドなどを変更できる。
  • CSSを編集したり、フロントエンドのレイアウトやフォームを調整したりできる開発者に優しいプロジェクト管理プラグイン。有料の拡張機能の中にはカレンダービューやカスタムフィールドなどがある。
  • 世界中の人が使える、翻訳対応済みのプラグイン。
  • ラベルでプロジェクト、マイルストーン、ファイルなどをマークできる。

2. Monday.com(+WooCommerce連携)

Monday.comはWordPressとは独立して機能する、どのような方にも最適な、主力プロジェクト管理ソフトウェアです。独立しているとはいえ、WooCommerceと連携できるため、WordPressユーザーにおすすめです。この連携により、Monday.comのすっきりとしたインターフェースからチームのプロジェクトを管理すると同時に、オンラインの注文や在庫情報などをプロジェクト管理ソフトウェアに送信することができます。

販売、マーケティング、開発ツールにプロジェクト管理の要素を組み合わせたようなもので、小規模事業者にも大企業にも最適な、洗練された機能が備わっています。業務の詳細計画を作成し、進捗を追跡しつつ、特定のユーザーに進捗を紐づけることもできます。

Monday.comの良いところは共同作業に重点を置いている点です。また、詳細なレポートを作成することもできます。

WooCommerceと連携できるプロジェクト管理ソフトウェアMonday.com
WooCommerceと連携できるプロジェクト管理ソフトウェアMonday.com

入れ替わりの激しいプロジェクト管理ソフトウェアの市場でブランドを確立するのは大変なことですが、Monday.comは多くの支持を集めることに成功しており、他の有名ソフトウェアに負けない機能を誇ることを証明しています(最も優れたTrelloの代替ソリューションの一つでもあります)。

Monday.comは非常に見やすさを重視したプロジェクト管理ツールで、WooCommerce拡張機能により注文、商品などのフィールドと同期することができます。これにより、ECサイトの状況を正確に反映し、担当者はどのプロジェクトから先に着手すべきか判断することができます。

料金についてですが、WooCommerceとの連携に費用は発生しません。ただし、Monday.comはユーザーを追加していくとやや高額になります。とは言え、事業の成長に調和するように作られているので、すぐに採算が取れるでしょう。最も安いプランは1ユーザーあたり月額8ドルで、最低5人というユーザー数の下限が設定されています、ただし、年間一括払いの場合、月額39ドルになります。

Monday.comをおすすめする理由

  • WooCommerceストアと連携し、商品や注文情報を読み込み、どの商品が売れていて、どのような売れ行きを期待するかを土台にして、計画を管理することが可能。
  • ユーザー権限に基づいてチームメンバーと共同作業ができる。
  • プロジェクト管理機能をマーケティング、リモートワーク、ソフトウェア開発、メディアとプロダクション、人事のモジュールと組み合わせることが可能。様々な選択肢がある。
  • カレンダー機能によりプロジェクト一覧の概要を確認できる。
  • マネージャー、同僚、顧客などを割り当て、ユーザー権限を管理できる。
  • 作成の権限や可視性を管理し、組織内の人間のみプロジェクトの進捗を確認できるようにできる。
  • 直近のプロジェクト状況を確認し、見過ごされているプロジェクトやてこ入れが必要なプロジェクトを特定できる。
  • マイルストーンを追跡することで、何かしらの目標を達成した際にチームでお祝いすることができる。
  • ソフトウェアによりワークフローを自動化できる。例えば、プロジェクトのステータスが新しいものに変わった際にユーザーをプロジェクトに割り当てることが可能。
  • Monday.comではあらゆる部分が視覚的。例えば、今後の決定を下すためのチャートや、プロジェクトのカレンダービューなど。
  • WooCommerceとの連携に加え、Monday.comはMailChimpGmailなど多くのソフトウェアと連携できる。
  • ユーザーの上限がない。タスク、プロジェクト、チームは無制限に作成可能。ただし、ユーザーが増えると料金が高額になるので注意。
  • 複数のブロックを組み替えてインターフェースを変更し、カンバンビュー、通知、カレンダービューなどの情報を表示することができる。
  • 時間追跡モジュールはすべてのユーザーが利用でき、個人の業務の時間計測や記録にも、組織の時間計測にも利用できる。チームをワークスペース毎に分けると、専用のダッシュボードに割り当てられたプロジェクトのみが表示される。
  • ファイル共有機能はプロジェクト関連の大きなファイルをアップロードするのに便利。
  • Monday.comの機能の大部分はモバイルアプリでも利用できるため、チームが外出中でもプロジェクトにアクセスできる。

3. WP-Client(+プロジェクト管理拡張機能)

WP-Clientはオールインワンのビジネスプラグインとして販売されています。それは一体何を意味するのでしょうか?…簡単に言うと、WP-Clientは請求書の送付、ファイルの共有、メッセージの送信、顧客とのやり取りの記録などの機能を備えた顧客管理ツールです。そのため、多くの顧客を抱え、請求書やファイル共有などに関する機能が必要な方にとってはおすすめのプラグインです。

しかし、今回はプロジェクト管理プラグインに関する記事なのに、なぜWP-Clientをご紹介したのか。

WP-Clientにはいくつか拡張機能があり、その一つにプロジェクト管理というものがあります。プロジェクトとチームをまとめ、顧客とやり取りするのに役立つ機能が備わっています。繰り返しになりますが、顧客管理ツールが必要ないという方は他のツールも見てみた方がいいかもしれません。一方で、2つのプラグインの機能が1つになったものに興味があるという方は、こちらをご検討ください。

WordPressプラグインWP-Client
WordPressプラグインWP-Client

WP-Clientのプラグインは59ドルで販売されています。これは買い切りのライセンス費用ですが、プラグインのアップデートのために毎年アップグレードすることもできます。

プラグインには他にも3つのプランがあり、最も高額なものは349ドルです。それぞれのプランにはいくつか追加のアドオンや機能が含まれているので、ニーズに合わせてお選びください。

