プラグインとテーマ

MyKinstaから直接サイトのプラグインとテーマを管理することができます。「プラグインとテーマ」画面では、以下のような操作を実行可能です。

  • WordPressサイトにインストールされているプラグインとテーマの一覧、ステータス、バージョン、最新の更新の確認(WP-CLIコマンドwp plugin listを実行した際にプラグインが表示される場合はカスタムプラグインも含む)
  • テーマの有効化
  • 個別または複数のプラグインの有効および無効化
  • 個別または複数のテーマの更新
MyKinstaの「プラグインとテーマ」画面
MyKinstaの「プラグインとテーマ」画面

テーマやプラグインの現在のバージョンは「バージョン」列に表示され、更新がある場合は「最新のバージョン」列に最新バージョン名が表示されます。

プラグインとテーマの更新

MyKinstaの「WordPressサイト」画面では、ステージング環境を含む1つまたは複数の環境のプラグインとテーマを同時に更新することができます。環境名の左側にあるチェックボックスを使用して、テーマまたはプラグインを更新したい環境を選択し、右上の「操作」ドロップダウンをクリックして、「プラグインの更新」または「テーマの更新」を選択します。

プラグインやテーマを更新したい環境を選択
プラグインやテーマを更新したい環境を選択

更新可能なテーマまたはプラグインが表示されます。更新したいテーマまたはプラグインを選択し、「テーマを更新」または「プラグインを更新」をクリックします。

更新したいテーマを選択
更新したいテーマを選択

更新が行われる間は、各サイトの「プラグインとテーマ」画面での操作が無効になります。更新が完了すると、その旨を伝えるメッセージが表示されます。

また、「WordPressサイト」>(サイト名)>「プラグインとテーマ」画面で単一のサイトのテーマまたはプラグインを更新することも可能です。単一のプラグインまたはテーマを更新するには、「操作」列に表示される「更新」ボタンをクリックします。

テーマを個別に更新
テーマを個別に更新

複数のテーマまたはプラグインを更新するには、各項目の左にあるチェックボックスを選択し、一覧右上に出現する「プラグインを更新」をクリックします。一番上にあるチェックボックスを選択すると、すべてのテーマまたはプラグインを選択できます。

複数のテーマを更新
複数のテーマを更新

表示されるポップアップで「テーマを更新」または「プラグインを更新」をクリックして更新を確定します。

複数のテーマを同時に更新
複数のテーマを同時に更新

更新が行われる間は、「プラグインとテーマ」画面の操作は無効になります。更新が完了すると、その旨を伝えるメッセージが表示されます。

プラグインとテーマの有効化

WordPressサイト」>(サイト名)>「プラグインとテーマ」画面では、プラグインとテーマを有効化することも可能です。該当のテーマまたはプラグインの横にある「有効化」をクリックしてください。なお、テーマは複数を有効化することはできません。特定のテーマを有効化すると、その他のテーマは無効になります。

プラグインを個別に有効化
プラグインを個別に有効化

複数のプラグインを有効化するには、プラグイン名の横にあるチェックボックスを使用して、有効化するものを選択し、「有効化する」をクリックします。また、一覧の上にあるチェックボックスを選択すると、すべてのプラグインを選択できます。

複数のプラグインを有効化
複数のプラグインを有効化

表示されるポップアップで、「X件のプラグインを有効化する」をクリックして確定します。

2件のプラグインの有効化を確認
2件のプラグインの有効化を確認

更新が行われる間は、「プラグインとテーマ」画面の操作は無効になります。更新が完了すると、その旨を伝えるメッセージが表示されます。

プラグインの無効化

WordPressサイト」>(サイト名)>「プラグインとテーマ」画面で、プラグインを無効化することも可能です。プラグイン名の横にある「無効化」をクリックしてください。

プラグインを個別に無効化
プラグインを個別に無効化

複数のプラグインを無効化するには、プラグイン名の横にあるチェックボックスを使用して、無効化するものを選択し、「無効化する」をクリックします。また、一覧の上にあるチェックボックスを選択すると、すべてのプラグインを選択できます。

