EC(「WooCommerce」や「Easy Digital Downloads」など)、会員制サイト、コミュニティサイトなど、動的に変化するサイトは、データの損失を防ぐため、移行中にメンテナンスモードにする必要があります。このページでは、このようなサイトを移行する際のKinstaの標準的な流れをご説明します。
メンテナンスモードとは
メンテナンスモードにすると、サイトのコンテンツが更新できなくなります。これは通常、WordPress.org のリポジトリからメンテナンスプラグインをインストールすることで用意します。ただし、メンテナンスモードへの移行方法について特定のご希望があれば、そちらにも対応可能です。
メンテナンスモードでは、メンテナンスメッセージが表示され、注文の実行、ユーザーの登録やプロフィールの編集、新しいコンテンツの公開などができなくなります。
サイト移行の流れ
メンテナンスモードを有効にした後、サイトのコピーをKinstaのインフラに移管します。完了後、実際に本番環境に反映する前に、スタッフよりプレビュー方法をお知らせします。
Kinsta移行後のサイトのコピーは、メンテナンスモードにはなりません。一方で、お客様のドメインのDNSレコードを変更しドメインとKinstaを紐付けるまで、一般に公開されることもありません。
つまり、DNSを設定し直しKinstaで公開するまで、サイトはメンテナンス中として存続します。
移行処理の完了後には、できるだけ早い段階で、サイトの状態を慎重に確認し、サイトの機能をテストし、そしてドメインのDNSレコードを設定し直して、ドメインとKinstaを紐付けるようにしてください。
DNSを更新し、伝播が完了すると、サイト訪問者は、Kinstaサーバー上のお客様のサイトにアクセスし、注文、ユーザー登録、およびコンテンツの公開といった作業を行うことができるようになります。
メンテナンスモードはどれくらいの長さになるのか
実際には多くの変数に依存するため、具体的な数字をお答えすることはできません。考慮すべき点は以下の通りです。
- サイトの大きさ
- 当社のインフラと先行サーバー間のデータ転送速度
- DNSレコードに関連付けられたTTL(time-to-live)値
- 移行完了後、どれだけ早くサイトの確認作業を始められるか
- 移行後、サイトを徹底的に確認するために実際に必要とされる時間
- 移行作業中の不測の事態
目安としては、1時間から3時間程度の移行が一般的です。その後、ほとんどのお客様はサイトの確認に1時間から3時間を必要とします。DNSの伝搬にかかる時間は通常1時間程度ですが、既存のDNSレコードにおけるTTLの値が高く設定されている場合には、もっと長くかかることがあります。
ここにある情報を、サイトをどの程度の期間メンテナンスモードにする必要があるか予想をたてるのに利用できますが、上記の複数の要因により、特定のサイトをどの程度の期間メンテナンスモードにしておく必要があるかを正確に予測することはできませんので、ご了承ください。
ダウンタイムを最小限に抑えるには?
ダウンタイムを最小限に抑えるには、いくつかの方法があります。
- 移行完了の通知を受けた瞬間に、すぐにサイトの確認を開始できるように、適切な時間帯のスケジュールを組んでください。
- 移行が完了したことを知らせるエンジニアからのメッセージを見逃さないように、ご注意ください。
- 移行予定時刻の12~24時間前に、ドメインのTTL値を5分(300秒)に短縮し、DNSの伝搬を高速化します。尚、この値は、当社のインフラストラクチャからサイトが読み込まれた後には、通常1時間(3600秒)に増やすことが推奨されます。お客様のサイトでCloudflareのサービスが使用されている場合、TTL値を編集する必要はありません。
- サイトの移行後にサイトをプレビューする方法についてはこちらをご覧ください。
- 移行したサイトをすぐに稼働できるよう、MyKinstaでドメインを追加して紐付ける方法はこちらをご覧ください。
この手順でうまくいかない場合には
この手順でうまくいかない場合、その他の移行方法をご提案させていただきますので、サイトの移行申請を行う準備が整い次第、MyKinstaでチャットを開いて、弊社カスタマーサポートチームにその旨をお伝えください。