WP-Clientをおすすめする理由

  • 無料の機能は限られているものの、WP-Clientは顧客管理プラグインとしては非常に優れている。プロジェクト管理拡張機能を追加すると、価格に見合った価値のある強力な顧客管理兼、プロジェクト管理ツールになる。
  • WP-Clientプラグイン本体には、プライバシー、セキュリティ、ファイル共有、顧客管理、プライベートメッセージ、請求書発行などの機能が備わっている。
  • プロジェクト管理拡張機能の美しいインターフェースからプロジェクトを作成し、適切な人物に割り当てることが可能。
  • プロジェクトでの共同作業を開始する際に、従業員をグループ化し、権限を割り当てられる。
  • すべてがWordPressのデータベースに保存されるため、データを完全に管理できる。
  • タスクを細分化し、それぞれのタスクに割り当てる人数は一人に絞ることができる。担当者が増え責任の所在が曖昧になるのを防ぐためには非常に重要。
  • 通常のタスクにサブタスク、もしくはより細分化したタスクを付け加えることができる。
  • プロジェクトがどのように進行するかを全体から見渡せるプロジェクトのマイルストーンが利用できる。プロジェクトをセグメント毎に見ることも、全体のタイムラインを見ることもできる。
  • アーカイブ機能で古いプロジェクトの表示を削除できる。
  • 様々なファイルの種類をアップロードできるファイル共有システムが備わっている。必要な人物のみがファイルにアクセスしダウンロードしたり、編集したりできるよう、ファイルに権限を設定することができる(Googleドキュメントと同様の機能)。
  • 顧客に限定的なアクセス権を付与し、チームとやり取りをしたり、プロジェクトの進捗を確認したりできるようにすることが可能。社内のやりとりなど詳細情報へのアクセスはブロックしつつ、顧客とも継続的にコミュニケーションをとるのに大変便利。
  • フリーランスやチームメンバー用の権限など、ユニークな権限が用意されている。各グループの権限を調整することができるものの、多くの場合デフォルトの設定でも十分。
  • チームや顧客とのやり取りはすべて管理画面に保存されるが、分かれているため、混同する心配はない。

4. Avaza(+サードパーティ連携サービス)

Avazaには直接的なWordPressプラグインは存在しませんが、Zapierを介して様々な連携ができ、その中にはWooCommerce専用のものや、通常のWordPressの機能に関するものもあります。

連携できるものとして、WordPressとAvazaで請求書を送信する機能や新たなタスク、プロジェクト、顧客、商品をもう一方のプログラムからコピーせずに作成できる機能などがあります。

連携はそれほど高額ではありませんが、Avazaを利用する企業の大半は有料版を利用します。ただし、無制限の共同作業者、1名のユーザー、5件までのプロジェクトが利用できる無料プランもあります。そのため、非常に小規模な企業の場合、こちらを活用してもいいでしょう。

無料版を利用しないとなると…プロジェクト20件、ユーザー2名まで利用できる月額9.95ドルのプランから、最も高い、プロジェクト無制限の月額39.95ドルのプランまで存在します。

WordPressプラグインAvaza
WordPressプラグインAvaza

全てのプランには定期的な無料アップデート、データのセキュリティ強化、モバイル版が含まれます。AvazaはQuickBooks Online、Xeroと連携でき、会計に関わる作業を効率化できるのも便利です。

Avazaのその他の特徴としては、リソースのスケジューリング、オンライン請求書発行、支出管理などの機能が挙げられます。これらがプロジェクト管理機能に加えて利用できることを考えると料金はとても魅力的です。

プロジェクト管理の観点でいうと、AvazaとWordPressの間のやりとりを自動化することが連携をスムーズにするための鍵となります。いずれかのシステムから新しいユーザーを追加したり、プロジェクトに関するコメントを書いたりして、それをもう一方と同期することができるところも便利です。

WordPressやAvazaに影響を及ぼす操作は無数に存在します。Avazaのプロジェクト管理インターフェースはTrelloに似ていて、複数のボードが表示され、そこでタスクを自由にドラッグアンドドロップできます。

複数のビューから選ぶことができ、プロジェクトの進捗をパーセンテージで表示することも可能です。それに加えてタスクのタグ付け、共同作業、メールとの統合なども利用できることを考えると、Avazaはかなり充実したツールだと言えるでしょう。

Avazaをおすすめする理由

  • ソフトウェアがWordPressの管理画面内で稼働しないため、コンテンツマネージメントシステムをよりすっきりとさせることができる。
  • 料金は月額ではあるものの、他のフルパッケージのソフトウェア管理ツールと比べると比較的安価。
  • インターフェースに重きを置いて開発されたことが分かる。ボード形式のプロジェクト管理システムは視覚的で分かりやすく、ユーザーにタスクを割り当てるのにも便利。
  • Avazaは単なるプロジェクト管理ツールではなく、請求書発行、リソースのスケジューリング、引用などのモジュールも備わっている。
  • メールとの統合、ディスカッションツール、Googleドライブなどの外部ストレージのプロジェクトを追加する機能などを利用してチームの共同作業が捗る。
  • プラグインのどのバージョンでも小さな端末での操作が楽々。
  • クイックキー、フィルター、検索バーなどによりプロジェクト情報を検索できる。
  • プロジェクトやタスクを分類しそれらのアイテムをユーザーグループに紐付けることができる。
  • メンバーやプロジェクトの管理画面を、パフォーマンス確認や、自分に最も関連のある情報の閲覧のために最適化できる。
  • カスタムレポートや、システムを横断した管理画面でプロジェクトの状況をリアルタイムで確認可能。
  • シンプルな、時間ベースの請求書発行は、プロジェクトの費用を記録し、かかった時間を理解するのに最適。
  • 共同作業を行うユーザーを招待し、タイムシートを承認したり、プロジェクトの情報を入力したりしてもらうことができる。
  • 複数プロセスが自動化されている。その一例として、カレンダーとタスクを同期するためのものや、プロジェクトのテンプレートを作成するためのもの、定期的に発生するタスクや請求に関するものなどがある。
  • レポートセクションでは、プロジェクトの概要を簡単に確認できる。タスク一覧のレポートと予算情報とともに詳細データが表示される。
  • 見積りをプロジェクトと紐付ける便利な機能あり。顧客に見積りを送付し、それが承認されると、見積りを、記載された全ての情報とともにAvazaのプロジェクト用に変換することができる。

5. SP Project & Document Manager

SP Project & Document Manager(旧称Smarty Pants)は素晴らしい機能がたくさん備わった安定のWordPressプロジェクト管理プラグインです。開発元はプラグインの機能を管理者向けと顧客向けの機能に分けており、必要に応じて有料の機能も選べるようにしています。

管理者はユーザーのアクセス権を完全に管理することができます。それぞれの顧客とプロジェクトのページにファイルをアップロードし、過去の顧客のアップロードの概要を確認することができます。

