SSHは、安全なリモートログインを可能にするもので、安全性の確保されていないネットワーク上であってもセキュアなプロトコルの使用が可能になります。Kinstaのすべてのホスティングプランのお客様にSSH接続をご利用いただけます。SSH接続を使用すると、まるでサーバーを直接操作しているかのようにコマンドプロンプトを利用し、一般的なシスアド関連作業やコマンドを実行することができます。また、Git、Composer、WP-CLIなどのその他のツールを使用することもできます。Enterpriseプランをご利用の方にはnpmなどのツールもご利用いただけます。

WordPressサイトでのSSH接続の利用方法については、以下の手順に従ってください。

SSHは関連する操作に慣れた方にのみご利用をおすすめします。SSH接続でコマンドの操作に失敗すると、ウェブサイト全体が破損してしまう恐れがあります。自信のない方は必ず開発者に依頼するか、弊社カスタマーサポートにお問い合わせください。

SSH接続のログイン情報

SSH接続を利用するには、次の情報が必要です。

  • ホスト/サーバーアドレス(IPアドレス)
  • ユーザー名(メールアドレスではなく、SFTPユーザー名)
  • パスワード
  • ポート(Kinstaではセキュリティを重視し、各サイトで個別のポート番号を使用しています)

Kinstaをご利用であれば、コントロールパネル「MyKinsta」から該当するサイトの「情報」タブに移動することで、該当する情報をご確認いただけます。

sshへの接続方法、MyKinstaログイン情報
MyKinstaでSFTP情報を確認する

WindowsでSSH接続を利用する

WindowsでSSH接続を利用するにはターミナルクライアントが必要になります。

ステップ1

無料のPuTTYクライアントのダウンロードをお勧めします。今後、SSH鍵を使用する際にこれが必要になります。

ステップ2

PuTTYを起動し、ホスト名(KinstaのIPアドレス)と独自のポート番号を入力します(どちらもMyKinstaの「サイト」>(サイト名を選択)>「情報」>「SFTP/SSH」の項目にある「ホスト」でご確認いただけます)。次に、「開く」をクリックします。

PuTTYクライアント
WindowsのSSH PuTTYクライアント

 

ステップ3

初めての接続時には、多くの場合、rsa2鍵のプロンプトが表示されます。今後ホストを信頼することを指定するには「はい」をクリックします。

PuTTYセキュリティ警告rsa2キー
rsa2鍵についてのPuTTYセキュリティ警告

ステップ4

ターミナル画面で、Kinstaのユーザー名を入力し、Enter/returnキーを押してください。

lPuTTYログイン
PuTTYでKinstaのユーザー名を入力し、Enter/returnキーを押す

ステップ5

すると、パスワードの入力画面が表示されます。もう一度Enter/returnキーを押してください。

ssh PuTTYパスワード
PuTTYでSSH接続のパスワードを入力する

これでSSHを使用してWordPressサイトに接続することができました。

PuTTYのログインに成功した
PuTTYのログインに成功た

これからは、「ls」または「cd」などのコマンドを実行することにより項目をリスト化し、ウェブサイトのディレクトリ全体を移動することができます。すべてのサイトにデフォルトでWP-CLIがインストールされています。

PuTTYをナビゲートする
PuTTYでSSHコマンドを実行する

MAC/LinuxでSSH接続を利用する

Mac、Linuxの両オペレーションシステムにはターミナルが組み込まれているため、簡単にSSH接続を利用することができます。

ステップ1

ターミナルを開きます。「アプリケーション」>「ユーティリティ」に移動し、「ターミナル」をダブルクリックします。

ステップ2

以下のコマンドを実行します。(コントロールパネル「My Kinsta」から直接コピー&ペーストできます。)

ssh username@hostname -p portnumber

WindowsでSSH鍵のペアを生成する

ユーザー名とパスワードでSSHに接続することもできますが、SSH鍵のペアを生成する方法もあります。SSH鍵を使用することにより、サーバーへの接続がより安全になり、パスワードが不要になります。また、パスフレーズを任意で追加し、ログインの安全性をさらに高めることもできます。

ステップ1

PuTTYgenを起動します。 お持ちでない方は、こちらからダウンロードできます。

ステップ2

デフォルトのパラメータのままで問題ありません。 「Generate」をクリックします。

PuTTYキージェネレータ
PuTTY Key Generatorで鍵を生成する

ステップ3

次に、マウスを動かします。これにより、ランダムな要素が付加されます。

PuTTYgenにてマウスを動かす
PuTTYgenにてマウスを動かす(ランダム性の付加)

