データベーススタジオ
MyKinstaのWordPress用データベーススタジオを使用すると、MyKinsta UIからサイトのMySQLデータベースを管理できます。データベーススタジオでは、外部ツールを使用したりデータベースをダウンロードしたりすることなく、クエリの実行、データの表示と編集、レコードやテーブルの追加などを実行可能です。
データベーススタジオを利用するには、「WordPressサイト」>「(サイト名)」>「データベーススタジオ」へと移動してください。データベーススタジオに初めてアクセスすると、警告が表示されます。このメッセージを表示させないようにするには「この警告を今後表示しない」を選択します。データベーススタジオにアクセスするには、「データベーススタジオを開く」をクリックします。


データの並べ替えとフィルター
データベーススタジオでは、各カラムの上部にある矢印を使用してカラムを並べ替えることができます。また、カラムオプションを使用して表示するカラムを選択することもできます。フィルターを使用して特定のデータを表示することができ、一度に複数のフィルターを適用可能です。フィルターが適用されると、フィルターオプションに感嘆符が表示されます。

SQLコンソール内でフィルターを開いて編集するには、「Open in SQL」をクリックします。

データベースでビューを作成して、必要なデータを簡単に確認できます。プラスアイコンをクリックし、「Create View」を選択します。ここから、ビューに名前を付け、表示するテーブルとカラムを選択し、必要な条件を適用することができます。

SQLコンソール内でビューを開いて編集するには「Open in SQL console」をクリックします。
データベースのエクスポート
データベーススタジオでは、データベース全体または選択したデータのみを.json
、.csv
、.xlsx
ファイルにエクスポートできます。データをエクスポートするには、省略記号(三点)をクリックし、エクスポート先のファイルタイプを選択します。

SQL コンソール
データベーススタジオでは、SQLコンソールにアクセスしてデータベースに対してSQLクエリを実行できます。SQLエディタを使用すると、データベーススキーマを表示したり、コードを見やすくしたり、コンソールで直接 SQL を実行したりできます。SQLクエリを実行すると、結果をテーブルとして表示するかJSONとして表示するかを選択でき、結果を.json
,.csv
,.xlsx
ファイルにエクスポート可能です。また、これらのクエリをスニペットとして保存し、フォルダを作成してスニペットを整理することもできます。

SQLクエリの例
WordPressデータベースで実行できるSQLクエリの例を以下に示します。
すべてのユーザーを一覧取得する
SELECT ID, user_login, user_email, user_registered FROM wp_users;
すべての公開記事を取得する
SELECT ID, post_title, post_date FROM wp_posts WHERE post_type = 'post' AND post_status = 'publish';
すべてのページを取得する
SELECT ID, post_title FROM wp_posts WHERE post_type = 'page';
すべての承認済みコメントを取得する
SELECT comment_ID, comment_author, comment_content FROM wp_comments WHERE comment_approved = 1;
すべてのスパムコメントを削除する
DELETE FROM wp_comments WHERE comment_approved = 'spam';
値の編集
レコード内の値を編集するには、変更したい値を含むセルをダブルクリックします。その後、セルの内容を削除して必要な値を入力するか、既存のデータ上に入力することができます。

変更後、Enterキーを押します。更新したセルは黄色になり、変更が行われたことが明確にわかります。変更をデータベースに適用するには、「Save x change (s)」をクリックします。変更を保存しない場合は、「Discard changes」をクリックします。

レコードの追加
データベースにレコードを追加するには、「Add record」をクリックし、必要なデータをテーブルに入力して「Save x change(s)」をクリックします。

テーブルの追加
データベースに別のテーブルを追加するには、プラスアイコンをクリックし、「Create Table」をクリックします。テーブルに名前を付けて列を定義し、データ型、制約、デフォルト値、および生成されたデータの式を指定できます。さらに、必要に応じてテーブルレベルの制約とインデックスを追加できます。

必要なカラムを追加したら、「Review and create」をクリックします。新しいテーブルのSQLが表示されるので、これが正しければ「Create table」をクリックします。
設定
データベーススタジオでは以下の設定が可能です。
- テーブル行数:各テーブルの総行数を表示します。このアクションはテーブルを軽くスキャンするため、特に大きなテーブルや行数の多いデータベースではパフォーマンスが低下する可能性があります。
- サブビューを展開します:テーブルに別のテーブルへの外部キーが含まれている場合、関連するデータをサブビューで開くことができます。このオプションはサブビューを開いたままにするため、ナビゲートせずに関連レコードを簡単に調べることができます。
- ページネーションのタイプ: Limit offsetでは1ページに表示される行数を、Pagesでは50行単位で表示されます。
- エディタのフォントサイズ:SQLコンソールのフォントサイズを変更します。
- エディタのキーバインド:VS Code、Vim、Emacsのキーボードショートカットに使用するキーバインドプロファイルを選択します。
バグの報告
データベーススタジオの使用中に問題が発生した場合、「Report a bug」をクリックしてください。その後、「Download Error Context」をクリックし、この情報をサポートにご連絡ください。