CDNを有効にすると、以下のファイルがデフォルトで除外されます。
- robots.txt ファイル
- .well-knownディレクトリにあるすべてのファイル
- 名前に「sitemap」が含まれるファイル(ファイル名の先頭、中間、末尾を問わない)
上記以外にも除外したいディレクトリパス、URLパス、ファイル拡張子がある場合には、MyKinstaのCDN設定(「サイト」>「(サイト名)」>「Kinsta CDN」>「CDNからのファイルの除外」>「設定」)で指定することができます。
CDNの除外設定
CDNから除外する項目を管理するには、MyKinstaで該当のサイトを選択し、「CDN」を開きます。「CDNからのファイルの除外」セクションにある「設定」ボタンをクリックします。
除外項目の追加
除外したい(ディレクトリ)パス、URL(パス)、またはファイルの拡張子を入力してください。
- ディレクトリに基づいたファイルの除外─「wp-content/uploads/custom-image-folder」、「/my-documents」、「/data-feed.txt」などのように、公開ディレクトリ/フォルダからの相対パスでディレクトリやファイルのパスを1つずつ入力し、「ディレクトリを追加」をクリックします。このフィールドで指定したディレクトリと(存在する場合は)サブディレクトリ内のすべての静的アセットがCDNから除外されます。
- URLに基づいたファイルの除外─「/homepage」、「/blog/2021」、「/shopping」というように、ページのパスを一度に1つ入力し(プロトコルやドメインは含めない)、「URLを追加」をクリックします。このフィールドで指定したページ上のすべての静的アセットが、Refererヘッダーに基づいてCDNから除外されます。ページがブラウザで読み込まれると、静的アセットに対するすべてのサブリクエストには、ページのURLと一致するRefererヘッダーが付きます。Refererヘッダーに除外したURLパスが含まれるサブリクエストは、CDNをバイパスするようになります。
- 種類に基づいたファイルの除外─ドロップダウンメニューから除外したい拡張子(.jpg、.jpeg、.gifなど)を選択して、「拡張子を追加」をクリックします。このフィールドで指定した拡張子のファイルは、サイト上のどこに配置されていてもCDNから除外されます。フィールドに拡張子を入力すると、予測表示で素早く選択できます。
CDN除外項目の設定
除外項目の変更
追加したディレクトリまたはURLを変更するには、その除外項目の右側にある鉛筆(編集)アイコンをクリックします。

表示された「除外対象の編集」画面で必要な変更を加え、「除外対象を編集」をクリックして保存します。

除外項目の削除
除外項目を削除するには、その除外項目の右側にあるゴミ箱(削除)アイコンをクリックします。

各除外項目のボックスにチェックを入れて、複数の除外項目を一括削除することも可能です。また、一覧の上部にあるボックスにチェックを入れると、すべての除外項目を削除することができます。

注意事項
- パーセントエンコーディング(別名URLエンコーディング)は、URL中のスペースや特定の特殊文字をエンコードする手法で、必要に応じて、バックグラウンドで処理されます。スペースなどの特殊文字を含むURLパスを入力した場合、MyKinsta上では入力通りに表示されますが、意図した通りに動作する様、エンコード処理後の値が保存・使用されます。URLパスがエンコードされているかどうかが不明な場合は、ページやアセットのURLにアクセスし、ブラウザのアドレスバーからURLパスをコピーしてください。
- ディレクトリパスやURLパスのサブパスも同様に除外されます。例えば、「/blog」と入力すると、「/blog/category-1」や 「/blog/category-1/some-post-title」などのサブページもCDNをバイパスするようになります。サブページを除外したくない場合には、除外したいページのすべてのパスを追加してください。「blog/category-2/some-title」と入力すれば、「/blog」や「/blog/category-1」、「/blog/category-2/some-other-title」などのページは除外されず、「blog/category-2/some-title」だけが除外されます。
- 一度に入力できるパスやファイル拡張子は1つだけです。
- 「ディレクトリに基づくファイルの除外」フィールドにディレクトリパスとファイル名を追加することで、単一の特定のファイルを除外することができます。
除外項目の追加例
「public/wp-content/my-custom-folder」ディレクトリにあるすべての静的アセットを除外
「ディレクトリに基づいたファイルの除外」フィールドに「/wp-content/my-custom-folder」を追加します。

そのディレクトリから静的アセットを読み込んでいるページにアクセスし、ブラウザの開発者ツールの「Network(ネットワーク)」タブを確認すると、静的アセットがCDNをバイパスしていることがわかります。
公開ディレクトリにある「data-feed.txt」ファイルを除外
「ディレクトリに基づくファイルの除外」フィールドに「/data-feed.txt」を追加します。

「/shop/item-1」ページにあるすべての静的アセットを除外
「URLに基づいたファイルの除外」フィールドに「/shop/item-1」を追加します。

その後、「https://example.com/shop/item-1」にアクセスし、ブラウザの開発者ツールの「Network(ネットワーク)」タブを確認すると、ページのすべての静的アセットがCDNをバイパスしていることがわかります。
すべてのPDFファイルを除外
「種類に基づいたファイルの除外」に「.pdf」を追加します。

PDFファイルのあるページにアクセスし、ブラウザの開発者ツールの「Network(ネットワーク)」タブを確認すると、そのファイルがCDNをバイパスしていることがわかります。
まとめ
CDNで除外する項目を指定することで、CDN経由で配信されるファイルを詳細に管理することができます。必要に応じて、制限なく設定することができますが、CDNが必要なファイルを誤って除外することのない様、できる限り具体的に項目を指定することをお勧めします。