従業員、サプライヤー、ベンダー、下請け事業者、パートナーなどもユーザーとして追加できます。全ての階層のユーザーは権限のパラメーターに応じてプロジェクトを作成することができます。顧客は複数のファイルのアップロード、ファイルの削除、ファイル名による検索ができます。また、ファイル名を変更することもできます。

WordPressプラグインSP Project & Document ManagerWordPressプラグインSP Project & Document Managerコミュニティ版は無料配布されていて、ファイルを無制限にアップロード、管理することができます。ドキュメントのセキュリティ強化、メールのカスタマイズ、YouTubeなどのサイトからの特定のメディアファイルの埋め込みも可能です。SP Project and Document Managerプラグインの主な目的は、迅速かつ効率的にファイルを共有すること。標準的なプロジェクト管理に関する設定も複数ありますが、通常はファイル、特に顧客と従業員の間で大きなファイルを共有する時に使用されます。

コミュニティ版は前述の通り無料です。有料版はSPの公式サイトにて75ドルで販売されています(シングルライセンス)。3サイト用ライセンスは125ドル、5サイト用ライセンスは195ドルです。有料版では開発元の販売する豊富なアドオンが利用できることが特徴です。Amazon S3との連携、WooCommerceのサポート、フォームの追加など、たくさんのアドオンから選べます。

ヘルスケアから銀行業務、教育、製造まで、SP Project and Document Managerは現在ご利用中のプロジェクト管理ツールをさらに充実させる、またはメインのツールとして利用できるプラグインとなり得ます。とは言え、多くの方にとって、こちらのプラグインはより充実したプロジェクト管理プラグインを補完する位置付けになるでしょう。

SP Project & Document Managerをおすすめする理由

  • コミュニティ版では完全無料でたくさんの基本機能を利用できる。
  • 制限を気にすることなくファイルをアップロード、管理。
  • YouTubeリンクを含め、いくつかのメディアファイルタイプに対応。
  • ローカルファイルをインポートして、特定のプロジェクトに保存。
  • SSL対応により、セキュリティ強化策も万全。
  • 多言語化されているため、世界中の人がプラグインを利用できる。
  • プロジェクトとユーザーを無制限に追加し、ユーザー権限を割り当てられる。
  • サイトからファイルをダウンロードする際にパスワードを要求するオプションなど、ファイル保護のためのセキュリティ機能がいくつか備わっている(WordPressダウンロードマネージャープラグインに関する記事も合わせてご覧ください)。
  • 顧客への共有機能では、特定の顧客をプロジェクトに割り当て、システムの他の部分は見られないようにできる。
  • 各ユーザーは自分のフォルダーを作成したり、管理画面から他のユーザーと共同作業をしたり、ネットワーク内の他のユーザーにプロジェクトフォルダーを割り当てたりすることが可能。
  • 管理者が全てのファイル、プロジェクト、ユーザーを管理:顧客のアクセスをブロックしたり、ユーザーのアクティビティを確認したり、全てのプロジェクトフォルダーをzipファイルでダウンロードしたり。
  • 管理者の画面から許可した場合、顧客に個人の画面が付与され、そこから自分のファイルをアップロード、プロジェクトを作成できる。
  • エクスポートとインポート:全てのデータをCSV形式でエクスポートしたり、全てのプロジェクトの詳細を他のソフトウェアからインポートしたりできる。
  • カスタムフィールドを用いて様々なカスタムフォームを作成可能。
  • フィールドマネージャーの他、ユーザーはプラグインの管理画面から直接ドキュメントに署名することができる。
  • 基本的にはプロジェクト管理の要素も持ち合わせたドキュメント保存、共有のプラグインではあるものの、Google Drive、One Drive、Dropboxなど外部のサービスと連携しそこからファイルをアップロードできるのは便利。
  • 有料アドオンではいくつかの連携ができる。例えば、Amazon S3などのツールと連携可能。また、WooCommerceとの連携はプラグイン内のファイルを後々サイト上で販売するのに最適。
  • ファイルとプロジェクトの整理がSP Project and Document Managerでの最優先事項。ショートコードを使ってファイルやプロジェクトをサイトに投稿できる他、検索バー、フィルター、サムネイルプレビューによりたくさんのファイルから取捨選択しやすいようになっている。

6. Airtable(+サードパーティWordPress連携サービス)

Airtableはいくつかの方法でWordPressのコンテンツマネージメントシステムと連携できます。一つ目はAPI経由であり、連携には開発者が必要です(多くのプロジェクト管理ソフトウェアはAPIアクセスができるため、これはそれほど画期的なことではありません)。もう一つは、AirtableのWordPressとの連携(Zapierを介して行う)を利用する方法です。

Airtableはあらゆる規模の事業に適した大変優れたプロジェクト管理ツールです。料金もとても良心的で、データベース内の記録1,200件まで無料のプランから利用できます。小規模な事業には月額10ドルのプランがより現実的でしょう。また、個別見積もりが必要なエンタープライズ版も存在します。WordPressとの連携は無料で、インストールにはそれほど時間がかかりません。

Airtable
Airtable

Airtableは流行りのTrello方式のプロジェクト管理方法や、他の多くのプロジェクト管理ツールで採用されているカンバン方式とは全く異なります。

Airtableには、スプレッドシートなどのデータベースと、プロジェクトを整理し、スプレッドシートを管理するための柔軟なオンラインの機能があります。ExcelとTrelloを組み合わせたようなものです。

グリッドビュー、カレンダービュー、ギャラリービューなど、複数のビューを設定できます。あらゆるタスクを分類できるフィルター、タグ、そしてカテゴリー機能の付いたカンバン方式も選べます。また、MailChimp、Gmail、Dropboxなどのアプリとも連携できます。WordPressとの連携は、WordPress内で特定のトリガーがあった時にAirtable内に新しい記録を作成するのに便利です。さらに、古いWordPressのコンテンツをAirtableのデータベースにアーカイブすることもできます。