複数のプラグインを無効化
複数のプラグインを無効化

表示されるポップアップで、「X件のプラグインを無効化する」をクリックして確定します。

2件のプラグインの無効化を確認
2件のプラグインの無効化を確認

更新が行われる間は、「プラグインとテーマ」画面の操作は無効になります。更新が完了すると、その旨を伝えるメッセージが表示されます。

エラーとトラブルシューティング

プラグインやテーマの更新に失敗し、「プラグインとテーマ」画面にエラーメッセージが表示されることがあります。

バックアップを復元する選択肢がページに表示されたら、「バックアップを開く」をクリックして、バックアップの復元を開始してください。

テーマの更新に失敗するとバックアップを復元するオプションが表示される
テーマの更新に失敗するとバックアップを復元するオプションが表示される

MyKinstaからプラグインやテーマを更新できない場合は、WordPress管理画面から更新するか、プラグインやテーマを手動で更新してみてください。

WordPressを利用できず、再インストールを促すエラーが表示される場合、通常は独自のパブリックウェブルート(ドキュメントルート)を持つBedrock、または他の非標準WordPressに問題があります。~/publicディレクトリwp-cli.ymlファイルを追加しますので、弊社カスタマーサポートまでチャットにてご連絡ください。

禁止されているプラグインと互換性のないプラグイン

弊社では、高いパフォーマンス、信頼性、およびセキュリティを鑑みプラットフォームの最適化を行っています。このため、一部プラグインをご利用いただくことができません。

主に、キャッシュ、バックアップ、および関連記事プラグインがこれに該当します。

以下にご紹介するものは、弊社シスアドチームによってパフォーマンスや機能に関する問題が特定されています。なお、サードパーティプラグイン開発者と協力し、できる限り互換性を確保することに努めています。例えば、WP Rocketは以前、使用禁止対象でしたが、現在はパートナーという位置づけになっています。

禁止プラグイン

キャッシュプラグイン

キャッシュプラグインを使用すると、主に機能の衝突によりパフォーマンスの低下が予想されます。弊社ではオブジェクトキャッシュとページキャッシュの両方を含む、さまざまなキャッシュをサーバーレベルで実装しています。WordPressのキャッシュ処理に関する詳細はこちらをご覧ください。

  • Cache Enabler
  • LiteSpeed Cache

バックアッププラグイン

弊社では、標準で毎日の自動バックアップダウンロード可能なバックアップをご用意しているため、通常バックアッププラグインは不要です。インストールすると、かえって不必要なパフォーマンスの問題や帯域幅の消耗につながる可能性があります。

注)以下は一例であり、すべての非増分バックアッププラグインが禁止対象となります。

  • All-in-One WP Migration
  • BackupBuddy
  • BackWPup
  • Duplicator Pro
  • Snapshot
  • UpdraftPlus─現在、UpdraftPlusはすでに追加済みのサイトではお使いいただけませんが、新規サイトではご利用可能です。将来的には、既存のサイトでもご利用できるようになる予定です。UpdraftPlusで月に一度バックアップを実行可能ですが、手動バックアップを実行するときはフルバックアップを選択し、スケジュール(日時を指定した)バックアップを設定する際にはそのオプションを選択することをお勧めします。なお、制限により一部設定が自動で調整されたり、無効になったり、利用できなくなったりすることがあるためご注意ください。
  • WP DB Backup
  • WP DB Backup Made

バックアップのオフサイトでの保存をご希望であれば、弊社で利用可能な増分バックアッププラグインをご確認ください。

画像最適化プラグイン

パフォーマンスへの影響のため、サーバーベースの画像最適化プラグインまたはパッケージ/ソフトウェアはご利用いただけません。これには画像最適化スクリプトで使用するパッケージのインストールも含まれます。弊社でご利用可能な画像最適化プラグインはこちらでご紹介しています(サードパーティのクラウドサーバー上で圧縮を行うもの)。

