Kinstaでウェブサイトをホストすると、サイトごとにデータセンターを選択することができます。そしてバックアップを含むお客様のウェブサイトのファイルとデータベースは、該当するデータセンターに保存されます。Kinstaがお客様のウェブサイトのコピーを作成し、それを他の場所に保存することはありません。

しかし、ウェブサイトの訪問者、ファイル、データベースに関連する特定のデータは、状況によっては必然的にそのデータセンターを離れることになります。こちらのページでは、その特定のケースについてご紹介します。

分析用サーバーによるウェブサイトアクセスログの処理

ウェブサイトデータの一部を処理する機構のひとつに、Kinstaの分析システムがあります。このシステムは、悪意のあるログインの試行を監視するなどのセキュリティ強化の目的で使用されるほか、訪問数、帯域幅、ウェブサイトのパフォーマンスを追跡することもできます。

このために、ウェブサイト訪問者のIPアドレスを含むアクセスログデータが、Kinstaの分析サーバーに安全に送信され、分析データセットとして30日間保存された後、削除されます。

MyKinstaツールによるデータのアクセスと処理

MyKinstaの一部のツールは、お客様のウェブサイトのアクセスログやエラーログから取得したデータ、ウェブサイト訪問者のIPアドレス、データベースから抽出した情報(検索置換ツールが使用された場合等)など、お客様のウェブサイトに関連する情報を処理することがあります。

利用するツールによって、このデータは、MyKinstaの稼働を支える米国にあるGoogle Cloud Platform仮想マシンに一時的に保存されることがあります。

まれに、このデータが第三者によって処理される場合があります。例えば、お客様がMyKinstaでKinsta CDNを有効にした場合がこれに該当します。これを利用すると、Cloudflareにより提供されるプレミアムCDNを有効にすることになり、訪問者がCDNネットワーク経由でサイトの静的アセットファイルを取得する際に、そのサイト訪問者からのリクエストがログに記録されます。

通信ツールがデータを受信する可能性

チャットやメールシステム、ウェブサイトからメールを送信するSMTPサービス(SMTPポートについてはこちら)など、ウェブサイトに関連して使用されるさまざまな通信システムがあります。

ウェブサイト訪問者の情報を含むデータをカスタマーサポートにチャットで送信、共有する場合には、そのデータがチャットサービス提供元のサーバーに保存されます。Kinstaのプラットフォームに統合されている、またはKinstaがサービス提供のために使用しているその他の通信システムについても同様です。

KinstaのCDNとエッジキャッシュによるサイト訪問者閲覧済みファイルの保存(コピー)

Kinsta CDNが有効になっているすべてのサイトで、(ウェブサイトの訪問者がサイトにアクセスすると)ウェブサイトの静的アセット(JavaScriptファイル、CSSファイル、メディアファイルなど)のコピーがCloudflareのネットワークに保存されます。さらに、サイトでエッジキャッシュが有効になっている場合には、サイト訪問者がアクセスしたすべてのキャッシュ対象ページのレンダリング済みHTMLファイルもCloudflareのネットワークに保存されます。

CloudflareのCDNに関する推奨事項として、互換性のあるすべてのサイトでエッジキャッシュを有効にすることを強くお勧めします。こうすることで、サイトのさらなる高速化と安定化が期待できます。ただし、サイトの静的アセットまたはキャッシュ済みHTMLファイルのコピーがCloudflareに保存されるのを回避するには、MyKinstaでCDNを無効にするか、各サイトのエッジキャッシュをオフに(「WordPressサイト」>「(サイト名を選択)」>「エッジキャッシュ」)することができます。

まとめ

Kinstaでサイトをホストするデータセンターを選択すると、ウェブサイトのファイルとデータベース、およびKinstaにより作成されたバックアップがその場所に保存されます。ただし、サービス提供のために、この記事の説明にあるように、限られた量と種類のデータの他の場所への転送が時に必要になります。

このトピックについてさらにご質問がございましたら、利用規約およびプライバシーポリシーをご参照ください。