Airtableをおすすめする理由

  • WordPressとの連携は無料で、Airtableのソフトウェア本体も最も安価なプロジェクト管理パッケージの一つとなっている。
  • WordPress内のトリガーを有効化するとAirtableのデータベースが自動で生成される。そのため、新しいプロジェクトを作成するためにAirtableを都度ひらく必要がない。
  • 今回紹介している他のプロジェクト管理ソフトウェアと比べ、デザインがユニーク。インタラクティブな機能と整理のためのモジュールのついたスプレッドシートといった見た目。Airtableのデザインのおかげで、データベースとスプレッドシートを楽しみながら使える。
  • Airtableにはスマートフォンやタブレットから全てのプロジェクトとデータベースへアクセスできるモバイルアプリがある。
  • 添付、テキストのメモ、チェックボックスなどを使って、コンテンツに合ったユニークなフィールドを作成できる。
  • 例えば、レストラン向けのプロジェクト専用フィールドが必要な場合などに、プロジェクトの作成がより簡単にできるよう、いくつかテンプレートが用意されている。
  • プロジェクトはカンバン、グリッド、カレンダー、ギャラリーの四つのビューで保存できる。
  • テーブル間の連結ができる。コンテンツの重複を防ぐことができ、複雑なプロジェクトでもスタッフがコンテンツを見つけやすい。
  • WordPressとの連携に加え、AirtableはLinkedIn、MailChimp、Google製品などともスムーズに連携できる。
  • ドラッグ&ドロップ「ブロック」により、非常に使いやすいインターフェースとワークフローになっている。例えば、バーチャートマップのブロックなどでこれらを追加できる。
  • アクセス権を特定のユーザーに限定し、プロジェクトブロック内のコンテンツを閲覧できるユーザーを絞ることができる。タスクやプロジェクトのパーソナルビュー、ロックなども可能。
  • 色やスタイルを選択でき、ビジネスに合った管理画面にすることができる。顧客の画面にあなたのサイトや会社のロゴが表示されるよう、全てのフォームを変えることもできる。

7. Freedcamp(+サードパーティWordPress連携サービス)

Freedcampはタスク一覧、カンバンボード、サブタスクなどの必要不可欠なプロジェクト管理機能を全て一つのパッケージで提供しています。APIによりWordPressと連携できる開発者向けの機能もあります。

簡単な方法として、Zapierを通してWordPressまたはWooCommerceとFreedcampを連携することもできます。これにより、トリガーやアクションが自動化されます。Freedcampにコメントかクーポンを追加すると、WordPressサイトに新しいアイテムとして表示されます。購読からプロジェクトの作成まで、いろんなことができます。

Freedcampにはタスク、ストレージ、ユーザーを無制限に追加できる無料版が存在します。無料版では機能がかなり限定されますが、小さな事業には十分かもしれません。次のプランは、1ユーザーあたり月額たったの1.49ドル。これは有料のプロジェクト管理ツールとしては間違いなく格安です。

こちらも機能が限定的ですが、多くのフリーランスや小規模な開発チームにはありがたい価格でしょう。さらに、エンタープライズプランも1ユーザーあたり月額16.99ドルと、とてもお手頃です。

Freedcamp
Freedcamp

Freedcampのアプリ本体には、ディスカッション、タイムトラッキング、マイルストーンなどの機能が含まれます。ファイルのアップロードはボタン一つででき、マイルストーンの作成はプロジェクトの締め切りを厳守するのにとても便利です。システム全体に適用されているパスワード保護により、より安全な環境で作業に集中することができます。

共同作業の機能もFreedcampの強みと言えるでしょう。フォーラムのようなディスカッションセクションで進行中のプロジェクトのアイデアを出したり、議論をしたりすることができます。

有料のアドオンもいくつか選べます。ここでアドオンに触れているのは、全てをこのプロジェクト管理ツールにまとめることで、より高額な他のソフトウェアを使用せずに済む可能性があるからです。請求書発行、CRM、レポート、問題の追跡などのアドオンは小規模事業の抱えるタスクをまとめて処理するのに最適です。

また、ドキュメントの共有に便利なDropbox、OneDrive、Googleドライブと連携できるという点も特筆すべきでしょう。

Freedcampをおすすめする理由

  • Freedcamp自体が堅牢なプロジェクト管理ソリューション。WordPressとの連携により、ワークフローはスピードアップし、全員にとってタスクがより明確になる。
  • 全ての料金プランはお手頃で、無料版も存在する。
  • タスクとサブタスクを作成できる。定期的なタスク、カスタムフィールド、ガントチャートも作成可能。
  • カレンダー共有はプロジェクトToDoのスケジュール管理に便利。Googleカレンダーと連携できるため、いちいちコピー&ペーストする必要がない。
  • プランの一部では有料のアドオンやアプリが利用できる。例えば、請求書発行、問題の追跡、サイトへのウィキの追加などがある。
  • プロジェクトにファイルをアップロードしたり、Google DriveやOneDriveなどの外部のストレージからファイルを読み込んだりすることが可能。
  • プロジェクトのテンプレートが用意されている。独自のテンプレートを作成、保存することも可能。
  • データのスナップショットが定期的に保存される。誤ってアイテムを削除してしまってもデータを失う心配がない。
  • ガントチャートとカスタムフィールドを使ったプロジェクトを作成できる。
  • 定期的なイベントを作成し、Googleカレンダーに紐付け、イベントをプロジェクトに反映することができる。
  • フォーラム形式のコミュニケーションセンターでチームとタスクに関する議論ができる。
  • ユーザーは全員作業時間を計測し、特定のプロジェクトやタスクに記録することができる。
  • マイルストーンを設定することで、従業員はタスクを継続的に推進できる。
  • セキュリティ対策として、2要素認証やパスワード管理など複数の機能が備わっている。

8. Panorama

Panoramaは顧客とチームによる情報共有を助けるWordPressプロジェクト管理プラグインです。なお、無料版は近年アップデートされていないので、まずはステージング環境で試してみることを強くおすすめします。

とはいえ、大きな特徴である「視覚化」という観点から、検討してみる価値のあるツールです。プロジェクトの全体を眺めることで、タスクが確認しやすくなります。見た目がきれいでシンプルなチャートにより、締め切りや進捗を追跡しやすいのも良いところです。

Panoramaは何よりも明確さを改善するためのシンプルなモジュールと流行りの機能を備えたプロジェクト管理プラグインです。簡単に言えば、煩雑な他の多くのプロジェクト管理ツールとは違い、分かりやすいのが特徴です。

WordPressプラグインPanorama
WordPressプラグインPanorama

Panoramaプラグイン本体はWordPressサイトでシンプルなプロジェクト管理を行うためのものです。しかし、有料版はプロジェクトをスケールアップするための強力なパッケージになっています(単に基本的な機能が利用できるだけではありません)。

料金に関しては、個人ライセンスは年間サポート、アップデート、無料のアドオン付きの69ドルのプランから利用できます。頻繁に割引が適用されるのでそれを狙うのがおすすめです。有料アドオンが利用したい場合は年額99ドルのエージェンシーバンドルをご検討ください。料金、サポート、デモに関する情報はProject Panoramaの公式サイトをご覧ください。