動画変換プラグイン

サーバーベースの動画変換および圧縮プラグインまたはパッケージ/ソフトウェアはご利用いただけません。これにはFFmpegのようなパッケージが含まれますが、WordPressプラグインによってはこれが必要になる場合があります。WordPress サイトで動画エンコード機能が必要な場合は、Cloudinary などの外部サービスとの統合をお勧めします。

パフォーマンスプラグイン

  • Better WordPress Minify
  • P3 Profiler
  • Optimize Database after Deleting Revisions
  • WordPressのGZIP圧縮(すべての弊社サーバーでデフォルトで有効)
  • JCH Optimize(継続的なPHPへの負荷、多くの帯域幅の使用、キャッシュ不可、CDN最適化不可なため)

その他のプラグイン

  • Allow PHP Execute
  • Dynamic Widgets
  • Exec-PHP
  • Inactive User Deleter
  • Pipdig Power Pack (P3)
  • WP RSS Multi Importer
  • WordPress Popular Posts

セキュリティプラグイン

セキュリティプラグインの多くが、常時稼働やスキャン機能によりパフォーマンスの問題を引き起こします。弊社では、そのインフラの構成やCloudflare統合により、IP制限、ジオロケーションベースのルールといったセキュリティプラグインの特定の機能に影響が出る可能性があります。

MyKinstaとインフラストラクチャに多くのセキュリティ強化策や機能が組み込まれているため、特別な理由が無い限り、サードパーティのセキュリティプラグインをインストールする必要性は生じないはずです。例えば、IP制限により、不正なIPアドレスからのトラフィックをブロックすることができ、一般的なWordPressのエンドポイントには、さまざまなレート制限が設定されています。無料(標準搭載)のCloudflare統合もまたセキュリティをより一層強化するもので、特別なルールが指定されたファイアウォール、DDoS対策などの術も講じられています。

弊社をご利用でない場合、さらなる保護の実施をお求めである場合、または悪意のあるトラフィックやボットトラフィックを遮断する方法をお探しであれば、CloudflareやSucuriなどのプロキシソリューションを(サイトよりも前の段階でアクセスを管理できるように)実装することをお勧めします。

SNSプラグイン

  • Facebook Instant Articles & Google AMP Pages by PageFrog
  • Facebook Open Graph, Google+ and Twitter Card Tags

違法プラグイン

一般にNullと形容されることのある違法配布プラグインには、悪質なコードが埋め込まれていたり、ハッキングの脅威が伴ったりすることがあります。このようなプラグインは、サードパーティのウェブサイト(作者ではない)で配布されるもので、ライセンスキーなしで動作するよう手が加えられていることもあります。

弊社では無料のハッキング対処保証を提供していますが、上記のような違法プラグインを使用した結果については、保証の対象外となりますのでご了承ください。

互換性のないプラグイン

  • WooCommerce Amazon & eBay Integration─PHP関数proc_openが必要であり、セキュリティ上の理由により、弊社環境では無効になっています。

対象プラグイン一覧

以下の一覧とサイトの/wp-content/plugins/ディレクトリ内の様子を照らし合わせてみてください。updraftプラグインはUpdraft Plusとは異なるプラグインです。

all-in-one-wp-migration
allow-php-execute
amazon-ebay-integration
backupbuddy
backwpup
backwpup-pro
bwp-minify
cache-enabler
codistoconnect
duplicator-pro
dynamic-widgets
exec-php
inactive-user-deleter
jch-optimize
litespeed-cache
login-wall
p3
p3-profiler
pagefrog
rvg-optimize-database
sg-cachepress
snapshot
updraft
wonderm00ns-simple-facebook-open-graph-tags
woocommerce-amazon-ebay-integration
wordpress-gzip-compression
wordpress-popular-posts
wp-rss-multi-importer
wp-db-backup
wp-db-backup-made

