パフォーマンスのトラブルシューティング

ほとんどのパフォーマンスの問題は、プラグインやテーマ更新時の不具合、非効率なコード、またはプラグインやテーマがPHPやWordPressの最新バージョンをサポートしていないことに起因しています。このページでは、サイト上の一般的なパフォーマンスの問題をトラブルシューティングするために何に注意すべきか、そして、おすすめのツールをご紹介します。

推奨事項

admin-ajax.phpの使用量を確認する

Ajaxが適切に実装されていることをご確認ください。通常、admin-ajax.phpの高い使用率の背後には、プラグインがあります(必ずではありませんが)。これはまた、サイトのフロントエンドに影響を及ぼすことがあり、しばしばスピードテストのレポートで明らかになります。

admin-ajax.phpの使用率が高くなるもう一つの一般的な原因として、WordPress 管理画面に同時に多数のユーザーがログインし、WordPress Heartbeat API により頻繁にAjaxが利用されている可能性も考えられます。

プラグインとテーマのチェック

プラグインはできるだけ少なくすること。必要なものだけに絞り込みましょう。サポートやアップデートが継続されていることも重要です。

ステージング環境を使用して、すべてのプラグインを無効化し、デフォルトのテーマに切り替えるのが便利です。パフォーマンスが改善されたら、同じ問題が再発するまで、プラグインを1つずつ有効化し、テーマも有効にします。どのプラグインまたはテーマが原因であるかを特定したら(複数のプラグインの組み合わせである場合もあります)、開発者と協力して、問題を解決し、本番サイトに変更内容を反映しましょう。

Transients Managerプラグイン

パフォーマンスの問題が、データベースのTransient過多により引き起こされている場合には、無料のTransients Managerプラグインを使ってクリアすることができます。

WordPress開発者や代行業者に依頼する

パフォーマンス面での問題のトラブルシューティングに不慣れな場合は、開発者や代行業者の力を借りて問題の追跡と解決を行うことをお勧めします。

トラブルシューティングに便利なツール

Query Monitorプラグイン

「Query Monitor」は、WordPressのさまざまな分野のデバッグを支援してくれる無料のプラグインです。時間のかかっているデータベースクエリ、AJAX、REST APIリクエストなどを確認できます。詳しくはこちらをご覧ください。

KinstaのAPMツール

弊社のAPMはNew Relicといったサードパーティ製サービスに代わる、無料で利用できる監視ツールです。WordPressサイトのPHPパフォーマンスにおけるボトルネックを特定することができます。

New Relic

New Relicは、細かなパフォーマンスの内訳を知ることができる監視ツールです。「WordPress」>「Plugins and themes」タブを開き、「Most time consuming」で並び替えます。これにより、どのプラグイン(またはテーマ)が、完了までに最も時間がかかるプロセスに関与しているのかがわかります。次に、「Transactions」タブで、どのトランザクションに最も時間がかかっているのかを確認できます。

サーバーログ

ログファイルはMyKinstaから確認可能です。SFTPでダウンロードすることもできます。このファイルは、サイトのパフォーマンスに関する問題をトラブルシューティングする際に有用です。

WP_DEBUG

WordPressにはデバッグモードが組み込まれており、PHPエラー、通知、警告を表示することで、何が起こっているのか調査を進めることができます。また、特定の種類の問題を調べるのに便利なデバッグオプションもあります。

Xdebug

XdebugはPHPの拡張モジュールで、ステージング環境においてお好みの IDE (統合開発環境)とともに使用し、サイトのコードにおける問題のトラブルシューティングを行うことができます。Xdebugを有効にするには、サポートまでお問い合わせください。

その他のリソース

一般的なパフォーマンスの問題やその他のエラーのトラブルシューティングをより深く掘り下げるには、以下のリソースをご覧ください。

この記事は役に立ちましたか?