無料、有料アドオンには例えば、WooCommerceとの連携、サブタスク、Sprout Invoices、繰り返しのタスク、画像ギャラリーなどがあります。パッケージ以外でも、1サイト、もしくは複数サイト用のアドオンライセンスを購入することもできます。

Panoramaをおすすめする理由

  • Panoramaは無料・有料アドオンで機能を拡張することができる。その一例はフロントエンドアップローダ、フロントエンドエディタ、Easy Digital Downloads、ガントチャート、新規ユーザープロジェクトなど。
  • 開始日、終了日を設定し、締め切りが近づくと通知が届くように設定ができる。
  • プロジェクトをWordPressテーマに埋め込めば、ユーザーや顧客がどこからでもタイムラインにアクセスできる。
  • 全てのプロジェクトにマイルストーンとその頻度を設定し、それぞれにタイトルと説明を追加できる。シンプルで見た目の美しいチャートに表示されるので、業務の進捗を簡単に確認できる。
  • プロジェクト分類のために、自分で独自のプロジェクトタイプを定義でき、クローズしたプロジェクトを非表示にしたり、特定のチームのプロジェクトのみ表示させたりすることができる。
  • 既にプロジェクトをたくさん抱えていて、さらに新しいものを追加したい場合でも簡単な手順で済む。同期ツールにより、既存のプロジェクトを簡単にコピーできる。「All Projects」からコピーしたいプロジェクトにマウスを合わせ、「Clone」をクリックすると新たなプロジェクトの下書きが作成できる。一からプロジェクトを作成するよりも詳細のみ変更する方が効率的。
  • 無料のトライアルは存在しないものの、オンラインデモが利用できるため、インターフェースを試してみたり、機能が自分に合っているか確認したりすることが可能。
  • ユーザーのアクセスは管理者が設定でき、ランディングページやログインページは自由に色やフィールド、ロゴでアレンジできる。
  • プロジェクトの管理画面はプロジェクト一覧と、チャートなどの視覚的要素で構成されていて誰にでも分かりやすい。
  • 各プロジェクトにカレンダー、タスク一覧、追跡機能が備わっている。
  • 全てのプロジェクト詳細、ドキュメント、アップロードファイルはそれぞれのプロジェクト毎に一箇所に集約される。そのため、特定の画像やドキュメントを探したいときも、たくさんのファイルの入ったフォルダ内を探し回らずに済む。
  • 自動の進捗計算により、各プロジェクトが予想と比べてどのくらい進行しているかが分かる。また遅れている時には知らせてくれる。
  • プロジェクトを小さなフェーズに分割し、それぞれに新たなドキュメント、ディスカッション、タスクを設定できる。
  • 全てのディスカッションはプロジェクトまたはフェーズ毎に整理されているため、煩雑なメールのやり取りが必要ない。同じプロジェクトに関する業務を同時に行なっている人とリアルタイムでやり取りするのにも便利。

9. Zephyr Project Manager

Zephyr Project Managerプロ(有料)版へアップグレードすることもできる、無料のプロジェクト管理プラグインです(プロ版は無料版よりもはるかに機能もサポートも充実している)。無料プラグインではモバイルアプリからプロジェクトやタスクを管理します。

個人の管理画面を作成し、プロジェクトの添付ファイルを共有しながら議論を展開できます。有料版は49ドルの買い切り価格で、カスタムフィールド、タスクテンプレート、Asanaとの連携、そしてレポートやカンバン形式のプロジェクトなど全体的に機能がアップグレードします。

WordPressプラグインZephyr Project Manager
WordPressプラグインZephyr Project Manager

利用者からすると、Zephyr Project Managerはすっきりした無駄のないデザインです。プロジェクトを無制限に作成し、インターフェースは会社のロゴや色で調整できます。WordPress管理画面からプロジェクトを作成し、後から詳細を追加し、ユーザーを割り当て、タスクや締め切りを設定することができます。

料金は魅力的で、すっきりとしたインターフェースが気にいる方も多いでしょう。プロジェクト管理の標準画面には、概要、タスク、ディスカッション、進捗のタブが表示され、どれもクリック一つで閲覧できます。個別のプロジェクト管理画面を開くと、プロジェクトにファイルをアップロードしたりコメントを追加したりすることができます。全体的に直感的でわかりやすい使い勝手です。

Zephyr Project Managerをおすすめする理由

  • プラグイン自体は無料で、有料版もお手頃な買い切り価格。
  • 有料版へのアップグレードは簡単で、Asanaとの連携、カスタムタスクテンプレート、レポート、カスタムフィールド、カンバンボード、カスタマイズ可能なフロントエンドのプロジェクト管理モジュールなど非常に多用途な機能が利用できるようになる。
  • プラグインはあらゆる言語へ翻訳可能。
  • 管理者とユーザーには自分のプロフィール画面が与えられ、プロフィール写真、説明、メール通知設定などが設定できる。
  • ユーザー権限を設定すると、各ユーザーに対するプロジェクトの表示のされ方が変更できる。
  • チームとプロジェクト管理関連の機能が一箇所に集約されている。プロジェクトに関するユーザーの業務の進捗を確認し、特定のユーザーを指定したチームを編成することも可能。
  • 進捗レポートは各プロジェクトに紐づいたユーザーに送信される。進捗チャート、自動送信メール、概要タブを閲覧し、プロジェクトがあとどのくらいで完了するか確認できる。
  • カレンダービューでは、今後発生するタスクやプロジェクトを閲覧できる。各プロジェクトにあとどのくらい時間が残されているかを見積もるためのモジュールがある。
  • カテゴリーを利用してプロジェクトを整理し、様々なタグを割り当てることができる。
  • ユーザーや管理者のファイルをアップロード、削除、ダウンロードできるファイルマネージャーあり。ファイルはそれぞれ割り当てられたプロジェクト内に表示されるため、そもそもなぜファイルがサイトにアップロードされているかで混乱することがない。
  • メールのアップデート、週次のメッセージ送信、そして削除済み、完了済み、進行中のタスクのアップデートを変更するオプションなど、メール通知の機能が充実している。
  • 全てのディスカッションはプロジェクトの添付とともにプロジェクトモジュールに表示される。
  • 小さな端末からもプロジェクトを整理、管理できるAndroidのアプリもある。アプリは管理画面と同期するため、リアルタイムでプロジェクトの詳細が反映される。
  • プロジェクトとタスクは無制限に作成でき、名前の設定、開始日・終了日の変更、ラベル付けなどの設定ができる。
  • タスクやプロジェクトをコピーし、流用したり、定期的に発生するタスク・プロジェクトとして複製したりすることが可能。
  • JSONとCSVファイルを用いてエクスポートやインポートが可能。
  • チャートやグラフなどによって全プロジェクトの進捗を表示できる。