ステップ4

「public key/公開鍵」(.txt)と「secret key/秘密鍵」(.ppk)の両方を保存します。重要)公開鍵を安全に保存し、誰にも教えないでください。

パブリックキーとプライベートキーを保存する
「public key/公開鍵」と「secret key/秘密鍵」を保存する

ステップ5

PuTTYウィンドウを開いたままにし、下記の公開鍵をMyKinstaに追加する方法に進んでください。

MAC/LinuxでSSH鍵のペアを生成する

ステップ1

アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ターミナル」を起動します。

ステップ2

次のコマンドを使用して、鍵を生成します。

ssh-keygen -t rsa

ステップ 3

公開鍵を保存する場所の指定が求められます。空白のままにすると、次の場所に保存されます。

/home/youruser/.ssh/id_rsa

公開鍵(.PUB)も同じ場所に保存されます。

/home/youruser/.ssh/id_rsa.pub

ステップ4

次に、パスフレーズの選択が求められます。パスフレーズが必要なければ、空欄のままで問題ありません。

MyKinstaでSSH鍵を追加する

SSH鍵が用意できたので、続いては、公開鍵をMyKinstaにアップロードします。

ステップ1

右上にあるユーザー名から「ユーザー設定」をクリックします。

MyKinstaのユーザー設定
MyKinstaのユーザー設定

ステップ2

アカウント設定」画面下部で「SSH鍵を追加」をクリックします。

SSHキーを追加
MyKinstaでSSH鍵を追加

ステップ3

ラベルを選択し、公開鍵を貼り付けます。

  • Windowsをご利用の方は、公開鍵を直接PuTTYgenからコピーして貼り付けてください。
  • Mac/Linuxをご利用の方は、次のコマンドを使用して公開鍵をクリップボードにコピーできます:pbcopy < ~/.ssh/id_rsa.pub

公開鍵を貼り付けると、鍵が有効であることを示すメッセージ(valid rsa key)が緑色で表示されます。次に「OK」をクリックします。

有効なRSAキー
有効なRSAキーであることを示すメッセージ

SSH鍵を使用してWindowsでSSH接続を行う

ステップ1

PuTTYを起動し、ホスト名(Kinsta IPアドレス)と固有のポート番号を入力します。

 

Puttyクライアント
Puttyクライアント

ステップ2

Connection」>「Data」で「Auto-login username」フィールドにKinstaでのユーザー名を入力します。

SSH自動ログインユーザー名
SSH接続に自動でログインするためにユーザー名を入力

ステップ3

Connection」>「SSH」>「Auth」で「Browse」をクリックして、認証用の公開鍵ファイルを選択します。

SSHプライベートキー
PuTTYにSSH秘密鍵ファイルを追加する

ステップ4

Session」で新しくできた「Saved Sessions」に名前をつけて、「Save」をクリックします。 次に「Open」ボタンをクリックして新しいセッションを開始します。

SSHセッションを保存する
PuTTYでSSHセッションに名前を付けて保存する

鍵の変更に関する下記のセキュリティ上の警告が表示されることがあります。表示された場合には「はい/YES」をクリックします。

PuTTYセキュリティ警告
PuTTYのセキュリティに関する警告

パスフレーズを設定した場合は、そのパスフレーズを入力します。

SSHパスフレーズ
パスフレーズを入力する(該当する場合)

パスフレーズを設定していない場合は、このステップを飛ばしてログインが実行されます。

Kinsta SSH
SSH鍵を使ってログインした状態

SSH鍵を使用してMAC/LinuxでSSH接続を行う

ステップ1

アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ターミナル」を起動します。

ステップ2

次のコマンドを実行し、保存した公開鍵を読み込みます。

ssh-add /youruser/.ssh/id_rsa

ステップ3

パスフレーズを設定している場合には、このタイミングで入力が求められます。

ステップ4

次のコマンドを実行します(コントロールパネル「MyKinsta」から直接コピー&ペーストできます)。

ssh username@hostname -p portnumber

補足

接続の際に異常が発生した場合は、SSHパスワードのリセット、または、known_hostsファイルのエントリの削除により問題が解決することがあります。