WordPressのメンテナンスモードを解除する

プラグインやテーマを更新、有効化、または無効化すると、WordPressサイトでは一時的に以下のメッセージとともにメンテナンスページが表示されます。

現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません

このページはWordPressに標準搭載のメンテナンスモードで、通常は更新が完了すると自動で解除されます。ただし時折、問題が発生してこのメンテナンスモードのまま動かなくなることがあります。その場合は、簡単な操作が必要になります。

メンテナンスモードの解除

このメンテナンスモードを解除するには、SFTPまたはSSHでサイトに接続し、サイトのpublicディレクトリ(別名、ルートディレクトリ)にある.maintenanceファイルを削除します。

サイトに接続し、publicディレクトリを表示すると、サイトのファイルとサブディレクトリのリストが表示されます。そこから「.maintenance」という名前のファイルを探して、削除してください。

メンテナンスモードで固まるのを回避する

WordPressサイトがメンテナンスモードのまま固まり、自動で解除されないことがあります。これを未然に防ぐためには、以下の点をご確認ください。

  1. プラグインやテーマを更新する前に、それが利用中のWordPressのバージョンと互換性があることを確認してください。
  2. プラグインは定期的に更新し、一度にまとめて大量の更新を行わないようにしてください(MyKinstaのプラグインとテーマの管理機能で簡単に実行可能)。
  3. 多数のプラグインやテーマを同時に更新することは避けてください(プラグイン数や更新対象の規模によるものの、干渉や接続の問題を避けるために、一度に2〜3個、あるいは1個ずつ実行するのがお勧めです)。

Wordfence

Wordfenceは、マルウェア、ハッキングの試み、その他のセキュリティの脆弱性などのオンラインの脅威からWordPressサイトを保護する無料のWordPressセキュリティプラグインです。エンドポイントファイアウォール(WAF)、マルウェアスキャン、ログインセキュリティ、ライブトラフィック、ルールベースのブロックなどの機能が組み込まれています。

弊社でWordfenceを使用する場合は、ファイアウォールを最適化するための追加設定が必要になります。詳しくは、Wordfenceの公式ドキュメントをご覧ください。

Wordfenceは強力なセキュリティソリューションですが、絶対的な保護を提供してくれるセキュリティプラグインはありません。テーマやプラグインを常に最新の状態に保つ、強力なパスワードを使用する、定期的にサイトのバックアップを行うなど、WordPressのセキュリティに関するベストプラクティスに従うことが大切です。

よくあるご質問

複数のサイトのプラグインやテーマを同時に更新することはできますか?

更新可能です。「WordPressサイト」画面からステージング環境を含む複数のサイトのテーマまたはプラグインを一括更新することができます。手順はこちらをご覧ください。

更新するプラグインやテーマのバージョンは選択できますか?

プラグインやテーマは最新バージョンにのみ更新可能です。

MyKinstaでプラグインやテーマのバージョンを下げる(ダウングレードする)ことはできますか?

以前のバージョンに戻すことはできません。最新バージョンにのみ更新することができます。

更新時に問題が生じた場合はどうすればいいですか?更新を取り消すことは可能ですか?

更新を取り消す機能は組み込まれていませんが、更新直前の環境のスナップショットを作成し、それを復元することができます。)プラグインやテーマの更新前に作成したスナップショットは、最大2時間まで保管されます。

WordPressの管理画面でプラグインやテーマを管理することはできますか?

プラグインとテーマは、引き続きWordPress管理画面で管理可能です。

MyKinstaのプラグインとテーマの管理機能はどのサイトでも利用できますか?

ほぼすべてのサイトで問題なく機能しますが、以下のような状況ではお使いいただけないこともあります。

  • WP-CLIの実行を妨げる問題が生じている
  • 一部の有料(要支払い)またはカスタム(お客様または開発者が作成)プラグインやテーマを使用している:一般に公開されているアップデートエンドポイントがない場合は、MyKinstaで更新を行うことができません。場合によっては、新しいバージョンが利用可能であることが検出されることがありますが、標準のWordPressエンドポイントを介して利用できない場合は、更新処理に失敗します。
この記事は役に立ちましたか?