10. Task Manager Pro

Task Manager ProはCodeCanyonで数少ないプロジェクト管理プラグインの一つです。CodeCanyonのほかの多くのプラグインと同じく、本体は買い切り価格で、カスタマーサポート延長の料金が別途発生する料金体系です。Task Manager Proは現在36ドルで販売されており、カスタマーサポートを延長するプランや、より高度なライセンス(顧客を抱える開発者向け)のプランなどいくつかのプランが存在します。

Task Managerは今回ご紹介する有料プラグインの中でも安価なのが特徴です。しかも、プロジェクトやタスクは無制限に追加することができます。

このオールインワンプラグインでは、ユーザーの追加、権限の指定、グループやプロジェクトへの割り当てなどもできるので、ユーザーを管理するのにも便利です。このプラグインのグループはユニークで、プロジェクトとは独立しています。そのため、例えばマーケティングチームなどグループを作成し、そのグループ内のユーザーをそれぞれ別のプロジェクトに割り当てることができます。

また、タスクのアップデートと進捗確認に関する機能も備わっています。簡単にいうと、アップデートが必要な時にユーザーがコメントをつけたり、自動のタスクアップデートやアラームを設定したりすることができます。

WordPressプラグインTask Manager Pro
WordPressプラグインTask Manager Pro

今最も人気なWordPressプロジェクト管理プラグインとは言えませんが、お手頃な価格で、基本的なプロジェクト・タスク管理機能が備わっています。さらに、開発元の公式サイトではドキュメンテーション、カスタマーサポート、完全な製品デモが公開されていることも特筆すべきでしょう。CodeCanyonにはここまで充実していない製品がたくさんあります。

カスタマーサポートに使えるチケット管理モジュールも備わっているTask Manager Proは顧客、従業員が一つの管理画面でやり取りするのに便利な、すっきりとした軽量プラグインです。

Task Manager Proをおすすめする理由

  • Task Manager Proはお手頃な買い切り価格の有料プラグイン。
  • ユーザー、グループ、プロジェクト、タスクを無制限に追加できる。
  • 無料トライアルは存在しないものの、バックエンドの操作感やフロントエンドの機能を確認できる完全なデモが利用可能。
  • 既存のWordPressインターフェースを基にしているため、WordPressユーザーにとっては使いやすい。
  • ユーザー管理モジュールでは、ユーザー全員の一覧が表示され、ユーザーの追加、グループへの割り当て、特定のプロジェクトへの紐付けが可能。
  • 各タスクには詳細画面があり、タスクの優先順位、進捗チャート、開始日・終了日、タスクにユーザーを割り当てるエリアがある。
  • タスク一覧で未完のタスクがどれだけあるか、その理由は何かを確認し、優先順位が高いが手をつけられていないタスクを特定できる。
  • レスポンシブなフォームでタスクを作成できる。フォームにタスク名、プロジェクトの割り当て、ラベル、予想時間、進捗などを入力してタスクを作成する。
  • 複数の言語に対応しているため、世界中で利用できる。
  • フロントエンドのサイドバーもしくはフッターにプロジェクトのカウンターを設置することができる。顧客や従業員向けの社内サイトに便利。
  • ショートコードを使ってWordPressの好きなページや投稿にタスクやプロジェクトの一覧を挿入できる。
  • 全てのWordPressプロジェクト管理プラグインにグループの機能が備わっているわけではない。従業員をさらに区分するためのユニークな機能と言える。
  • 顧客からのメッセージに対応するためのカスタマーサポートチケットシステムが備わっている。
  • 特定のタスク、プロジェクト、サポートチケットをグループに割り当てることが可能。
  • ユーザーのアクセス権は全て管理者がコントロールできる。ユーザー権限やグループに応じて特定のプロジェクトやタスクへのアクセスを制限することもできる。
  • 全てのタスク管理、プロジェクト作成、チケット管理は同一の管理画面内で行うことができるため、統合された作業スペースになっている。

11. Business Manager – HR, ERP & Projects

Business Managerには組織運営に必要なソフトウェアの要素が複数備わっています。人材マネジメントからプロジェクト管理、企業資源計画まで、Business Managerでは、単なるプロジェクト管理プラグインに留まらず、複数の部署で必要な機能が利用できます。

WordPressプラグインBusiness Manager – HR, ERP & Projects
WordPressプラグインBusiness Manager – HR, ERP & Projects

ドキュメンテーション、スクリーンショット、デモなどはBusiness Manager公式サイトでご覧ください。今後追加予定の新しい機能の一覧と、購入できる拡張機能も公開されています。プラグイン自体は完全無料のBusiness Managerは、組織内の様々な部署で活躍します。費用対効果が高く、直感的な機能が特徴です。

料金が発生するのは拡張機能を利用する場合のみです。しかも、機能の大半は通常のプラグインに含まれていて、サイトで販売されている拡張機能は、アセットマネージャーとカスタムフィールドの拡張機能2種類のみです。拡張機能の料金は1サイト用が29ドル、無制限のサイトで使用する場合79ドルです。

人材マネジメント機能は必要なく、ドキュメントのストレージやカスタムフィールドプラグインも既に使用しているもので十分という方の場合、このようなプラグインをダウンロードするメリットはないかもしれません。これらの追加機能で管理画面をわざわざ煩雑にする必要はないでしょう。一方で、人事、ドキュメント、カスタムフィールド、プロジェクト管理を一つのプラグインにまとめたいという方には便利です。この機能性が気に入ったという方は是非Business Managerをご検討ください。

Business Managerをおすすめする理由

  • プラグイン自体は無料で、唯一有料の拡張機能2種類もお手頃で、インストールも簡単
  • 多くの無料のWordPressプラグインとは違い、Business Managerには今後追加される機能、ドキュメンテーション、カスタマーサポート窓口、拡張機能の紹介された定期的に更新されるサイトがある。
  • プロジェクト管理機能に加え、人材マネジメント、カンバンボード、クライアントソリューション、従業員のトラッキング、ドキュメントストレージ・共有などの機能も備わっている。
  • 初心者でも分かりやすいドラッグ&ドロップ式の高度なカンバン、プロジェクト管理機能がある。
  • プロジェクトの進捗のパーセンテージ、締め切り、作業にかかった時間など、複数の追跡機能が利用できる。
  • ユーザーを作成し、特定のプロジェクトに割り当てることが可能。
  • プロジェクトタイプを指定でき、従業員に特定のプロジェクトタイプのみを割り当てるようにすることができる。
  • 各プロジェクトにステータスを指定し、週・月毎に進捗の変化を監視することができる。
  • プロジェクト管理モジュールにはプロジェクトメモ機能がある。ユーザーが画像や契約書を共有するためのアップロードボタンもある。
  • 顧客管理のエリアには電話番号、営業時間、ロゴなどを記入できる顧客プロフィールが表示される。
  • 顧客は自分のプロフィールを見ることもできるが、これはどちらかというと社内向けの情報。例えば、顧客毎にメモを書いたり、顧客のプロジェクトに関連するファイルをアップロードしたりすることが可能。
  • ドキュメント管理システムはサイトのストレージと紐付いている。主な違いは、ドキュメントがプロジェクトに割り当てられ、メモをつけたり、従業員を割り当てたりすることができる点。
  • Business Managerプラグイン内のモジュールを無効化することも可能。そのため、例えば顧客の欄は必要ない場合や、ドキュメントストレージソフトウェアを既に使用している場合、管理画面上で非表示にすることもできる。

12. Kanban Boards for WordPress

Kanban boardsはアジャイルプロジェクト管理ツールとして有名で、Trelloととてもよく似た使い勝手です(こちらも合わせてお読みください:TrelloとAsanaを徹底比較)。Kanban Boardsは販売、エディトリアルカレンダー(記事公開管理)などの追跡に便利です。このプラグインはGravity FormsNinja Formsなど多くの人気WordPressプラグインと連携できます。

このプラグインの強みは、チームのボードをカスタマイズし、クリックひとつでタスクとプロジェクトを追加できることです。タスクにどれどけ時間がかかるか見積もり、1ヶ月を通して実際の作業時間を追跡することができます。

Kanban Boards for WordPress plugin
Kanban Boards for WordPress plugin

プラグイン本体は無料でダウンロードできます。年額149ドルまたは499ドルの無期限ライセンスから選べる、KanbanPro版へアップグレードすることも可能です。Pro版では拡張機のパッケージが利用できるようになるので、個別に購入せずに済みます。例えば、タスクのコメント、高度なユーザー管理、タスクカラーなどの拡張機能が利用できます。他にも、マルチボード機能、通知、タスクへの添付などのアドオンも利用できます。

Kanban Boards for WordPressをおすすめする理由

  • プラグイン本体は無料でダウンロード可能。最も便利な機能の多くは無料版に含まれているが、お手頃な年額料金を支払えば、さらに便利なアドオンが利用できる。
  • Kanban Boards for WordPressはWordPressのマルチサイトに対応しており、一つのプラグインをネットワーク上の複数のサイトで利用可能。
  • タスクをチームメンバーに割り当てることができ、指示や締め切りを設定することも可能。
  • タスクをグループごとにグループ化することが可能でシステムをすっきりとさせることができる。
  • プロジェクト管理エリアはモバイル端末対応で、操作が簡単。
  • ユーザー権限管理エリアではユーザータイプを設定することで、外部の人間がプロジェクトの情報を閲覧するのを防ぐことができる。組織内の全ての情報を開示する必要のない委託業者向けにも便利。
  • インストールはたったの数分で完了し、プロジェクト管理の機能は全てWordPressの管理画面で一箇所に集約されている。
  • 全ての更新はリアルタイムで反映されるため、共同作業がスムーズ。
  • フィルターと検索機能であっという間に重要なプロジェクトを見つけることができる。
  • 何千ものプロジェクトを追加してもシステムの動作は速く効率的。
  • プロジェクト管理のワークフローはTrelloと似ていて、「その場で編集」し、あっという間に各プロジェクトの要素を調整可能。
  • プロジェクトの時間管理機能は、プロジェクトにかかる見積時間を追加するのに便利。
  • プロジェクトのカスタムビューを作成することが可能。検索とフィルター機能を利用して作成し、後から使いたい場合はブックマークで保存できる。
  • 有料アドオンには通知、マルチボード、色、添付ファイル、高度なユーザー管理などに関するものがある。

13. Projectopia 

Projectopiaは機能の充実した、有料のWordPressプロジェクト管理プラグインで、CodeCanyonにて59ドルで購入できます。元々はウェブ制作会社が顧客の要望を満たすために作成したものでしたが、フィードバックと、市場に出回るWordPressプロジェクト管理プラグインの少なさを考慮し、正式に販売されることになりました。

スクリーンショット、デモ、ドキュメンテーションはProjectopiaの公式サイトからご覧いただけます。

WordPressプラグインProjectopia
WordPressプラグインProjectopia

フリーランスから大規模なWeb制作会社まで、あらゆる人がWordPressから直接仕事やタスクを整理することができるプラグインです。独立した顧客の管理画面、充実の設定、タイムラインやマイルストーンなど、様々な機能をまるごと備えています。

機能の多くはプラグイン本体に含まれていますが、Projectopiaはさらに機能を拡充したい方のために有料のアドオンも販売しています。なお、開発元はユーザーのリクエストに応じて新しいアドオンをリリースすることでも知られています。各アドオンは20ドル程度です。

アドオンの一例は次のとおりです。

  • WooCommerceとの連携
  • 定期購読
  • Envatoとの連携
  • バグ管理
  • サプライヤーと出費
  • 2Checkout
  • Twilio
  • レポート

Projectopiaをおすすめする理由

  • Projectopiaにはタスクを移動したり、特定のユーザーに権限を割り当てたりするためのワークフロー管理エリアがある。
  • 役割に基づいたチームメンバー機能では、スタッフを特定のプロジェクトに割り当てられる。
  • 顧客管理画面ではプロジェクトがどこまで完了したか閲覧できる。
  • 見積機能は潜在的な顧客にサービスの売り込みをするのに便利。
  • 目標を達成したかどうかが分かるようにプロジェクトとマイルストーンを設定できる。
  • フォームビルダーは顧客から情報を収集したり、社内向けのフォームを作成したりするのに便利。
  • マイルストーン到達時に顧客に自動で請求書を送付することが可能。
  • カスタマーサポート用のチケットモジュールも備えている。
  • プラグイン本体と連携できるアドオンがいくつか販売されている。バグ管理、サプライヤーと出費、レポートモジュールなどがその一例。
  • プロジェクトに進捗バー、サブタスク、タスク一括変更を設定できる。
  • 各プロジェクトの出費と売り上げを確認できる表が表示される。
  • 顧客による管理画面からの契約書への電子署名が可能。
  • タスクメッセージ機能を利用し、プロジェクトの特定の要件を同僚と調整できる。
  • StripeやPayPalなどの決済システムと連携し、業務の報酬を受け取ることができる。

WordPressプロジェクト管理プラグインを探す上でのその他のポイント

優れたプロジェクト管理、タスク管理ツールはWordPressのエコシステム外にもたくさん存在します。例えば、DragはTrelloと同様にGmailをタスク一覧に整理できる便利なツールです。多くの人は1日のうち長い時間をメール関連作業に費やすので、そこにタスク管理機能を統合するのは合理的でしょう。

または、トップレベルの技術チームが愛用するおすすめのTrello代替ツールもあわせてご覧下さい。

今回ご紹介したWordPressプロジェクト管理プラグインを必ず使わなければならないというわけではないにしろ、チームがタスクを円滑に進められる機能とともに、全ての業務を一つの管理画面に集約することができます。一方で、プロジェクト管理はWordPressサイトとは独立させたいという方もいるでしょう。これは個人の好みによりますので、いくつかプラグインを利用してみて、ご自身に合っているかどうか試してみてください。

最適なWordPressプロジェクト管理プラグインの選定

一つ言えるのは、WordPressのプロジェクト管理プラグインはそれほど多くないということです。残念ながら、これはプロジェクト管理に関するニーズがあまり多くないこと、もしくは、多くのツールがWordPressと直接連携できないことを意味します。

一方、タスクを整理し、進捗をすぐさま確認できるよう、WordPressと連携できるプロジェクト管理ツールを求める人は少なくありません。プラグインの数が少ないということは同時に試すべき数も少ないということ。今回は試してみるのに値するプラグインのみをご紹介していますので、是非実際に使用してみてご自身に最も合うものを選んでみてください。

なお、今回、WordPressプロジェクト管理プラグイン以外のアプリやソフトウェアもいくつかご紹介しています。これらのツールは有料の拡張機能やトリガーと連携するもので、通常、より機能の充実した管理ツールですが、WordPress内で操作することはできません。

最後にそれぞれのプラグインやソフトウェアの強みと、他のツールと比べた際の特徴をまとめましたのでご紹介します。

  1. WordPress Project Management by UpStream – アドオンでアップグレードできる無料のプロジェクト管理ツールをお探しの方はUpStreamをご検討ください。フレキシブルで、今時で、全てがWordPressの管理画面に集約されます。
  2. Monday.com with the WooCommerce Integration – 私たちもお気に入りのデザインのプロジェクト管理ソフトウェア。連携により、WordPress内に管理ツールが追加されることはありませんが、通常のサイトでもWooCommerceでもスムーズに同期することができます。また、比較的安価なのも特徴です。
  3. WP-Client with Project Management Extension – WP-Clientとプロジェクト管理拡張機能の組み合せは顧客管理ツールが必要な人にのみおすすめです。顧客管理とプロジェクト管理が綿密に結びついているという場合、WP-Clientは最適なプラグインです。プロジェクト管理の拡張機能購入をお忘れなく。
  4. Avaza with Third-party Integrations – WooCommerceサイトをお持ちの方にはAvazaがおすすめです。素晴らしいインターフェースと自動化機能を備え、会計ソフトウェアとの連携も可能です。
  5. SP Project & Document Manager – 軽量なプロジェクト管理機能と強力なファイル共有機能を兼ね備えたプラグインです。ファイル共有とストレージが主な用途です。
  6. Airtable with Its Third-party WordPress Integration – 無料のプランを利用したい方で、カンバン、カレンダー、グリッドなど様々なビューが選択できるものがよいという方におすすめです。
  7. Freedcamp with Third-party Integrations – Freedcampは非常にお手頃な価格ですが、決して機能が不十分という訳ではありません。時間管理機能と美しいインターフェースの備わったプロジェクト管理ツールです。
  8. Panorama – 幅広い優れた機能を備えた有力なプロジェクト管理ツールで、サイトにプロジェクトを埋め込むことができるところが特におすすめです。
  9. Zephyr Project Manager – シンプルなインターフェース、優れたモバイル版、しっかりとした進捗レポートがおすすめする理由です。
  10. Task Manager Pro – プロジェクト管理機能に限って言えばこれといった特徴のないプラグインですが、サポートチケットシステムに興味がある方にはおすすめです。
  11. Business Manager – HR, ERP & Projects – その名前からも分かるように、こちらはプロジェクト管理機能に加え、人材マネジメント、企業資源計画の機能が必要な方にのみおすすめです。
  12. Kanban Boards for WordPress – 多くのプロジェクト管理ツールではカンバンボードが有料ですが、こちらの場合無料です。必要であればより包括的なプロジェクト管理ツールを補完するのに活用しましょう。
  13. Projectopia – 美しいワークフローのインターフェースがお好みという方はこちらをご検討ください。有料プラグインがいいものの、あまり高額な料金は払えないという方にもおすすめ。

無料のプラグインから有料アドオンで拡張できるものまで、様々なツールを利用して、WordPressを通してプロジェクト、顧客、ベンダー、サプライヤーを管理することができます。優れたプロジェクト管理プラグインはどのような事業環境でもスムーズに取り入れることができます。

先ほども簡単に触れたとおり、WordPressプロジェクト管理プラグインだけでなく、WordPressと連携できるもの、できないものを含めたプロジェクト管理ソフトウェアも一度検討してみることをおすすめします。

どれが最適なプロジェクト管理ツールかどうかは、多くの場合、個人的なインターフェースやワークフローの好みによるところが大きいものです。そのため、今回ご紹介した中からいくつかお試しになって(ステージングサイトで行うことをおすすめします)、機能や料金が適切か検討してみましょう。

さて、あなたにはプロジェクト管理ツールに関するこだわりはありますか?ご意見を是非コメント欄でお聞かせください。

Matteo Duò Kinsta

Head of Content at Kinsta and Content Marketing Consultant for WordPress plugin developers. Connect with Matteo on Twitter.